学習空間に飾ってあった2人の肖像 |
今回の展示で初めて知ったのですが,石川県出身の西田幾多郎と鈴木大拙は,同じ年(明治42年)に学習院の教員になっています。ただし,幾多郎の方は一年限りで京都帝国大学に移っていますので,重なっているのはこの1年だけということになります。
今回の長佐古さんの解説では,まず学習院という学校についての説明があった後,明治末期,この2人が学習院でどう過ごしていたかについて,展示されている文書や写真などを参照しながら説明がありました。
当時の給料が今の金額に直すとかなりの高額であったり,大拙は毎週20コマも英語の講義をしていたとか,幾多郎の方は結構適当(?)な授業をしていたとか,しかし,1年後に幾多郎が学習院を離れる時には「一大打撃である」と書かれていたり,大拙が修学旅行の引率をしていたり(北京に修学旅行というのは,さすが学習院?)...解説を聞きながら展示を見ると大変楽しめました。
この2人が学習院で勤務することになったのは,金沢の第四高等学校の校長だった北条時敬とのつながりがあったようです。こういった人間関係を解き明かすのも面白そうです。
その後,「水鏡の庭」へ。いつ行っても静かで,時々,チャポンと水紋が広がります。晴れた日だと本当に気持ちの良い場所です。
この鈴木大拙館は「解説をしない」ことをモットーにしているのですが,今回のようなトークイベントがあれば,また出かけてみたいと思います。
その後,旧第四高等学校校舎=石川四高記念文化交流館へ。長佐古さんのお話では,学習院の校舎も四高の校舎も,学校建築の父と呼ばれた同じ久留正道が設計したということです。
こうやって見ると「学都」としての金沢の雰囲気を醸し出している建築といえそうです。
夕方からは車検に出していた,我が家の自家用車を某日産の店まで取りに行きました。本日からサッカーJ2も開幕しましたが,ツェーゲン金沢のメンバーのサイン入りユニフォームが飾ってありました。本日は負けてしまいまいたが,こちらの方もJ1目指してがんばって欲しいですね。