日展については,伝統的な作風の具象芸術が中心ということで,例えば,金沢21世紀美術館に展示されているような作品とは全く違った傾向の作品が並んでいました。「わが国最大,最高水準の総合美術展」というチラシのコピーどおり,力がこもった,しかも多様な作品がぎっしりと詰まっているという展覧会です。
この日の午後は,洋画コーナーで作品の解説を行っていました。それを半分ほど聞きながら見ることにしました。結構,じっくりと解説しており,面白かったのですが(特に作家の人物像が分かると見方が変わるところがあります),やはり段々と自分のペースで観たくなってきたので,途中からは「別行動」にしましました。
作品ごとに「別世界」を作っているのが,日展の特徴だと思います。自分が審査員なら...という設定で観たのですが,やはり,「特選」という札のついている作品が良いなぁと感じました。
自分自身,どういう作品を高く評価しているのかなぁと自身の頭の中を整理してみると...コンセプトが見え透いている作品よりは,何だか分からないけれども迫力がある作品。徹底した仕上げにこだわっている作品。色が深い作品。深刻過ぎない作品。といったのが好きだと分かりました。
結局,コンセプトがしっかりと形になっている作品が良いのだと思います。それと作品を即物的な「物体」として見た時の「質感」に迫力や面白味があるかどうか,という点も重要だと思います。これは,現物を見ないと分からない部分です。
ある静物画の解説を聞きながら,「この作品は,時を感じさせる」と言われていたのも面白いと思いました。静止画像なのにどういう工夫で「動き」や「歴史」を感じさせるのか?そういう観点で観ると,また楽しめそうです。
それと日展の重鎮と呼ばれる人たちの作品を鑑賞できることも重要だと思いました。オーソドックスな風景画であったり肖像画だったりするのですが,そういう作風が許されるのは,やはり重鎮だからだと思います。しかもその中に常に前作を越えようとする創意工夫もあります。
全体的にオーソドックスさとそれに挑む作品とのせめぎ合いのようなものを感じました。
洋画と日本画以外については,さすがに疲れたので,すーっと流して観ました。機会があれば,工芸や書道なども解説付きで鑑賞すると,また違った見方ができるのかな,と思いました。
展覧会を観た後,いしかわ四高記念公園でおこなっていた,ベルギービールウィークエンド金沢2016に行ってきました。ただし...流石に1人で参加しにくかったので,眺めるだけにしました。以下,写真で紹介しましょう。
各ビールについての説明が書かれていました。 |
低音のビートの効いた音楽が流れていましたが,このスペースにお客さんは少なかったですね。夜になるともっと増えていたことでしょう。 |
やはり飲みたくなったので,販売コーナーで自宅用に2本購入。
何を買えば良いのか分からなかったので,「いちばん普通のベルギービールは?」と尋ねたところ,「ヴェデット・エクストラホワイト」を薦めてくれたので,まずこれを購入。もう1本は一ひねりあるもの,ということで,その隣にあった「ヴェデット・エスクストラIPA」を購入。
夕食の時に開けてみたのが次のとおりです。
冷え方が足りなかったので氷で冷やしました。美味そうに見えます。 |
フルーティなビールでした。 |
こちらの方が濃い味で,さらに好みでした。 |
ちなみにこの日ですが,しいのき迎賓館の裏でも似たようなイベントをやっていました。こちらの方が参加しやすかったのですが...我慢しておきました。