少しずつ回復しつつあるので,本日は朝から枕元にラジカセを置いて,大昔にエアチェックしたカセットテープを聞く,というのをやってみました。この病床(というほどのものではありませんが)とラジカセという組み合わせは,昔よくこの形で聞いていたので,懐かしくなりました。それと,やはりカセットテープはラジカセで聞くのがいちばんと思いました。
今残っているラジカセはこれだけです。1990年代前半のものです。 |
段ボール箱の中に詰めてある中からランダムに取り出したのが,ハイドンのチェロ協奏曲第1番(ヨーヨー・マのチェロと小澤征爾指揮ウィーン・フィルによる1982年ザルツブルク音楽祭のライブ)とシューマンのチェロ協奏曲(リン・ハレルのチェロとマリナー指揮アカデミー室内管弦楽団。こちらも同年のザルツブルク音楽祭のライブ)でした。
次のような感じで曲名が書かれていました。無名の会社の安いテープに録音したものです。当時は何故か曲名などは全部英語で記入していました(色々,間違っていそうですが)。
ハイドンのチェロ協奏曲第1番については,今度の土曜日に新倉瞳さんのチェロで聞く予定なので,丁度良いと思い聞き始めました。ラジカセだと音の迫力はないしクリアさもないのですが,耳元で語り掛けるように聞こえるのが良いですね。一度聞き始めたら基本的に「ずっと聞く」という形になるので,落ち着いて聞ける気もします。それと,何といってもヨーヨーマの演奏が鮮やか過ぎて,高音部などはヴァイオリンの音を聞くような美しさでした。
というわけで,捨てるつもりで聞いたのですが,このテープについては残しておこうかなという気分になっています。たまたま,今日は村上春樹の「ドライブ・マイ・カー」という短編を読んでいたのですが,「車の中でカセットテープを聞くのが好き」という中年の主人公が出てきて,「やれやれ」という感じになっております。
今後も「枕元鑑賞」をしながら廃棄していこうと思っているのですが,作業はなかなか進まないかもしれませんね。