2020年10月10日土曜日

金沢駅もてなしドーム地下の中古音盤市でアーリン・オージェの歌うシューマン歌曲集のCDなどを買った後,しいのき緑地で行っていたKOGEIフェスタで湯呑みを購入。どちらもオンライン疲れにはぴったりのイベントだったかもしれません。

10月になり,コロナ対策に気配りをしながら,文化イベントが色々と行われるようになってきました。金沢では,金沢三文豪の記念館を巡るスタンプラリーが始まり,本日と明日はKOGEIフェスタ,さらには中古音盤市も久しぶりに開催。その全てに参加してきました(三文豪記念館めぐりは別の日に行きました。別途紹介したいと思います)。

本日は金沢駅もてなしドーム地下で行われた中古音盤市で「宝探し」をした後,しいのき緑地に行き,KOGEIフェスタを眺めてきました。オンラインでの購入が増えつつある中,現物を見ながら探すことの楽しさを実感できました。

中古音盤市は,毎回,割引券付きのハガキでお知らせが来るので,ついつい毎回参加してしまいます。入場する際に消毒した後,いつもどおり,複数ショップが出展した中古音盤をじっくりと眺めました。


今回の特徴は...私が某ショップに売却したCDも販売していたことでしょうか。今年の夏,コロナ禍で自宅内の片付けを熱心に行ったことの反映で,結構沢山CDを売却しました。それが出ていました。「なるほど,こういう価格になるのか」ということが分かりましたが,妙な気分です。

間違って買わないように気をつけつつ,次のような中古CDを購入。

(1)ソプラノのアーリン・オージェの歌ったシューマンの歌曲集「女の愛と生涯」他

(2)ショルティ指揮シカゴ交響楽団によるマーラーの巨人(1983年録音)

(3)クラウディオ・アバド指揮のヒンデミット作品集

(4)ヘンリー・パーセルの作品集(アンドルー・パロット指揮)

(5)マックス・ポンマー指揮のバロック音楽名曲集

今年の秋は,ドイツリートを聞いてみようかと何となく思いながら,パッと目に留まったのが(1)。「どうみても良さそう」という雰囲気だったので衝動的に購入。自宅に帰って聞いてみたところ,期待通りのある雰囲気。録音は1977年なので,まだ30代のはずですが,落ち着いた大人のムードが漂い,秋の夜などに聞くのにぴったりと感じました。対訳も付いているので,繰り返し聞いてみたいと思います。


(2)と(3)は,「どれでも2枚で490円」という文句に吊られて購入。それぞれ,LONDONとDGの録音ということで,安心して聞けるもの(のはず)。とりあえず,(2)を聞いてみたのですが,これぞスタンダードという感じの文句なしの素晴らしさ。録音もクリアで,痒いところに手が届くよう...というか初めからどこにも痒いところがないような演奏でした。

(4)のパーセルは,昨年,NHK-FM「古楽の楽しみ」の公開収録に行った時,「パーセルの音楽は面白い」と出演者の波多野さんがしきりに語っていたのを覚えていて,これまた衝動的に購入

(5)はマックス・ポンマーさんの指揮ということで購入。ドイツ語表記しかなかったので,曲名はよく確認していないのですが,祝祭的な音楽特集。バロック音楽名曲集なのですが,その点で一味違うようです。

というわけで,夏に大量に売却した分を別のCDで取り返した感じになります。(1)(2)を聞いた後,(5)を聞きながら書いているのですが,今のところハズレはないようです。

さて,音盤市の後,金沢市内に向かい,KOGEIフェスタへ。今年になってから,いつも楽しみにしていた,しいのき緑地を使った野外イベントがことごとく中止になっていたので,今回,開催できたのは(特に関係者でもないのですが)嬉しかったですね。

こちらでは,入口で体温チェックし,消毒した後,入場。手には「チェック済み」の紙を巻かれました。



今回何か買うならば,「湯呑み」か「ぐい飲み」と決めていたので,その辺をポイントにいくつか店を巡ってみました。

結局,湯呑みを一つ購入。考えてみると,自分自身のチョイスで湯呑みを買ったのは初めてのことかもしれません。これまで,こういう食器類は,「初めから家にあったもの」「もらいもの」「何かの粗品」などを何となく使っていたのですが,このところ,どうせなら少しこだわっても良いかなと考えています。

今使っている湯呑みは,某銀行の粗品。形は気に入っているのですが,関係ない名前が入っているのが気になっていました。買った時に名刺をいただいたのですが,生産者の顔が見えるというのは面白いですね。こういう産地直送的な売買の最大の楽しみかもしれません。

湯呑みの選択基準ですが,地の色は白に近く,シンプルな形のものを探しました。やはり,お茶の色を見たいし,シンプルな形の方が持ちやすいからです。今回買った湯呑みもそのとおりなのですが,形の方は少しゆがんでいます。正確には,ゆがんでいるというよりは,胴体(?)の部分がへこんでいます。このことで,何となく手にとってみたくなり,愛着も湧いてくる気がしています。

「どれも一点物」ということで,こういう世界もなかなか楽しいと思いました。工芸品の場合,手に取れるというのは大きなメリットで,オンラインでは不可能なことです。次の機会にはぐい飲みを買ってみようかなと思います。