2020年7月25日土曜日

金沢城公園に #鼠多門 が完成したので,雨が降りそうな中 #加賀百万石回遊ルート を一回り。歩くだけならば1時間15分ほどで回れましたが...蒸し暑くてかなり疲れました。これでもかこれでもかと建物や庭が出てきて,満腹できるコースです

先日,金沢城公園に鼠多門の復元が完成し,尾山神社までつながる,鼠多門橋も開通しました。これで金沢城周辺の歴史的な名所を徒歩で一回りできるルートが開通したことになります。

「全部揃うとコンプリートしたくなる」ということで,本日の午前中,出かけてきました。雨が降るかなともおもったのですが,午前中はほとんど降らず,歩くにはかえって良い気候となりました(かなり蒸し暑かったですが)。

まず全体図です。数日前の新聞に地図が出ていたものです。赤鉛筆のとおり回りました。私の場合,自転車を使っているので,「スタート地点をどこにするか?」がまずポイントになります。一回りした後,自転車置き場まで距離があると困るので,21世紀美術館をスタートに決めました。

というわけで金沢21世紀美術館です。10:30頃にスタートしました。
金沢市役所です。
ここから柿木畠商店街へ。西惣構堀です。が,気のせいか水がほとんど流れていませんでした。
柿木畠といえば,もっきりや。久しく行っていません。
柿木畠の広見(広場のように広くなっている場所)にある,元喫茶店の「芝生」。営業はしていないはずですが,歴史的建物のように残っていますね。その向かいに新しくできた店は,コロナ禍の間になくなってしまっていました。新しいものほどすぐ消える,という法則はあるかもしれません。
柿木畠から香林坊へ,ちょっと分かりにくい写真ですが,左側が東急スクエア,右側が香林坊アトリオです。
木倉町商店街を通り抜けて,
長町方面へ。
前田土佐守家資料館。回遊コースのチラシなどでは,この資料館がスタート(または終点)という位置づけのようです。Samurai Museumという英文表記も出ていました。鎧兜の写真は,ダースヴェイダーのように見えますね。
大野庄用水に沿って,長町の武家屋敷方面へ。
おなじみの武家屋敷の塀です。
大野庄用水はいつも,たっぷりと水が流れていますね。
しばらく行くと聖霊病院。すっかりきれいになっていました。ちょうど,ふらっとバスも停車中。
金沢足軽資料館。入ったことがなかったので興味はあったのですが,今回はパス。屋根の上には石が乗っていましたが,暴風雨の時など大丈夫なのでしょうか?と心配になるぐらい
質素な感じの建物でした。
聖霊病院の聖堂。この建物にも一度,入ってみたいのですが,なかなか機会がありません。
しばらく行くと,せせらぎ通りに。こちらは鞍月用水ですね。
せせらぎ通りといえば,オヨヨ書林とひらみぱん。この交差点で尾山神社方面に曲がります。
遠くに尾山神社の門が見えてきました。
金沢ニューグランドホテルの隣には銀行があったはずですが,金沢中央観光案内所に変貌していました。少々疲れてきたので,休息を兼ねて入ってみました。
金沢だけでなく石川県や近隣の県などの観光ガイドもまとめて置いてありました。
ここで目についたのが,加賀百万石回遊ルートのスタンプラリーの台紙。せっかくなのでスタンプを押してみました。
通常のスタンプに加え,「重ね捺し」スタンプラリーというのもやっていました。1枚の台紙に,色々な色のスタンプを重ねて捺していくというものです。
おなじみ尾山神社です。初詣以外の季節にしては,人が沢山集まっていましたが,やはり鼠多門効果でしょうか。

この赤っぽい道をたどっていくと,
鼠多門橋に行きます。
鼠多門橋の向こうに鼠多門が見えてきました。どちらも,出来立てで「新し過ぎる」感じですが,そのうち景観にマッチしてくるのでしょう。
さて,ここからが本日のメインイベント。鼠多門橋を渡って,鼠多門に入りたかったので,尾山神社から入ることにしました。新しい木の香りのする橋を渡ることができ,第1の目的は達成。橋の上には工事関係の皆さんがいらっしゃいました。が,何となく,道をふさいでいる状態...。
鼠多門の中に入れるようになっていたので,入ってきました。
ここでもサーモグラフィ。
この梁の設計には色々工夫がされているのだと思います。
鼠多門を抜けると「一体どこに出るのだろう?」と思っていたのですが,玉泉院丸庭園の上に出ました。「なるほど」と納得しました。
この庭園名物の色紙短冊積の石垣。ここだけ取り出すと,クレーの絵のように見えますね。
玉泉院丸庭園を抜けると,宮守坂の上に。この坂を下りると,しいのき迎賓館方面へ。今回は坂は下りず,五十間長屋の方へ。
二の丸跡についても,何か調査をしているようでした。下の写真は五十間長屋です。今回は,ここもスルー。
橋爪門です。
この景観がやはり素晴らしいですね。
こちらは石川門。左右で石垣の積み方が違うのが分かります。
おなじみ石川門です。観光客もかなり来ていました。
石川門前にもコロナ対策の案内。
兼六園へ。本日は石川県民入場無料でした。
この時期の兼六園,主役は「苔」だったかもしれません。
写真撮影スポットの徽軫(ことじ)灯籠。親子連れを含め,適度ににぎわっていました。「コロナの時には,金沢に行ったねぇ」などと数年後に振りかえることになるのでしょうか。
雁行橋の方では,年輩の方が写真を撮っていました。
七福神の雰囲気のある石(名前は忘れました)。「わーきれい」と声を出している方がいたので,釣られて撮影。実際,すべてが整っていて,ものすごくきれいでした。
成巽閣の塀。
その隣になる金沢神社へ。コンパクトな境内が良いですね。
この手水の成分は...何とかに効く...と書かれていました。最近はどこにでもある「手指消毒液」とイメージを重ねてしまいました。
金城霊沢です。こんなところに額が掛かっているのを初めて発見しました。
兼六園を出て,最後のエリア「本多の森」方面へ。奥に見えるのが石川県立美術館です。
石川県立歴史博物館と国立工芸館
国立工芸館は新規開館の時期が遅くなってしまいました。
いよいよ最終コーナー。石川県立美術館の裏の坂を下りていきました。下の写真は,県立美術館に入っているル・ミュゼー・ド・アッシュ。
街中とは思えない険しい坂道。水音を聞きながら,この道を通ると,何となく気分が爽快になります。金沢市内でも好きな場所の一つです。
この坂道を下りると,中村記念美術館近くの旧中村邸に。
石川県立美術館。
金沢歌劇座。
金沢市内の100円バスも久しぶりに盛況だったようです。
そして,スタート地点の金沢21世紀美術館。
コロナ前に戻りつつあるような盛況。列の最後がここまで伸びていました。
「雲を測る男」でゴール。
というわけで,ほとんど歩くだけでしたが,約1時間15分ほどで回遊できました。これでもかこれでもかと建物や庭が出てきて,すっかり満腹してしまいました。これから真夏に向けてだと,歩くには結構ハードな気はしましたが,春や秋だと快適に散策できるのではと思いました。

ポイントは金沢城公園と兼六園にどれだけ時間を掛けるかでしょうか。ここをじっくり見ていると,倍ぐらい時間はかかると思います。

今から20年ほど前に金沢城公園の整備がスタートしましたが,よくここまで整備したなぁというのが正直な実感です。屋外を歩く分には,「密」にはならないと思うので,市内の小中学校の遠足あたりにも使えるのでは,と思いました。