2013年3月31日日曜日

能登有料道路は「のと里山海道」になり無料化,川北大橋(通称100円橋)も無料に

今日から能登有料道路は「のと里山海道」になり,無料になりましたが,加賀地方では,川北大橋(通称100円橋)も無料になりましたね。

実はちょうど一週間前(「無料化記念」というわけではないのですが),辰口方面に出かける用事があったので,この橋を通って来ました。次のレシートも今後は貴重かもしれませんね。記念に掲載してみました。

「のと里山海道」の方も,そのうちに通ってみたいと思います。

2013年3月23日土曜日

「伊熊よし子のおいしい音楽案内:パリに魅せられ,グラナダに酔う」を読みながらCD鑑賞

毎年,ラ・フォル・ジュルネのテーマに合わせて,PHP新書から音楽関係の本が出版されます。LFJ公式本といった宣伝があると,音楽祭の勢いもあってついつい買ってしまいます。今年は,次の本です。

「伊熊よし子のおいしい音楽案内:パリに魅せられ,グラナダに酔う」
http://www.amazon.co.jp/dp/4569809464

このところ多忙で気楽に本を読む余裕もなかったのですが,ようやく今日はのんびりとできたので,少し前に買ってあったこの本を読み始めました。

ピアノ音楽を中心とした音楽ライターとして活躍されている伊熊さんの文章は大変読みやすいものです。今回のLFJのテーマの作曲家たちの具体的な作品についての文章,曲にちなんだ場所に伊熊さんが実際に行った時の思い出,関連する絵画の話,その作曲家の作品を演奏する演奏家へのインタビュー...といった内容がバランスよく組み合わされており,それぞれの場所に行ってみたくなります。伊熊さん自身がその場で取材した経験が基礎になっているので,内容にオリジナリティもあります。そして何よりも音楽を聞いてみたくなります。

というわけで,
 第1章 グラナドスのピアノ曲集「ゴイェスカス」(廉価盤CDを持っていました)
 第2章 スコット・ロスのD.スカルラッティのソナタ(これもベスト盤CDを1枚持っていました)
 第3章 村治佳織のアランフェス協奏曲(サイン入りCDを持っています)...
という感じで聞きながら読み進めました。今日はこれぐらいにしておいて,後の章もじっくりと読み&聞き進めて行こうと思います。

今日聞いたCDの中ではスコット・ロスのものがいちばん気に入っています。ロスが「いちばん好き」というソナタK.208(ケッヘルではありません)を改めてじっくりと聞いてみて,良いなぁと思いました。この本を読んだから私自身もこの曲の美しさを発見できた気がします。

音楽の本を読みながら,新しい発見をするというのは楽しいものです。この本には,絵画についての記述も多いので,その絵も見ながらだともっと楽しめそうです(ゴヤの絵を見ながらゴイェスカスというのもやってみたい)。ただし,さすがに手間が掛かり過ぎかもしれませんね。

2013年3月10日日曜日

石川県立図書館で福岡伸一さんの講演会「福岡ハカセの本棚」を聞いてきました。知的好奇心をたっぷり呼び起こす,面白い内容でした。

本日は,午後から石川県立図書館で行われた,生物学者の福岡伸一さんの講演会を聞いてきました。このところ,あまり本を読む時間がないので,市内で講演会をやっているのを見つけては参加しているのですが,どの方のお話も大体面白いですね。
今回の福岡さんのお話も大変面白く,そして,考えさせられるものでした。タイトルは「福岡ハカセの本棚」だったので(これは最近,メディアファクトリー新書から発売された福岡さんの著作と同じタイトルです),福岡さんの読書遍歴のような内容を予想していたのですが,かなり切り口は違っていました。

子どもの頃,昆虫好きで読書好きだった福岡さんが,どういう道筋で関心のあるテーマを広げてきて,最終的に現在の研究テーマに至ったのか,という「知的遍歴」という話でした。スライドを交えてお話をされたこともあり,大変分かりやすい内容でした。キーワードで列挙すると,

公共図書館→書庫→ルリボシカミキリ→顕微鏡→レーウェフック→オランダのデルフト→実験ノート→フェルメール

とつながります。このレーウェンフックとフェルメールの関係については,NHKスペシャルなどの番組が作れそうなぐらいワクワクさせてくれる話でした。

後半は,このレーウェンフックが顕微鏡を作り,細胞を観察できるようになった17世紀以降,現代の科学につながるパラダイムの変化があったという話になりました。その主流が,細胞,核,DNA...とどんどん細かく分析していく,還元主義の流れです。生命についても機械のメカニズムのように捉える考え方です。

福岡さん自身,この考え方をもとに,マウスを使った実験を行っていたけれども壁に突き当たってしまいます。その時に出会ったのが,ルドルフ・シェーンハイマーという忘れられつつあった科学者による「生命は機械ではない生命は流れだ」という言葉です。

福岡先生のように分かりやすく説明できないのですが,次のようなことになります。人間は食物を食べることによって,エネルギーを取り入れているのではなく,体の細胞を取り換えている。人間の体は細胞レベルでは常に更新されている。その更新の流れの中でバランスを取りながら,生物としての形を維持している。

これが動的平衡です。この考え方は新鮮でした。機械論的には説明できない現象についても,状況に応じて少しずつ対応していく動的平衡の考え方を使えば,うまく説明できることになります。

関連して,花粉症の薬である抗ヒスタミン剤の話も出ていました。薬に頼りすぎると,動的平衡によって,細胞レベルで新たな対応を起こすので,さらに強力な薬が必要になるので,根本的な解決にはならない,とのことでした。そもそも,現代社会が清潔過ぎて,免疫システムが力を持て余し,花粉ごときに過敏に反応してしまう,というのが花粉症の原因というのも皮肉なものです。ちなみに,私自身は,清潔に暮らしていないせいか(埃っぽいところにいますねぇ),確かに花粉症ではありません。

今回のお話は,福岡さん自身の体験を通じて,「学び」のあり方を示すものでした。何か一つのことに関心を持ち,それについて調べているうちに次の関心が出てくる。そこからさらに別の関心が出てくる...というのが学びの原点ということになります。

関心を持ったものについて「コンプリートコレクション」を作りたくなる,という話も「そのとおり」と思いました。福岡さんの場合,昆虫採集だったり,フェルメールの絵を見ることがそれに当たります(私の場合,演奏会に行くのが昆虫採集のようなものですね。)。そのことが「世界を知ること」になるとおっしゃられていたのも印象に残りました。

福岡さんは,難しくなりがちな科学についての話題を,分かりやすく,面白い切り口で伝えることのできる貴重な存在だと思います。90分の講演会でしたが,全く退屈する間もなく楽しむことができました。講演を聞いた多くの方が,福岡さんの本をいろいろと読んでみたくなったのではないかと思います。
 
↑講演会の後,サインをいただいてきました。かなり大勢の方がもらっていました。

2013年3月4日月曜日

今日は,ひな祭りということで,ちらし寿司を食べました。

子どもの方はあれこれと忙しく,ひな祭りのことなど,全く気にしていないのですが,祖母や親の方からすると,「年に一度の季節の行事」ということで,今日の夕食はちらし寿司と貝のお汁を食べました。我が家のひな人形は次のような感じです。


なぜか人形の前にも,ちらし寿司が置いてあったのですが...これは,仏壇と勘違いしたのかもしれませんねぇ。

2013年3月3日日曜日

このところ,立ってパソコンを使っています。

このところ仕事が多忙で,なかなか平日の夜にパソコンを使う暇がありません。行きたい演奏会にだけはしっかり行っているのですが,少々疲れ気味です。時には気楽な読書などをしてみたいのですが,あと2週間ほどはできそうにありません。というわけで,このところ,自宅のコタツに入るとすぐに眠くなってしまいます。

しかし,これでは良くないと思い,考えついたのが,「立って過ごす」ということです。座ってパソコンを使うとどうしても背筋が曲がるので,市立図書館にある蔵書検索端末のような感じで立って使ってみようかと思いつきました。

で,1週間ほどこの形でパソコンを使っています(ちょうど良い高さの机がないので,今も小型のタンスの上にパソコンを置いて使っています。)。その結果ですが,座って使うよりもいくつかメリットがあります。次のような感じです。

・時間が節約される。椅子がないだけで,すべての点でスピーディに動けます。立ったり座ったりという動作がないだけで,無駄な時間がなくなったように感じます。
・立っている方が(気のせいか),寒さに耐えられる。部屋の上の方が気温が高いせいか,立っている方が暖かい気がします。
・書見台があれば,読書にもちょうどよいかも。これは実験中なのですが,120cmぐらいの机に書見台を置けば,あまり背中を曲げなくても読書ができそうです。
・運動不足解消に役立てることができる。そもそも,オーケストラの指揮者やソリストは立ったまま仕事をしている人が多いので,パソコンを使うのも同様でも良いかも。
・体の疲労感がある方がリラックスできるような気がします。精神的なストレス解消にも良い?

デメリットとしては,やはり足が疲れるということです。ある時間を過ぎると,集中できなくなる感じです。先週の日曜日から立って過ごす実験をしているのですが,石川県立音楽堂に出かけたところ,何と何と立見席になってしまいました。これには驚きました。さすがに1時間近く立っていると大変です。

というわけで,無理なく立って過ごせる「限界時間」というのを把握し,座る時間を休み時間に当てることできれば,結構,このやり方で行けそうな気がしてきました。慣れることができるのか?無謀なのか?もうしばらく試行錯誤を続けてみようと思います。