昨日のお昼は,NHKの「ひるのいこい」を聞いていました。絵に描いたように古臭い,「第1楽章 田舎の風景」といった雰囲気のテーマ曲なのですが,調べてみると昭和27年から続いていることが分かりました。ずっと同じ音源を使っている気がします。
ここまで来たら,このテーマ曲は永遠に使って欲しいものです。
こういった「何気ない番組」で「何気なく流れてくる歌謡曲」を聞くのが好きだったりします。
まず流れてきたのが,因幡晃の「わかってください」でした。曲名は聞いたことがあったのですが,じっくりと聞くのは初めてでした。まず,イントロでパイプオルガンのような音が出てきて,バッハのコラールのような感じになっていたのが驚きました。歌謡曲でこういう感じで始まる曲は珍しいと思います。
この方のジャンルのとしては,ニューミュージックなのかと思っていたのですが,歌が始まった途端,結構,演歌っぽい感じになりました。アリスの堀内孝雄などもそうですが,ニューミュジックとか演歌とかレッテルを貼り分けること自体にあまり意味はないようですね。じっくりと聞くと実に良い感じの曲でした。
次に渡辺真知子の「迷い道」になりました。こちらの方は,私にはすっかりお馴染みの曲です。中学校の英語の時間に,先生が「現在形,過去形,未来形」という言葉を使った後,「歌謡曲にもありますが...」などと枕詞で言っていたのを懐かしく思い出します。
この曲を聞きながら,なぜか思いついたのが,ポール・モーリア・オーケストラの演奏する「パリのあやつり人形」という曲です。「迷い道」の曲調はマイナーなのですが,リズムは軽快で,シンプルなノリの良い2拍子です。この基本リズムが最初から最後まで続くあたり,「パリのあやつり人形」と結構似ているのではないかと思いました。
「迷い道」は,イントロの部分でピアノが印象的なメロディを演奏しますが,「パリのあやつり人形」も最初の方にピアノが出てきます。間奏部分でも半音で下がってくる印象的なメロディが出てきますが,「パリのあやつり人形」もそういう動きが出てきます(ただし,これは,フチークの「剣士の入場」のメロディですが)。
音楽を聞くとついつい似たもの探しを始めてしまうのが,すっかり習慣になっています。
ジャンルを問わずに音楽を楽しむ,という点では次の「世界の快適音楽セレクション」という番組も好きです。この時間帯,車に乗ることがあればいつも聞いていますが,本当にいろいろなジャンルの曲が出てきて楽しめます。
というわけで,基本的にNHKラジオ中心で楽しい時間を過ごしております。結構,これだけで十分かもしれません。