2021年3月27日土曜日

国立工芸館 石川移転開館記念展II「うちに こんなの あったら 展」を観た後,桜の木を求めて浅野川沿いを中心に金沢市内各所の桜を見て回りました。遠くの山並みが見えるスポットも発見

今年の桜の開花は全国的に例年より早く,金沢でも開花が始まっています。まだ満開ではなく,そもそも花見も大々的に行えない時勢ですが,家の中にとどまり続けているのも不健康。ということで,自転車に乗りながら,浅野川沿いを中心に市内各所の桜を見て回ってきました。

それに先立ち,国立工芸館 石川移転開館記念展IIとして行われた「うちに こんなの あったら 展」を観てきました。まず,こちらについて紹介しましょう。

歴史博物館前の桜

国立工芸館前。9:30~予約

まず,展覧会のタイトルが面白いですね。今回,行こうと思ったのはこのネーミングに引かれたところがあります。工芸作品や美術作品の展覧会で,毎回感じているのが,実は「我が家に飾るとしたら」という見方です。この観点から「いいな」と思った作品が「良い作品」であるという見方は間違いではないと思います。

展示は「ろくろから生まれる冒険:ルーリー・リーのかたち」「形と模様が作る生命:富本憲吉の図案」「新時代の生活に息づく美:クリストファー・ドレッサーのデザイン」の3つのパートから構成されていました。それぞれ,ルーシー・リー,富本憲吉,クリストファー・ドレッサーといった有名作家の作品を核に現代の作家の作品を対比的に組み合わせた展示になっていました。

展示の方はカメラ撮影OKとなっていました。展示内容の雰囲気を伝えるという観点でご紹介します。




一点ものとしてのアートの側面と大量生産の商品としての側面の両方を感じつつ,「我が家のリビングに置いたらどうか?」「床の間に置いたらどうか?」など,楽しく観ることができました。

工芸館で作品を鑑賞するのは2回目ですが,展示ケースのガラスが大きく,ストレスなく間近でじっくりと観られのが良いと思います。

今回の展示については,「これは いえに ある」という感じで鑑賞している方もいました。森正洋「G型しょうゆさし」などは,ミュージアムショップでも販売をしていましたね。

私的には,ドレッサーのデザインの椅子とか机とかいいなぁと思いましたが(ウィリアム・モリスの世界に通じる感じでしょうか),現実に返ると...わが家のリビングに置くにはやや重厚過ぎる感じでした。

これはウィリアム・モリスのデザインの壁紙(?)

ドレッサーの机と椅子

展示を観て,工芸館の外に出た瞬間,本多の森公園の広々とした景色が広がるのも気に入っています。

工芸館前の長いベンチ。ここに座って一休み。

美術館から外に出た後だと,見るもの何でもがアートっぽく見えます。この木の枝の広がり方もアートですね。

工芸館の窓もアートですね。

その後,桜の木を探しつつ,金沢市内を自転車で移動。自転車で移動するにはちょうど良い天候でした。

国立工芸館のある小立野台から兼六園下方面に降りていく坂の途中の桜です。


兼六園下の桜。


白鳥路の桜

大手堀の桜。ここには立派な桜の木があったのですが,長期的な育成の観点から植え替えられたようですね。ソメイヨシノは意外に寿命が短いようなので,これからも至る所で植え替えが進んでいくのかもしれません。

浅野川大橋前の和菓子店で,今週こそはと思い,和菓子を購入
買ったのは,「もちもち桜水ようかん」。夕食後のデザートにします。

浅野川大橋から見る主計町の桜

浅野川大橋から上流を撮影。このぼんやりと霞んだ風景は良いですね。

浅野川の河川敷から見る浅野川大橋

梅の橋と桜。ディスタンスを置きつつ,くつろぐ家族連れが目立ちました。

桜と雪洞と菜の花の組み合わせ

徳田秋声記念館に向かう途中の桜。生誕150年の秋声記念館の方は,「今度改めて」訪問します。

梅の橋から浅野川大橋方面をパノラマ撮影

この前,NHKのローカルニュースで「麗(うらら)」という言葉の意味を紹介していました。陽光を受けて反射する川面の様子を「うらら」と呼ぶということで,そのまんまの写真です。春のうららの浅野川です。

さらに上流まで行き,天神橋からの光景

天神橋です。この橋を見るたびに...登りたくなります。多分登れそうですが...

天神橋のさらに上流に行くと,遠くの山並みが急によく見えるようになってきました。
ここまで来たら...と思い,さらに上流の常盤橋まで行き,その横の急な坂を上ってみました。金沢市街の黒瓦がよく見えました。

正面奥は金沢大学病院です。夕暮れ時に来るとまた別の雰囲気を味わえそうな場所です。

石川県青少年総合研修センターです。いしかわミュージックアカデミーの会場ですね。

このセンターからさらに上流を望んだところ。山側環状道路までついに到着してしまいました。

明日は天気が悪くなるという予報だったので,ついつい遠回りをしてしまいました。来週の土日もできれば桜を見たいものです。