2022年8月23日火曜日

この前の日曜日,オーバードホールで行われたOEK富山特別公演と合わせて「ミロ展:日本を夢みて」を富山県美術館で鑑賞(クマ割を活用)。ミロの作品は観ていると気分がすっきりしますね。お土産・グッズもあれこれ買い,夏の小旅行気分を味わってきました

8月21日の日曜日,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)は富山市のオーバードホールで特別公演を行ったので,金沢から聞きに行ってきました。せっかくの機会なので,それとセットで,富山県美術館で行われていた「ミロ展:日本を夢みて」も観てきました。いつも思うのですが,単純な色合いの多い,ミロの作品を観ていると,どこか気分がすっきりします。それでは「夏の小旅行」の様子を写真を交えてご紹介しましょう(OEKの公演の方は別途レビューを執筆予定です)。

まずは金沢市の浅野川です。先日からの大雨ですっかり濁っていました。

兼六園下のバス停から,富山行の高速バスに乗りました。


この日も暑くなりました。この時は晴れていましたが,富山の方は曇り気味でした。

金沢→富山は北陸鉄道(金沢)のバス。

高速バスについては,既に回数券を持っていたので,今回使うことにしました。ただし...コロナ禍前に買ったものだったので,かなり値上がりしていました。当初は770円という安価だったのですが,追加で330円が必要。降車時に「追い銭」をしました。


バスで良い点は,窓の外の景色を撮影できることです。小矢部市付近では,どこかの大学の講堂のような建物が目を引きます。

富山市が近づいてきて,神通川を渡ったところです。河川敷に空港があるのは珍しいでしょうか?富山県ならではかもしれませんね。

今回は終点の富山駅まで乗りました。バスから降りると...電車だらけ。色々な車種の列車が擦れ違う光景もまた,富山ならではです。

せっかくなのでAMAZING TOYAMAのフレームの中に電車をおさめてみました(日野自動車と書いてあるので,一瞬バスのように見えてしまいますが)。

「おしチャリ」という見慣れない言葉を発見。金沢駅周辺も同様の案内が必要かも。

富山駅です。以前,オーバードホールに来た時は,駅の中を通り抜けできなかったのですが,すっかり奇麗になり,金沢駅同様,南⇔北の移動が便利になりました。

新幹線ホームの下にレトロな市内電車が走っているのは良いですね。

駅の中では何かのイベントをやっており,「ゆるキャラ」3名と記念撮影を行うコーナーがにぎわっていました。

先ほどの写真と区別がつきませんが...富山駅の北口です。

写真の奥に見えるのが,オーバードホールの入っている建物です。

アーバンプレイスという名前のビルです。とりあえずこのビルを通過し,富山県美術館まで徒歩で行くことにしました。

北口からの大きな道路は工事をしており,「一体どういけばよいのか?」という感じでしたが,環水公園の方に行けば何とかなるだろうと思い,そちらの方向にふらふらと歩いていきました。

ようやく「ミロ展」の看板が見えてきました。

街灯の下の「TAD(富山県美術館)」のロゴの入ったフラッグに沿って歩いていくと,美術館が見えてきました。

かなり交通量の多い道路を渡って美術館へ。この美術館で唯一問題点だと感じるのは,この道路かもしれません。本当は,公園の中に美術館ができると良かったのかも。

美術館に到着。駅から15分ぐらいでした。

まず,総合案内でチケットを購入。その際「クマ割」というのを活用してみました。この美術館の名物の「クマの展示」にちなんでのアイデアだと思いますが,クマのグッズを持参すれば,団体料金になるというものです。少々,恥ずかしい面はありましたが....「実は「クマのプーさん」の本を所持しております」と自己申告し,850円になりました。


まずは「ミロ展」へ。展示物の方は,部分的に撮影&SNS可となっていました。

この「パイプを吸う男」は富山県美術館の所蔵品ですね。今回のポスターのメインのビジュアルにも使われていました。

最初に飾ってあったのが,「アンリク・クリストフル・リカルの肖像」。これはニューヨーク近代美術館(MoMA)の所蔵品。背景に浮世絵が描かれており,「ジャポニスム」風の作品となっています。

ポスターにもなっている「パイプを吸う男」。意外に小さな作品でした。

こちらは「絵画(カタツムリ,女,花,星)」。マドリードの国立ソフィア王妃芸術センターの所蔵品。今回は世界各地から代表作が集められていました。

ミロの作品については,色合いや構図などがシンプルで,ストレートに「ミロのセンス」が使わってくるのが心地よく感じられます。線の動きが日本の書道と似た感じの作品も多く,絵全体からリズムや流れが伝わってくるのも楽しいですね(楽譜のような感じ)。

そもそもミロの名前が世界的に知られるようになったのは,日本が最初だったとのことです。特に富山県出身の詩人・美術評論家,瀧口修造の影響は大きく,展示の後半では,この2人の交流を示すような作品も展示されていました。

絵画だけでなく,次のような陶器も展示されていました。子供の落書きのような作品ですが,ユーモラスなセンスが漂っているのもミロの魅力の一つだと思います。

「ミロ展」を観た後は,常設展へ。こちらの写真は撮影しなかったのですが,ピカソの作品をはじめ,美術の教科書に出てくるような作品が並んでおり,来るたびにすごいなと思います。最後は...クマの常設展示です。
外にも3頭いました。


美術館の窓からは環水公園がとてもよく見えます。

こちらは,デザイン部門の常設展示。イスのコレクションも素晴らしいですね。

というわけで,OEKの演奏会に行く前に,美術作品を結構しっかりと観てしまいました。

最後の写真は「注意書き」です。補助犬は「同伴」で,それ以外の動物は「持ち込み」と言うのだと分かりました。なかなか表現するのも難しいですね。

その後,来た時とほぼ同じルートで美術館から戻りました。この水色の象(?)もTADのキャラクターです。

いつも撮影したくなるのが,マンホールのデザイン。富山といえば,やはり「山」ですね。

その後,オーバードホールでコンサートを鑑賞し,再度,富山駅へ。JRの駅と市内電車が交差しているのが良いですね。

電車の運転手になった気分で撮影できそうです。

帰りも高速バスを使いました。発車まで時間があったので(1時間に1本),せっかくなのでお土産物を買うことにしました。目立っていたのが,「八尾ブレンド」という日本酒。これだけ並んでいると1本欲しくなり...購入。

富山→金沢のバスは,富山地方鉄道のバスでした。

18:00発だったので,車窓からは夕焼けがよく見えました。

さて,お土産です。八尾(820と書かれています)の日本酒以外に,定番のお菓子とカマボコを購入。

こちらは美術館のグッズ。毎回のようにクリアフォルダーを買ってしまいます。タオルハンカチは家族へのプレゼントだったのですが...よくよく見ると,ミロの作品ではなく,ただの「スペイン風」のデザインだと判明。まあ...可愛らしい感じなので良いでしょうか。その他,ミロの絵がデザインされた,プラスチック製のブックマークを購入(この赤と青のデザインの絵は,個人的に思い出のある絵だったので)。

というわけで,お土産・グッズをあれこれ買いこむと,夏の小旅行気分も完結した気分になります。