子供が大きくなってくるにつれて,季節の行事に対する意欲が薄れてくるのは,一般的な傾向かと思います。我が家の場合も同様で,クリスマスツリーを出したのは,12月23日でした。右のような,ちょっと変わった色合いのものです。
10年ぐらい前に買ったもので,飾りつけや照明を付けたりするのを子供とやったりしていたのですが,今では母親も含め,誰も関心がなく,「ツリーはどうした?」とも尋ねないし,出そうともしないので,仕方なく私が1人で出してきて,飾り付けました。クリスマスは今日でおしまいですが,組み立てるのにそれなりに時間がかかったので,もうしばらくは出しておこうかと思います(とはいえ,明日ぐらいが限界か?)。
また,関心がなくなるにつれて,サンタクロースもすっかり家に寄り付かなくなったので(?),プレゼントの方も親の担当になりました。今年は左の本をプレゼントしました。
実は私自身もこのドラマを見ており(ほとんど全部見てしまいました),非常に面白かったので,家族みんなで読めるかなと思い,買ったものです(となると,プレゼントとも言えなくなるのですが...)。
このドラマの前半は,正職員として就職できない主人公をはじめとした家族の各構成員の全ての悩みが極限に達したところで,その歪みが母親の鬱病の発病という形で顕在化したような展開でした。後半は,主人公がとりあえず始めた仕事にやりがいを見出す中で,すべてが明るい方向へと転換していきます。嵐の二宮君が主役ということで,中高生に大勢見られたと思いますが,学校の教材として使えるぐらいの話だったと思います。
役者さんは,みんな皆良かったのですが(非常にキャラクターが分かりやすいドラマでした),何といってもお母さん役の浅野温子さんが素晴らしかったと思います。お隣の奥様の嫌がらせを受けたり,現代社会の抱える矛盾をすべて引き受けてしまったような役柄でしたが,浅野さんの演技には,根底の部分で強さと明るさがありました。逆に考えると,母親自身が犠牲になることで,皆を救ったという風にも読める気がしました。
というわけで,子供が読み終わったら,私の方も原作本を読んでみたいと思います。