2016年10月16日日曜日

いしかわ文化の日で市内文化施設無料 Pt.2 泉鏡花記念館では「天守物語」の展示。三文豪記念グッズをもらった後,金沢蓄音器館へ

(続き)泉鏡花文学館では,特別展「宇野亜喜良×山本タカト『天守物語』」を観てきました。


「天守物語」については,先日,坂東玉三郎主演・監督の映画版を観たばかりです。今年,宇野さんと山本さんを挿絵画家に迎えて,日本語と英語対訳を載せた左右両開きの『天守物語』が出版されたのですが,その作品の原画をストーリー順に展示するというものでした。

見た感じ,山本さんの絵の方は,玉三郎の映画の雰囲気に近く(多分,原作に忠実なのだと思います),宇野さんの方は,原作から自由にインスパイア世界が広がっているという感じでした。映画を観たせいで,大変面白く見ることができました。

映画を観た時も感じたのですが,舌長姥が生首を持ち上げている場は,ビアズリーの世界に近いと思いました。次のような雰囲気です。
https://www.facebook.com/izumikyokakinenkanmuseum/photos/a.1419548915002935.1073741828.1419190331705460/1654359958188495/?type=3&theater

それと,やはり『天守物語』は,面白い作品だなと思いました。姫路城最上階の 姫+妖怪の世界は,鏡花好みのアートの世界で,常に常識的な世間と対立している...ということを暗示しているようでした。そう考えると,最後に登場する桃六の存在は重要ですね。アートの世界だからこそ,何でも許されるのですが,アートと現実との関係を描くことで,面白さがさらに増していると言えそうです。

先週,石川近代文学館の方で既に1つスタンプはゲットしていたので,ここで文学館のスタンプは4つ揃いました。めでたくプレゼントのミニ・メモ帳3冊セットをいただきました。
真ん中にあるのが,グッズの小型メモ帳3冊セットです。
実用的な大きさはないので,本のミニチュア版として置いておきたいと思います。

記念館の裏にある久保市乙剣宮でもイベントをやっていました。
続いて,ポイント・ゲットのためにお隣の金沢蓄音器館へ。
改めてステンドグラスを見ると...蓄音器の模様でした。


ニッパー犬も赤い羽根を刺していました。
文化施設のポイントの方もあと1つだったので,石川県立美術館へ。途中,寺島蔵人邸の前を通りました。今回は取りあえずスルーです。



(続く)