2013年12月21日土曜日

本日は冬の買い物と年賀状の準備。パソコンからの印刷に苦戦。夕食は味の素のCMに出てくる「豚バラと白菜の重ね鍋」

今日の午前中,金沢市郊外の某大型電気店に出かけ,ファンヒーターとホットカーペットを買ってきました。

ファンヒーターの方は10年近く使っていたものの調子が悪くなってきたので(掃除をしても数分経つと止まるようになってしまいました),買い替えることにしました。家人は「臭いが少ないのが良い」ということで,その点を重視してにコロナの製品を買ってきました。

ホットカーペットの方は自分の部屋用に買いました。節電のため,なるべく暖房なしで過ごしていたのですが,さすがに厳しくなってきたので(というよりは,自分の部屋を使わなくなってきたので),1畳サイズの小さいものを買ってきました。NHKの「おはよう日本」の「まちかど情報室」で紹介していた,「着る布団」というのにも興味があるのですが,とりあえず,ホットカーペット+毛布で何とかならないかな,と思っています(コタツは...好きなのですが寝てしまうのでNG)。

夕方からは年賀状作成に着手しました。今年は12月上旬から中旬にかけて仕事や行事が重なっていたので,今日ようやく作業を開始しました。毎年,手書き原稿をスキャナーで取り込んで印刷しているのですが,パソコンとの設定を少し変えてみたところ,接続がおかしくなり,かなり時間を取られてしまいました。結局,USBで接続して何とかプリントアウトできました。パソコンの方は新し目の機種なのですが,古い機種を無線でつなごうとするとパソコンもわけが分からなくなるのかもしれません。明日は宛名書き(下手な字ですが手書きは大好きです)をじっくりしたいと思います。

本日の夕食は次のような料理でした。これは何かというと,



味の素のコマーシャルで小栗旬が作っていた(今も流れているでしょうか?),「豚バラと白菜の重ね鍋」です。このコマーシャルはとても美味そうに見えるので(しかも簡単そう),作ってみたくなりますね。

ただし,仕上がりはかなり違います。コマーシャルでは,バウムクーヘンのようにきれいな同心円状になっているのですが,本日わが家で食べたのはぐちゃぐちゃです。ちなみに味の素のサイトには次のような感じでレシピが掲載されていました。
http://park.ajinomoto.co.jp/recipe/card/705346

味の点ではどちらも同じだと思いますが,小栗旬が作っているような,「見た目も美しい鍋」を一度作ってみたいものです。

2013年12月2日月曜日

ついに「暦の上ではディセンバー」ということで,本日はアメ横へ。その後,吉祥寺に行って文房具店をめぐってみました。

本日は,仕事の関係(前泊)で東京に来ています。

金沢と違って,太平洋側は本当に天気が良いですねぇ。このところ金沢では,毎日毎日雨が続いていたので,かえって落ち着かないぐらいです。それと,暑いですね。実は金沢の感覚で,上着の下にセーターを着てきたのですが,色々と歩き回っているうちに,暑くてたまらなくなり,ついに途中でぬいでしまいました。

今回の出張は,明日月曜日,丸一日かかり,そのまますぐに金沢に戻ることにしているので,今日のうちにいくつか出かけてみることにしました。写真を交えて紹介しましょう。

まず,朝9:00過ぎの「はくたか」で金沢を出発し,越後湯沢で上越新幹線に乗り換え。12:00頃は新幹線の中だったので,金沢駅のジャーマンベーカリーで買った,パンを昼食に食べました。


このところ,ますます地元愛(?)が強くなってきており,「金沢カレーパン」などと書いてあるとついつい買ってしまいます。飲み物の方も「加賀棒茶」のペットボトルです(ただし,こちらは福井が発売元でしたが)。

実は今回,「やはり東京に来たからには,GMTの本拠地の「アメ横」に行かねば」と思い,上野駅で
降りました。...といった所で,出会ったのが北陸地方のゆるキャラたち。
まず富山県のゆるキャラと遭遇

続いて石川県のゆるキャラ(能登地方のもの?)。ミス百万石も来ていました

上野駅の外へ。見事な快晴です。

「あまちゃん」のロケ地になったセンタービルの外観です。

本日からディセンバーということで,「暦の上ではディセンバー」でも流れているかと思ったのですが...人が多すぎて,何が何だか分からない状態でした。取りあえずタテのものの中jへ。

ところどころ「あまちゃん」の遺構が。やはり,記念撮影している人が結構いました。

すでにアメ横に来ているのに「きてけろ」というのは少々謎です。「何回でもきてけろ」ということでしょうか。


「暦の上では..」のとおり,「上野から御徒町付近」まで通り抜けて,再度,JRに



江戸東京博物館の展覧会のチケットを持っていたので,取りあえず両国へ。次は両国駅にあったものです(以前はなかった?)。歴代の横綱の手形がずらりと並んでいました。下に撮影したのは,石川県出身の横綱輪島の手形です。


江戸東京博物館では,「明治のこころ:モースが見た庶民のくらし」という,大森貝塚を発見した,エドワード・モースの見た明治時代の日本の様子についての展覧会をやっていました。当時の写真のパネルがなかなか印象的でした。


次は「お決まり」の東京スカイツリーです。両国駅のプラットホームから見ると,まるで五線譜に書かれたト音記号のように見えます。

その後,いったん宿に行った後,ガラリと趣きを変えて,吉祥寺に行きました。最近,文房具屋さんに行くことに凝っているのですが,某雑誌に載っていた文房具店特集を読んで吉祥寺付近には色々な店があることが分かり,今回出かけることにしました。

吉祥寺駅です。降りるのは,2回目です。

帰る頃にはすっかり暗くなっていました。

こまごまとあれこれ買い込んでしまいました。まず,36(サブロー)という小さな店へ。一見割りばしのように見える鉛筆,一見スイッチのように見えるマグネット,昔懐かしのペンホルダーなどを購入。

店には,少し入りくいかなと思ったのですが,入ってみると,結構大勢の人がいてびっくり。店全体に懐かしい雰囲気がありました。

続いてはLoftへ。金沢でも買えそうなものばかりですが,ついついあれこれ変な製品を購入。一見赤鉛筆だけれどもフリクション,スマホ読み取り用のマークの書かれた透明シートがついているKOKUYOのルーズリーフ,そしてもう一つは...
 

本を固定させるホルダーです。次のような感じで使うことになります。同じぺージを長く開いておくようなら,使えそうです。

その後は別の店で外国製のポケットの沢山ついてる,華やかなデザインのクリアフォルダーを購入。


 ↓のようなデザインのペン立て。これは,吉祥寺の駅ビルのアトレにある店で購入

というわけで,結構疲れました。その後,JR東京駅へ。東京駅は中央線の始点ということで,ホームは次のような表示になっていました(珍しいかもと思い撮影。)

次は丸の内口付近のポストです。丸の内側の改装記念のデザインのようです。

というわけで,前回に続いて,あれこれ文房具を買ってしまいました(いくつかは土産物を兼ねていますが)。時々東京に来ると,ついつい,浮かれた気分になり,不要なものまで買ってしまいます。この辺はある程度は仕方がないかもしれませんね。

2013年11月26日火曜日

本日の夕食は,NHK「歌謡コンサート」で演歌を聞きながらブリ大根with日本酒。これはなかなかいい感じです。 

本日の夕食は,ブリ大根でした。ちょうど今は大根の収穫の季節ということで,どこからともなく自家製大根が集まってきます。それを母がブリと一緒に調理してくれました。


せっかくなので日本酒の熱燗と一緒に食べているのですが,これが絶妙の味でした。BGMは,NHK「歌謡コンサート」です。もともと,着物を着た女性演歌歌手が沢山出てくる番組ですが,本日はいつもにも増して豪華メンバーで,石川さゆり,藤あや子,香西かおりなど着物女性がゾロゾロと出てきました。

これがまたブリ大根+日本酒の雰囲気にぴったりですね。母はいつも「火曜日の夜は見たい番組がない」と言っているのですが,こういうシチュエーションならば,「着物+演歌」の需要はまだまだあるような気がします。

それにしても演歌というのは,どれもよく似ています。

いちばん最初にでてきた石川さゆりの「天城越え」には,「山が燃える」という歌詞が出てきますが,次に出てきた,藤あや子の「雪深々」という曲でも,「燃えた」とか「雪景色」とか歌っています。まぁ,この辺は雰囲気の勝負でしょうか。ヴィヴァルディの協奏曲がどれも似ているのも大差はないかもしれませんね。

いずれにしても「冬の夜+煮物+日本酒+演歌」は,これから再評価する価値があるかな,と思っています。おでんなども合いそうですね。

2013年11月24日日曜日

西田幾多郎記念哲学館で行われた諸富祥彦さんの講演「カウンセリングと癒し:人生には意味がある」を聞いてきました。カウンセラーとしての実践に基づく,非常に分かりやすい内容。隣の人と意見を共有しながら進める型破りスタイルは,常に生き生き。素晴らしい時間を過ごせました。

昨日に引き続き,今日も午後から無料の講演会を聞いてきました。本日は西田幾多郎記念哲学館で行われた明治大学教授で心理学者の諸富祥彦さんの講演でした(後述しますが,今回の場合,「聞く」というよりは「参加」でした)。
本日は大変過ごしやすい天候でした。

諸富さんの著作では,10年以上前に講談社現代新書から発売された「むなしさの心理学」や「トランスパーソナル心理学入門」などを読んで,なるほどと納得したことがあります。やはり,仕事を続けていると(というよりは,人生を普通に生きているだけでも)苦労は絶えません。「死」というゴールがある中で「生きる意味は?」ということを時々は考えたくなります。
諸富さんの著作と講演会のポスター
そういう時に諸富さんの書かれた本や,そこで紹介されていたヴィクトル・フランクルの著作などを読むと,前向きな気分になれます。今では,正直なところ,「人生の意味など考えても仕方がない」,「命がある限り,死ぬまで生きられれば良い」ぐらいに思っているところですが,それでも,こういう著作を読むと精神的に落ち着くことができる気がします。

そういう意味で今回の講演はとても楽しみでした。タイトルは「カウンセリングと癒し:人生には意味がある」ということで,どういう内容になるのかな?と考えていたのですが...一方的に諸富さんが話すのではなく,隣に座った人(たまたま隣に座った見知らぬ人ですね)と諸富さんがしゃべった内容について,「あなたはいかがですか?」と尋ねあいながら進めるというスタイルでした。

この形だと,諸富さんの語った言葉が自分の頭の中を一度通り抜けるので,聞いたことの印象が強く残ります。最近,大学教育で注目を集めている「アクティブ・ラーニング」のスタイルに近いものだと思いますが,それを一般市民向けのかなり大勢の参加者のいる講演会でやってしまうのがすごいと思いました。

今回の内容は,基本的に若い学生や生徒を相手としたカウンセラーとしての体験談をベースとしたもので,大変説得力がありました。諸富さんの著作からは,「包容力がありまじめ」という印象を持っていたのですが,この体験談を語る部分では,さまざまな声色を使い分けての生き生きした言葉が連続し,落語とは言わないまでも,堅苦しい講義とは別世界が広がっている感じでした。

以下,内容について箇条書きで紹介をしましょう。

1.リレーションが重要
  • 「人と人のふれ合い」が癒しの力になり,生きる力になる。
  • 「ふれあい」をエンジョイできることが健康な人生には必要である。
  • カウンセラーや教師にまず必要な力は,この「人間関係を楽しむ力」である(諸富さんの恩師の国分康孝さんによると「ふだんからほろ酔い加減」ぐらいで丁度良いとのこと)

2.援助希求される人に
  • クライアント自らがのぞんで援助をもとめてくれない(援助希求)とカウンセリングは始まらない。
  • どうしたら助けをもとめてくれるか?→そばにいるだけでホッとできる雰囲気が必要。
  • そのためには,「相手にモードを合わせること」「相手のための心のスペースを作ること」が必要
  • 太った人は,「安心キャラ」になりやすい。
  • 忙しい人は,そのスペースを無くしてしまっている。
  • 相手が話したいことのきっかけを作るような,開かれた質問(Opened Question)が重要(その反対が,警察などが行うClosed Question)
  • 「最近どうですか?」こういった「開かれた質問」だけで救われることがある(ただし,言い方にも注意)
3.本気で生きる
  • カウンセラーになるには,「修行」と言っても良いトレーニングが必要。
  • 自分自身がカウンセリングを受け,自分を深く見つめるようなワークショップに何回も参加する。カウンセラーは自分の心だけが「商売道具」
  • 人を癒せるカウンセラーになるには,本気で生きることが必要。そうでないカウンセラーは本気で悩んでいるクライアントにすぐばれる。
  • 仕事にしても夫婦関係にしても,本気で行い,本気で好きになることが求められるが...自分の仕事に満足できなくなったり,かえって夫婦関係が壊れたりする危険がある。
  • 「悩み」という形で自分を深く見つめることで,自分の人生の使命に気づくことがある。

4.カウンセリングの3つのアプローチ
  • カウンセリングには,(1)精神分析,(2)認知行動療法,(3)気づきと学びのアプローチの3つのアプローチがあり,場合によって使い分けることになる。
  • (1)精神分析は,自分の過去のトラウマを探るもの(”ドロドロ系”アプローチ)
  • (2)認知行動療法(最近流行している)は,現在の状況を改善するために,色々な練習を段階を追ってサクサクと繰り返すもの(例えば,コンビニの女性店員に声を掛ける練習をするとか)。(”サクサク系”アプローチ)
  • 諸富さんは,(3)を専門としている。これはトランスパーソナル心理学とか人間性心理学と呼ばれるもので,フランクルやロジャースもこの流派に入る。
  • (1)(2)が因果論であるのに対し,(3)は目的論である。「魂の目的論」の立場。
  • (3)では,一見ネガティブな出来事である病気,トラブルなどすべてのことに意味があると考える。「大切なこと」を学ばせ,気付かせるというアプローチである。
  • ここで,諸富さんが体験した不登校児を持つ親とのカウンセリングの様子が,「声色」を使って再現されましたが,この部分が今回の講演会の”肝”だったと思いました。4,5回カウンセリングを繰り返すうちに,クライアント自身が気づき始める,ということがリアルに伝わりました。
  • カウンセラーはあくまでも聞き手。聞き手に徹しているうちに,クライアント自身が気づくというもの。
  • 魂の成長というのは,頭のレベルではない。悩みのない人生はない。深く悩む人は,濃密な人生を生きている人である。

諸富さんは,このように,とても深い話をされていたので,しっかりとメモを取りながら聞いてしまいました。諸富さんの立場である,人間性心理学的アプローチだとカウンセリングに非常に時間が掛かるのでは?と思ったのですが,私自身の経験からしても,いくら他人から「ああしろ,こうしろ」と繰り返し言い続けても,本人が気づかないと全然意味はないですね。「気づかせる」というアプローチはもっともだと思います。
哲学館の中です。この地下のフロアに会場のホールがありました。
 
というわけで,2時間ほどがあっという間に終わりました。私自身,今からカウンセラーになるつもりはありませんが,「人間関係を楽しめる人」「相手のためのスペースのある人」ぐらいにはなりたいと思いました。何よりも「悩み」によって,自分を深く見つめることができ,自分の人生にとって大切な「気づき」を得られるという考え方は,生きていく上で励みになります。そのためには,何にせよ「本気で生きていくこと(うつ病にならない程度ぐらいにですが)」が必要なのかなと感じました。

私の隣の人は,石川県外から来ていた方だったのですが,その方とも思いがけなく色々な意見交換をできました。予想しなかった「素晴らしい時間」を過ごすことのできた休日の午後でした。

「思索の道」を通って駐車場へ。
PS. 今回の講演の中で諸富さんの最新の著作について案内をされていました。今回のお礼代わりにご紹介をさせていただきます。
あなたがこの世に生まれてきた意味 (角川SSC新書) 諸富 祥彦

タイヤ交換,灯油購入の後,「金沢・町物語」発刊記念講演会へ。さらにその後,金沢21世紀美術館の新しい展覧会「柿沼康二:書の道[ぱーっ]へと

先週の金沢は,毎日毎日雨や雷が続き,「そろそろ本格的な冬到来か?」という雰囲気になってきました。というわけで,昨日土曜日(祝日と土曜日が重なるというのは少々損をした気分)は,まず,朝起きてすぐ自宅の車のタイヤをスタッドレスに交換しました。ガソリンスタンドで交換してもらうと1本1000円近く掛かる上,この時期,相当待たされそうなので,「タイヤはゼニ」と思いながら作業をしました(「あまちゃん」に出てきた「ウニはゼニ」のパロディです)。

ただし,どうしても空気圧が少なくなっているので,その後,ガソリンを入れるついでに,ガソリンスタンドでタイヤに空気を入れてもらってきました。さらにファン・ヒーター用の灯油も購入したので,「これで寒波が来ても取りあえず大丈夫」という感じです。この日は,午前中のうちに廃品回収用の古新聞の準備もしたので,私にしては珍しく,家事をきっちりしました。

というわけで,午後からは市内の長町公民館で行われた「町名からたどる金沢の歴史」という講演会(無料)を聞いてきました。これは,能登印刷からつい最近,復刻+追補出版された「金沢・町物語」という本の発刊記念公演会で,この本の補筆をされた郷土史家の屋敷道明さんに金沢の町名の由来についてあれこれ話していただくという内容でした。

内容は体系的な感じではなく,柿木畠,松ヶ枝,此花,大桑...と屋敷さんが思いつくままに,市内の旧町名の由来を話していくというスタイルでした。この中で面白かったのが柿木畠です。金沢市には,火災の類焼を防ぐために火除地という空地が初めからつくってあります。柿木畠もそういう火除地で,柿の木が植えてあったからこの地名なのですが,なぜ柿の木かというと...柿本人麻呂と関係します。「柿の木のもとでは火は止まる」をもじったのだそうです。

「木の花=桜」,「此の花=梅」を指し,近くに住んでいた前田図書家の家紋が梅だったので,此花町になった,とかいろいろと薀蓄を得ることができました。

その後,金沢21世紀美術館でこの日から始まった「柿沼康二:書の道[ぱーっ]」をとりあえず,パーッと見てきました。柿沼さんは,数年前のNHK大河ドラマ「風林火山」のタイトルの字を書いた方です。書道ということで,当然,モノクロームの作品が多かったのですが,何よりその作品の大きさと勢いに驚きました。一体どうやって,書いたのか気になるところです。

この日は元サッカー選手の中田英寿さん(どういうつながりがある?)を交えてのトークも行っていたようですが,また別の日にじっくりと鑑賞してみたいと思います。

21世紀美術館の外に出ると,かなり暗くなっていました。雲もどこか芸術的に見えます。
 
 
その後,夕方以降は石川県立音楽堂に行ったのですが,途中,新装オープンした中央公園を通り抜けてみました。まずは,石川近代文学館です。

その背後の中央公園の方は...暗くてよく分かりませんでしたが,かなり土の部分が少なくなった印象です。
 
 
金沢は雨が多いので,イベント利用を考えて,水はけを改善したようですが,かなり雰囲気が変わった気がします。実際,土の上に寝転んでいる人の姿はあまり見かけなかったので,「改善」だとは思いますが...今度,明るい時にもう一度見に行ってみようと思います。

新装中央公園+広坂緑地については,ネーミングも募集しているようです。取りあえず何か考えてみようと思います。

2013年11月11日月曜日

本日の夕食は加能ガニ 寒くなって来たので熱燗とよく合います。

11月上旬,カニが解禁になるこの時期,わが家では,毎年,カニが食卓に出てきます。加能ガニ(金沢産ズワイガニ)はコウバコに比べるとまだまだ高いのですが,解禁日に買うよりは安かったようで,本日はしっかり楽しませてもらいました。

腹いっぱい...というほどのボリュームはありませんでしたが,熱燗とカニの取り合わせは最高です。ちなみに本日の日本酒は福正宗でした。カニ味噌も美味いですね。子どもの頃は,カニ味噌は,どちらかというと嫌いだったのですが,いつの頃からか,好みが変わりました。

このところ結構寒くなってきました。カニ+熱燗で何とか頑張って行けそうです。

2013年11月10日日曜日

本日公開 三谷幸喜監督作品「清須会議」を見てきました。三谷さん得意の群集+場所固定作品。作りこまれたメイク,華やかな衣装。キャストもぴったり。とても楽しめる作品でした

本日公開の三谷幸喜監督の映画「清須会議」をレイトショーで観てきました。個人的に三谷さんの作品は大好きで,ドラマ「王様のレストラン」以降の作品は大体観ています。ただし,映画館で三谷さんの作品を観たのは今回が初めてでした。
とても楽しめたので久しぶりに映画館でパンフレットを購入。左はチラシです。
 三谷さんの映画と言えば,バックステージもの風の群像コメディが多く,ややドタバタした印象があります。どちらかというと演劇やテレビドラマの方が「本職」という印象を持っていたのですが,今回の清須会議は時代劇ということもあり,コメディ的要素は控えめにし(それでもクスリとさせる場面多数),結果は分かっているにも関わらず,「どうなるのだろう?」というスリリングさがありました。三谷さんが監督した映画の中ではいちばん良い作品なのでは,と思いました。それと「会議」を扱っている点で,三谷さんの初期の戯曲の代表作である「十二人の優しい日本人」と似た要素もあると思いました。

清須会議は,本能寺の変と山崎の戦の後の織田信長の後継者選びを行った会議で,その結果,秀吉が実質の後継者となり,柴田勝家が力を失うことになります。この映画では,大泉洋演じる秀吉を冷静な判断ができ,人を引きつける魅力を持った「新しいタイプの武将」として描き,役所広司演じる柴田勝家を,戦場でしか力を発揮できない「古いタイプの武将」として描いていました。

戦場でない「会議」で,勝家の方が敗れてしまうのは当然なのですが,その”時代遅れ”感を役所広司が見事に演じていました。セリフ回しや荒っぽい外観は,黒澤明の時代劇に出てくる三船敏郎そのままという感じでした。その時代遅れ感が自然なユーモアにつながっていたのですが,だんだんとその純粋さが”哀感”となって感じられました。

対する秀吉の方は,大河ドラマの主人公でよく見かけるような,派手でコミカルで弾けた感じです。この秀吉と勝家のコントラストが鮮やかでした。

清須会議は宿老と呼ばれる,主要武将4人で後継者を決めたのですが,秀吉と勝家意外の丹羽長秀と池田恒興のキャスティングボードを握ることになります。この2人を自分の方に組み込もうとする,秀吉側と勝家側のそれぞれの工作も見ものでした。そもそも小日向文世演じる丹羽長秀は勝家の参謀役だったのですが....詳細は省略しておきましょう。小日向さんの「たくらみつつも苦悩している」演技はこの映画のいちばんの見所だったかもしれません。

佐藤浩市演じる池田恒興の方は,「どちらにしようか」と揺れ動く役でした。両陣営からの裏取引の条件が出されるのですが,そのレベルの違いが面白かったですね。秀吉の方は「○○の国をやろう」という天下国家レベルなのですが,勝家の方は「越前のカニを送ろう」「米一年分を送ろう」というレベルで,最終的には秀吉側になります。

この秀吉側の工作には,中谷美紀演じる秀吉の妻も大活躍していました。もう一人,重要な役割を果たす女性が鈴木京香演じるお市の方です。メイクの方は「白塗り+お歯黒」という感じで,勝家に激しく迫る姿には,黒澤明の「羅生門」に出てくる京マチコを思わせる鬼気迫る雰囲気がありました。もしかしたら勝家とお市の方のイメージには,往年の黒澤映画へのオマージュ的なメッセージがあるのかな,とも感じました。

最終的に秀吉が後継者になるのですが,この会議の後,勝家とお市の方が結婚することになります。そういう点では,秀吉と勝家はWin-Winともいえます。最後の方で松姫(信長の長男の妻で武田信玄の子供)は,自分の息子・三法師が正式な後継者になることが決まり「武田の血を残すことができた」と不敵につぶやいていました。色々な思惑が絡まりつつも,「最適解」が出された会議だったのではないかと思いました。

金沢在住者として忘れられないのが浅野忠信演じる前田利家です。1カ所ユーモラスなシーンはあったのですが,基本的にはこの映画で一番のクールな二枚目役でした。出番はそれほど多くなかったのですが,ドラマをぐっと引き締めていました。

このように非常に登場人物が多いのですが,各人物に印象的な出番を作っているのは,「さすが」です。「あまちゃん」でお馴染みになった「でんでん」さんの会議の議長・前田玄以役なども味がありました。

その他の役者のことも書き出すとキリがないのですが,各役者のメイクや衣装にも非常に凝っており,三谷さんらしい「作りこまれた感」たっぷりでした。例えば,織田信長(金沢出身・篠井英介さんが演じていました)とその子供たちは全員鼻が高いメイク,秀吉の家族の方は全部耳が大きいメイクになっていました。ちなみに篠井信長が「で,あるか」と一言つぶやくシーンがあったのですが,これは,NHK大河ドラマ「利家とまつ」の時の反町信長のパロディでしょうか。

パロディと言えば,1シーンだけ登場する西田敏行の雰囲気は,同じ三谷監督作品「ステキな金縛り」の中に出てくる衣装と同じでしたね(たまたま,家に帰ってテレビを観たらこの映画を放送していたので気づきました)。西田さんの場合,出番が多過ぎると,ドラマを乗っ取ってしまうところがあるのですが,今回も1シーンだけでしっかりと暖かな笑いを取ってくれました。

三谷さんの盟友,梶原善さんと近藤芳正さんもしっかり出ていました。近藤さんの役柄(パンフレットを読んで気づいたのですが)は,清須城の門番役でしたが,「十二人の優しい日本人」の守衛役と対応する感じだなぁと勝手に関連付けてしまいました。

お客さんは,見た感じ中年の夫婦のような感じの人が多かったのですが,三谷作品の好きな人にとっては特に楽しめる作品だと思いました。

2013年11月4日月曜日

11月4日は泉鏡花の誕生日。生誕140年記念シンポジウム「泉鏡花:愛と幻想の光と影」を聞いてきました。荒俣宏さんは,さすがという博識ぶりでした。「帝都物語」も読みたくなりました。

本日11月4日は泉鏡花の140回目の誕生日です。それを記念して泉鏡花記念館主催で,シンポジウム「泉鏡花:愛と幻想の光と影」が金沢市文化ホール(大ホールではなく会議室の方でした)で行われたので聞いてきました。お目当ては,作家・評論家・博物学者(その他,いろいろ肩書きがありそう)の荒俣宏さんでした。

今回はシンポジウムということで,秋山稔泉鏡花記念館長さんが司会的役割を担当し,荒俣さんともう一人のゲストの田中励儀同志社大学教授のトークを交えて進むと言う形でした。

まず,各パネリストと鏡花の出会いから話は始まったのですが,荒俣さんは中学生の頃から幻想文学に興味があり,師と仰ぐ平井呈一氏の薦めもあって,鏡花を読むようになったとのことです。小村雪岱による本の見開きの木版画が素晴らしいとか,鏡花の小説では「まえがき」の部分で「本を出すのにお金がかかったので沢山買って欲しい」といったことが書かれているとか,非常に具体的に面白さを紹介して頂きました。

田中さんは高校生の頃に読んだ「外科室」がきっかかで,鏡花を読むようになったとのことです。司会の秋山さんも田中さんも同じことを語っていたのですが,大学生の頃に鏡花全集を読破したことがあるそうです。鏡花作品については,その語り口に一度馴染んでしまえば,「一生はまってしまう」ということになるのかもしれません。
開始前の様子。今回は”ホール”はなく会議室で行われました。
その後,荒俣さんの書いた小説「帝都物語」の中に冷静に時代を読み,先を見通す力のあるキャラクターとして泉鏡花を登場させたこと(映画版では玉三郎が演じたとのこと。見てみたいものです),当時傍流だった幻想小説が当時主流だったリアリズム小説より現在では「あたり前」「面白い」と言われるようになっている点などが語られました。

それと鏡花が関東大震災直後の様子を描いた「露宿」というエッセーが素晴らしいとのことです。他の作家とは違って,冷静にまわりの状況を描いているということで,機会があれば読んでみたいと思います(ちなみに,この作品の原稿は泉鏡花記念館で所蔵しているそうです。)。

私自身,鏡花作品については,「高野聖」「外科室」そしてオペラ版の「天守物語」しか知らないのですが,今回のお話を聞いて,鏡花の世界に浸りたくなりました。荒俣さんは,鏡花文学との付き合い方として次の2点をポイントとしてあげていました。

  1. すぐに放り出さない。鏡花の日本語は独特である。凝りに凝った古典的な用語と(当時の)現代用語とが混ざり合っている。慣れるまで時間がかかる。ただし,2,3作読めば,しっかり鏡花マニアになるはず。
  2. 理解しようとしないことが重要。分かろうと思って読むと分からない。鏡花は最上級のこと(美しさとか)を人間にやらせ,読ませたかったのだろう。極端性がある。弁護士的な読み方はだめ。不思議な感じだなぁという後味を味わうことが大切。
鏡花の世界については,私自身,「独特な日本語」がハードルになってほとんど接していないのですが,一度,集中して浸ってみたいものです。そうすれば,一生の宝になるのかもしれません。

荒俣さんは,震災時の「鏡花の観察力」+「先を読む力」の素晴らしさに関連して,「形のないものがなくなってしまうことを防ぐことが21世紀には重要」といったことを語っていました。このことは,私がいつも聞いている,クラシック音楽の世界にも言えるなと思いました。非合理的な幻想文学の世界は,実際の目に見えないものを描いているのかもしれませんが,そういったことを形にしていること自体に意味があると言えそうです。

荒俣さんは,幅広い知識を持っていらっしゃるので,話が尽きない感じでした。鏡花ネタだけでもまだまだ引き出しがありそうなので,是非,また違った切り口でのお話を聞いてみたいものです。

2013年11月2日土曜日

本日は快晴。自転車で買い物。金沢駅で佐久市のユルキャラに遭遇。「あまちゃん」本と文房具を購入。最後は21美

本日は快晴。気温も湿度もちょうどよく,絶好の外出日和でした。というわけで,午後から自転車で金沢市街地をあちこち巡りました。

まずJR金沢駅の百番街へ。百番街のキャラクターの百番さんに会えるかな...と思ったのですが,すれ違ったのは何故か,長野県佐久市のキャラクターでした。鯉をイメージしているようです。

観光のPRに来ていたようで,アンケートに答えたところ,クジを引くことができました。大当たりではなかったのですが,なかなか面白い商品が当たりました。

 「サクマドロップス」ならぬ「さくしドロップス」です。北陸新幹線が開通したらかなり近くなるのでしょうか?

その後,本日の目的である「あまちゃん」本を買ってきました。タイトルは「あまちゃんメモリーズ」。

文芸春秋から10月30日に発売された新刊本です。全週・全回についての解説が書いてあったり,主要キャラクターを「あま絵」で解説したり,なかなか濃い内容です。じっくりと読んでみたいと思います。

続いて香林坊大和で2mmの芯のシャープペンシルを買いました。実は,このところ,太い芯のシャープペンシルに凝っています(少々変な凝り方ですが)。定番のo.5mmのシャープペンシルだと,私の書き方だとポキポキ折れてしまうので,最近は全く使っていません。会議のメモを取る時は,o.9mmのプレスマンというプラチナのシャープペンシルを使っています。

今回買ったのは,オートという会社の消しゴム付き鉛筆のデザインのようなシャープペンシルです。軸が太く,芯が2mmというのが特徴です。あまり普通の文房具店では見かけない商品だったのでついつい購入してしまいました。それにしても...似たようなシャープペンをいろいろ持っています。次のような感じです。

 左がコクヨの0.9mmのシャープペンシル,真中が本日買ったオートの2mmのシャープペンシル,そして右側が北星鉛筆の2mmの大人の鉛筆です。

速く文字を書くには0.9mmぐらいの方が良いのですが,2mmの芯だと線の変化が付けられるので自由な発想や絵を描くのに良いのではないかと思います。

続いてタテマチのパティオに新しく出来た100円ショップのSeriaへ。ダイソーよりは落ち着いた感じの商品があるので,時々この店に行くことがあります。ここでも文房具を買ってしまいました。見つけたのは,「モレスキンもどき」の手帳です。黒い表紙にゴムバンドが付いているので一見モレスキンに見えます。同様の商品はダイソーにもあるのですが,こういうのを見つけると,100円ということで,ついつい買ってしまいます。

ダイソーのものと比較すると次のような感じです。左がSeriaのものです。

ダイソーの方が厚みがあり,より本物に近いのですが,実際に持ち歩くとすれば,Seria版の方がかさ張らないと思います。

最後は今日も21世紀美術館。5時ぐらいになると,かなり暗くなるので21世紀美術館も違った表情を見せます。

タレルの部屋もライトアップされており,不思議な色合いになっていました。まさに「ブルー・プラネット・スカイ(タレルの部屋の「本名」)という感じですね。

自宅に戻ろうとしいのき迎賓館方面に行くと,何やら楽し気なイベントをやっていました。石川の地酒と美食の祭典「サケマルシェ」ということで,石川県の日本酒がずらりと勢ぞろいしていました。

かなり大勢の人が集まっており,野外で楽しげに日本酒を片手に談笑をしていました。「分かっていれば,そのつもりで来たものを...」という感じでした。

最後の「日本酒」だけはやや心残りでしたが,のんびりと過ごすことのできた休日の午後でした。

2013年10月27日日曜日

この週末,北陸音盤祭へ。アルフレート・ブレンデルのモーツァルトのピアノ・ソナタのCDを購入

金沢駅もてなしドームの地下で時々,北陸音盤祭と称して,複数の中古CDショップが店を出していることがあります。一度,アンケートを書いたところ,その後,300円の割引券付きの案内が来るようになったので,毎回出かけています。この音盤祭がこの週末に行われました。黙々と「宝さがし」をしているような雰囲気は異様かもしれませんが,個人的には,結構好きだったりします。BGMにあわせてベースを演奏しているお兄さんがいたり,独特の空間になっています。

さて,今回ですがアルフレート・ブレンデルの弾くモーツァルトのピアノ・ソナタ「トルコ行進曲付き」などを収録したCDを購入しました。

この演奏ですが,私が中学生の頃,この曲をFMで初めて聞いた時の演奏でした。最近,こういう感じで1970~1980年代の個人的な思い出のある演奏を聞いてみたくなります。

当時たまたまFMで放送していたものをエアチェックしたものだったのですが,今回聞き直してみると,改めて素晴らしい演奏だと思いました。音楽の先生が演奏しているような模範的な雰囲気なのですが,そこに清々しい詩情が漂っている...そんな感じです。トルコ行進曲のハッとするようなスピード感も大変印象的です。


この曲のジャケットですが,今では見かけなくなった「フィリップス色」のワインレッドです。最近はアーティスト別のボックスCDが多いのですが,やっぱり思い出の演奏の場合は,1枚モノの方が良いですね。そういう意味でも中古盤探しは,まだまだ止められないようです。

2013年10月26日土曜日

いまだに「あまロス」気味...琥珀という言葉にも反応してしまいます。名鉄エムザ「魅惑の大琥珀展」...スーパーでは琥珀ヱビス...

「あまちゃん」が終わって約1カ月,暦の上ではノベンバーになりそうなのですが...いまだに「あまロス」気味です。イベントのチラシを見たり,スーパーで売っている商品を見ても,ついつい,何でも「あまちゃん」のことを思い出してしまいます。

というわけで,本日は,OEKの定期公演を聞いた後,名鉄エムザにふらふらと出かけ,「魅惑の大琥珀展」などというものを見てきてしまいました。まずは,何よりもお馴染みの「かすり半纏」に釣られてしまいました。

そのついでに,琥珀の方も眺めてみたのですが...なかなか高額です。店員さんが近寄ってきたので,「あれ(絣半纏)に釣られて...ちょっと見ているだけです」と思わず言い訳などをしてしまいましたが,「記念に一つ」と手が出せそうなものはありませんでしたねぇ。

その代わりに,「あまちゃん」のロケ地の久慈市の観光チラシがいくつか置いてあったのでもらってきました。

真ん中のガイドに写っているのが琥珀です。右の写真は結構謎の写真ですが,どうも「北限の海女」の衣装を着ることができるようですね。

パンフレットを開いてみると...まめぶ汁。これは是非,一度食べてみたいものです。さらに,三陸鉄道のお座敷列車も実際にあるようですね。実際の地名とドラマの中の地名を比較するのも面白そうです。

これは,海女のコスチュームについて説明したものです。かすりの着物は観光用のですね。その他,久慈琥珀博物館についても説明が書いてありました。これらを見て,さらに「あまロス」になってしまいそうです。

さらに近所のスーパーに行ったところ,限定販売として,琥珀ヱビスなるものを売っていたので,ついつい買ってしまいました。これも一種の便乗商法でしょうか?

グラスに注いでみると,確かに琥珀色っぽいですね。ウィスキーのような色です。個人的にはビールはあまり好きではないのですが,この琥珀ヱビスはなかなかいいですね。


あと一か月ちょっとで12月(早い!)。12月になれば,「暦の上ではディセンバー」ということで,今年いっぱいは,まだまだ,「あまちゃん便乗商法」は続きそうですね。