2020年7月11日土曜日

コンサート自粛中に行っていた「思い出のカセットテープのMP3化作業」完了。ヘッドのクリーニングなど手間を掛けつつも,懐かしの音を聞く時間ができたことに感謝。次は...MDかな?

新型コロナウィルス感染症の流行後,特に3月以降は「外出自粛」がデフォルトでしたので,家に閉じこもる時間が増えました。その間を利用して,小学校高学年の頃から溜め込んでいたカセットテープの整理(MP3変換作業)をコツコツと行っていました。その作業が,本日何とか終了しました。

500本ぐらいあるカセットテープを,とりあえずMP3化して,インデックスカードなどに特に思い出のあるものだけを残し,残りは全部捨てることにしました。最終的に50本以下になりました。

最後に残ったのが,ミュージックテープとして購入したもの。家族の持っていたテープもあったので,次の写真のとおり,非常にバラエティに富んでいます。

ワルター指揮の「巨人」は,最初に買ったものです。殿様キングスは,クラシック音楽に歌詞を付けた「パロッタ・クラシック」という「珍音源」。モーツァルトのトルコ行進曲をベースにサラリーマンの心情を歌った「係長5時を過ぎれば」というのがそれなりに有名でしたが,今聞いてみると,リードボーカルの宮地おさむ(この前,朝ドラ「エール」でも一瞬歌っていましたね)の「あの声」で聞く「ねっとりとした白鳥の湖」も,なかなか素晴らしいのではと思ったりしました。

今回,変換用に東芝のラジカセを買ったのですが,大変よく働いてくれました。さすがに定期的にヘッドを掃除しないと音が悪くなってくるので(徐々に悪くなるというよりは,「とても古いテープ」を掛けた後,ヘッドが異様に汚くなるというパターンでしたが),久しぶりにヘッドのクリーニング作業も行いました。


クリーニング用の液が残っていたので(25年ぶりぐらいに使いましたが,賞味期限切れではなかったのでしょうか?),綿棒に液を浸して,ヘッドとラバーの部分を掃除しては,作業を行っていました。こういう手間も懐かしい作業です。
音源の大半はNHK-FMで放送していたクラシック音楽のライブ録音でした。ザルツブルク音楽祭とか海外のオーケストラの来日公演とかですね。FMの解説の音声も時々入っていたのですが,何といっても金子建志さんの「2枚目の声」ですね。大変懐かしい気分になりました。ブラームスの交響曲第1番の第4楽章でのティンパニの入れ方について,「昔の指揮者は結構派手に入れている」とか,音源を聞きながら解説してくれるのが特に好きでした。

当時からクラシック音楽を中心に聞いていたのですが,当然,ポピュラー音楽や歌謡曲も聞いており,そういう曲を「いきなり」クラシック音楽の後に入れるということを普通にやっていました。ブルックナーの交響曲第5番の後,ベンチャーズの「パイプライン」がいきなり始まったり,今なら考えられないことをしていました。

特に沢山録音が残っていたのはベームやカラヤンでしたが,当時,若手でデビューしたばかりだったリッカルド・シャイー指揮ベルリン放送交響楽団の録音が結構残っていました。他の「大指揮者」とは重ならない珍しいレパートリーが多かったこともあり,録音していたのだと思います。

インデックスカードで特に思い出深いのが,カール・ベーム指揮によるシューベルトの「未完成」「ザ・グレート」を入れた90分テープ。何故か気に入っています。

中学生の頃に書いた文字です。何故かドイツ語が混ざっているのが不思議です。

インデックスカードに曲名を書くのに加え,ルーズリーフノートに,テープ1本1ページで収録曲・演奏者名・録音日などを記録していたのですが,1本変換するたびに,この記録もカメラで撮影しました。この音源+画像を自宅内のNAS(家内ネットワークに接続したハードディスク)に入れて,家の中ならどこからでも聞けるようにするというのが「最終形」です。

今後ですが...MDが中途半端な本数残っているので,同様に変換していこうかなと思っています。LPレコードもかなりあるのですが,こちらはアナログの音自体が魅力で,30㎝という形自体も重要なので...どうしようか迷っているところです。

いずれにしても,少しでも早く,「カセットテープの整理作業がコロナの思い出だったなぁ」と呼べる日が来て欲しいものです。