2015年4月25日土曜日

本日は「お伊勢参り」。連休を前に賑わっていました。外宮→内宮→月読宮の順にレンタサイクルで回りました。

金曜日まで仕事で三重方面に出張でした。実は三重県の津より南に行ったことはなかったので(そういえば,中学校の時の修学旅行が鈴鹿サーキットでした。),「せっかくの三重だから」というこどで,伊勢神宮まで行ってみることにしました。

三重県にはJRと近鉄がほぼ並行して走っているのですが,今回は新しく使い始めたICOCAにチャージしてしまったこともあり,近鉄の方で伊勢市駅まで行きました。

ちなみに津駅です。漢字の方が近鉄,ひらがなの方がJRです。

結構インパクトのある駅名です。
伊勢市駅の改札を出たところです。

ここにも石川県でお馴染みの顔が...辻口パテシエのパネルがありました。

伊勢神宮というのは,神社自体に「伊勢神宮」と書かれているわけではなく,「○○宮」「□□宮」という社が複数集まったものの通称という感じです。サイトとしては,大きく分けると,外宮(げくう)と内宮(ないくう)の2つに分かれいます。各種案内によると,「外宮のあとに内宮をお参りしましょう」と書いてあったので,そのしきたりに従うことにしました。

出張の荷物があったので,まず伊勢市駅のコインロッカーに荷物を預け,ここを起点として,レンタサイクルで回ることにしました。

快晴でしたので気持ち良かったのですが...気温が20度以上あったので,ジャケットを来ていると暑かったですね。それと革靴だったのが少々辛く感じました。

まず外宮へ。ここは伊勢市駅から徒歩でも行ける距離です。

左側通行です。
神社はどこも,大きな木に囲まれて,参道に石が敷いてあり,木造の社がある...という構造ですが,伊勢神宮は神社の原点という感じで,特に社の造りがシンプルです。そして,式年遷宮で定期的に作り変えているせいか,古びた感じがしません。千年以上の歴史のある神社が常に新鮮というのが素晴らしいと思います。

この中は撮影禁止でした。


時々「○○石」みたいなものがあり,パワーを得ようと手をかざしている人がいました。ご利益があるのか,副作用(?)があるのか分からないので,私の方は取りあえず何もせず眺めるだけにしておきました。
亀石という名前でした。
その後,自転車で内宮に向かったのですが,これが結構大変でした。まず,道路がサイクリング用にできていないので,歩道に入ったり,車道に出たり,ガタガタしながら走っていました。案内標識もちゃんと出ていなかったので,実は途中で道を間違ってしまいました(あの交差点には案内が欲しかった...)。途中にゆるい坂があったのも想定外でした。


こんな感じの道路を走りました。
撮影した覚えがないのに...自転車運転中の写真が写っていました。
「どうなるか?たどりつけるか?」と不安になりつつも,何とか到着しました。

内宮の方は,外宮に比べるとどこか華やかな感じがありました。お土産店の数も圧倒的に内宮の方が多く,参拝者も内宮の方が沢山いました。

まず,橋を渡って神社の敷地に入ります。俗世との境目という感じでしょうか。橋には「右側通行」という立札が出ていました。ちなみに外宮の方は「左側通行」でしたね。

神社のしきたりに「神様が真ん中を通るので,人間は端っこをあるかないといけない」というのがありますが,混雑防止と二重の意味がありそうです。
五十鈴川です。
参道にも「端っこ」を示す石のラインがあったので,それに従って右側通行をしました。

しばらく行くと,どの神社でも「手水コーナー」が出てきますが,内宮の場合,五十鈴川という川がすぐそばを流れており,河原に出て手を洗うことができるようになっています。というわけで,私も河原に行ってみました。


大変きれいな水で,この水で洗えば天照大神も納得という感じです。団体客の一人が「絶対押すなよ,絶対に押すなよ」と言いながら洗っていましたが,確かに背後から押したくなるようなシチュエーションでした。

天照大神がまつられている正宮です。これより先は撮影禁止でした。

こちらは荒祭宮です。神様には,「いろいろな状態」があるそうで,天照大神の「時に臨んで格別に顕著な神威をあらわされる御魂のお働き」を祭っているのがこちらの方です。

境内の大木の方も迫力があります。この木は根本がツルツルになっていましたが,何年にも渡って,大勢の人が触って来たのだと思います。

参拝後,門前(これはお寺の用語?「鳥居前」)にある「おはらい町」と「おかげ横丁」という伊勢名物などの店が密集した飲食店・商店街に行きました。「おかげ横丁」の方は,フードコードの元祖のような場所のようでした(ただし大昔からあるのではなく,再現したもののようでした)。



大勢の観光客が溢れ,ついついその勢いであれこれ飲食し,土産物を買ってしまいました。

まず,伊勢うどん。

徹底した「腰のなさ」が私にはぴったりでした。ファストフードの原点という感じです。月見うどんを食べたのですが,さすがにこれだけだと足りないので,続いて「松坂牛コロッケ」を買い食い。

個人的には「歯ごたえのあるもの」よりも「とにかく食べやすいもの」が好きなので(食べ物に関しては合理主義なのです。豆腐とか,バナナとかも好きです),コロッケを見ると欲しくなります。300円もしたので,かなりの高級コロッケでした。

その後,「赤福本店」で赤福を購入。

伊勢参りとセットの歴史のあるお土産なので,至る所で売っているのお土産ですが,「本店で買う」ことに意義を感じ(「伊勢参りして,赤福を購入する私」という体験をしてみたかった),8個入りを購入。単純にいうと,「あんころ餅」系が大好きなので,食べたかっただけです。
赤福の店内にあった大きな釜です。
今回初めて伊勢神宮を参拝してみて,「これは,テーマパーク観光の原点では?」と感じました。○○宮というのが点在し,お参りするたびに,お賽銭を入れるというのが,色々なアトラクションに次々と乗るのに似ています。外宮の方がちょっと大人向けのような感じもあったので,外宮=ディズニー・シー,内宮=ディズニー・ランドともいえます。そして,最後に非日常性の中でお土産を買いまくる快感。神社の原点であると同時に,伊勢参りはやはり観光の原点だと感じました。

自転車で駅に戻る途中,月読宮というのがあったので,立ち寄ってきました。

この神様は,天照大神の弟にあたる神様で,名前の方も太陽⇔月と対照的になっています。以前からちょっと気になる名前だったのですが,「せっかく自転車で来たのだから」「ここで巡り合ったのも何かの縁」ということで参拝してきました。

行ってみると参拝者が私以外に1組だけ。内宮の賑わいと対照的でした。太陽の影に隠れている「月」という感じにぴったりでした。全体の敷地もコンパクトで,社が4つ並んでいました。右から2番目が「月読」で,そこから順に参拝してくださいとのことでした。参拝順で書くと,左から4312ということになります。

この4つ並んでいて一気に済ませられる,というのも気に入りました(結構,疲れてきたので)。ただし...賽銭の方は,外宮,内宮の方で何回も出したので,「おつり」のような小銭で済ませてしまいました(NHK「まれ」で100円の賽銭を出すかどうかで迷っているシーンが出てきましたが,そういう状況)。申し訳ない限りです。

というわけで,初めての「お伊勢参り観光」をしっかりと楽しんできました。
伊勢市駅で見かけた名古屋行の特急。広々として気持ちよさそうでしたが,私は急行で名古屋へ。
PS. 帰宅後,早速,赤福を食べてみました。やはり,美味いですね。