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2024年11月3日日曜日

昨晩NHK BS「伝説のコンサート」で放送していたチューリップのライブ...途中から何となく観てしまいました。変わっているようでずっと変わっていないのが良いですね。余談ですが「心の旅」はビートルズの「ハロー・グッドバイ」と結構似ているかもと思いました。

昨晩何となくNHKのBSを観ていると,かなり若い頃の財津和夫さんが歌っていました。「伝説のコンサート」という番組で,今回は次のとおり1980年代のチューリップのライブを取り上げていました。

https://www.nhk.jp/p/ts/KZ1WX2427V/episode/te/R37JQP8R2N/

私自身,チューリップをはじめ日本のポップス系のコンサートには全く行ったことはないのですが「この雰囲気」が懐かしく,その後最後まで観てしまいました。デビューして50年にもなるグループですが,変わっているようで基本的なスタンスがず~っと変わらないのが良いなぁと思います。

最後じっくりと聴かせる壮大な曲が終わった後,アンコールでいちばんのヒット曲「心の旅」が歌われましたが,この曲を聴いていると1970年代前半は,ビートルズの影響を受けた曲が多いのだなと改めて思いました。特にこの曲はビートルズの「ハロー・グッドバイ」と次の点で似ていると思います。

我が家にある「ハロー・グッドバイ」はこのベスト盤に収録されているものです

  1. どちらもイントロなしで始まる(こういう曲は少なくはないですが...)
  2. 「心の旅」は冒頭がサビだと思いますが,「ダンダンダンダン,ダンダンダンダン」という、強く歯切れ良いリズムのパターンが一貫しているのは共通
  3. 特に「心の旅」の最初の方の「あーだから今夜だけは、君を抱いていたい」の後に出てくる「上向フレーズ」については、「ハロー・グッドバイ」の中でも同様のフレーズが何回も出てきますね。この「ドレミファソラシド」的なフレーズはどちらも曲の「肝」になっていると思います。
この「心の旅」ですが、実はかなり長い間(チューリップは以前、あまりテレビに出ていなかったので)、財津和夫さんが全部ボーカルを歌っているのかと思っていたのですが、サビの後の少し甘い感じになる部分は別の人(姫野達也さん)が歌っているということにある時期に気づきました。この姫野さんが歌っている部分は結構長いのですが、聴くたびに良いなぁ思います。特に2番の詞の「愛に終りがあって心の旅がはじまる」という部分は沁みますね。

アンコールの最後は、多分これもお約束の曲、デビュー曲の「魔法の黄色い靴」。この曲もビートルズの雰囲気が漂っています。そもそも「黄色い」と聴いただけで「イエローサブマリン」を連想してしまいます。

チューリップが再度ライブを行うことは今後はないのかもしれませんが、自分と同時代を生きてきたアーティストが息長く活動をしているのを見ていると、大きな励みになりますね。

2022年9月24日土曜日

「鎌倉殿の13人」と「王様のレストラン」の関係には以前から気づいていたのですが(役名が御家人の苗字ばかり),番組が進むにつれて,じわじわと三谷幸喜さんのすごさを感じています。この際「王様のレストラン」も観たくなってきました

 三谷幸喜さんのファンなら多くの人が気づいていると思いますが,NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」と三谷さんの出世作で1990年代中頃に放送していたフジテレビのドラマ「王様のレストラン」には明らかにつながりがありますね。このドラマはとても面白い作品で,リアルタイムで全部観たのですが,その役名が明らかに「鎌倉殿+御家人を意識」したものになっています。当時「三谷さんは鎌倉時代に関心が強いのかな?」と漠然と思っていたのですが,25年以上後の2022年に「その関心の強さ」が作品として見事に実現しており,あらためて三谷さんのすごさを実感しています。

というわけで,我が家に残っていた「王様のレストラン」関連本を久しぶりに眺めてみました。そうしたところ,その役名が載っているページが出てきました。


経営者側が源氏系の名前で,使用人側が梶原,稲毛,和田,畠山,大庭と御家人の名前。今見ると「鎌倉殿...」に出てくる名前ばかりで,改めめて「面白いなぁ」と思います。この御家人たちですが,これからドラマ後半に向けてさらに殺害されていくことになるのですね。

今まで,多くの人にとって親しみの薄かったこれらの御家人に分かりやすいキャラクターを割り振り,色々な細かいエピソードで人間味を感じさせ,そして一人一人の死に意味を感じさせる....この時代への思い入れの強い,三谷さんでないと実現できない脚本だったのではと思います。

この時代についてもう少し調べてみようと,かつて子供が使っていた高校日本史の資料集を観てみました。


調べてみると,このドラマにぴったりの表が載っていました。史実に基づく時代劇にこの言葉があてはまるか分かりませんが....この表は「ネタバレ」です。

あの和田義盛,そして源実朝の殺害も迫っていますね。

さらに「13人による合議制になる」などいう説明も載っています。高校の頃,この表を観ていたとしても,きっと何も感じなかったと思うのですが,「鎌倉殿の13人」を観ながらだと色々な感慨があります(そもそも,鎌倉殿という言葉は,以前は教科書に載っていなかったかも?)。

「王様のレストラン」と「鎌倉殿」の両方に出演している役者さんは,梶原善さん(鈴木京香さんもですが)でしたが,今回は架空の「プロの殺し屋」という,これもまた三谷さん以外思い浮かばないような設定。この活躍も嬉しかったですね。ちなみに「王様のレストラン」に出ていた,小野武彦さん演じる「梶原」は,「カジハラ」という読み方で,それにこだわりを持っていたのも思い出します。

「王様のレストラン」では,ヒロインと言っても良い山口智子さん演じるシェフが,橋幸夫ファンだったという意表を突く設定も可笑しかったですね。ドラマ中で頻繁に出てきたので,この橋幸夫のCDまで買ってしまいました。次のようなCDです。

もちろんサントラ盤も持っています。このテーマ曲は,「今でも現役」の音楽ですね。服部隆之さん作曲のテーマ音楽は,料理番組などでも,結構使われていると思います。

この「王様のレストラン」には,「伝説のギャルソン」という呼称で松本幸四郎(現松本白鸚)さんが出演していましたが,この「王様のレストラン」自体,「伝説のドラマ」なのかなと感じているところです。というわけで,「鎌倉殿」に便乗して,「王様のレストラン」も再放送して欲しいですね。

2020年11月14日土曜日

今週の #エール の締めは #高原列車は行く。一度聞けば覚えられるようなこの曲は古関メロディの中でも一番人気。その魅力を分析してみました。

 今週のNHK朝ドラ「エール」の締めは「高原列車は行く」。一度聞けば覚えられるようなこの曲は古関メロディの中でも一番人気の曲ですね。

今年買った,古関メロディのベスト盤では,この曲が人気投票1位になっています
(福島民報主催ということもあるかもしれませんが)

昭和29年の曲ですので,私の場合は「ほぼクラシック音楽」として聴いてきました。何というか,聞けば聞くほど,良くできた曲だなぁと感じさせる曲です。せっかくの機会なので,この曲のどこが良いのか?その魅力を分析してみました。

「汽車の窓からハンケチ振れば」と滑らかに始まった後,このメロディを「牧場の乙女が花束投げる」でしっかり受ける。まず,このフレーズとフレーズのキャッチボールが完璧ですね。曇りのないハ長調の曲ですが,途中一か所半音が入るのも効いています。

その後,「明るい青空,白樺林...」とメロディが,列車の外の明るい景色が流れて行くように次々と湧いて出てきます。惜しげもなくメロディが続く感じが,何とも言えず贅沢だと感じます。

そして最後「ランラララー,ララ,ランランランランランーラー」と低いドから高いミまで1オクターブ以上上っていくのがワクワクさせてくれます。このミの音は素人が歌うと結構苦しいのですが,妙に挑戦したくなります。もう一度,「高原列車は」と高いミの音が出てきた後,「ランララララー」と下がっていく楽し気な脱力感も絶妙です。

古関さんが素晴らしいのは,編曲も行っている点で,前奏は列車のリズム。間奏には汽車の警笛を思わせる音が出てきます。

言葉的には「ハンケチ」「牧場」「乙女」といったのが,ほぼ現在は使われない言葉で,「ランララララー」という歌詞も,歌うのはかなり恥ずかしいのですが,曲の魅力が勝っていて,「口ずさまざるを得ない」感じにさせてくれます。こういう衒いのないメロディを付けられるのが古関さんの素晴らしさだと思います。

というわけで,私にとってもこの曲は最高の1曲と言える曲です。

ちなみにクラシックのテノール歌手の五郎部俊朗さんという方が懐メロを歌った「歌は美しかった」というCDも持っているのですが,その1曲目も「高原列車」です。この曲は,1曲目に相応しい曲ですね。

 

ただし,ピアノ伴奏+五郎部さんのリリカルな声も素晴らしいのですが,この曲の場合,その時代を感じさせる,オーケストラ伴奏の古い録音で聞く方が味がある気はします。

さて,「エール」の方も大詰めが近づいてきました。最後はやはり,オリンピック・マーチで締めることになるのでしょうか。音楽の面でも楽しみな終盤です。

2018年12月2日日曜日

BS4K・8K開局ということで...新NHK金沢放送局に行ってきました。

本日12月1日から,BS4K・8Kの放送が始まりました。自宅のテレビを買い替える予定はないのですが,NHK金沢放送局に行けば見られるのかなと思い,ふらっと自転車で出かけてきました。金沢放送局の方は,つい最近,駅西に移転したばかりで,一度行ってみたいな,と思っていたので,その良いきっかけになりました。

JR金沢駅の西口の方に行くのは久しぶりです。街路樹は黄色くなっており,時折,風で落ち葉が舞っていました。

しばらくすると,新放送局が見えてきました。「NHK金沢放送会館」というのが正式名称のようです。

4K・8Kの広報です。

NHK金沢放送局のキャラクターの「ことじろう」や「キャスター」と記念撮影するコーナー。

「2001年宇宙の旅」を8K化したものを放送していました。「確かにきれいかな...」と思いましたが,もともと古い映画ということで,今一つ実感できませんでした。やはり,本当の最新の映像を見てみたかったところですね。

最近,「今夜も生でさだまさし」を金沢から放送していたようです。その「名残り」の絵がホワイトボードに残っていました。

その他,「NHKアーカイブス番組公開ライブラリー」で,過去の番組などを見るコーナーがあったのですが,これについては,目的を決めてから来た方が良さそうですね。

というわけで見学は終了。

帰りにJR金沢駅方面の地下に行ってみたところ,自由に弾けるピアノが置いてありました。

そのうちにアジア系の外国人観光客らしい人たちが通りかかり,ベートーヴェンの第9の「歓喜の歌」のメロディを弾き始めました。やっぱりこの曲は「世界共通語なんだな」と実感。

恐らく,自宅のテレビを4K・8K用に替えることはしばらくないとは思いますが...今度は電気店の店頭で見てこようかなと思います。

2018年1月2日火曜日

正月時代劇「#風雲児たち:蘭学革命篇」#三谷幸喜 らしく良沢と玄白という2人の対照的なキャラクターによる緊密さのあるコメディになっていましたね。関ヶ原の戦いなど,他のエピソードのドラマ化にも期待しています。

元日の夜,三谷幸喜脚本による正月時代劇「風雲児たち:蘭学革命篇」が放送されたので,観てみました。

原作は,みなもと太郎の同名の長編マンガです。その実写化については,この作品に惚れ込んでいる三谷幸喜さんが,長年構想を温めていたもの(のはず)です。関ヶ原の戦い以降の日本史を題材としたこのマンガは,実は我が家にも20冊以上揃っています(まだ完結していないはずです)。三谷さんのみならず,多くの根強いファンを持つ作品ということで,待望の実写化と言えると思います。
このマンガでは,非常に丹念に日本史のエピソードを描いているのが特徴ですが,今回はその中から,西洋医学を日本に紹介した本として画期的だった「解体新書」の翻訳についてのエピソードを取り上げ,90分のドラマにまとめていました。
主役は片岡愛之助演ずる蘭学者・前野良沢と新納慎也演ずる杉田玄白でした。この2人を
はじめ,登場する役者は,昨年の大河ドラマ『真田丸』に出演していた人たちばかり(ナレーターも有働アナウンサーでしたね)。内容的にも,三谷作品らしく,室内を中心とした才気煥発のコメディとなっており,『真田丸』を楽しんだ人ならば,同様に楽しめる作品になっていたのではないかと思います。

今回のポイントは,前野良沢と杉田玄白の2人が中心となって『解体新書』を訳したはずなのに,出版時には,前野良沢の名前が訳者として入っていないという謎です。その謎を,2人の間の考え方の違いを浮き彫りにしながら,熱く描いていました。

この2人は,「すべては医術のため」という目標と「必ず訳を仕上げるという」という信念を貫こうとした点では共通していたのですが,その性格とアプローチの仕方は正反対でした。このコントラストが,愛之助さんと新納さんの演技で見事に表現されていました。

杉田玄白の考え方は,楽観的,合理的,柔軟で,少しでも早く出版することが,医術の発展に役立つと考えます。一方,前野良沢の方は,完璧主義で疑り深く,細かいことにこだわり,訳すのにどれだけ時間がかかってもよいというスタンスを取ります。

良沢の方が,学究的で,次第に「医術よりも言葉へのこだわりの方た強い」と玄白らに指摘されるようになり,最終的に違う道を歩むことになってしまいます。この溝が埋まりようがないことを双方とも理解し,良沢の名前を外す形で出版ということになります。

この2人の同志でありながらも対立する関係は,同じ三谷幸喜さんのドラマ「笑いの大学」(映画化もされていますね)に通じるものがあると思いました。一つの部屋の中での,丁々発止の台詞やり取りのテンポ感がとても演劇的で,このまま舞台化しても面白そうと思いました。

今回はこの2人の対立を軸をしていましたが,それだけでない膨らみもありました。上述のとおり芸達者な「真田丸」メンバーがずらりと揃っており,「正月時代劇」という名前にふさわしい,オールスターゲーム的な楽しさがありました。

特に,山本耕史演じる平賀源内(何に役立つか分からないが面白いものを常に求め続ける,天才的な発想を持つ人)と草刈正雄演じる田沼意次(ザ・政治家という感じの懐の深さ)を加えることで,『解体新書』が発行された時代背景が生き生きと蘇っていると感じました。

その他の役者も,演技がやや大げさで,キャラクター設定も分かりやすいものになっていました。特に高嶋政伸演じる高山彦九郎と加藤涼演じる小田野武助は,もともと「漫画的顔立ち」ですので,リアルに「原作に出てきた?」と思わせる雰囲気があり最高でした。
高山彦九郎を実写化するなら,やはり高嶋さんしかいない感じですね。
そして,もう一つ。これは最近,三谷幸喜さんが朝日新聞に連載しているエッセーに書いてあったことですが,大昔のNHKドラマ『天下御免』へのオマージュにもなっていた点が良いなぁと思いました。この作品は,最近亡くなった早坂暁さん脚本による伝説的な娯楽時代劇で,エッセーでは三谷さんが子供の頃この作品が大好きだったと書かれています。

私も当時小学生だったのですが,このドラマのことを覚えています。三谷さんが書かれていた,玄白と良沢が「腑分け(人体解剖)」を見学に行くシーンというのも,何となく記憶に残っています。「時代考証は,大河ドラマほど厳密ではない」というエクスキューズが冒頭,有働さんのナレーションで入っていたのも,『天下御免』的な雰囲気を意識していたのかもしれませんね。

三谷さんのコメディについては,ちょっとしたエピソードや細かい蘊蓄にこだわった上で,それを笑いにつなげるのが特徴だと思います。しかし,そのベースには,各キャラクターへの愛情のようなものがあり,とても真面目に各キャラクターの情熱を描いています。こういった点が好きなのですが,そのテイストは,みなもと太郎の原作にも通じるものだと思いました。

というわけで...『風雲児たち』に描かれた題材は,キリなくありますので,機会があれば別のエピソードのドラマ化を期待したいと思います。いちばん見てみたいのは,『真田丸』では,衝撃の「ナレーションだけ」で終わってしまった「関ヶ原」です。このキャスティングは...とりあえず『真田丸』と同様で行けると思います。やるならば,早めに実現して欲しいものです。

2017年5月20日土曜日

#ツバキ文具店 深い言葉と毎回違った手紙の表現法が楽しみ。大人向けファンタジーといった趣きがあります。鎌倉七福神めぐりもしてみたくなりました

毎週金曜日の夜は,NHKのドラマ「ツバキ文具店」を観ています。と,言いつつ,4月以降,金曜日に宴会が入ることが意外に多く,昨晩もそうだったので,録画したものを本日観てみました。

このドラマは,鎌倉にある「代筆屋」の話です。毎回毎回,主人公の鳩子(ポッポちゃん)が,お客さんからの依頼に応じて,依頼者に成り代わって手紙を書くのですが,この執筆過程が毎回違っていて面白いなと思います。

次のような流れが基本ですね。

  1. 発注者と宛名になる人のプロファイリングとリサーチ
  2. その後,一見関係なさそうなエピソードが入るが,その間も考え続けている。
  3. エピソードの中の言葉をきっかけにポッポちゃんが発注者またはポッポちゃんの先代に憑依(ひょうい)する。
  4. 表現方法や文房具を選択して,身を清めて執筆

文章やアイデアが生まれる瞬間を視覚化しているのがとても面白いと思います。

今回の場合,鎌倉の「七福神めぐり」をして御朱印をもらう,という大人の遠足みたいなことをしている途中,長谷寺から眺めた景色にインスピレーションを得ていました。その後,ポッポちゃんは「書きたくて書きたくてたまらなくなる」のですが,そういう刺激の受け方にはリアリティを感じます。歩き回っているとひらめくというのは私にもよくあります。

そして,テレビドラマ的には,4.の表現の部分が文字通り見せ場ですね。この部分に来るたびに,自分でも何か書いてみたくなります。手紙というのは文学作品の原点なのだな,と感じます。

主要なキャラクターには,ポッポちゃんとかバーバラ夫人とか男爵とかいちいちニックネームが付いている上,そもそも「代書屋」という仕事自体,現在にはほとんどあり得ない仕事なので,全体にファンタジーを思わせる優しい気分もあるのも好きです。

毎回毎回,別のドラマなのですが,ドラマ全体としても大きなストーリーを持っています。それが一体どうなるのか?最終回に近づきつつあるので,こちらの方も大変楽しみです。

PS. 鎌倉七福神めぐりの最後に出て来た長谷寺ですが,数年間に行ったことがあります。確かに大変眺めの良い場所でした。それにしても,「さわり大福」という楽し気な神様がいたとは気づきませんでした。

https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%95%E3%82%8F%E3%82%8A%E5%A4%A7%E9%BB%92%E3%80%80%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%AF%BA&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwir4ai5q_7TAhXCp5QKHcMQD0EQ_AUIBygC&biw=1280&bih=591

今度,行く機会があれば挑戦してみたいものです。

2017年5月15日月曜日

#ひよっこ 今週の歌は「椰子の実」。この曲も耳に染みます。というわけで「ひよっこ 歌のアルバム」に期待しています。

NHKの朝ドラ「ひよっこ」は,先週あたりから「乙女寮」の中で合唱をするシーンがよく出てきます。この選曲がなかなか素晴らしいですね。

最初に出て来たロシア民謡の「トロイカ」,次に出て来た「恋はやさし野辺のばらよ」。両方ともに,ただ歌うだけでなく,セリフと映像と見事にマッチしていました。

「トロイカ」の方は,ソリを引く馬がだんだん疲れて来るようにテンポが遅くなるのですが,3番の歌詞では最後の力を振り絞るように最初のテンポに戻ります。その時の合唱の先生の「あの森越せば?」の問いかけに対し...食いしん坊の澄子がすかさず「楽しい宴だっぺ」と元気に反応。この辺りのやり取りの面白さに「なるほど,そういう解釈だったのか」と感心しました。

「恋はやさし野辺のばらよ」の方は,ラジオ工場で働く「乙女」たちの日常の映像と重なり,共同生活の楽しさと同時にどこか切ない気分が,まったくセリフで説明することなくしっかり伝わってきました。乙女たちが,指揮者の方をしっかりと見て「恋はやさし...」と歌う映像は「絵になるなぁ」と,こちらも感心しました

そして,本日登場したのは「椰子の実」でした。島崎藤村作詩(作詞ではないですね),大中寅二作曲による日本の歌曲の名曲ですが,ふるさとを思う「乙女」たちの心情とこれもまたピッタリとシンクロ。故郷の家族からすっかり見放されている澄子の「涙」へとつながっていました。

この「椰子の実」という曲ですが,個人的にも大好きな曲です。私が中学生の頃,NHKの中西竜アナウンサーのナレーションによる「にっぽんのメロディ」というラジオ番組を父親がラジカセで録音してよく聞いていました。その中に東海林太郎が歌ったこの曲がありました。これが不思議と今でも耳に残っています。

この曲は3番の歌詞の最後の部分だけ,別のメロディになり「思いやる八重の汐々 いずれの日にか故国(くに)に帰らん」と終わるのですが,この部分が特に心に染みます。書いているうちに東海林太郎の歌を聞いてみたくなってきました。

この3曲は,「ひよっこ」の中で歌われている時点で,すでにナツメロのような曲だと思いますが,21世紀の今聞くとかえって新鮮に感じられる気もします。桑田佳祐によるテーマ曲「若い広場」という曲も,客観的に聞くと「ナツメロのパロディ」ですが,聞いている視聴者の多くは,ストレートに「いいなぁ」と思っている気がします。もしかしたら,歌っている桑田さん自身も,パロディとしてではなく,本気で楽しんで歌っているようにも思えます。

というようなわけで,この番組に出てくる音楽については,色々な時間軸での重層構造が感じられ,最終的には,どの世代の人も「良いものは良い」と思って楽しめるような曲が次々出てきているように思えます。あまり合唱ばかりしていても,ドラマが進まないのですが,「次は何の曲が出てくるだろうか?」と楽しみにしています。

ちなみに,先週末は,有村架純さんと宮本信子さんが「あまちゃん」以来の再会をしていましたが,今回の「ひよっこ」についても,予想外に音楽の比重が高いのでサントラ盤的に「ひよっこ 歌のアルバム」を作れるかもしれませんね(この際,和久井映見さんの鼻歌も入れてもらっても良いかも。)。密かに期待しています。

2017年4月23日日曜日

NHK #らららクラシック ベートーヴェンの「英雄」交響曲の魅力は他にも色々ありそう。やや物足りない内容でした。

NHKの「らららクラシック」の司会者や構成がガラっと変わりました。金曜日の夜に放送時間が変わったので,録画で観てみたのですが...ベートーヴェンの「英雄」の回は,やや物足りない印象を受けました。

「英雄」の特徴として,第1楽章冒頭のジャン,ジャンと主和音を2つ強くならした後,それを分散和音にした「ドーミドーソ...(移動ド唱法です)」の主題が続き,このモチーフを色々な形で表現して積み重ね,一体どこへ行くのだろう?と思わせながら,最後は大きな交響曲としてまとめる,ということを説明されていました。

なるほどと思ったのですが,このモチーフを積み重ねて行くとか,どこへ行くのだろうと不安に思わせるというのは,「英雄」に限らず,「運命」をはじめとして,ベートーヴェンの多くの名曲にも当てはまると思います。ソナタ形式の展開部というのは,「そういうもの」だと思います。

「英雄」の第1楽章の特徴としては,当時としてはかなり大胆な不協和音を使っていたり,強烈なスフォルツァンドが指定されていたり,3拍子なのに2拍子的になるヘミオラの部分があったり,コーダが非常に長かったり,という部分の方が,この曲らしいのではないかと思います(それ故に,第2交響曲から大きな飛躍があったと言われていますね)。さらには当時のトランペットの性能のことも触れて欲しかったと思います。

また,ほぼ第1楽章の説明しかしていなかったのも物足りなかったですね。「英雄」の聞きどころといえば,第2楽章のオーボエとか,第3楽章のトリオのホルン三重奏とかは欠かせないと思います。第4楽章の変奏の主題は,ベートーヴェンの他の曲からの借用で,お気に入りのメロディだったということも定番ではないかと思います。

というわけで,30分番組とするには,「英雄」はやや聞きどころが多過ぎるのかな,と思った次第です。個人的には,前の司会者の加羽沢さんの分析と説明がとても好きだったので,残念に思っています。

2017年4月1日土曜日

#べっぴんさん 最終回。生み,育て,残し,ゆったりと成長していくようなドラマでしたね。何より芳根京子さんの安定感が印象的。べっぴんでした。

本日はNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」の最終回でした。

半年前に始まったとき,若いヒロインがすぐに結婚・出産し,「一体この先どう展開していくのだろう?」「もしかしたら老け役は別の役者さんが演じる?」などと思ったりもしていたのですが,出演者たちがそのままの雰囲気を残しつつ年齢を重ねていき,まさにエバーグリーンという感じのエンディングになっていました。これだけ,穏やかに終わった朝ドラも珍しいかもしれません。

終盤は,大きなドラマがなくなってしまったので,物足りないと思った人もいたかもしれませんが,慌ただしい実社会の中で,別世界に入ったような心地よい緩さを感じさせてくれました。4人組とその家族たち一緒になって「ええねぇ」という感じで楽しんでいました。

ドラマ全体のコンセプトとしては,「生む」「育てる」「残す」というサイクルがポイントだったと思います。このことを個人レベル,家族レベル,会社レベルで描き,それが絡み合っているのが面白いと思いました。絡み合いすぎていて,「いつも同じ場所」ばかり出て来たところもありましたが,このいつも集まっている人たちが,「大きな家族」のように成長していく様を描きたかったのだと思います。成長といっても「営業の業績を上げていく」といった経済的な意味での成長ではなく,人と人とのつながりが増えていく有機的な成長を描いた点で,現代社会で失われつつある重要なものを提示していたのだと思います。

このドラマでは,すみれの母が最初の週で亡くなってからは,その母がナレーターとして,ずーっとすみれの成長を応援し,見守っていました。そして,部屋の中に飾られている記念写真が増えていくにしたがって,これと同様の「他人のしあわせを家族のように応援する」視点がどんどん増えていきました。それがドラマ全体に暖かい安心感を作っていました。

主役の芳根京子さんは,そのドラマの気分にぴったりだったと思います。20歳にして,孫がいる年齢まで演じるとは予想もできなかったのですが,見事に演じきったと思います。今回登場した多くの役者さんの中でも「べっぴん」だったと思います。

2017年3月20日月曜日

先週末の #べっぴんさん で栄輔さんが言っていた「その人の生き方に通じる”おしゃれの意義”」。良いことを言っていたので抜き書きしてみました。

NHKの朝ドラ「べっぴんさん」は,結構ぐだぐだとした展開の部分もあるのですが,時折,キラリと光るセリフが出てきますね。先週末は,栄輔さんが「男のための着こなし講座」のあいさつの中で「おしゃれの意義」について語っていましたが,なるほどと思ってしまいました。うまい具合に録画してあったので,抜き書きしてみました。
おしゃれとは生き方に通じます。
人に対して好感を与えようとする努力。
誰しもが持ちうる自分はこうありたいと思う理想。
それに近づくように振る舞うことで自分を律し,自分を高めることのできる努力こそがおしゃれなのです。
逆に言うと,おしゃれをしないということは,他人とのコミュニケーションを拒否し,自分自身についての理想を持っておらず,自分に甘い,ということになりそうです。何か身につまされる気がします。

2016年10月1日土曜日

#とと姉ちゃん 最終回 常子,ととに褒められる。目的を持って日常を積み重ねることで,多くの困難を乗り越えていったドラマでした

本日は半年続いたNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の最終回でした。今回も全回を観たのですが,最初から最後まで安定感のある,安心して楽しめるドラマになっていました。

このところの朝ドラのパターンとしては,「最終回の1回前」に「感動のクライマックス」が来て,最終回は,テーマ曲を最後に流しつつ,少し違った開放感を感じさせる形にするというのが多いですね。「とと姉ちゃん」もそんな感じでした。

昨日,花山さんが亡くなってしまったので,本日はサプライズゲストという感じで,「とと」が夢の中の設定で登場。このことによって,ドラマ全体にさらにがっちりとした枠組みができていました。

ドラマの最初で,ととから「常子に家族を守って欲しい」と願いを託された結果が最終回の「常子,よくがんばったね」というセリフにつながっており,「ものすごくうまくまとまった」という満足感が広がりました。この2つの間に国民的雑誌作りに向けた壮大なドラマが組み込まれていた形になります。

# ただし,この場面での「とと」はあまり涙ぐまない方が良かったかな,という気がしました。

その後,「3つの家訓」の短冊(これはちょっと真似してみたい気がします)を机の中にしまうシーンも心に染みました。

このドラマで目立っていたのが,誰に対しても敬語を使っていた点です。本日の「とと」と常子の会話を聞いて,そのことを再認識しました。この家族内敬語というのが,3家族同居の大家族でも続いています。この「親しき仲にも礼儀あり」というのがこのドラマの隠れたポイントで,そのことにより,3姉妹とも良い人間関係を築いているのかなと思います。

このドラマを通じて感じたのは,日常をしっかり生きることの素晴らしさだけではなく,その素晴らしさを自然に継承していっている点です。「かか」の精神は鞠子が引継ぎ(かんぴょう巻きが暗示),花山さんの精神は美子が引継ぎ(昨日の「額が曲がっていないかチェック」の動作が暗示),常子の精神は(多分)たまきが引継ぎ...という感じがしました。そして,彼女たちが作る雑誌もずっと続く...。そういったことが一体となって,「これからも大丈夫」という安心感につながっていました。

微笑ましかったのは,俳優たちの年齢差です。恐らく,鞠子の子どもの「たまき」役の吉本実憂は,実際は「おばさん」に当たる美子役の杉崎花よりも年上のようです。調べてみると,次の順番になります。

高畑充希 1991年生まれ
相楽樹 1995年生まれ
吉本実憂 1996年生まれ
杉崎花 1997年生まれ

美子の場合,ドラマの中では「末っ子」感が必要なので,やはりいちばん若さのある俳優が相応しかったと思います。

朝ドラについては,脇役の中から次の主役が出てくるパターンが多いのですが,きっと次の中から新しい主役が出てくるのだと思います。
http://www.nhk.or.jp/totone-chan/cast/?ref=gnav
この中では,ドラマ「重版出来!」にも出ていた蒔田彩珠に注目しています。

ドラマ全体としては,向井理はどうなった(この人の役割がいちばん消化不良な感じでした)?大地真央はどうなった?鶴太郎はどうなった?星野さんはどうなった?赤羽電機はどうなった?...など重要人物の消息が気になる部分があり,その点はちょっと物足りない部分もあったのですが(「大物」感のある登場人物が多過ぎたのかもしれません。),そういった点も含め,昭和史を庶民の視点から結構壮大に描いた,とても良いドラマだったと思います。

2016年7月17日日曜日

「とと姉ちゃん」に習って,日常の暮らしの充実を図ろうと玄関掃除をしたところ....ムカデに遭遇

「あまちゃん」以来,NHKの連続テレビ小説を週6日観るのがすっかり習慣になっています。実は,「あまちゃん」の後の「ごちそうさん」は観ていないのですが(この時は,いわゆる「あまロス」で観ませんでした。やはり,「あまちゃん」は別格のドラマだったと思います),その後,「花子とアン」「マッサン」「まれ」「あさが来た」については,ほぼリアルタイムで全部観ました。

残念ながら「まれ」は,他の作品に比べると,やや物足りなさが残りましたが,それ以外の作品は,どれもドラマに熱中させてくれました。半年間,ずっとハマって,一喜一憂して観られるのが,他のドラマでは考えられない連続ドラマの楽しみだと思います。日々の暮らしにエネルギーを与えてくれています。

現在放送中の「とと姉ちゃん」は,まさにその路線のドラマで,いよいよ「暮らしの手帖」(ドラマでは「あなたの暮らし」となってます)の創刊というところです。2,3日前,常子が唐沢寿明演じる花山伊佐治に編集長になってくれ,と説得する回があったのですが,その時に出て来たのが,「戦争が終わって感じるのは,「毎日の暮らし」の充実が何よりも大切だということである」といった花山のセリフです。

改めて「この言葉の持つ意味は深い」と感じ入っているところです。衣食住をきっちりと充実させることの中に,楽しみを見出していきたいものだ,と思っています。

というわけで,昨日は思い立って家の玄関から車庫にかけて,久しぶりに掃除をしてみました。建物と車庫の柱の間などの隙間こゴミが溜っていたので,ホースで一気に流したり,デッキブラシでタイルをこすったり,蜘蛛の巣を除去したり...それなりにきれいになりました。

が...見てみると,ホースを掛けた隙間から,結構大きなムカデやダンゴムシが,「何事だ?」という感じでゾロゾロと出現し,ギョッとしました。ムカデの姿は,時々見かけていたのですが,「こんなところに潜んでいたのか!」と改めてムカデの生態を理解できました。ムカデやダンゴムシには,何も責任はないのですが,やり慣れないことをたまにすると,こういうことになります。

それにしても,掃除は,やり出すとキリがありません。気になり出すと,庭の雑草も気になります。花山は,小橋家のちゃぶ台が歪んでいるのが気になっていましたが,明日の午前中は,覚悟を決めて,庭の除草をしようかな,と考えています。

2016年4月1日金曜日

NHK「あさが来た」もいよいよ大詰め。楽しませ続けてくれたドラマも明日が最終回。びっくりぽんは永遠に不滅かも。

この半年間,1回も欠かさずに見て来たNHK連続テレビ小説「あさが来た」も大詰めです。本日は,あさの夫の新次郎が死去。すべての人に愛された素晴らしいキャラクターがついに亡くなってしまいました。それぞれの人物の悲しみの表現が胸を打ったのですが,次第に何故か少しずつ笑顔に変化。最後,「晴れているのに雨が降っている」という絶妙の天候。その不思議な雰囲気に包まれるあさ。こういう点が「あさが来た」の清々しさですね。明日の最終回,どう締めてくれるのか楽しみですが,きっと明るく前向きに,「びっくりぽんや」という感じで結んでくれるのではないかと思います。

このドラマのストーリーの柱は,創成期の日本企業を描いた点と複数の家族の死を非常に沢山描いた点だったと思います。

炭鉱,銀行,生命保険,そして女子大学。全然関係がなさそうだけれども,見終わってみると,「こうなるのが必然」という感じでうまくつながっていました。江戸時代から明治時代へと社会が近代化し,企業が家族的経営から大規模化してい中,そこで働く人たちを支える仕組みとして生命保険が登場し,次世代を育成する教育機関が求められる,という流れが自然に理解できました。そして,何より素晴らしいと思ったのが,お金への尊敬の気持ちです。しっかり働き,しっかり稼ぐことで,しっかり家族を支えるという当たり前のことがとても気持ちの良いことに感じられました。

もちろん,これは脚本家の設定した登場人物のキャラクターが生き生きと魅力的だったことによります。主役のみならず,主要な脇役のほとんどすべてに大きな見せ場を作り,お互いを絡ませ合った手腕は凄いと思いました。今回のドラマで,一体どれだけのカップルが登場したのでしょうか?考えてみると...世代を超えた,ほとんどの主要登場人物に恋愛ドラマがあったのではないかと思います。大小さまざまの恋愛をドラマの登場人物と一緒になって視聴者が暖かく見守る,そんな感じの幸せ感がずっと持続していました。

ドラマの後半,あさの娘の千代と啓介が,絵に描いたような展開で夫婦になりましたが,視聴者自身,しっかりとドラマの登場人物の一員のような感じになってしまっていたので,このベタな感じが嫌味ではなく,清涼剤のように思えました。

このドラマでは,あさとはつの実家,あさの嫁ぎ先,はつの嫁ぎ先の3つの家族が出てきましたが,それぞれが家族経営だった点もポイントだったと思います。はつの嫁ぎ先は,商売に失敗したけれども,みかん農家として別の生き方を見つけたのは,見ていて嬉しかったですね。あさとはつの人生は,AKB48のテーマ曲どおり,2つのメロディが独立して動きつつも,見事にハモっていました。ドラマ版のテーマ曲に出てこない歌詞に「その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか それが一番大切なんだ」というのがありますが,あさとはつの人生を振り返ると,非常に味わい深い歌詞に思えてきます。

3つの家族をしっかりと描いていた結果,ドラマの終盤では,毎週誰かが亡くなっていた気がします。それにも関わらず,トーンが暗くならず,ドラマの勢いが継続していたのも脚本の素晴らしさだったと思います。本日の玉木宏だけでなく,ドラマの前半で亡くなった近藤正臣や林与一など,それぞれに死ぬ間際でも飄々としている粋な空気がありました。しかも,家族に囲まれて亡くなるということで,ある意味,理想的な亡くなり方の連続だったと思います。

そして,何よりも不思議で面白かったのが,「びっくりぽん」というあさの決まり文句です。ずっと昔から関西で使われてきた言葉のような自然さがありました。流行語大賞という感じとは一味違い,これからも,普通の関西弁としてずっと使われていくのでは?という気さえします。


色々とストレスフルな社会の中で,毎日15分間は別世界にトリップさせてくれた,名作ドラマだったと思います。最初から最後まで,見事な安定飛行で,安心して楽しむことができました。終わってしまうのが本当に寂しいドラマです。

2015年7月31日金曜日

しいのき迎賓館で開催中のmt ex Kanazawaへ。楽しい限定ショップです。晴れた夏の夕方の21美も美しかった。

本日は色々と片付ける用事があり,15:00に早退しました。16:30頃に終わったので,しいのき迎賓館で開催中のmt ex Kanazawaに行ってきました。

http://www.masking-tape.jp/event/ex/mtex2015/kanazawa.php

限定発売のマスキングテープなどを発売しているということで,様子を見て来たのですが...外観からして楽しげな光景が広がっていました。しいのき迎賓館自体が,マスキングテープで覆われていました。




外に置いてあった車もこんな感じ。

マスキングテープを発売している,カモ井は倉敷の会社ということで,車のナンバーも倉敷でした。

中に入ると2つの部屋を使って,mt計り売り(1g=3.8円),mtガチャガチャ,限定発売のmt販売コーナーなどがありました。



2階のショップの奥の方では,親子づれが缶バッチなどを作っていました。お客さんは圧倒的に女の人が多かったですね。窓の外には金沢城の石垣が見え,なかなか良い感じでした。




マスキングテープを買ってどうする?というところもあるのですが,手軽に貼ったりはがしたりができる上,それなりに粘着力も強いので,スクラップ帳を作るのに良さそうです。私の趣味的には,コンサートや展覧会のチケットを貼るのに良さそうです。こんな感じ。


というわけで,計り売り100g=380円,限定mtを2種類購入してみました。

金沢限定mtコーナーです。金沢方言mtも面白そうでしたが...
限定mtは,少々高かったのですが,黒板風mtと金沢オリジナルの金箔風mtを購入。これを使って,小型黒板を作れないかなと考えています。

その後,某飲食店で一休み。本日の成果をゾロゾロと取り出してみました。
スタンプを押して,コースターも作ってきました。
こんなに買ってどうする?計り売り380円です。
その後,金沢21世紀美術館へ。金曜日の夕方に21美に行くのが好きなのですが,夏の快晴の夕方というのは最高です。外国人のお客さんが多く,中にはmtの買い物袋を持っている人もいました。

タレルの部屋の空の色の変化も楽しめました。



1時間ぐらい後にもう一度行ってみました。
夕方だと,宇宙船的な感じになりますね。それにしても写真うつりの良い美術館です。

もう一度,しいのき迎賓館に行ってみると,次のような雰囲気に。

明日とあさっては,この辺りではアイスクリームのイベントも行われるようなので,mtのイベントの方も大勢の人が集まるかもしれません。

今日は,mtのイベントと21美に行ってきたのですが...いっそ,21美でmtのイベントをやるのも面白いかもしれません。マスキングテープはベタベタ貼って剥がしても跡が残らないので,ガラスにベタベタ貼ってみても面白そうです。カモ井さんに期待しています。

2015年7月25日土曜日

土曜日の夜,「ど根性ガエル」を見ながら,つまみ+ビールというのにハマっています。

本日の夜は金沢では北國新聞の花火だったのですが,別の用事で出かけていました。帰宅した後は,おつまみ付きビールを飲みながら,録画した「ど根性ガエル」を見ています。これがなかなか優雅だったりします。

ちなみにおつまみは,帰りにクスリのアオキで買った,ベビースろーの「もろみの滴」味です。本当は鳥野菜味噌味を探していたのですが,どうも売り切れていたようなので,こちらにしてみました。

ビールの方は,嵐のCMにひかれて,久しぶりに一番搾り。このところ発泡酒ばかりを飲んでいたので,久しぶりに飲む「普通のビール」は妙に旨く感じました。「もろみの雫」の方も,なかなか濃い味なので,このまま2本目に行ってしまいそうです。あわせるとこんな感じになります。


それにしても,ぴょん吉の声の満島ひかりさんの声はいいですねぇ。このところ,あれこれ仕事が忙しく,しかも真夏日ということで,すでにバテ気味なのですが,この声を聞いていると単純に元気が出ます。それと,マツケンの「大馬鹿野郎」ぶりもいいですねぇ。

実は寅さん映画が大好きなのですが,あれこれ騒いだ後,「やがて哀しき」という感じでホロっとさせるペーソス,「くるぞくるぞ」というお決まりパターンの繰り返しがよく似ています。

というわけで,真剣に「根性出さんといかんなぁ」と思っている今日この頃です。2本目に突入してしまいました。

2015年2月1日日曜日

「オリエント急行殺人事件」の1974年映画版と三谷幸喜版を比較。両者の配役を比較するだけで楽しめます。三谷版の苦心の役名にも味わい深いものがありますす。

今年の正月,フジテレビで三谷幸喜脚本による「オリエント急行殺人事件」を2晩連続で放送していました。その1日目の方は,1974年に作られたシドニー・ルメット監督による映画版をかなり忠実になぞっているということなので,レンタル・ビデオ店でDVDを借りて,土日に見てみました。

ルメット版は,かなり以前にテレビで観た記憶はあるのですが,まさにオールスターキャストで,オリエント急行自体の持つ,インターナショナルでセレブな気分がたっぷりと表現されていました。 リチャード・ロドニー・ベネットによる音楽は,オーケストラをたっぷりと鳴らしたワルツが中心です。これに合わせて蒸気機関車が走るのは,独特の優雅さと高揚感があります。1930年代の雰囲気にもぴったりでした。

実は,NHKで放送していたデヴィッド・スーシェによる「名探偵ポワロ」シリーズの中の「オリエント急行」も借りてみたのですが,こちらの方はやけに暗い内容で(途中で寝てしまった...),しっかりと見ないうちに返却してしまいした。

***以下,ネタにも関係するので,観ていない方は読まない方が良いでしょう。***

今回,ルメット版を観て思ったのは,「12人」に意味があるということです。シドニー・ルメットは,陪審員裁判を描いた舞台を映画化した名作「12人の怒れる男」の監督として知られていますが,「オリエント急行」も,12人の乗客による復讐劇という点で共通する部分があります。映画の中にも,「12」への拘りを感じさせるセリフがあったのた印象的でした。

ちなみに三谷さんも,初期に「12人の優しい日本人」というパロディ風の作品を作っていますね。この作品はとてもよく出来ているので,再演に期待しています。

両作品とも,最後に全員を集めて,ポワロが謎解きをする場面で終わります。このちょっと「水戸黄門」的なパターンと「全員勢揃い」という豪華な雰囲気も良いですね。

配役は,Wikipediaに細かく説明が書かれていたので,それをコピー&ペーストして,両者役名を比較してみました。きっと,三谷さんは,苦心しつつも楽しみながら日本人の名前を考えたのではないかと思います。こういうセンスは大好きです。

●エルキュール・ポアロ 勝呂武尊(すぐろたける)
俳優:アルバート・フィニー →野村萬斎
ベルギー出身の名探偵。オリエント急行で旅行中に殺人事件に巻き込まれる。

ポアロとスグロですね。原作では,ラチェットがポイロと読み間違えるシーンがあるのですが,三谷版でもスグロをスギロと読み間違えていました。エルキュールというのはヘラクレスのことだと思うので,その連想から武尊にしたのかもしれませんね。

●ラチェット・ロバーツ 藤堂修(とうどうおさむ)
俳優:リチャード・ウィドマーク→佐藤浩市
殺人事件の被害者。裕福なアメリカ人。

これは名前のつながりがよく分かりませんでした。

●ヘクター・マックイーン 幕内 平太(まくうち へいた)
俳優:アンソニー・パーキンス→二宮和也
被害者の秘書兼翻訳。アメリカ人青年。

ルメット版の役者は誰だろうと思って観ていたのですが,ピチコックの「サイコ」で有名になったアンソニー・パーキンスでした。幕内平太というのは,苦心のネーミングですね。

●エドワード・ヘンリー・マスターマン 益田悦男(ますだえつお)
俳優:ジョン・ギールグッド→小林隆
被害者の執事。イギリス人。

ルメット版のジョン・ギールグッドは,「いかにも執事」という雰囲気で最高です。

●アーバスノット大佐 能登巌(のといわお)大佐
俳優:ショーン・コネリー→沢村一樹

ショーン・コネリーと沢村一樹は,セクシーな雰囲気(?)が共通点でしょうか。

●メアリー・デベナム 馬場舞子(ばばまいこ)
俳優:ヴァネッサ・レッドグレイヴ→松嶋菜々子
バグダッドで教師をしていたイギリス人女性。

ヴァネッサ・レッドグレイヴは,映画「ジュリア」に出ていた人ですね。メアリー→舞子というのは,結構苦心した感じです。

●ナタリア・ドラゴミノフ公爵夫人 轟侯爵夫人
俳優:ウェンディ・ヒラー→草笛光子
老齢のロシア人貴婦人。

この役は草笛さんしかないという感じです。ドラゴミノフとトドロキというのも,語感の雰囲気がよく合っていますね。

●ヒルデガルド・シュミット 昼出川澄子(ひるでがわすみこ)
俳優:レイチェル・ロバーツ→青木さやか
ドラゴミノフ公爵夫人のメイド。中年のドイツ人女性。

ルメット版を見てみると,既に青木さやかが出ているのかと思ってしまいました(大げさですが)。ルメット版の雰囲気で配役をしたのかもしれません。それいしても,「ひるでがわ・すみこ」という名前には笑ってしまいます。

●ハリエット・ベリンダ・ハッバード夫人 羽鳥夫人
俳優:ローレン・バコール→富司純子
中年のアメリカ人女性。おしゃべり好きで騒がしい。

ローレン・バコールと富司純子の雰囲気もよく似ていると思います。ハバード→羽鳥というのも巧いネーミングですね。

●グレタ・オルソン 呉田(くれた)その子
俳優:イングリッド・バーグマン→八木亜希子
中年のスウェーデン人宣教師。アフリカに伝道するための資金集め旅行から帰ってきたところ。

イングリッド・バーグマンが結構地味な役で出ているのが驚きです。呉田軽穂(=松任谷由実)と同じ発想で付けた感じですね。

●ルドルフ・アンドレニイ伯爵 安藤伯爵
俳優:マイケル・ヨーク→玉木宏
ハンガリーの外交官。

アンドレとくれば安藤しかなさそうです。マイケル・ヨークは,この映画と同じ頃「三銃士」に出て人気があったのではないかと思います。

●エレナ・アンドレニイ伯爵夫人 安藤伯爵夫人
俳優:ジャクリーン・ビセット→杏
アンドレニイ伯爵の若くて美しい夫人。

アンドレニイ,アンドウ,アン と語呂が良いですね。

●サイラス・“ディック”・ハードマン 羽佐間才助(はざまさいすけ)
俳優:コリン・ブレイクリー→池松壮亮
スカウトマンと称するが、実はピンカートン探偵社に勤める探偵。

これは,なかなか巧くつけましたね。池松君は,「新選組!」の続編みたいな番組以来,三谷さんの作品によく出てきますね。

●ジーノ・フォスカレッリ 保土田民雄(ほとだたみお)
俳優:デニス・クイリー→藤本隆宏
シカゴで車販売をしている陽気なイタリア人。

三谷版では,博多出身だったと思います。博多=イタリアでしょうか?

●ピエール・ミシェル車掌 三木武一(みきぶいち)
俳優:ジャン=ピエール・カッセル→西田敏行
フランス人車掌。会社重役のビアンキや一等客室の乗客たちにも顔が知られているベテラン車掌。

「ミ」だけ一致していますね。

●コンスタンティン医師 外科医・須田
俳優:ジョージ・クールリス→笹野高史
ギリシャ人医師。

コンスタンティンの中の「スタ」を使っているんですね。

●ビアンキ 莫(ばく)
俳優:マーティン・バルサム→高橋克実
国際寝台車会社の重役。

ルメット版ではビアンキという名前ですが,原作ではバークとなっているので,原作の名前から付けたのだと思います。

今回の野村萬斎さんの「勝呂」の演技は,和製ポワロとしては最高だったと思うので,是非,日本に舞台を置き換えた別の作品で観てみたいですね。とりあえずは「いろは殺人事件」でしょうか。古畑任三郎も和製コロンボという路線だったので,かなり期待できるのではないかと思います。

2013年10月26日土曜日

いまだに「あまロス」気味...琥珀という言葉にも反応してしまいます。名鉄エムザ「魅惑の大琥珀展」...スーパーでは琥珀ヱビス...

「あまちゃん」が終わって約1カ月,暦の上ではノベンバーになりそうなのですが...いまだに「あまロス」気味です。イベントのチラシを見たり,スーパーで売っている商品を見ても,ついつい,何でも「あまちゃん」のことを思い出してしまいます。

というわけで,本日は,OEKの定期公演を聞いた後,名鉄エムザにふらふらと出かけ,「魅惑の大琥珀展」などというものを見てきてしまいました。まずは,何よりもお馴染みの「かすり半纏」に釣られてしまいました。

そのついでに,琥珀の方も眺めてみたのですが...なかなか高額です。店員さんが近寄ってきたので,「あれ(絣半纏)に釣られて...ちょっと見ているだけです」と思わず言い訳などをしてしまいましたが,「記念に一つ」と手が出せそうなものはありませんでしたねぇ。

その代わりに,「あまちゃん」のロケ地の久慈市の観光チラシがいくつか置いてあったのでもらってきました。

真ん中のガイドに写っているのが琥珀です。右の写真は結構謎の写真ですが,どうも「北限の海女」の衣装を着ることができるようですね。

パンフレットを開いてみると...まめぶ汁。これは是非,一度食べてみたいものです。さらに,三陸鉄道のお座敷列車も実際にあるようですね。実際の地名とドラマの中の地名を比較するのも面白そうです。

これは,海女のコスチュームについて説明したものです。かすりの着物は観光用のですね。その他,久慈琥珀博物館についても説明が書いてありました。これらを見て,さらに「あまロス」になってしまいそうです。

さらに近所のスーパーに行ったところ,限定販売として,琥珀ヱビスなるものを売っていたので,ついつい買ってしまいました。これも一種の便乗商法でしょうか?

グラスに注いでみると,確かに琥珀色っぽいですね。ウィスキーのような色です。個人的にはビールはあまり好きではないのですが,この琥珀ヱビスはなかなかいいですね。


あと一か月ちょっとで12月(早い!)。12月になれば,「暦の上ではディセンバー」ということで,今年いっぱいは,まだまだ,「あまちゃん便乗商法」は続きそうですね。