2011年3月17日木曜日

ブルックナーの交響曲をずっと聞いていたい。

この1週間は,職場関係で3回も飲みに出かけないといけません。もともと3月は送別会シーズンですが,今年は早目に宴会が集中してしまいました。3月11日の大震災の後,無常感のようなものに襲われることがあり,その気晴らしになっている面はありますが,やはり疲れます。

そういう中,ここ数日,なぜかブルックナーの交響曲(何番でも良いのです)を聞きたくてたまらず,ただただ,その交響曲ばかり聞いています。ブルックナーの曲については,どこまで行っても同じような景色が続くようで退屈に感じられることが多く,これまで,熱心に聴いてこなかったのですが,今は反対にそれが安心感や心地良さに感じられます。

聞いていると壮大な風景が見えてくる気がしてきます。もしかしたら,津波によって失われた東北地方の海岸部の景色への憧憬なのかもしれません。 ただし,具体的な景色が見えるというわけでもありません。宇宙的な大きな何かに包まれているような感覚です。ブルックナーといえば,山の音楽という印象を持っていたのですが,今聞くと,人間の存在を超えた,ただただ大きな音楽に思えてきます。

というわけで,しばらくはブルックナーに浸り続けようと思います。