金沢市郊外にある勝木書店泉野店が本日で閉店するということで,午前中に出かけてきました。この書店は,1990年開店で,当時,車での活動エリア内になったので,よく利用していました。石川県にできた勝木書店の最初の店で,当時としては大型の書店だったと思います。
その後は住む場所が変わったので,出かけることは少なくなりましたが,車で行きやすく,長坂台のランドマーク的な存在だったと思います。閉店セールをやっており,文房具の棚はほとんど空っぽになっていました。
せっかくなので,記念に文庫本を1冊買おうと思ったのですが...新潮文庫も角川文庫も講談社文庫も既になく,ちくま文庫が残っていたのでその中から1冊選ぶことにしました。
何にするか迷ったのですが,読んだことがありそうでなかった古典を買うことにしました。科学的思考の原点のような,デカルトの『方法序説』は,有名な「我れ思う故に我れあり」しか知らないので,「この際」と思い,文庫本にしては少々高額でしたが,ちくま学芸文庫版を買ってみました。
考えてみると,ブックカバーなどは,kabosと共通なので,「これが最後」感はなかったのですが,やはり長年親しまれていた「景色」が変わるのは寂しいものです。最近,大型書店よりも,勝木書店泉野店ぐらいのワンフロアで,バランス良く一通り色々な本が揃っている店の方が,気楽な感じがして好きです。繰り返しになりますが,「街中の本屋さん」が少しずつ少なくなるのは,やはり寂しいものです(と,閉店の時にだけ反応するのも現実ではあるのですが...)。