2022年8月12日金曜日

猛暑の中,石川県立美術館で「 竹久夢二展:憧れの欧米への旅」を鑑賞。夢二の晩年の欧米旅行のスケッチなど貴重な作品も公開されていました。そのの後,石川県立図書館で一休みしながら,文章をまとめました。

昨日から夏休みを取っています。今年は,まず庭仕事をしているのですが、この暑さの中、かなり危険かもしれませんね。というわけで,一区切りをつけ、石川県立美術館で行われている「竹久夢二展:憧れの欧米への旅」を観てきました。

夢二の展覧会は、過去何回も行われていると思いますが、今回の特徴は、よく知られている本の表紙や挿絵、に加え、夢二作品の有数のコレクター,中右英氏が所蔵している直筆作品を多数展示していることです。特に夢二が欧米を訪問し、スナップ写真を撮るように、人物や風景をいろいろとスケッチしているのが面白かったですね。1930年代の前半,晩年の夢二がザルツブルクとかに行っていたというのは、面白いですね。

その他,これまで観たことのない展示としては、関東大震災直後の被災地の様子のスケッチも印象的でした。いつもの「大正浪漫」といった筆致とは違い,非常に精緻にくっきりと描いていたのが、「特別な災害」の感じを出していました。夢二はメモ魔だったと書かれていましたが、なるほどと感じました。

夢二の作品には、着物を着た女性(大体は憂いを帯びた感じ)がたくさん出てきますが、今回は、「銘仙」と呼ばれる,「絣(かすり)」の一種の着物の実物も展示されていました。いろいろな安い布を組み合わせている点が特徴で、庶民的なのですが、デザインが大胆で,どれも違っているような独創性があります。鮮やかだけれどもどこか滲んだ感じがあるのも、夢二の様式にぴったりだと思います。

展示を観た後は、ミュージムショップへ。最近はA5版のクリアファイルをよく見かけますが、版画の多色刷りのような感じで色が重なる,3つポケットのあるものを発見。これは面白いと思い購入しました。

1つめのポケットに白い紙を入れるとこんな感じ。椿の花でしょうか。

2つめのポケットに入れると,葉っぱが出てきました。

3つ目のポケットに入れると,全体が見えてきました。
歴史博物館前には,ライトアップイベントに関連したオブジェが並んでいました。
夜になると光るのだと思います。

その後は、少々遠回りになりましたが、石川県立図書館に寄ってきました。
本日は裏口から入りました。

相変わらず親子連れや自習をする学生たちの姿が目立ちましたが、人が沢山いても不思議と落ち着く空間です。せっかくなので,展覧会の感想(この文章)をまとめてみました。

本当は,図書館に併設されている,HUM&Goに入って,昼食でも食べてみようと思ったのですが...ずっと列がついていました。当分は混雑しそうですね。