2022年6月25日土曜日

本日は久しぶりに車で県外へ。富山県 #水墨美術館 で行われた「#白洲次郎・正子展 #武相荘 折々のくらし」を観てきました。2人の価値観と生活をしっかりと楽しもうという精神が遺品や文章などから伝わってくるような展覧会。記念に文庫本カバーとMUJIの本を購入

今年になってから自動車での遠出はしていなかったのですが,本日は富山県水墨美術館まで出かけてきました。昨日,今日に備えてガソリンを満タンにしたのですが,実はガソリンを入れたのは3月末以来のことでした。ガソリン価格の高騰が継続していることに加え,4月,5月は好天が多かったので,通勤にもなるべく使わないようにしていたからですが,それにしても長持ちしたものです。

この展覧会に行こうと思ったのは,日曜美術館や雑誌などで取り上げられていたからです。また,現時点のコロナ対応については,「大声での会話がないならば,展覧会はほぼ安全」と言われていますので,地域振興(?)の意味も兼ねて出かけることにしました。

とはいえ...金沢から富山まで,高速料金はあまり払いたくないという思いもあり,まずは下道で砺波まで行きました。本日は真夏のような気温でしたので,小矢部市から砺波市の辺りを延々と走っていると,何となく夏休み的な気分になってきました。

その一方,やはり長時間運転するのは結構疲れるので,砺波ICから北陸自動車道に乗ることにしました。富山西までだと軽自動車だと410円。思ったより安かったので,帰りは全線高速を使うことにしました(富山西から金沢森本まで770円)。この辺の金額の感覚もすっかりなくなっているのです。

さて富山県水墨美術館に到着。過去数回来ていますが,平屋建てというのがやはり良いですね。窓ガラスも大きく,庭が大きく広がり,開放的な気分にさせてくれます。





展覧会の正式名は,白洲次郎生誕120周年記念特別展「白州次郎・白州正子 武相荘折々のくらし」というものでした。白州次郎・正子夫妻は,明治時代に裕福な家庭・上流階級に生まれ,それぞれ外交・会社経営,文学・骨董・執筆の世界で重要な活動をしていますが,戦時中の1943年から暮らしていたのが,武相荘(ぶあいそう)と名付けられた茅葺きの家です。現在の東京都町田市にあり,武蔵と相模の境に立地していることから白州次郎が付けたウィットに富んだネーミングです。

このネーミングに表れているとおり,2人の日常にも,確固とした価値観と生活をしっかりと楽しもうという精神が溢れています。その雰囲気を,2人の残した遺品や文章などを通じて伝えようという展覧会でした。


会場前のバナーについては,写真撮影&拡散可ということで,撮影してみました。
この車も展覧会の前半では展示していたようです。実物を観てみたかったですね。


こういう展覧会については,美しい部分のみが切り取られている面があるのは確かですが,それにしても2人の生き方は格好良いですね。次郎が身につけた英国上流社会の教養と正子が傾倒した日本の古典文学,能,骨董などについての思いが,生活の隅々にまで自然に染みこんでいるのに憧れのような気持ちを持ってしまいます。ただし,現代社会では,こういう生き方は不可能だというのも確かですね。

正子の言葉に「上等なものは使わないと真価は出ない」といったものがありましたが,とりあえずはこの辺からを真似したいと思います(引き出物でもらった食器などをどんどん使っていく,ぐらいしか思い浮かばないのですが...)。

展覧会を観た後は,グッズをチェック。色々とありましたが,「正子の言葉」がやはり印象的だったので,無印良品から出ている正子の言葉とエッセー集を購入。


こういうシリーズが出ていたのは知らなかったのですが,他のタイトルも面白そうです。

「御朱印帳」代わりにこの本の表紙裏にスタンプを捺してきました。

それと合わせたわけではないのですが,いつの間にか,私自身,ブックカバー集めが趣味になってしまっているので,武相荘での生活をアイコン化したような味のあるイラストの入ったブックカバーを購入。気仙沼帆布というのも気になった部分でした。



帰りは北陸自動車道で金沢に戻りました。途中,久しぶりに小矢部川SAに立ち寄ったのですが,ほぼ1時間で戻れました。



おみやげは...自分の酒の肴用にホタルイカの黒作りと家族の好きそうなお菓子を購入。


ドライブの疲労感も適度に残り,久しぶりに小旅行をした気分になりました。