2016年1月11日月曜日

イル・デーヴが4人で歌うシューベルト「シルヴィアに」は詩にぴったりのゴージャスさ

先日,石川県立音楽堂でヴォーカル・グループ,イル・デーヴの歌を聞きました。終演後のサイン会では,そのデビュー盤「DEBUT」にサインを頂きました。

男性5人にしては面積は小さかったのですが(サインの大きさと体格は直接関係はないのですが...),しっかり「色紙」のようにうまく収まってくれました。


このデビュー盤のDEBUT(自虐的だけれどもユーモアたっぷりのネーミングですね)の1曲目に入っているのが,シューベルトの歌曲「シルヴィアに」です。通常は男声の独唱で歌われる曲ですが(ただし,女声歌手が歌っている演奏もあるようです),4人でハモッて歌う,イル・デーヴ盤には別の味わいがあります。

ムード歌謡のグループに「ロス・インディオス&シルヴィア」というのがいましたが,イメージとしては,「ロス・インディオス」が「シルヴィアに」向かって歌っている趣きに感じられます(意味もなく「ロス・インディオス・ウント・シルヴィア」などとドイツ語にしてみたくなります。)。

歌は,男声4人のよる暖かなハモリで始まります。この安心感というか幸福感というのが素晴らしいですね。男性4人でシルヴィアという女性を褒めたたえているという感じに聞こえ,実は,シェイクスピアの詩に非常に忠実な設定なのではないか,と思いました。

というわけで,イル・デーヴ&シルヴィアという感じで,ゲストに女声歌手を招いて,ジョイント・コンサートをしてもらっても面白いのではないかと思いました。期待しています。