2020年4月25日土曜日

本日の金沢は快晴。今週はずっと自宅にこもっていたので気分転換で自転車で鶴間坂を登って小立野台へ。村上春樹の新刊「猫を棄てる」と旬のタケノコを購入。非常に気持ちの良い天気です。

本日の金沢は快晴。
わが家の近所。まだかすかに桜が残っていました。
まずは,久しぶりに布団を干し,これまた久しぶりに庭の草取りをしました。草取りをしながら,大きな石を動かすとその下から,ミミズやらダンゴムシやら...色々な小さな生物に遭遇。春ですね。最近,あまり他人に会っていないせいか,一瞬「久しぶり」と声を掛けたい気分になりました。

今週はずっと気温が低めで,自宅にこもっていたので,晴れた休日ぐらいは,気分転換のため少しは外出しようと思い自転車で1時間ほど一回り。ただし,大勢の人の集まる場所はNGということで,滅多に通らないルートを通ることにしました。
山側環状道路に掛かる橋の上から撮影。本当に快晴でした。車もやや少なめでしょうか。
大型連休直前の旬の野菜といえばタケノコ(漢字変換の候補に「筍(タケノコ)」という字が出って来ました。竹+旬の組み合わせというのは,非常に興味深いですね)。新聞に村上春樹の新刊本の広告が載っていたなと思い出し,小立野にあるJAの店まで自転車で行ってみることにしました。

どうやって行こうか考えたのですが鶴間坂を通ることにしました。金沢の地形は兼六園を中心とした「台地」になっているので,市内には坂が沢山あります。その中でも特に長くて急な坂が鶴間坂だと思います。本日は,この坂を登ることにしました。ただし...電動自転車でです。

鶴間坂の登り口を横から見たところ。分度器で測れそうな感じです。

別の角度から撮影。横から見るより歩いてみると,急に感じます。この坂が延々と続きます。

坂の終盤近くに「鶴間坂」の石碑が出てきました。
 坂の側面は結構急な崖。竹林です。ということは,タケノコも出るのか?と目的のタケノコのことを思い出してしまいました。

坂を登りきると,金沢商業高校に続く狭い道。小立野の道はこういう感じの道が非常に多く,私にとっては,結構「ラビリンス」です。
 この道をまっすぐ行くと,旧金沢大学工学部跡地(左が跡地)に。狭いけれども,結構車もとおる道です。この道を通り過ぎると,マルエー小立野店があります。

とりあえず,「村上春樹の新刊を売っているかな?」とうつのみや小立野店へ。コロナに負けずちゃんと開いていました。ちなみに入口のドアも開いていました。
少し前にカミュの「ペスト」を読み始めたのですが...個人的に翻訳小説を読むのが苦手なのこともあり(特に古い訳だと読みにくいものが多いですね),停滞中。そのかわりに村上春樹の新刊を読むことにしました。村上さんの文章とは,妙に波長が合い,いつもストレスなく読むことができます(ただし,文章は明晰だけれども,「なんだかよく分からない」という部分もよくありますね。そこもまた個性だと思っています)。

この本については,立ち読みもせずに買ったのですが,村上さんにしては珍しく,「父との思いでを綴った自伝的な話」という点が注目でしょうか。挿絵がかなり入った小ぶりの本なので,すぐに読めるかもしれません。

続いて,うつのみやの斜め向かいにある,小立野のJAほがらか村へ。

店内のしっかり目立つところに,「別所のタケノコ」(色々な大きさあり)を売っていました。同じことを考えてた人が多かったのか...レジには列ができていました。厳密にいうと,タケノコは不要不急だったかもしれませんね。年に一度ではありますが。

駐車場は次のような感じでした。「たけのこ」ののぼりの後ろに結構沢山の車が止まっていました。

タケノコだけというのも寂しいので,「いがら万頭」という金沢名物の「五色生菓子」の中の一つ,黄色い万頭を購入。
万頭は本日の夕食後,タケノコの方は明日の日中に調理して,夕方に食べてみようと思います。

さて帰り道ですが,別の坂を通ることにしました。坂道の名前は知らないのですが,バスの通る広めの坂です。この坂からは山がよく見えるので,それを目当てに降りることにしました。
街の中に坂があるとこういう景色が見られるのが良いですね。遠くに雪山もあったのですが,写真だと全然写っていませんね。正面の低い山は戸室山(のはず)です。晴れた日に自転車で坂を下りながら,良い景色を眺めるというのは良いものです。遠くの行楽地に行かなくても...と納得させるには良い場所かもしれません。

この坂を下りて,旭町の通りを少し進むと,神社が見えてきます。その名前が牛坂八幡宮ん。「そうか,今降りてきた坂の名前は「牛坂」か」と納得。調べてみたら確かにそうでした。名前にも由来がありそうです。これはまた後で調べてみたいと思います。

それにしても,神社という空間も面白いと思います。どの神社に行っても,基本的にすっきりとしていて,気持ち的にもクリーンな気分になります。仏教,キリスト教とは違い,その土地に結び付いた「何か」をベースにしていること,古代からの日本人の精神につながる「何か」がある場所のような気がします。

ほがらか村に人が沢山いたのは少々問題でしたが,それ以外については,適度な運動もできたし,良い景色も眺められたし,良い気分転換になりました。明日は,今日ほど天気は良くなさそうなので,家で村上春樹の本を読みながら,タケノコの煮物(初挑戦ですが)を作ろうと思います。
貴重なマスクを干すのにも良い日ですね。