NHKで放送している,「クラシックミステリー名曲探偵アマデウス」が,CD付きの図書になりました。この番組は,コミカルなタッチで作られているのですが,内容は本格的で,好きな番組です(ただし,その割によく見逃しているのですが...)。
この本は,その中から12の名曲を取り上げ,その聞き所や作曲家の工夫のしどころを非常に分かりやすく紹介しています。解説の中心は,野本由紀夫さんで,テレビで放送された内容の再収録なのですが,この調子で”名曲以外”にまで範囲を広げていって欲しいものです。
まだ,全部は読んでいないのですが,OEKfan用の曲目解説のネタにも使えそうなので,レファレンスブックとしても使っていこうと思います。
ただし,この本に附属しているCDはかなり雑な作りです。テレビで使われていた音源がそのまま収録されているパターンが多く,音質はあまり良くないと思います。妙に生々しい楽器の音が聞こえてきたり,解説者のトークが入ってきたり,部分的にはNAXOSの音源が使われたり,一貫性がありません。しかし,この雑然とした感じがまた面白かったりします。
この手の本ですが,電子ブック版もあると面白いと思います。楽譜の部分をタッチすると,音楽が流れるという風にすれば,さらに分かりやすいと思います。
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