2020年6月7日日曜日

好天に誘われ,午前中は小松市へ。宮本三郎美術館で大京コレクションの展覧会を観た後,芦城公園へ。松の名木の博物館のような公園をのんびりと散策

本日の午前中は,車で1時間ほどドライブをして,小松市まで行ってきました。野々市より「向こう」に行くのは,今年初めてかもしれません。目的地は,小松市立宮本三郎美術館。この美術館を観た後,芦城公園を一回りしててきました。

小松に行こうと思ったのは思い付きです。宮本三郎美術館の展覧会についてのニュースを少し前に新聞か何かで読んで,「そういえば,この美術館には一度も行ったことはないな。せっかくなので一度行ってみるか」と思い,本日出かけることにしたものです。正午に近づくにつれて暑くなってきましたが,大変過ごしやすい気候で,のんびりと過ごすことができました。

地図を確認したところ,小松市役所の近くということで,その駐車場に車を駐車しました。市役所から芦城公園付近は文教施設が集まっており,とても良い雰囲気でした。
まず宮本三郎美術館へ行きました。どこだろうとぐるっと見渡したところ,蔵の前に展覧会の立看板が出ていました。この立派な蔵自身が美術館になっていました。
小松市出身の洋画家,宮本三郎の作品を展示するための美術館なのですが,今回は,「至上の美を求めて:大京コレクション」という市制80周年を記念した特別展を行っていました。
2000年に出来た美術館ということで,建物はとても奇麗でした。


外観でも特徴的だった蔵の中に入り,その上の方に登っていく感じの展示室の作りも独創的でした。写真撮影OKということだったので,雰囲気を紹介しましょう。天井の構造が見えるのも面白いと思いました。
さて展示の方ですが,予想に反して,宮本三郎の作品はほとんど展示されていませんでした。ただし,今回の展覧会のタイトルにもなっている「大京コレクション」は素晴らしい内容で,大変,見ごたえがありました。大京株式会社の社長の二宮氏が美術品のコレクターで,30年に渡って収集してきた作品の中から,今回は50点余りを展示していました。

展示された作品は日本人の作品ばかりで,宮本三郎の4作品に加え,鴨居玲,香月泰男といった著名な画家の作品が含まれていました。ただし,作家の知名度には関係なく,「こだわって選んでいるなぁ」という作品ばかりだと感じました。アイデアが見え透いているような,安っぽい感じの絵は全くなく,色の使い方など,「じっくり考えているなぁ」と思わせるような作品ばかりでした。
展示室は2つだけで,それほど大きくないのも良いと思いました。日曜の午前中ということで,文字通り「日曜美術館」といった気分を存分に味わうことができました。この美術館には,もう一つ「宮本三郎ふるさと館」という分館もあるとのことです。現在は休館中とのことでしたが,こちらの方は宮本三郎の生誕地にある美術館ということで,もっと宮本三郎の「人物像」を感じさせてくれる内容になっているようです。半券があれば「入れる」ということなので,是非もう一度来てみたいと思います。
さて,その後ですが,せっかくなので芦城公園一帯を散策してみました。

芦城公園の隣には,小松市公会堂。このホールにも入ったことはありません。

芦城公園の入口は,このホールのすぐ隣。名前だけは聞いたことのあったのですが,中に入るのは今回が初めてでした。

加賀藩前田家の三代目・前田利常の晩年の居城,小松城三の丸跡に開設された公園です。入ってすぐのところに,三の丸跡という碑文がありました。

この公園ですが,「松の名木の博物館」のようでした。次の写真のような立派な木が沢山ありました。

 松以外にも,藤棚などもありました。

この藤棚ですが,公園内にある小松市立図書館の目の前にありました。本を借りた後,ここで読むというのは最高かもしれません。

以下,立派な木が目白押しだったので,写真が続きます。どの木も枝が結構下の方まで来ているので,しっかりと守られているような感じがしました。
 公園内には池や川もあったので,コンパクトな兼六園といった趣きもありました。


園内には,小さい子供を連れた親子も数組いました。子供たちは,池の中に魚が沢山いるのを見て喜んでいました。のどかな光景が広がっていました。
 園内の案内も石造りで景観とマッチしていました。

それにしても,色々な木がありました。枝ぶりが全部違うのが面白いですね。
 
 一段高いところにあったのが,前田利常の像。大正時代に出来たものです。
 池では,カメが甲羅干しをしていました。置物ではないと思いますが...
 スパゲティのようにこんがらがっている藤です。

公園の隣には,本陣美術館というのもありました。今度来るときは,宮本三郎美術館との「ハシゴ」でも良さそうです。その他,博物館も近くにありました。
 これもまた立派な木です。
公園の平面図です。

というようなわけで,日曜日の午前中,美術館に続いて緑の中に浸ってきました。帰りの車の中で,「小松市にも見所が色々あるなぁと」と振り返りながら帰途へ。半券が残っているので,今度は「うらら」での演奏会などに合わせて来てみたいと思います。