2017年8月15日火曜日

枕元のラジカセで聞くカセットテープはなかなか良い感じ。大昔を思い出しました。というわけで...カセットテープの廃棄作業は難航しそう

先週末から頭痛が治らず,せっかくの夏休みなのに半分寝て過ごしている状況です(ただし,夏休みを家で過ごす時はいつもゴロゴロしているだけなので大差はないのですが...)。CDを聞いたり,本を読んだり,居眠りしたり,家族を近所まで車で送り迎えしたり...を繰り返しています。涼しいのが救いです。

少しずつ回復しつつあるので,本日は朝から枕元にラジカセを置いて,大昔にエアチェックしたカセットテープを聞く,というのをやってみました。この病床(というほどのものではありませんが)とラジカセという組み合わせは,昔よくこの形で聞いていたので,懐かしくなりました。それと,やはりカセットテープはラジカセで聞くのがいちばんと思いました。
今残っているラジカセはこれだけです。1990年代前半のものです。
カセットテープについては,恐らく200本ぐらいは残っているのですが(これでも整理しました),今後,聞く機会はほとんどないだろう,ということで「1回聞いたら捨てよう」と決意して,聞き始めました。一時期は,カセットを音声ファイル化することも考えたのですが,CDだけでもかなりあるので,聞く時間を考えると,残しておく選択肢はないかなという結論になりました。

段ボール箱の中に詰めてある中からランダムに取り出したのが,ハイドンのチェロ協奏曲第1番(ヨーヨー・マのチェロと小澤征爾指揮ウィーン・フィルによる1982年ザルツブルク音楽祭のライブ)とシューマンのチェロ協奏曲(リン・ハレルのチェロとマリナー指揮アカデミー室内管弦楽団。こちらも同年のザルツブルク音楽祭のライブ)でした。

次のような感じで曲名が書かれていました。無名の会社の安いテープに録音したものです。当時は何故か曲名などは全部英語で記入していました(色々,間違っていそうですが)。

ハイドンのチェロ協奏曲第1番については,今度の土曜日に新倉瞳さんのチェロで聞く予定なので,丁度良いと思い聞き始めました。ラジカセだと音の迫力はないしクリアさもないのですが,耳元で語り掛けるように聞こえるのが良いですね。一度聞き始めたら基本的に「ずっと聞く」という形になるので,落ち着いて聞ける気もします。それと,何といってもヨーヨーマの演奏が鮮やか過ぎて,高音部などはヴァイオリンの音を聞くような美しさでした。

というわけで,捨てるつもりで聞いたのですが,このテープについては残しておこうかなという気分になっています。たまたま,今日は村上春樹の「ドライブ・マイ・カー」という短編を読んでいたのですが,「車の中でカセットテープを聞くのが好き」という中年の主人公が出てきて,「やれやれ」という感じになっております。

今後も「枕元鑑賞」をしながら廃棄していこうと思っているのですが,作業はなかなか進まないかもしれませんね。