2012年7月17日火曜日

「さあ太陽を呼んで来い」 の作詞者を調べてみると

今年は作曲者で指揮者だった山本直純さんの没後10年でした。忘れられた存在になりつつあるのが寂しいのですが,私にとっては,今でも最も尊敬している音楽家の一人です。そもそも生まれて初めて,生でオーケストラを聞いたのが「オーケストラがやってきた」の公開収録で,その後も毎週のようにこの番組を見ていた記憶があります。

直純さんの作品リストを,今日たまたま眺めていたのですが,「さあ太陽を呼んで来い」が入っているのを見つけました。子どもの時に学校で歌った曲というのは意外に覚えているのですが,この曲も印象深いですね。YouTubeに収録されているものを聞くと非常に勇ましい感じですが,間奏で「ラララララーラー」と音が上がって行った後, 2回目は半音が混じってちょっと印象が変わる辺り,とてもよく覚えています。その後,口笛になるのですが,うまく吹けず「残念」だったことも覚えています。

そして,この曲の作詞者を調べてみたら...何と,今も東京都知事として活躍されている石原慎太郎さんでした。二人とも1932年生まれで同じ年齢(ちなみに岩城宏之さんも同じ年齢)なので,この組み合わせには,不思議はないのですが,かなり意外性のある組み合わせですね。石原さん作詞の「太陽」というのは,やや出来過ぎている感じですが,この二人ならではの大らかさと強さのある作品と言えそうです。

ちなみに今日は,慎太郎さんの弟の裕次郎さんの命日とのことです(NHKの「歌謡コンサート」をたまたま見ていたら言っていました。)。これでようやく話がまとまった感じです。

と思ったのですが,まだ連想は続きます。 

この「歌謡コンサート」という番組は,数少ない演歌歌手が登場する番組ですが,結構好きだったりします。今日は裕次郎の曲をなぜか五木ひろしが歌っていましたが,仕事から戻った後,疲れて日本酒とかを飲みながら見るには,丁度良い感じの番組です(今日はワインを飲んでいましたが)。

今日は,その他,由紀さおりさんが「手紙」という懐かしの曲を歌っていました。タイトルは知らなかったのですが,「聞けば分かる曲」でした。この曲の雰囲気というかリズム感が「何かに似ている」と思って食事をしながらじっと考えていたのですが...分かりました。トム・ジョーンズの「ラブ・ミー・トゥナイト」の前半部です。「ターンタタ,ターンタタ...」というリズムの繰り返し方が結構似ている気がします(歌い方は違いますが)。

作曲年代は,「ラブ・ミー・トゥナイト」が1969年で「手紙」が1972年ということで,結構影響を受けていた可能性はありそうですね。逆に言うと,由紀さんのアルバム「1969」がアメリカで受けたのも納得という感じです(ただし,「手紙」は1972年の曲なので入っていません)。

というわけで,結局,脱線して,なぜか我が家に1枚ある「トム・ジョーンズ・べスト」 を聞いています。こちらの方は聞いているうちに,和田アキコを思い出してしまいますね。由紀さんの「1969」もそのうちに聞いてみたいと思います。