毎年花見の時期になると行われている印象のある,春の北陸音盤祭金沢大会。今年も割引券付きのハガキが送付されてきたので,石川県教育会館に出かけてきました。CDショップでCDを買う機会は年々少なくなってきたので,年数回行われているこの音盤市は貴重な機会になっています。
今年購入したのは4枚。あまり深く考えずに半分運試し(というか自分の直感試し)のような感じで選んでみました。
まずウェーバーのピアノ作品集。ウェーバーのピアノ曲については「舞踏への勧誘」しか知らなかったので(協奏曲ならば,コンチェルト・シュトゥック(小協奏曲)を聞いたことはあります),どんな曲なのだろうと思い購入。
ちょっと聞いてみた感じでは,どの曲も結構華麗で気持ち良く楽しめる曲ばかり。あまり演奏されないのはどうしてだろう?という気がします。ピアニストのティエリ・ド・ブリュンホフというピアニストの名前にも聞き覚えがありました。最初に「舞踏への勧誘」をFMで聴いたのがこの人(どういう人か知りませんが)の演奏だったので,懐かしさもありますね。
続いてはマーラーの交響曲第7番(ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団)。音盤市に行く前から,マーラーの7番の1枚組のものを何か欲しいなと思っていたので購入。
ピエール・ブーレーズ指揮クリーブランド管弦楽団のCDを既に持っていたのですが,どうも冷静過ぎて面白くないかなぁと感じていました。「夜の歌」という名前で呼ばれることはありますが,曲全体が「夜の歌」という訳ではなく(マーラー自身は曲全体についてはタイトルは付けていないはず),実際はもっと熱く明るく素朴な曲なのではという気もしていました。たまたま見付けたクーベリック指揮の演奏は,ブーレーズよりは人間味がありそうな感じです。
トリオ・オカザキによるファゴット,オーボエ,ピアノによる三重奏曲集。メンバーを見てみると,元NHK交響楽団の岡崎耕治さん,茂木大輔さんを中心とした1997年の録音。プーランク,フランセの三重奏曲にモーツァルトのディヴェルティメントなどを三重奏に編曲したものを収録。
皆さんお若いですね。 |
ちょっと聞いてみた感じは...とても鮮明な録音。”Direct Cutting from Hard Disk"と小さく書かれているのですが,臨場感溢れる演奏を存分に楽しめそうです。
最後はクラシック音楽ではなく,ミッチ・ミラー合唱団のベスト盤(輸入盤)。
ミッチさんがこういう顔だったとは知りませんでした。 |
実は私が初めて意識的に聞いた合唱曲がこの合唱団の演奏でした。この合唱団が大人気だったのは私が生まれる前だったと思いますが,なぜか我が家にLPレコードがあり,小学生の頃に時々聴いていました。屈託のないのびのびとした歌は大変親しみやすく,一度聞いたら忘れられないですね。特に懐かしいのは「クワイ河マーチ」。考えてみると「歌詞のない曲」で,いきなり口笛で始まりますが,私にとってはこの演奏がこの曲の「定番」です。
というわけで,今回も色々と楽しみたいと思います。