展示作品の大半が大型の具象画。しかもカメラ撮影可能というのは,金沢21世紀美術館としては珍しいことです。描かれている内容も,展覧会のタイトルどおり,暗いトーンの作品よりは,輝くような光や色がポイントになっている作品が多く,新緑の季節にぴったりの内容でした。
その展示の内容を展示室の写真を交えて紹介しましょう(ブログ記事を補足する「引用」の範囲になることを意図して掲載しています)。
絵の雰囲気は,写実性を追求するというよりは,素朴なタッチを残したものが多く,少々言葉は悪いのですが,ヘタウマ的な雰囲気が親しみやすさを増していると感じました。何よりも,21世紀美術館の白い壁に大きな絵が並ぶのは壮観でした。
円形の展示室14には,ポスターのメインビジュアルになっている光に溢れた森を描いた作品がずらっと並んでいました。この雰囲気は,「明るい美術館」である21美に特にぴったりだと思いました(↓パノラマ撮影だと,円形でなくなってしまいましたが...)。
光庭に向かう壁面には巨大なドローイングがありました。以前のカラフルな壁画も良かったのですが,今回の「森」という作品は展覧会終了後もこのまま残しておいてもらっても良いかもりれません。
作品の中には,アメリカ社会が抱える問題を風刺した作品があったり,社会性を持ったものも多かったのですが,どこかユーモアを感じさせてくれたり,マンガのキャラクターを思わせる動物が描かれている作品があったり,「現代美術=難解」というイメージとは全く違う作品ばかりでした。
日本の庶民的な居酒屋の内部を描いた「北千住」(これは21美の所蔵作品と書いてありました)など,大岩さん自身,楽しんで描いている雰囲気が伝わってくるような作品でした。
大作だけでなく,鉛筆と水彩で描いたような作品も良い感じでした。こういう絵を自分でも描いてみたくなりました。
置いてあった図録ものをパラパラ眺めてみると...実物よりも印刷されているものの方が色が鮮やかに感じました。「インスタ映え」ならぬ「印刷映え」する絵だなぁと思いました。というわけで,図録も欲しくなってしまいました。
この展覧会の隣の閲覧室に,「FOAM」と題した部屋があったので入ってみると...文字通り巨大な「泡」だけが入ってました。青い照明の作り出す不思議な雰囲気とともに,独特の空間を作っていました。「ルーヴル美術館ピラミッド内に巨大彫刻「Throne」を展示し大きな話題となった名和晃平による,泡と光のインスタレーション」とのことでした。こちらも是非体験して欲しい展示です。
というわけで,今シーズンの展示は,じっくり考えながら観ても良いとは思いますが,それぞれの作品の色や光に浸ることだけで楽しいのではないかと思います。8月末までやっているので,何回か浸りに行ってみたいと思います。さてこの日の21美ですが,通常の休日同様に大盛況でした。「レアンドロのプール」の方は4月から「上から見るのも有料」になったようです。
チケット購入の列も長く伸びていました。
連休中,「ARTS PARK」と題して,色々イベントを行うようです。
桜の方も,ソメイヨシノ以外のものについては,まだまだ見ごたえがありました。
ガラスに映る緑もアートに見えます。
屋外の宣伝です。借景の緑と一体化していました。その後,市内の玉川公園の横を通ったのですが,雰囲気が似ていたかもしれません。
その後,市内で買い物などをした後,最後に下新町になる金箔の店,カタニに寄って,「平成→令和」グッズを買ってしまいました。
元号の文字をデザインしたクリアファイルは色々ありそうですが,背景色が「金箔調」になっているのが特徴です。
「今しか買えない」「今しか買わない」ようなグッズなのですが,帰省した子どもたちが面白がってくれないかな(「インスタ映え」ですね)と期待して購入。もちろん本物の金箔ではないのですが,手触りの方もちょっとザラッとしており,リアルな感じでした。
1枚600円以上もしたのですが,2種類買うと,透明の「令和」のファイルをもう一つ付けます,という宣伝文句に釣られ,2種類とも買ってしまいました。今回の10連休も異例ということで,ついつい異例なものに散在をしてしまいました。