2025年7月27日日曜日

夏真っ盛りという感じになってきたので...映画『アメリカン・グラフィティ』のサントラ盤を聞いています。最後に流れるビーチ・ボーイズの「オール・サマー・ロング」の明るさの中のはかなさが耳に染みます

暑い 夏になると聞きたくなるアルバムというのがいくつかあるのですが,映画『アメリカン・グラフィティ』のサウンドトラック盤もその一つです。1970年代前半に作られた,この映画自体はしっかりと観たことはないのですが(これはやはりリアルタイムで映画館で見た方が良い映画だと思います),サントラ盤の方は何度も聴いています。


1962年のカリフォルニアの小さな町を舞台とした,4人の若者たちのエピソードを「オールディーズ・ナンバー」に乗せて描いた作品です。監督は「スター・ウォーズ」の前のジョージ・ルーカス,製作は「地獄の黙示録」の前のフランシス・フォード・コッポラ,出演は「ジョーズ」に出る前のリチャード・ドレイファスと映画監督になる前のロン・ハワードetcとその後,大物になる人たちが結集しているのですが(無名時代のハリソン・フォードも出ていたようですね),何よりも全編に流れる「懐かしのロックンロール」的な音楽と当時の若者ファッションが映画の魅力になっていると思います。映画の中にもアメリカ車が沢山登場しますが,このサントラ盤もカーステレオ(今は何と呼ばれているのか分かりませんが)で聞くのがいちばんはまる気がします。

最近,ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンが亡くなったのでその追悼の意味も含めて,特にビーチボーイズの曲に注目してみると,まず「サーフィン・サファリ」という曲が入っています。この曲になると一気にサウンドがカラッとした感じになります。

そして映画の最後のクレジットの部分で流れる「オール・サマー・ロング」。何も深いことを考えていないような明るい曲なのですが「映画の終わり」の気分と「夏の終わり」「青春時代の終わり」といった気分が青空の映像と重なり合い,妙に切ない気分になります。登場人物の「その後」も文字で示されるのですが,「ベトナム戦争で戦死...」といったことがサラリと示され,余計に青春時代の儚さのようなものが後に残ります。

その他次のような曲が2枚組で41曲入っています(時々映画内でも登場するDJの声も入っています)。



最近亡くなったコニー・フランシスの歌も入っていたかなと思い,確認をしてみたのですが,こちらは入っていませんでした。この人の明るい声(リアルタイムで聞いたわけではないのですが)も時々,無性に聞きたくなります。今度音源を探してみようと思います。