まず「読書」ですが,一度読んでみたかったフィッツジェラルド(村上春樹訳)の『グレート・ギャツビー』を読みました。以前,別の訳で読みかけたことがあったのですが,読み通すことができませんでした。外国の小説を読むのが苦手だと思っていたのですが,結局は翻訳次第なのかもしれませんね。今回は村上春樹の小説を読むような感じで読み通すことができました。
その他,次のような本を読んでみました。
- 知的複眼思考法:誰でも持っている創造力のスイッチ/ 苅谷 剛彦 (講談社プラスアルファ文庫)
- 武器としての決断思考/瀧本 哲史 (星海社新書)
- 権威と権力:いうことをきかせる原理・きく原理 /なだ いなだ (岩波新書)
その他,VHSビデオで録画してあった,ワーグナーの「ニーベルングの指輪」と「トリスタンとイゾルデ」をDVDに変換しました。演奏はバレンボイム指揮のバイロイト音楽祭の舞台です。変換しただけで当面観る時間はなさそうですが...今年の秋に「ワルキューレ」か「トリスタンとイゾルデ」を他県のオペラハウスで観られないかなと企んでいるところなので,その予習用に作業したものです。それにしても時間がかかりました。
CDの方はほとんど聞かずにいたのですが,Book Offで1枚買ってしまいました。500円以下のCDコーナーを眺めていたら,カラヤン指揮ベルリン・フィルのブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」のCDがあるのを見つけました(通常のレーベルではなく,通販のもの。多分,1970年代のEMIの録音)。
以前,この録音の第1楽章の最初の方をどこかで聞いた記憶があるのですが,金管楽器による「ター・ター,タタタ・ター」の下降するモチーフが出てくる直前の部分でヴァイオリンが1オクターブ上げて弾いていたのを思い出しました。版によるのかカラヤンの解釈によるのか分からないのですが,何とも華麗な雰囲気がカラヤンらしくて(ブルックナーらしいのかは分かりませんが),「オッ」と思ったことがあります。そうなってくると,自分の記憶を確認したくなり,このCDを買ってしまいました。
聞いてみるとやはり,音をグイーンと1オクターブ上げていました。やっぱりそうだった,と安心しました。それにしても大編成オーケストラをゆったりと聞くというのは,なかなか気持ちが良いものです(冷房の効いた場所でないとだめですが)。高級車に乗っている感じのブルックナーというのは,絶頂期のカラヤン/ベルリン・フィルならではです。
というようなわけで,あまり健康的ではありませんが,それなりに成果のあった夏休みでした。