最初に見た「世界を変えた書物」展は、これで入場無料?というぐらい、見ごたえ十分でした。特筆すべきは、展示室でカメラ撮影が許可されていた点です(フラッシュ撮影は不可ですが)。海外の博物館・美術館では、こういう形が多いのですが、宣伝効果を考えると、こちらの方が良いという判断が増えて来ているのだと思います。というわけで、いくつか写真で紹介しましょう。
まずは書斎風の展示室がありました。こういう雰囲気は良いですね。
グーテンベルクのものとは違いますが活版印刷機です。初めて見ました。
「知の森」と題した展示です。これがメインの展示です。西洋の科学技術史上、特に重要な発明発見についての原著がずらりと並んでいました。これだけ集めるのにどれだけお金がかかるのだろう、などと思ってしまいました。全部、金沢工業大学ライブラリーセンターで所蔵しているものです。
いちばんビジュアル的に分かりやすかったコペルニクスの「天球の回転について」(1543年)です。円形の軌道になっている点が、本来の軌道とは違う点です。
その後は、今日から始まった21世紀美術館主催の展覧会も見てきました。2つのうち、「ソンエリュミエール」の方が面白いと思いました。特に草間弥生さんによる、部屋全部を蛍光色の水玉にしたような展示には驚きました。工芸未来派の方は、秋元館長自ら担当した展示ということですが、陶器類が多かったので、地震なったら大変かも、などと変なことを気にしながら見てしまいました。
今日から連休開始ということで、例によって館内は賑わっていました。レアンドロのプール付近では、「これが有名なプールか」という会話をしていましたが、もはや兼六園の灯篭なみに有名なのかもしれませんね。
知らない人同士が、自然にコミュニケーションを取ってしまう、というのも制作の狙いなのかもしません。そういえば、21世紀美術館の屋外にある、ラッパ形の展示も、誰とコミュニケーションを取るのかが分からない、というものです。現代美術のコンセプトの一つなのかもしれませんね。