2022年6月12日日曜日

この週末は金沢駅もてなしドーム地下で行っていた中古音盤市へ。自分自身の今の好みが無意識に反映された選択になりました。コレギウム・アウレウム合奏団 ハインツ・ホリガー アルフレッド・ブレンデル ヴラド・ペルルミュテール アブデル・ラーマン・エル・バシャ

5月以降,ずっと疲れ気味だったのですが,恒例の中古音盤市の案内ハガキが届いていたので,この週末はJR金沢駅もてなしドーム地下に出かけてきました。年数回の気分転換といったところで,今回も懲りずに6枚も買ってしまいました。まだ全部聞いていませんが,購入したものを紹介しましょう。

前回の音盤市に続いてまた買ってしまったのが,ベートーヴェンの「英雄」です。しかも2枚買ってしまいました。無意識に選んでしまうということで...自分自身この曲が好きなのだなぁと再認識しているところです。


1枚目はコレギウム・アウレウム合奏団による指揮者無しの「英雄」。オリジナル楽器のブームが来る前の録音なのですが,中学生の頃に聴いたことのある演奏で懐かしくなり選んでしまいました。力んだところがなく,強い主張もないのですが,心地よい音楽が広がっています。

もう一つは,マイケル・ティルソン・トマス指揮セント・ルークス管弦楽団による演奏。安かったことに加え,第4楽章の主題が出てくる,12のコントルダンスが付け合わせに入っていたから購入することにしました。ジャケット写真はとても若々しいのですが,どういう演奏なのか楽しみです。

続いてはハインツ・ホリガーのオーボエとアルフレッド・ブレンデルのピアノが加わった2枚。今は亡きフィリップスのワインレッドのオリジナルジャケットを見ると,ついつい選んでしまいます。

シューマンのオーボエ作品集は,先日,金沢市アートホールで加納律子さんが演奏した「3つのロマンス」が入っていたので選びました。モーツァルトとベートーヴェンのピアノと管楽のための五重奏曲の方は,実演では何回か聞いたことがあったのですが,CDは持っていなかったので購入。上述の2人に,ブルンナー,バウマン,トゥーネマンという名手が加わった演奏です。モーツァルトの方は,もっとパリっとした気分で始まるのかと思ったのですが,とても柔らかい雰囲気。大人のアンサンブルという感じが楽しめそうです。

最後はピアノ独奏の2枚。

アブデル・ラーマン・エル・バシャのベートーヴェンは,ラ・フォル・ジュルネ金沢の記念すべき最初の時に聴いて以来,凄いと思っていたものです。1~3番というこれまであまり聴いてこなかった作品が入っていたので選択しました。

最後はヴラド・ペルルミュテールが晩年にNimbusに録音したベートーヴェンのワルトシュタインソナタ他。これもまた「安かったから」購入したものです。80歳を過ぎてからの録音で,全体にテンポはゆったり目なのですが,どこか粋で味わい深い気分があります(録音がやや遠目で,その分空気感が伝わってくる感じ)。

私自身,あまり音楽に強い好みはないのですが,音盤市で何を買うか?を通じて,自分自身の今の好みを再認識できるのではと思いました。