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2025年11月24日月曜日

昨日のオペラ「高野聖」公演のお土産で買った山本タカト,鏡花絵ハガキ6枚セット。絵ハガキ用の額に月替わりで入れて飾ることにします。

 昨日,金沢歌劇座で観たオペラ「高野聖」公演のステージがあまりにも美しく変幻自在だったので,その勢い(?)でお土産として山本タカト,鏡花絵ハガキセットを買ってしてしまいました。

# 以下の画像は文章を補足するための「引用」として,画質を落としたものを掲載しています。

帯のマークは源氏香図。鏡花が好んだ
「紅葉賀(もみじのが)のデザインが入っています


左から「高野聖」「薬草取」「天守物語」
「草迷宮I」「草迷宮II」「夜叉ヶ池」というラインナップ

ただし...絵ハガキを買っても引き出しに仕舞ったままになる...ということも恒例なので,しばらく使っていなかった絵ハガキサイズの額に入れて,月替わりで(「今月の鏡花」という感じで)飾ってみようと企んでいます。


いきなり飾り出すと家人からは「何事か?」と思われそうですが,部屋の中に彩りが増しますね。ちなみにこの額ですが,6枚ぐらいは収容できるので,そのまま保存場所としても使いたいと思います。

といわけで皆様もお試しください。

2022年8月12日金曜日

猛暑の中,石川県立美術館で「 竹久夢二展:憧れの欧米への旅」を鑑賞。夢二の晩年の欧米旅行のスケッチなど貴重な作品も公開されていました。そのの後,石川県立図書館で一休みしながら,文章をまとめました。

昨日から夏休みを取っています。今年は,まず庭仕事をしているのですが、この暑さの中、かなり危険かもしれませんね。というわけで,一区切りをつけ、石川県立美術館で行われている「竹久夢二展:憧れの欧米への旅」を観てきました。

夢二の展覧会は、過去何回も行われていると思いますが、今回の特徴は、よく知られている本の表紙や挿絵、に加え、夢二作品の有数のコレクター,中右英氏が所蔵している直筆作品を多数展示していることです。特に夢二が欧米を訪問し、スナップ写真を撮るように、人物や風景をいろいろとスケッチしているのが面白かったですね。1930年代の前半,晩年の夢二がザルツブルクとかに行っていたというのは、面白いですね。

その他,これまで観たことのない展示としては、関東大震災直後の被災地の様子のスケッチも印象的でした。いつもの「大正浪漫」といった筆致とは違い,非常に精緻にくっきりと描いていたのが、「特別な災害」の感じを出していました。夢二はメモ魔だったと書かれていましたが、なるほどと感じました。

夢二の作品には、着物を着た女性(大体は憂いを帯びた感じ)がたくさん出てきますが、今回は、「銘仙」と呼ばれる,「絣(かすり)」の一種の着物の実物も展示されていました。いろいろな安い布を組み合わせている点が特徴で、庶民的なのですが、デザインが大胆で,どれも違っているような独創性があります。鮮やかだけれどもどこか滲んだ感じがあるのも、夢二の様式にぴったりだと思います。

展示を観た後は、ミュージムショップへ。最近はA5版のクリアファイルをよく見かけますが、版画の多色刷りのような感じで色が重なる,3つポケットのあるものを発見。これは面白いと思い購入しました。

1つめのポケットに白い紙を入れるとこんな感じ。椿の花でしょうか。

2つめのポケットに入れると,葉っぱが出てきました。

3つ目のポケットに入れると,全体が見えてきました。
歴史博物館前には,ライトアップイベントに関連したオブジェが並んでいました。
夜になると光るのだと思います。

その後は、少々遠回りになりましたが、石川県立図書館に寄ってきました。
本日は裏口から入りました。

相変わらず親子連れや自習をする学生たちの姿が目立ちましたが、人が沢山いても不思議と落ち着く空間です。せっかくなので,展覧会の感想(この文章)をまとめてみました。

本当は,図書館に併設されている,HUM&Goに入って,昼食でも食べてみようと思ったのですが...ずっと列がついていました。当分は混雑しそうですね。



2021年10月30日土曜日

好天だったので、午後から自転車で金沢建築館へ。企画展「金沢のチカラ」は金沢市民の方が楽しめそう。その後,21美でアペルト15冨安由真。夢に出てきそうな世界でした

本日の金沢はとても過しやすい気候でした。午前中に用事を済ませた後、午後からは自転車で市内をひと巡りすることにしました。まず、久しぶりに金沢建築館に行ってみることにしました。行くのは開館以来、2回目のことです。

犀川から見える景色も空気が澄んでいる感じで気持ちよかったですね。


本日は犀川左岸に自転車を留め、建築館まで登ることにしました。




現在行っている企画展「金沢のチカラ」は明日までということで、今回見ることにしました。金沢市街は、戦災にも大きな災害にも会っていないので江戸時代以降の街並みや建築が沢山残っています。「重層する建築文化」という展示のサブタイトルどおり、その重層性に注目したものでした。

一つの展示室の中に、市内の建物の模型や写真が多数並んでおり、建築面での金沢の見どころが見事に集約されていました。保存すべきかどうか意見が分かれた建築物もあったようですが(旧日本生命金沢支社などは残しておいた欲しかったですね)、この辺は「時代の潮流」とも関係があると思います。機能面からすると新しい建物の方が使いやすいのは当然なので、判断は難しいところです。

この展示の写真撮影は許可されていなかったのですが、入口にあった金沢市中心部のジオラマだけは撮影可。こうやってみると、金沢には緑地が多いと実感します。


その後、2階の常設展示の迎賓館赤坂離宮「游心亭」を忠実に再現したスペースへ。この場所に来ると、妙にすがすがしい気分になります。

窓の外に広がる「水庭」も実に良い感じでした。奥の木の紅葉が水面に静かに映っていました。

こちらは再現された茶室。

建築館を出た後は,金沢市街地方面へ。

犀川大橋付近から上流を眺めた写真。

空には色々な形の雲。白い羽といった感じですね。

金沢市内で一つ用事を済ませた後、最後に金沢21世紀美術館へ。本日から長期インスタレーションルームで「アペルト15冨安由真」が始まっていたので観てきました。


部屋に入ると、床には砂がぎっしり敷き詰められていました。部屋の奥に向かって傾斜地のようになっており、中央には壊れかけたような小屋が建っています。その中に「蒼ざめた馬」の絵が額入りで飾られています(タイトルも「蒼ざめた馬」)。作品全体(というか展示室全体)に漂う「何があったのか?」というちょっと不思議な感じに妙にひかれました。砂のジャリジャリした感じ、部屋の床に落ちている天井の一部,照明が時々揺らいだり...ちょっと違和感をくすぐるようなムードがあちこちに漂っていました。「作家ステートメント」の中には、「心霊や夢などを題材に体験型のインスタレーション作品を多く発表しています」といった言葉が書かれていましたが、なるほど夢に出てきそうかも、と思いました。

この長期インスタレーションルームで行っている「アペルト」シリーズですが、毎回、ガラッと雰囲気が変わっており、面白いなぁと感じます。

さて、明日10月31日は金沢マラソン。出発地点ではあれこれ準備が進んでいました。21美から出た後だと、何もかもアートっぽく見えてしまいました。特に...多数の仮設トイレは現代アートにありそう?


街中には「KM」のロゴマークの入った黄色い袋を持った人を多数見かけました。明日も晴れると良いですね。

2021年2月11日木曜日

本日,石川県立美術館で始まった「生誕140周年熊谷守一展:わたしはわたし」を鑑賞。モリカズ様式のシンプルで明るい絵を観て,少しは気が晴れた気分。勢いでグッズもあれこれ購入してしまいました。

 以前から注目していた「生誕140周年熊谷守一展:わたしはわたし」が石川県立美術館で始まったので,本日の午前中に観てきました。全国を巡回している展覧会で,数年前にも別のタイトルで同様の展覧会が行われていましたが,金沢に来たのは初めてだと思います。

熊谷守一は1880年生まれ,1977年没ということで...引き算をすると97歳。晩年の風貌から「画壇の仙人」「超俗の画家」と呼ばれていたようです。今回の展覧会は,その代表作を含む180点を通じて,その人生・芸術・生活を紹介する内容でした。チラシに使われている「牝猫」の作風どおり,赤で縁取りされた単純な形態と明快な色彩を特徴する「モリカズ様式」は一度見たら,忘れられない分かりやすさがあり,その死後も人気のある画家です。初日ということもありますが,(密になるほどではありませんでしたが)多くのお客さんが観に来ていました。

熊谷守一の作風は上述のとおりで,印刷物で見ると,ベタっと塗り絵のように見えるのですが,それを実際に見ると,単純に塗りつぶされているわけでなく,きっちりと油彩の筆の跡が見え,丁寧に塗られているのがよくわかりました。地面を表す茶色が地の色になっているものが多いのですが,空を表す水色もよいなぁと思いました。守一は,こういった作品の多くを,1950年代以降,つまり70歳以上になってから描いています。そこがすごいと思うと同時に年を取らないとここまで迷いのない表現はできないのかな,とも感じました。

展覧会場内の撮影可能スペース

その人生についてもパネルで紹介をしていました。「仙人」ではあるけれども,他人や家族とのつながりも大切にしていた人だということも展示を通じて伝わってきました。1945年の終戦後,守一は,自分の子供を次々と失いますが,その時に描かれた「ヤキバノカエリ」という作品がすごいと思いました。絵の真ん中の白い部分が娘の遺骨。シンプルな画面構成の中から,何とも言えない虚無感が伝わってきます。

チラシでも紹介されていました。

それ以外にも,妻・秀子との生活というのも,なかなか面白そうです。チラシによると,熊谷守一夫妻の生活を描いた映画「モリのいる場所」が,関連企画として上映されるようなので,時間があればぜひ観に行ってみたいと思います。この2人ですが,毎日規則正しいリズムで暮らしていたようです。昼間,自分の庭の植物や動物などを観察し,毎日夜に絵を描いていたというのも興味深い点です。

油彩以外にも,日本画や書も展示されていました。書の方には何とも言えない「ヘタウマ」感があり気に入りました。「五雨十雨」と書かれた書がありましたが,個人的に座右の銘にしてみたくなる言葉だと思いました。「五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降る」ということで,悪い意味なのかなと一瞬思ったのですが,「世の中が平穏無事であるたとえ。気候が穏やかで順調なことで、豊作の兆しとされる」(三省堂 新明解四字熟語辞典のオンライン版)とのことです。

というわけで,色々な側面から,熊谷守一の作品と人生を感じ取ることができる展覧会となっていました。

実は,今回招待券で観たこともあり,グッズの方を少し多目に買ってしまいました。巣ごもり気分を晴らすためという意図もありました。買ったのは次のようなものです。

絵葉書3枚。

夜空の半月を描いた「宵月」。今年の干支にちなんだ牛。ハサミが良い味を出している「柚」。家に飾ったり,実際に郵送することをイメージして選びました。熊谷守一の作品は,「絵葉書映え」するので,よく売れるのではないかと思います。

絵葉書サイズ(A6)のクリアフォルダー。

牛の絵葉書を入れてあります。手前の猫は受付でもらったおまけ。
右側はブックカバー

描かれているのは「稚魚」という作品。水色の背景に赤い魚ということで,マティスのダンスを彷彿とさせる感じです。

そして,文庫本サイズのブックカバー。描かれているのは,「あぢさい」。


よくよく調べてみると,今回展示されていない作品でしたが,この華やかな色合いに惹かれ,勢いで買ってしまいました。熊谷守一のサインは,「クマガイモリカズ」とカタカナで入れるものですが,これも今からみてもモダンですね。

というわけで,モリカズ様式のシンプルで明るい絵の数々は「コロナ時代の落ち込んだ気分」を少しは晴らしてくれるような気がしました。この際,モリカズ様式でアマビエを描いてみようかな,と思ってしまいました。

美術館を出た後,広坂を降りて,香林坊方面に向かったのですが...途中の歩道の模様も「モリカズ様式のようだ」と感じてしまいました。モリカズ・フィルターで世の中を見るのも面白いかもしれませんね。

2020年11月1日日曜日

本日は,富山県美術館で行われている期間終了間近の展覧会「TADのベスト版コレクション+:あなたならどう見る?」を鑑賞。改めてこの美術館の充実のコレクションを実感。この美術館から見える立山連峰も絶景でした。

少し前に申請中だった高速道路用のETCカードが届いたので,本日はその確認(?)も兼ねて,北陸自動車道経由で富山市まで行き,富山県美術館で行われている期間終了間近(11月3日まで)の展覧会を観て来ました。

いつもどおり金沢森本ICから高速道路に入りましたが,無事ETCのゲートは開いてくれました。その後,30分ちょっとで富山市に到着。この日の富山ですが,立山連峰が非常にくっきりと見えました。運転しながら,立派な山並みがどんどん近づいてくるので,「あの山は何という名前なのだろう?」ということがだんだんと気になってきました。カーナビならぬ「山ナビ」が欲しいと思いました。

というわけで,富山市に着く直前に,いかにも眺めがよさそうな呉羽PAに入ることにしました。その予想どおり立山連峰が良く見えました。しかも「山ナビ」もあったので,「やはりあれが剣岳か」「立山の方は複数峰があるので,よく分からないな」といったことを確認できました。


さらに,ここでカーナビの設定を変更し,富山西ICで降りてみることにしました。少しでも節約してやろうという魂胆です。お陰で,高速料金は片道770円に節約できました。この金額ならば,高速バスの金額とあまり変わらないかもしれません(その他にガソリン代はかかりますが)

しかも,富山県美術館の駐車場ですが,2時間無料でした。混雑していたらやっかいですが,これからもこの策で行こうかと思いました。
駐車場から美術館への入口

さて,お目当ての展覧会ですが,富山県美術館(TAD)で所蔵する作品を新たな切り口から紹介する「TADのベスト版コレクション+:あなたならどう見る?」というものでした。TADには,富山県立近代美術館時代から収集していた20世紀の世界美術史を俯瞰できるようなコレクションがありますが,そのすごさを改めて実感できました。

ミロ,ピカソ,クレー,マティス,レジェ,ブラック,ルオー,マグリット,デュシャン,ウォーホール...美術の教科書に出てくる画家の作品が多数展示されていました。フォンタナの「空間概念」は写真でみると平面に見えますが,実物を見るとキャンバスを切り裂いた「立体」だと分かります。ブリジット・ライリーの「オルフェウスの歌I」も実物だと微妙に動いて見える「錯視」効果がよりはっきりと分かります(多分)。やはり実物を見ると面白いなぁと思います。

展示の中には撮影可能な展示室もありました。左がミロ,右がウォーホールの作品

こういった作品をただ並べるのではなく,4人のゲスト・キュレーター(開発好明,山内マリコ,林道郎,とに~)による展示コーナーも作り,現代作品の見方を示してくれていました。金沢21世紀美術館の方は,正真正銘の現代アートばかりですが,TADの方は,「既に古典になっている現代作品」といった趣き。21美の方が建物の雰囲気も含め,オリジナリティはあるけれども,TAD所蔵作品の方が「安心して観られるなぁ」という実感です。これは好みの問題で,この2つの美術館は互いに補完し合っているような気がします。

今回の展示の中で面白かったのが,ゲスト・キュレーターのとに~さんのコーナーでした。鑑賞者格付けチェックコーナーというのがあり,「AとBどちらが本物のマティスの作品(切り絵)でしょう?」という問いかけ。私はBがマティスかな?と思ったのですが...正解はA。Bはとに~さんが,マティスの「ジャズ(切り絵の代表作)」っぽく真似して作ったものでした。まんまと引っかかってしまったのですが,過去何となく観たことのある名作に似ていると,それに引っ張られてしまうと言えそうです。いずれにしても,キャプションがないと真偽の区別がつきにくい,「怪しげな世界」と言えそうです(これは,クラシック音楽の世界にも言えそう)。

この展覧会のパンフレットですが,とても薄く,480円という安さ。ゲスト・キュレーターによるエッセー風の文章と展示作の写真が雑誌記事のような感じでバランス良くレイアウトされており,「読んでみたい」という気分にさせてくれます。というわけで,記念に1冊購入。こういう形は,21美の展覧会でも試してみても面白いのではと思いました。
上の写真のとおり非常に薄いパンフレットで,気軽に読めそうでした

上階は常設展コーナー。この中では,最晩年を富山で過ごした,往年の大ヴァイオリニスト,シモン・ゴールドベルクと富山出身の詩人,瀧口修造のコーナーが良いなぁと思いました。それぞれの遺品が展示されているのですが,居室の雰囲気がしっかりと伝わってきました。ゴールドベルクが愛用していた椅子が置いてあったのですが...深く座れるような角度が付いており,ちょっと座ってみたいなと思いました。

さらには,この日は美術館から見える立山連峰の眺めが見事でした。晴れていなかったのですが,稜線がくっきり見えました。呉羽PAよりも近いので迫力もありました。山の名前の書かれた案内と写真を合成してみました。


剣岳と立山が有名ですが,上の写真のいちばん左側の「3つの峰」が見える部分も面白いと思いました。「山」という字が象形文字だということを示しているような感じです。

パノラマモードで撮影してみました。運河の向こうに見えるのも良いですね。

美術館の北側は,クマのいる広場。見事にディスタンスを取っています。

屋上は,オノマトペのオブジェのあるスペース

最上階からだとさらに山がよく見えました。

本日は,帰宅時間が遅くならない方が良かったので,すぐに金沢に戻りました。行きと同様,富山西ICから高速に入ったのですが,カーナビの設定がなかなか難しかったですね。普通の設定だと「富山IC」に行かせよう行かせようとするので,「経由地」を入れる必要があったのですが...これがよく分からず,しばらくカーナビに逆らいながら運転。

富山西ICに入る直前で見かけた,謎の力士たち
朝乃山とか書いてあった気が...

昼食は高速道路のSAで食べてみようと思い小矢部川SAへ。しかし...レストランはお休み。そういえば8月に来た時もそうでした。同じことを繰り返しています。


仕方がないので,お隣の不動寺PAで軽く天ぷらソバ。

 

今後も富山県には何回も行くことがあると思うので,今度は小矢部ICから乗り降りできないか(どれぐらい時間が増えるか)試してみようと思います。