秋になると,毎年,金沢市内にある三文豪の記念館を中心にスタンプラリー企画を行っています。「オリジナル○○プレゼント」という宣伝文句に魅かれて,ついつい参加したくなります。しいのき迎賓裏でも「かなざわクラフトマルシェ」という楽し気なイベントを行っているということで,「今日は金沢市内観光」をしてきました。
今日は,次の順にめぐりました。徳田秋聲記念館→泉鏡花記念館→金沢蓄音器館→金沢文芸館→石川県立伝統工芸
2日間使えるパスポートを700円で購入したので,ほとんどの施設でお金を払うことなく,入館できました。目的の半分ぐらいが,「グッズねらい」だったので,それほどじっくりと見ていない館もあったのですが,楽しく過ごすことができました。
体育の日にちなんでいるわけではないのですが,「文化」と言いつつ,これだけ動きまわると「運動」になるのが良い点です。家の中にじっとしているよりも,動くだけで頭が活性化される気がします。
ただし,しいのき迎賓館に着いた頃は,雨が降ったり止んだりという状態になり,かなざわクラフトマルシェの方はお客さんが少ない感じでした。はじめは三文豪ツァーを目論んでいたのですが...犀星記念館はパスしてしまいました。これだけが心残りです。
以下,写真で紹介しましょう。
徳田秋聲記念館。「芙美子と秋聲」という企画展を開催中。秋聲の作品は,一度読んでみたいのですが,なかなか時間が取れません。「あらくれ」か「仮装人物」が面白そうな気がしています。
浅野川大橋に向かって移動。対面に写っているのが,主計町茶屋街です。
泉鏡花記念館。こちらでは,企画展「怪異の泉:鏡花,幻影の本棚」を開催中。展示室の暗いムードにマッチした,展示でした。来週は同タイトルのシンポジウムも行われます(会場は21美)。
しっかりスタンプラリーのスタンプを押しました。
鏡花の書いたお化けの落書きがパネルになっており,記念撮影可となっていました。こういうスポットがあると良いですね。
鏡花記念館の向かいにある,佃の佃煮の店頭。新幹線のパッケージに佃煮が乗っている商品があるようです。ちょっと気になりますね。
金沢蓄音器館。蓄音器の実演を聞くつもりはなかったのですが,タイミング良く「聞き比べ」が始まったので参加。蓄音器の歴史がしっかり分かりました。クライスラーの「美しいロスマリン」の自作自演(多分)でおしまい。
蓄音器といえば,「ラッパ型」を思い浮かべますが,長い管が胴体に入っているクレデンザなどの方が音質は良いようですね。BOSEのスピーカーなどの原点もこの辺にあるのかもしれません。
蓄音器だけでなく,LPレコードも聞けるようです。
入口には,おなじみのニッパー犬が並んでいます。
蓄音器館は,他の館と違って,「聴覚」で楽しめるのが良いですね。金沢観光のガイドではそれほど大きく取り上げられていませんが,個人的には「おすすめ」のスポットです。旅の疲れを癒す(?)のにもよさそうです。
金沢文芸館です。しっかりスタンプをゲット。
その後,兼六園方面へ。紺屋坂を上る途中に列が出来ていたので何かと思ってよく見ると...金箔入りソフトクリームのようでした。いつの間にか,ここにも進出してきたようですね。
兼六園には入らず,石川県立伝統産業工芸館へ。ここだけは別料金だったのですが,企画展「工芸館Reading Style21世紀バージョン」という本に関する展示を行っているということで,行ってみました。
実は入るのは初めてだったのですが,企画展といいつつ展示というよりは,通常のショップのようでした。いろいろ面白そうなものがありました...が,今回は観るだけにしておきました。
続いて,県立美術館の横を通って,広坂方面へ。石浦神社の鳥居にハートマーク。
しいのき迎賓館裏に到着。
かなざわくらふとマルシェの店が色々出ていました。
ここで昼食。イタリアのフィレンツェ名物のサンドイッチ,ランプレドットを食べました。
この日は,おしゃれメッセというイベントもやっていました。しいのき迎賓館では,モデルさんがモデル歩きをしていました(同語反復)。
外には,色々なオブジェが並んでいました。
こちらは,この時期恒例の「月見光路」ですね。夜になるとまた別の雰囲気になりそうです。
四高記念公園の方では,「金沢スイーツフェア」。こちらは遠くから眺めるだけ。
石川四高記念文化交流館へ。これでスタンプ4つがたまったので,記念品のメモ帳をゲット。
ここでは,企画展「うたえ!□(詩歌句)街の仲間たち!」を開催中。ただし...私にはよく理解できない内容でした。
続いて,金沢能楽美術館へ。これで5館めぐったことになったので,今度はパスポートの特典で一筆箋をゲット。
小雨まじりの広坂通りです。
最後に「おみやげ」です。しいのき迎賓館と21世紀美術館の中間にある,GIFTという店で「手漉和紙」を使ったポケットノートを購入しました。もともと,この文庫本サイズの手帳が好きなので,手に取っていたら,店員さんが上手に商品を進めてくれ...ついつい買ってしまいました。
ちなみにこのGIFTというのは,Ishikawa, Fukui, ToyamaのGiftのイニシャルを取ったもので,北陸三県のギフトを集めた店でした。この和紙のカバーも越中のものでした。
次の「はちまんさん」の落雁も宣伝していました。「ひゃくまんさん」のお蔭で,逆に新鮮に感じられますね。
さて,本日の成果です。三文豪の初版本をデザインしたメモ帳。なかなか良いアイデアだと思うのですが,使うにはさすがに小さすぎますね。文庫本サイズのメモ帳一冊でも良かったかも。
能楽技術館でもらった一筆箋。ツイッター気分でメモを書くのには使えそうです。一筆箋をどれだけ使うか?という根本的な問題はありますが....。
最後に本日行ったミュージアムのリーフレットです。金沢市内の観光については,「徒歩で回る」というのが注目されているので,これらのミュージアムのぞれぞれに「目玉」があれば,面白いと思います。