2017年7月2日日曜日

富山市ガラス美術館で「雲母 Kira:平山郁夫とシルクロードのガラス展」を観てきました。展示だけでなく,隈研吾デザインの建物も独特でした。

7月第1週に私の母親の誕生日があるので,本日はそのお祝いを兼ねて,一度行ってみたかった,富山市立ガラス美術館に行って来ました。北陸自動車道を使うと,45分かからないぐらいて到着しました。

美術館は富山市の真ん中にありました。公園的な雰囲気の場所かな,と予想していたので少々意外でしたが,大和デパートのすぐ向かいのような場所ということで,大変便利な場所にありました。

外観は次のような感じです。

市立図書館と市立美術館が同じ建物の中に入っている構造です。1階には何もなく,少し気分を変えて,階上に登って行くと別世界が広がっているという感じです。

設計は東京五輪で何かと話題になった新国立競技場をデザインすることになった,隈研吾によるもので,木材をふんだんに使っているのが特徴でした。下の写真は,市立図書館の入口部分です。

自然な外光がふんだんに入ってくるので,大変明るい美術館でした。ガラス部分が多く,吹き抜けになっているので,大変見通しも良く,図書館部分については,読書活動している様子が,他の利用者への刺激になるという効果も生むことになります。
さてガラス美術館の方の展示ですが,常設展に加え,企画展の「雲母Kira:平山郁夫とシルクロードのガラス展」をやっていたので,それをまず観てきました。シルクロード付近の国々のガラス工芸品と,このガラスコレクションを収集した日本画家・平山郁夫の絵画を合わせて展示したものです。

ガラスの方は,紀元1世紀頃のものとか非常に古いものも多かったのですが,そのまま使えそうなものも多く,ガラスという素材の耐久性を実感できました。平山さんの作品は,その場でスケッチしてさっと彩色したようなシルクロードの仏像や遺跡が中心でした。その確かな筆致と淡い色彩とが絶妙のバランスを見せていました。

日本画の大作としては,「パルミラ遺跡を行く」という夜と昼が対になった作品の存在感が圧倒的でした。現在この地域が危機にさらされていることを考えると,複雑な思いになります。

ここまで観た後,昼食を食べに,カフェスペースへ。金沢の不室屋さんが入っていました。
実は,金沢でも入ったことがなかった店なので,加賀麩料理を食べてみることにしました。私は次のような料理を食べました。
その後,常設展示へ。上の方の階の「グラス・アート・ガーデン」というスペースは,写真撮影可となっていたので,撮影してきました。

シルクロードの展示に比べると色合い自体が大変鮮やかで,ガラステーマパークのアトラクションを見て回るような感じで楽しむことができました。




以上で観終わった後,エスカレータで下の階へ。
下の写真は,下りていく途中です。 上は図書館,下は不室屋カフェです。
ミュージアムショップです。さすがにガラス製品が充実していました。本日は母親の誕生日ということで,「これがいい」といったペンダントを購入してプレゼントしました。
ショップの隣に「Photo Spot振り返ってみてね」という案内サインが出ていたので そのとおり振り返ってみると...
確かに絶景でした。これだけ吹き抜けが大きいと空調が大変そうという気もしますが,なかなか見られないようなデザインの美術館+図書館でした。