昨日6月10日の午前中は,金沢駅もてなしドーム地下広場で行っていた恒例の音盤市に出かけてきました。ネット上には,色々な動画や音源が多数利用できる状況ですが,オフラインの世界で物理的なモノを目で探すというのはなかなかやめられませんね。CDにしてもLPにしても懐古的だから楽しいという気もします。
次のようなショップが参加していました。「全日本」という大げさなタイトルがついていますが,たしかに全国から集まっていました。
C.P.E.バッハのシンフォニア(左上)は今年の冬のOEKの定期公演で話題(?)になったもの。カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団のものを購入。少し聞いた印象だと「ちょっと真面目過ぎるかな」という感じでした。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第15番と第16番のCD(右上)は,今月,15番を実演で聴く予定なので,その予習の意味も兼ねて,ラサール弦楽四重奏団の録音を購入。
カラヤン指揮ベルリン・フィルによるマーラーの交響曲第5番(左下)は,聞いたことがあるようで聞いたことがなかった演奏。カラヤンはR.シュトラウスを得意としていましたが,それにつながる演奏なのでしょうか。
最後はクロード・ボリングという作曲家によるフルートの作品。コロナ禍中,上野星矢さんのフルート・リサイタルのアンコールでこの作曲家の作品が演奏されたのを覚えていて,一度,何でも良いので聞いてみたかったものです。フルートはElena Duranという聞いたことのない方でRCA Victorの1980年代の録音。
たまたま手に取ったのも何かの縁と思い,くじ引きのような感じで購入したのですが(990円で今回買ったものの中ではいちばん高額でしたが),ジャズとクラシックがうまく融合した,非常に聴きやすく,カラッと晴れ上がったような音楽。デイヴ・ブルーベック(「タイム・ファイブ」など変拍子のジャズ)のジャズのテイストと似ている気もしました。こういう偶然の出会いというのもなかなか楽しいものです。
さてこの音盤市ですが,「お祭り」をテーマとしたレコードジャケットの展示を行っていました。これがなかなか楽しいものでした。