本日(成人の日)の金沢は,雲が全くない快晴。雪もほとんど残っていないので,午前中,自転車で国立工芸館に出かけてきました。昨晩Web予約したのですが,このスタイルにもすっかり慣れました。
アール・ヌーヴォーを直訳すると,「新しい芸術」ですが,実質的には19世紀末から20世紀前半に流行した美術運動を指します。ミュシャのポスターのような,植物をあしらった曲線的なデザインが特徴でしょうか。トンボなどの昆虫や動物などもモチーフによく出てきます。100年以上前の「新しさ」ということで,新しさと古さが一体となっている点が魅力だと思います。
陶器などの工芸作品に加え,リトグラフのポスターも沢山展示されていましたが,このリトグラフのざらっとした暖かみのある質感も好きです。
展示室は3つに分かれていましたが,実用品として欲しくなる感じの作品も多いなと思いました。例えば,次のような棚が展示されていました(今回の展示では,撮影OKの展示物と不可の展示物が混ざっていました)。
書類棚ということで,シャーロック・ホームズの部屋にありそうと思いながら観ていました(現在,NHK-BSPで再放送中です。)。
今回の展示を観て感じたのは,もともと日本の美術・工芸には「アール・ヌーヴォー」みたいなものなのだなということです。松田権六とか石川県でもおなじみの作家の作品と違和感なく並んで展示されているのが良いなと思いました。
といった感じで展示を観終わりました。次の写真は,国立工芸館から出たところです。毎回,展覧会を観終わった後,少し高い位置から,この景色を観るのがとても好きです。
せっかくの好天だったので,広坂を降りて,金沢21世紀美術館のコレクション展「BLUE」なども眺めてきました。この美術館にも青空が似合います。白い壁面とぴったりマッチしていました。
21美を観た後は,兼六園と石川門の前を通り抜けて帰宅。