2017年9月30日土曜日

#21美 横の松涛庵で原画展「波津彬子が描く泉鏡花の世界」を見た後,来週の「天守物語」の予習(?)用に「鏡花夢幻」を購入。波津さんのサインが入っていました

本日の金沢は大変気持ちの良い過ごしやすい気候でした。暑くも寒くもなく,自転車に乗るのに最適の一日でした。

というようなわけで,軽い運動を兼ね,金沢市内へ行き,金沢21世紀美術館の隣にある松涛庵で行われていた,特別展示「鏡花夢幻」原画展「波津彬子が描く泉鏡花の世界」を観てきました。本日から始まったばかりです。

この松涛庵については,以前から気になっていたのですが,ちゃんと中に入ったのは今回が初めてでした。この建物は,加賀藩12代藩主前田斉泰の居室として建築されたものを,その後茶室として整備したもので,金沢21世紀美術館と正反対の雰囲気を持っています。

今回はマンガの原画+作品の解説パネルの展示だったのですが...実は,少女マンガについては少々苦手です。例えば,源氏物語のように登場人物が多い作品をマンガ化した場合,私とっては女性の顔が全部似たような顔に見えてしまい,分からなくなってしまうのです。また作品間での区別がつかないこともあります。

...といいつつも,今回は10月8日~9日に金沢21世紀美術館で上演される「天守物語」のチラシのデザインを波津さんが担当されていることに触発されて観に行くことにしました。一種,予習のような感じです。

それにしても,このチラシ。線も色合いもとてもきれいですね。

展示の方は,次のような日本的な建物の中に展示ケースを並べていました。

2つの部屋に分かれており,奥の方は靴を脱いで畳の部屋に入ってみる形になっていました。

原作がマンガ化された場合,泉鏡花の作品というよりは,やはり,その漫画家とのコラボ作品という感じになると思いました。その両方の個性を楽しめるともいえます。鏡花の場合,特に原作の文章が難しいのでマンガ化することで,イメージが広がり,作品への親しみが増すという効果もありそうですね。
能楽美術館前のタペストリ―
今回,受付で波津さんのサイン入りの「鏡花夢幻」を販売していました。サイン入りということと,展示で観た線の美しさに惹かれ,1冊購入してしまいました。それと...800円ということで,通常の本に比べると「安い!」と思ってしまいました。この本は「波津彬子選集」の第1巻で最新刊です。この第1巻に泉鏡花原作の3つの戯曲がマンガ化されたものが入っています。
驚いたことに本日の日付。書きたて?だったようです
本の表紙です。
来週は「天守物語」を観に行く予定にしているので,その時までに読んでみたいと思います。この展示自体は無料で,演劇と連動するように10月9日まで行っています。

松涛庵の隣には山宇亭という茶室がありました。茶室の狭~い入口もなかなか魅力的でした。

その後,しいのき迎賓館方面へ。裏では,クラフトビールのイベントを行っており,大勢の人たちが芝生の上で飲み食いをしていました。雰囲気的には,「秋のお花見」といった雰囲気でしょうか?少々寒そうな気はしましたが,飲んでいれば丁度良いのかもしれませんね。