2018年8月4日土曜日

本日は名古屋まで日帰り出張。そのついでに #名古屋市美術館 で #至上の印象派展 #ビュールレ・コレクション を鑑賞。印象派の画家を中心に,「各画家らしさ」の溢れた,美術の教科書的な展覧会でした。

本日は仕事の関係で,名古屋まで日帰りをしてきました。そのついでに,午前中少し早目に金沢を出発して,名古屋市美術館で行っている展覧会至上の印象派展:ビュールレ・コレクションを観てきました。この美術館には,25年ほど前に一度来たことがある気がしますが...はっきりとは覚えていません。

今回の展覧会は,エミール・ビュールレ氏所蔵の「美術の教科書に登場するような印象派絵画」を中心とした展覧会でした。このコレクションは,2020年からはチューリヒ美術館の新館で展示することになるそうで,今回のような形で,日本で一挙展示されるのは最後だろうとのことでした。

内容については,印象派の名作を含んでいる点,個人蔵のコレクションを中心としている点で,倉敷の大原美術館であるとか,東京のブリヂストン美術館に近い雰囲気がありました。夏休み期間中ということで,開館間際だったにも関わらず,大勢のお客さんが入っていました。やはり次のポスター+キャッチコピーの影響は大きいのかもしれませんね。

まずは金沢駅。朝6時代に出発。いつまで続くのか分からないぐらい安定した晴天続きです。
地下鉄東山線の伏見で降りて,白川公園方面へ。


美術館の入口です。

展覧会は最初,肖像画や風景画のコーナーがあった後,時代順・作家ごとにまとめられていました。いくつか印象に残った作品を紹介しましょう。

ドガ「ピアノの前のカミュ夫人」
ドガの絵は,どの絵も黒の使い方が印象的です。一瞬を捉えたような表情が良いですね。

アントニオ・カナール(カナレット)作のヴェネツィアの風景画(2つ)
1700年代の作品で今回の作品の中では古いもの。空が広々としており,くっきりと描かれているのが気持ち良いですね。

シニャック「ジュデッカ運河,ヴェネツィア,朝」
モネ「陽を浴びるウォータールー橋,ロンドン」
いかにも印象派の作品らしく,白っぽく淡い色調で描かれた作品2つ

コロー「読書する女性」
小さい作品でしたが,大変魅力的な雰囲気の作品。落ち着いた雰囲気の中の赤が美しいですね。

クールベ「狩人の肖像」
クールベの作品はどれも良いのですが,「その人らしさ」が伝わってくるような表情が良いですね。

マネ「ワシミミズク」
くっきりと対象が浮き上がって見えるのが良いですね。マネとモネは,名前は似ているけれども対照的な作風ですね。

ドガ「控え室の踊り子たち」
ドガといえばパステル画の踊り子を思い出しますが,この油彩画も「いかにもドガ」という感じ。

ルノワール「イレーヌ・カーン,ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」
この展覧会のいちばんの目玉。柔らかそうな髪,肌の色の美しさ,安定した構図...すべてのバランスが良い作品ですね。

セザンヌ「赤いチョッキの少年」
印象派の作品の中でも,暗めの色調で,どれも構築的な感じのするセザンヌの作品が特に好きです。この有名な作品の実物を見ることが今回の目標の一つでした。

セザンヌ「庭師ヴァリエ(老庭師)」
大ぶりのタッチが良いですね

ゴッホ「日没を背に種まく人」
先週,広重の版画を見たばかりでしたが,大胆に絵の真ん中に木を配置しているのは,その影響です。ミレーのパロディにも見えますね。

ブラック「ヴァイオリニスト」
音楽を題材としたキュビズムの作品。一見,どこがヴァイオリン?という感じですが,言われてみればヴァイオリンかな?と思えてくるのが面白いところです。

ピカソ「花とレモンのある静物」
展覧会の「締め」付近で,ピカソの作品が出てくることは多い気がします。シンプルな配色による「どうだ!」という感じが良いですね。

モネ「睡蓮の池,緑の反映」
この大作だけは,写真撮影可能でした。大きな屋敷がないと飾れない作品ですね。

観終わった後は,お楽しみのミュージアムショップへ。まずは,家族へのお土産を兼ねて,「可愛いイレーヌ」の缶入りチョコレート。食べ終わったら,筆入れとして使えそうです。



その他は絵ハガキを3枚。目当てのセザンヌに加え,音楽,読書にちなんだものを購入。コローの作品は,個人的には「イレーヌ」より気に入っています。

会場を出た後,通常のミュージアムショップもあるのを発見。あまり買うつもりはなかったのですが,ついつい購入。クリアファイルは,沢山持っているのですが,モンドリアンのデザインは欲しくなります。

「なりきり写真撮影コーナー」

次回の予告です。「ベストコレクション」というのは特に面白そうです。

「半分,青い。」の宣伝チラシも置いてありました。そういえば岐阜が舞台でしたね。

以上で美術館を後にしました。

本日の名古屋も暑かったのですが(37度ぐらいあったようです),せっかくなので白川公演周辺を歩いてみました。

美術館のすぐそばにあった科学館。夏休みということで,こちらもにぎわっているようでした。

科学館の前にあった,市内電車。昔はこれが走っていたのでしょうか。

科学館のミュージアムショップ。元素の周期表をデザインしたグッズなど,色々と楽しそうなものがありましたが,何も買わず。

展覧会のフラッグもあちこちで見かけました。「イレーヌ」のフラッグが多かったのですが,時々,「赤いチョッキ」もいました。

恒例の(?)マンホールのデザインチェック。

これは何のデザインでしょうか?虫のように見えます。

近くに御園座もありました。一度,ここで歌舞伎など,みてみたいものです。

用事が終わった後,「ひかり」「しらさぎ」で金沢に戻りました。駅で,もう一つお土産に「水ういろう」という季節限定商品を購入。「水羊羹」の好きな家族がいるのですが,果たして気に入ってもらえるでしょうか?

金沢に戻った時には,さすがに辺りは暗くなっていました。