本日は,「いしかわ文化の日」ということで,石川県民ならば入場無料でした。以前にも参加したことがあったのですが,スタンプラリーのような企画があると,ついつい参加して制覇してしまいたくなる性質なので,朝9:30頃から市内の文化施設を巡りました。
天気予報では雨だったのですが,実際にはほとんど降らず,降ったとしても小雨だったので,自転車(電動です)で巡りました。本日は,やや肌寒い気候でしたが,動き回っているうちにちょうど良い感じになってきました。
スタンプラリーの方は5館で3色ボールペン,10館でブックカバー,15館でスリムマグ...ということで,賞品目当てというほどではなかったのですが,どうせやるなら15館制覇を目指すことにしました。
以下,写真を中心に訪問した館を紹介しましょう。
1 金沢くらしの博物館
今回は石引通りにあるこの館からスタート。金沢市立紫錦台中学校のとなりにあります。有料になってから入るのは,今回が初めてです。
懐かしい金沢市の写真が沢山展示されていました。
昭和時代の雰囲気を伝える展示
これは花嫁のれんですね。
紫錦台中学校のグランド。野球部が練習中。
懐かしの教室を再現していました。昔の「8時だヨ!全員集合」のセットのような感じですね。
博物館の前には辰巳用水が流れています。
2 石川県立伝統産業工芸館
ここはザッと眺めるだけにしました。能登の日本酒の特集をしていました。
3 兼六園
すぐ隣が兼六園なので,ついでに兼六園にも入ってきました。暗くてよく見得ませんが,日本武尊の像です。
まだまだ先が長いので,瓢池の辺りまでいって戻りました。
成巽閣の塀が見えてきました。が,今回は入らず(ここは有料だったようです)。
団体客のガイドさんが,「この木だけは早く紅葉します」といったことを言っていたので,見てみたら,確かにワンポイントで紅葉になっていました。
4 寺島蔵人邸
兼六園の横の坂を一気に下って,寺島蔵人邸へ。
あまり観光施設っぽくなく,「ほぼ普通の家」です。それがまた良いところですね。座敷に座って,しばらく庭を眺めていたかったところです。
玄関の扉は,開け閉めするたびに,チリンとベルがなる仕掛け。最近は見かけませんが,これもまた良い味を出していました。
金沢文芸館に向かう途中の家。こういう「昭和モダン」といった感じのデザインの家も良いですね。いわゆる町屋だけではなく,こういう感じの民家も,結構,市内には残っています。
5 金沢文芸館
行ってみたら,異様に入口が混んでいました。団体客が来ていたようです。
先日,今年の泉鏡花文学賞が松浦理英子さんに決まりましたね。
6 泉鏡花記念館
自転車置き場です。この場所にこんなに自転車が留まっているのを見たことがありません。
鏡花の小説にも出てくる,久保市乙剣宮
文学館の入口です。なぜか旅行鞄が置いてありました。
「百年前の鏡花,十年毎の鏡花」ということで,シリーズで展示が行われています。現在は「1917」です。「天守物語100年」でもありますね。
文学館スタンプラリーのコーナーです。
文学館の向かいにある,「佃の佃煮」
7 金沢蓄音器館
蓄音器の聴き比べを丁度やっていました。ビクターのクレデンザの音を聞きました。階段途中のステンドグラスも蓄音器のデザインだったことに気づきました。
入口にいるニッパー犬
蓄音器館の向かい(鏡花記念館のすぐ裏)の柳宗理記念デザイン研究所。この建物はもう少し宣伝しても良いのではないかと思います。
浅野川大橋を渡って,金沢市立安江金箔工芸館方面へ。その前に東山方面にも少し寄ってきました。
石川テレビのショップもこちら方面に移転していました。
8 金沢市立安江金箔工芸館
結構,大きな建物です。そのせいか,次のような掲示を発見。「5m先」というのは,かなり短いと思いますが,ここから入ろうとする人が多いのでしょうか。
入口付近にあった,金色のイスと机
こちらは金色の看板
その後,東茶屋街方面へ。観光写真でお馴染みのところには行かず,周辺のみ見てきましたが,いつのまにか歴史的かつ観光地的な街並みが広がっていると思いました。
次のような,日常の生活感が感じられる景観も残っています。
9 徳田秋聲記念館
ここには,つい最近きたばっかりだったので,完全に「点数かせぎ」のためだけに来ました。
梅ノ橋です。
梅ノ橋から見る浅野川大橋方面
さてここから,一気に兼六園方面に戻りました。石浦神社です。
10 金沢市立中村記念美術館
この屋根の形が目印ですね。
設立者の中村栄俊。酒造業の経営者であると同時に茶人だった方です。
その後,鈴木大拙館へ。緑の小径というのがあったので,これを通って行くことにしました。
11 鈴木大拙館
鈴木大拙館の裏側に出ました。
この場所は何度来ても良いですね。
続いて,県立図書館の隣を通ってふるさと偉人館へ。
金沢歌劇座です。吹奏楽の演奏会を行っているようでした。
12 金沢ふるさと偉人館
金沢21世紀美術館は,横を通っただけ。
広坂通り付近の街路樹。少しずつ紅葉が始まっていますね。
13 石川近代文学館
廊下の雰囲気が良いですね。
徳田秋聲記念館とのコラボ企画で,漱石関連の展示を行っていました。
昨日映画を観たばかりの「美しい星」関連のパネルもありました。
文学館スタンプラリーは,ここで簡潔したので,グッズの小型メモ帳3冊セットをもらいました。次のような感じです。
左から鏡花の『日本橋』,秋聲の『路傍の花』,犀星の『黄金の針』の装丁をデザインしたメモ帳です。
その後,石川県立音楽堂で演奏会を聞いた後...
14 金沢能楽美術館
「観世宗家の至宝」という展示を行っていました。世阿弥直筆の『花伝書』が展示してあり,凄いなあと思いました。
というわけで,かなりのハイスピードで回ったこともあり,1日で14館(兼六園も入れて)を巡ってしまいました。ちゃんと鑑賞するには,もっと時間を掛けるのが良いのですが,なかなかの充実感でした。
ざっと巡って感じたのは「冗長性」です。合理性を追求するならば,例えば,金沢三文豪については,石川近代文学館やふるさと偉人館と重複した内容なので,1館にまとめることも考えられるのですが,それぞれ独自に館があるところに面白味がありますね。そうしないところに金沢の良さがあると思いました。
スタンプラリーについては,「あと1館」というところまで行ってしまったのですが,最後の一つは別の日に取っておくことにしました。というわけで,疲れました。我ながら物好きですね。
能楽美術館に行く前に撮影したものなので13になっています |