2021年10月31日日曜日

本日は全国的には衆議院議員選挙,金沢的には金沢マラソン。個人的には...国立工芸館「十二の鷹と明治の工芸」と石川県立美術館「日本伝統工芸展金沢展」を鑑賞。チラシを並べると鷹と鷹匠の組み合わせというのは面白い偶然ですね。

本日は全国的には衆議院議員選挙,金沢的には金沢マラソンでしたが,私の方は昨日に続いて午前中から市内を自転車で巡ってきました。マラソンの影響で金沢市街に入れるか微妙でしたが,朝9時台に行動を開始したので,何とか間に合いました。

まず国立工芸館で「十二の鷹と明治の工芸」を観てきました。開館1周年記念ということで,この館が所蔵している重要文化財である鈴木長吉作の「十二の鷹」を一挙公開というのがいちばんの見どころでした。



リアルな造形の金属製の12羽の鷹を観ていると,明治時代の作家の本気度が伝わってきます。写真撮影可ということで,皆さん思い思いの角度で写真撮影をしていました。観る方にも新たな創造力を掻き立てる作品だと思いました。金属の質感と作品の持つ厳しさがしっかりとマッチしていました。



この作品が明治時代の「熱気」の象徴といった感じででしたが,作品の流行にも波があるようで,次の展示室ではもっと落ち着いた感じの作品が並んでいました。時代と芸術の関係を感じ取れるのも面白いと思いました。

国立工芸館の展示ケースですが,枠がスリムでガラス面がとても大きいので,ストレスなく鑑賞できます。これも良いなと思います。

国立工芸館を出た後に見える景色。これも良いですね。近隣の紅葉が一気に目に入ってきました。


続いてお隣の石川県立美術館へ。こちらでは毎年この時期に行われている日本伝統工芸展金沢展を観てきました。

作品数がとても多く,全部をじっくりと観ると疲れるので,私の場合,作品と対話するような感じで緩急を付けつつ観ています。口には出しませんが,結構,「形容詞探し」のトレーニングになります。

工芸の場合,まず素材ごとの質感・特性があり,その上で色々な工夫をすることになります。どういう方向性で立ち向かっているのかを勝手に想像するのが面白いですね。工芸作品は,基本的に「静か」ですが,その中に動きやリズムを見つけるのも楽しいですね。

その中では,やはり密度の高さ,深さ,無駄のなさを感じさせる作品が良いなぁと思いました。それとやはり,事前に情報を持っている作品(NHKの特集番組で取り上げていた作品など)はついつい「なるほど」と思って,じっくりと観てしまいます。工芸鑑賞の場合,そういった情報や知識の影響も大きいと思います。

2つの展覧会を観終わった後気づいたのですが...チラシを並べると鷹と鷹匠の組み合わせ。これはセットで観て正解だったと思いました。

その後,金沢マラソンの「スタート後」を観てきました。

観た感じ無事,始まったようですね。雨は降らず,曇り気味だったので,マラソン日和だったかもしれませんね。アメリカ楓通りも「ほぼ見頃」という感じになっていました。