まずJR両国駅です。そのすぐ隣が両国国技館です。
建物の前には各部屋や主要力士の幟が出ていました。これを見るだけで気分が盛り上がりますね。人気力士ということで,遠藤の幟がいちばん目立つところに出ていました。
チケットはあらかじめWebで買ってあったのですが,入場入口は大変賑わっていました。
チケットのモギリですが,何と元麒麟児の北陣親方が座っていました。私ぐらいの世代には大変懐かしい力士です。大相撲は数年前に不祥事が発覚して以降,ファンサービスに本気で力を入れていることを実感しました。北陣親方はとても丁寧に応対をしていました。私の直前は,中高年女性3人組だったのですが,「遠藤にダッコしてもらってね」といろいろアドバイスをしていました。
これが,その「お姫様ダッコをしてくれる遠藤」です。
国技館に入ると,今度はモンゴル横綱3人衆の等身大像が待っていました。
今場所は新横関豪栄道も人気を集めていますね。
さて,いよいよ中に入りました。生まれて初めて,大相撲を生で見るので結構ワクワクしました。私の席は,いちばん安い席ということで,大変「見晴らしの良い」席でした。一応正面席でしたが,上から2列目でした。
すぐそばに放送用の席がありました(NHKのテレビ放送ではないと思います)。元高見盛の振分親方が座っていました。相変わらず人気でした。
十両の取組が終わり,幕内力士の土俵入りが始まりました。この雰囲気もまた,大相撲ならではです。遠藤だけでなく,多くの力士に大きな拍手が起こっており,大相撲人気が回復しつつあることがよく分かりました。
満員御礼の垂れ幕はこの時点では出ていませんでしたが,今にも出そうな感じでした。
横綱土俵入り。これは白鵬です。
満員御礼の垂れ幕が下りました。ただし,2階席は完全に埋まっていませんでした。1階席はほぼ埋まっていたので,1階席で判断しているのかもしれません。
生ビールの売り子さんです。この日,国技館に来るまでにあちこり歩き回り,非常にノドが渇いていたので,思わず注文してしまいました。外国人のお客さんも非常に多かったですね。団体旅行のコースに入っているのかもしれません。
さて肝心の相撲の方ですが,勝負がどうこうというよりは,華やかだけれどもどこかユルい雰囲気にすっかり魅了されました。相撲は日本の国技と言われていますが,この雰囲気はずっと残して欲しいなと思いました。
お酒が入っている人も多いせいか,本当にあちこちから掛け声がかかっていました。私の席の隣に座っていた若い女性がいきなり,「勢」とか「高安」とかビシっと掛け声を掛けていたのには驚きました。もしかしたら,歌舞伎でいうところの「大向こう」のような座席だったのかもしれません。
それと会場に響く,色々な「音」が良いですね。マワシをポンポンと叩く音(千代鳳の音がいちばん良かったです。これだけでファンになりそう),呼び出しや行事の声が人によってかなり違う,立ち合いのぶつかる音(勢vs豊響の音がいちばん良かった)など,それだけでブラボーという感じでした。
というわけで,ついつい色々写真を撮ったのですが,後からみると,さすがに距離が遠く(カメラの性能のせいもあり),どれもこれも同じような写真でした。
次の写真は,遠藤対琴奨菊のいちばんです。遠藤が出ると,永谷園をはじめ,懸賞が沢山出るのですが,この日も沢山出ていました。
次は最後の仕切りに入る直前です。この琴奨菊の「エビぞり」を楽しみにしていました。琴奨菊だけでなく,強い力士は最後の仕切り前に「お決まりの動作」をします。例えば,日馬富士の腕立て伏せのような仕切り,白鵬のダッシュするような動作...こういったものを生で見るのも良いですね。
日馬富士対嘉風戦では,物言いが付きました。
結局,日馬富士がマゲをつかんだということで,反則負けになってしまいました。滅多にみられないものを見られたという感じです(もっとも日馬富士の反則負けは2回目ですが。)。ちなみに,この相撲で日馬富士は目のあたりを負傷し,翌日から休場になってしまいました。
その他の横綱2人は勝ち,最後に弓取式があって終了しました。弓取式をじっくり見るのは初めてでしたが,大変弓の回し方が速く,「お見事」という鮮やかさでした。バトントワリングもできそうな感じのキレの良さがありました。
帰る前に1階席まで降りて,土俵を眺めてみました。
この辺は相撲茶屋だと思います。マス席のお客さんは,大きな袋でお土産をもらっていました。
先日引退した琴欧州の引退相撲がもうすぐ行われるようです。
相撲甚句でお見送り。
国技館の横に行ってみると,今取組を終えたばかりの力士(大関以上は別の出入口があるようです)が次々出てきました。
嘉風関です。この関取はこのままJR両国駅から電車に乗っていました(途中まで一緒でした)。
よくわかりませんが,高安関です。掛け声の感じだと,横綱大関,遠藤に次ぐ人気があるようです。サインを求められていました。
ブルガリア出身の碧山関です。やはり大きいですね。名前どおり青い着物でした。
家族へのお土産に,日本相撲協会公認の応援用タオルというのを買ってみました。本当は遠藤が欲しかったのですが,尋ねてみたら「売り切れ」ということで,「確か遠藤の次に豪栄道も好きだったはず」と思い出し,豪栄道の名前の入ったタオルを買いました。
やっぱり両国国技館で生で味わう大相撲は良いものです。機会があれば,今度は家族と行ってみたいなものだ,と思いました。