次のような記事を見かけたので,「それでは...」という感じで自転車で香林坊大和の紀伊国屋まで行って買いに行くことにしました。
ネット対抗、紀伊国屋の逆襲 村上春樹さん新刊発売
http://digital.asahi.com/articles/ASH995DL8H99PTFC00X.html
もともと村上さんの作品が好きで,いろいろと読んできました。小説についてはストーリーが面白いというよりは,日常生活の中で,別世界の物語にしっかりと浸らせてくれることが好きな理由です。実のところ,小説を読むのが苦手なのですが,村上さんのもったぶったところのないプレインな文体については,「合っている」と感じます。
紀伊国屋書店では例のプレミアム商品券を使って購入しました(プレミアムというからには,特典を使って何か非日常的なものを買いたくなります)。
せっかくなので,家に帰る前に読んでみたいと思い,21世紀美術館の中で最初の2章ぐらいを読んでみました。
今回の「職業としての小説家」という作品は,「初の自伝的エッセー」ということで,村上さんの文学や小説,文壇や文学賞などについて(後半はまだ読んでいませんが)の考えが書かれています。想定される質問を意識して書いているような感じで,その点では,読者からの質問への回答を集めた「村上さんのところ」と重なる部分があるのですが,より丁寧に書かれています。
タイトルはマックス・ウェーバーの「職業としての学問」を意識していると思います。同様に小説家として生きるための覚悟のようなものを伝えておきたいという気持ちがあるのだと思います。いつものエッセーよりは,文体はややかしこまった感じはしますが(上から目線に感じられないように気遣っている感じ),読みやすいので,残りの章もじっくりと読んてみたいと思います。
ちなみに,紀伊国屋でしか売っていないと思っていたこの本ですが...金沢市内の他の書店でもしっかり売っていました。
奥付の日付は,9月17日と「未来の日付」になっていました。こういう発行日はどうやって決めるのでしょうか?
本と一緒に買ったのが,「PENtONE(ペントネ)」というペンタイプの付箋です。
http://www.kanmido.co.jp/news_2015/0403_pentone.html
こういうアイデア商品のような新製品に弱く,ついつい購入してみました。付箋は,意外に持ち運びに不便なのですが,こういう形だとペンと同様に扱えます。
使ってみた感じですが,ちょっと慣れるのにコツがいると思いました。ロール状の付箋を引っ張り出して,切り取って使うのですが,変な引っ張り方をしたら,2枚分同時に切り取れてしまい...いきなり分解してロールをセットし直すことになりました。
定番商品になるかは分かりませんが,裏面は,ほぼ全面糊でしっかりくっつき,半透明なので(付箋部分には色々な種類があるようです),本の本文に掛かっても文字が読めるので使いやすいと思いました。
市内では「かわいいね金沢EXPO」というイベントを各所でやっていましたが...ちょっと眺めるだけにしておきました。
http://kawaiine-kanazawa.com/
しいのき迎賓館裏では,何かのイベントでマツダ自動車の赤い車が集結していました。
彫刻のイベントの準備を行っているようで,いきなり不思議なオブジェが野外に出ていました。「オズの魔法使い」に出てくるブリキ男が一休みしている感じですね。
そして,帰宅途中,近所の酒屋で,ひやおろしの日本酒を購入。能登の池月にしました。気のせいか,このところ,能登の日本酒ばかり飲んでいます。