2018年4月30日月曜日

午前中から大賑わいの #21美 で #アイ・チョー・クリスティン:霊性と寓意 を鑑賞。鮮やかで勢いのある独特の世界。#ルナ・イスラム の #縮尺 という映像作品も気に入りました。10秒長く見るのが現代アート鑑賞のポイントかも?

本日は金沢21世紀美術館で始まったばかりの展覧会「アイ・チョー・クリスティン:霊性と寓意」を観てきました。連休中ということもあり,午前中だったにも関わらず,21美の方はいつもどおり満員でした。

レアンドロのプールの上も下も盛況

今回の展覧会はインドネシアの現代アーティスト,アイ・チョー・クリスティンの個展で,日本で行われるのは初めてとのことです。彼女の作風は,ポスターで使われている作品のとおりで,白の背景に即興的な勢いのあるタッチで抽象的な絵が描かれているというものが大半でした。

https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1758

背景の余白が結構多かったので,書道に通じるものもあると思いましたが,色使いにこの方ならではのものがあり(こげ茶とか鮮やかな赤などがゴチャゴチャと混ざった感じ),見た瞬間,アイ・チョー・クリスティンの作品と分かるような個性を感じました。

展示の方は部屋ごとに違ったタイプの作品を集めており,油彩に加え,版画や巨大なオブジェを置いたインスタレーションなど変化に富んでいました。インドネシアでは数少ないという,キリスト教徒的な視点の作品もあるなど,メッセージ性も感じました。が...何を訴えようとしているのかまでは,よくわかりませんでした。

意味は別として,例えば,ギロチンを思わせるインスタレーションでは,21美ならではの白い壁面にシルエットがくっきりと映っており,純粋に「きれいな景色だな」と思って眺めていました。アーティストのトークなどがあれば聞いてみたいものです(4月28日に行っていたようですが...)。

中央の丸い展示室では,同じ大きさの油彩を壁面に展示しており,見るからに鮮やかな世界が広がっていました。1枚1枚の絵は混沌としているのですが,展覧会全体を通してみると,すっきりとした鮮やかさが強く印象に残り,エネルギーや躍動感を感じることができました。8月19日までやっているので,またこの独特の雰囲気に浸りに来たいと思います。

もう一つのコレクション展の方は,前年度から続いている「見ることの冒険」でした。

この展示のいちばん奥の展示室で,ルナ・イスラムという作家による,「縮尺(1/16インチ=1フィート)」という映像作品を流していました。

http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1767

この作品が気に入りました。サスペンス映画の1シーンに入ったような気分に浸ることができました。作品は『狙撃者』(英国、1971年)という映画のロケに使ったレストランと立体駐車場の入った建物の中の映像が延々17分ほど続くだけです。大きさの違う2つのスクリーンに2人の初老の紳士の姿や配膳するボーイの姿が移ったり,景色が映ったり...静かで意味ありげな映像がずっと続きます。意味はよく分からないけれども,別世界に浸らせてくれます。

この「見ることの冒険」の展示の最初の部分に,展覧会の鑑賞のポイントとして「いつもより10秒長く立ち止まって観てみよう」といったことが書いてありました。この言葉は,色々なものに応用できるのでは,と思いました。大量の情報が次々流れ込んでくる現代は,「10秒じっと眺める」ことも難しい時代なのかもしれません。
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1752

意識して時間の流れを遅くして,現代アートをじっと眺めると,美しいなぁ,細かいなぁ,汚いなぁ...といった感覚的な刺激を感じると同時に,作品の意図について色々な疑問が沸いてきます。この疑問を起点に作品と対話をすることが現代アートの見方なのかなと思ったりしました。

「じっくりと味わう」という姿勢は,本を読む場合,音楽を聞く場合,さらには,他人とつきあう場合にも応用できるのではないかと思っているところです。意外に深い意味を持った良い言葉だなと思いました。

展覧会といえば,石川県立美術館でも「美の力」という加賀藩の茶道美術を中心とした展覧会を行っているので,同じ観点でじっくり観てみようと思います。



21美のマイケル・リン作「市民ギャラリー」(ロッキングチェアの置いてある写真写りの良い壁)は,好きな場所なのですが...しばらくメンテナンス中とのことでした。

その代わりに,こちらも写真写りの良い「ウサギの椅子」が置いてありました。雲を図る男と一緒に記念撮影してきました。

最近,下の写真のような「スニーカーを履いた柱」が至るところにあるのを発見。自分の足と一緒に撮影している人を見かけましたが,やはり,いわゆる「インスタ映え」のする美術館ですね。

2018年4月28日土曜日

大型連休初日は #タケノコ 家族や親戚と一緒にタケノコ料理のフルコースを食べてきました。その後, #大乗寺丘陵公園 #ツツジ を見てきました。満開前でしたが,気持ちよく散策

春の大型連休の初日は,帰省してきた子ども+親戚と一緒に,金沢市郊外(北陸学院大学の近く)でタケノコ料理を食べてきました。この時期だけ,タケノコ料理店になる店,つまり,「普通の家」だったのですが,由緒ありげな立派な農家といった建物でした。
入り口です

民家としては,ものすごく広い玄関です。
タケノコのフルコースということで,昼間からビールを飲みながら,満喫してきました。


その後,まだ満開には早かったのですが,せっかくなので大乗寺丘陵公園に行って,ツツジを見てきました。車だと,タケノコ料理店からも近いので,毎年,セットで出かけている感じです。
本日は丘陵公園の上から降りていく形になりました。
遠くの方はかすんでいましたが,良い眺めです。

こうやってみると満開のように見えますが...



咲いていないゾーンもありました。「半分,白い」という感じの写真になりました。

クマ,イノシシの警告のポスター。それ以外に,猿,ヘビの警告ポスターもありました。

かなり下の方まで降りてきました


傾斜地にツツジを植えてあるので,横からは地層のように見えます。
公園には,家族連れがほどよい感じで集まっていました。のどかな休日の午後という感じでした。

その後,たまたま通りかかった,JAの「ほがらか村」へ。

改装後のオープンの日だったようで,大勢の人が入っていました。記念にJA金沢で作っている,一口サイズの「もものゼリー」を購入。なかなか,おいしいゼリーでした。


夕食は寿司盛り合わせ。スーパーで売っていたものですが,十分おいしかったです。

明日からは,楽都音楽祭に行って,「モーツァルト漬け」になって来ようと思います。

2018年4月21日土曜日

我が家ではキットカットを常備し,いろいろな種類を食べて楽しんでいます。が...高級キットカットよりも普通のキットカットが良いですね。その理由は...

我が家には,ここ数年,キットカットがずっと常備されています。

結構色々な種類があるので,「赤いの」をベースに,「黒」「緑」「抹茶」「ピンク」など,ローテンションのようにして楽しんでいます。固すぎず,柔らかすぎず,ボリューム感もちょうど良いと感じます。それをムーミンの空き缶(もとは北陸製菓のお菓子が入っていましたが,一袋いれると丁度良い感じです)に入れて,小腹が空いたときに食べています。

店頭に並んでいる「毎日の贅沢」というコピーの書かれた,やや高級なキットカットが,少し前から気になっていたのですが,先日,ついに購入してみました。ただし...個人的には...NGでした。

味については,どうでもよいのです。私の場合,チョコレートとあんこ系については,まずいと感じたことがありません。非常に許容範囲が広く,単純に「甘い/やや甘い」「固い/柔らかい」「つぶあん/こしあん」といった違いを感じるだけで,「どれもおいしい」と思います。

この高級キットカットの場合なぜダメかというと...二つに割れないからなのです。小袋を開けてみると最初から一切れだけが入っているのです。キットカットという語感的に,カキット割れないと「キットカットでない」と感じ,物足りなさを感じるのです。いわば,キットカットを食べる時のルーティーンが崩れてしまい,「食べた気がしない」と感じます(大げさか...)。それと,味がどうでも良い私にとっては,量の方が問題となります。いつも食べている二切れの半分だと物足りなさを感じます。

本日の場合,別の問題もありました。気温が25度を超えたにもかかわらず,冷蔵庫に入れておかなかった結果「軟弱なキットカット」になってしまっていました。これだと,カキット割りようがないですね。

というわけで,「こだわりのキットカット」をはじめとして,チョコレートも冷蔵庫に入れて保存すべき季節になってきましたね。

2018年4月15日日曜日

北陸音盤祭で往年の巨匠カラヤン,ジュリーニ,ショルティのCDを購入。どれも充実。さらに若き日の #ミンコフスキ さんのモーツァルトを発見。気軽に聞ける愛聴盤になりそう。

北陸地方の中古音盤屋さんが集まる音盤祭が金沢市内で年数回行われています。宝探し的な感覚で,毎回参加しています(割引ハガキが毎回送られてくるからでもあるのですが)。この音盤祭が石川県教育会館で週末に行われたので参加してきました。

しばらく前のNHKの「ガッテン」で,日常的にできる瞑想として,「草取り瞑想」とか「模型作り瞑想」とか色々と上げていたのですが,この「音盤探し」も没頭すれば瞑想に近いものがあるかもしれません(ただし,最近,眼の方が少々つらいのですが)。

今回購入したのは,次の4点でした。いずれも500~980円でだったので,消費税込みでも3000円以下でした。
袋はレコード・ジャングルのものです。
ショルティ指揮シカゴ交響楽団によるムソルグスキー「展覧会の絵」とストラヴィンスキー「春の祭典」 言わずと知れたこのコンビ最盛期の録音ですが,「春の祭典」の「春のきざし」の鮮明なキレの良さなど,実は部分的にしか聞いたことがありませんでした。これを聞いたら,他のCDは不要になると感じるかも(と期待しているのですが,そうはならないでしょうね。)。

カラヤン指揮ベルリン・フィルによるモーツァルトのディヴェルティメントK.287とアイネ・クライネ・ナハトムジーク。データを見ると,1988年に初出のものなので,カラヤン最晩年の録音の一つです。K.287については,ずっと以前のFMで,このコンビによるザルツブルク音楽祭か何かのライブ録音のの演奏で聞いて「美しい!」と思って以来,放置していた曲で,CDも持っていませんでした。弦楽器が高音でグーッと上がっていく感じが最高ですね。最上級のBGM用CDになりそう。

ジュリーニ指揮の2枚組コンピレーションCD。何となく手に取って見ているうちに欲しくなってしまいました。「20世紀の大指揮者たち」というシリーズの1つのようで,次のような曲がぎっしりと詰まっています。オーケストラは色々で時代も色々ですが,安定した美しさと充実感に溢れた演奏(のようです,まだ全部聞いていないので)。
(CD1)ロッシーニ:タンクレディ序曲/ベートーヴェン:交響曲第7番(シカゴ響)/ラヴェル:マ・メール・ロワ組曲(バイエルン放送響(ライブ))/ビゼー:組曲「子どもの遊び」
(CD2)ベートーヴェン:エグモント序曲(トリノ放送響)/シューマン:交響曲第3番「ライン」/ストラヴィンスキー:火の鳥(1919版)/シュトラウス:皇帝円舞曲(ウィーン交響楽団) カッコのないものはフィルハーモニア管弦楽団
もう一つはマルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルによるモーツァルトのドン・ジョヴァンニのTriebenseeという人による管楽合奏版。9人編成なので,オーケストラというよりは室内楽編成で,実際ミンコフスキさん自身,ファゴット(というかバソンでしょうか?)を演奏しています。ちょっと暗くおどろおどろしい雰囲気もあるこの歌劇ですが,とても聞きやすいディヴェルティメントのような雰囲気になっています。

このCDもたまたま見つけたのですが,ジャケットの裏を見てみると...今から30年ほど前(多分)のミンコフスキさんの写真が載っていました。恐らく20代ですね(多分私も同世代です)。ミンコフスキさんのサイン会の機会でもあれば,色紙代わりに使ってみようかなと考えています。

というわけで,楽都音楽祭まではしばらく演奏会に行く予定はないので,これらのCDを楽しんでみたいと思います。ちなみに中古音盤市ですが,5月以降も色々と行うようです。

2018年4月8日日曜日

4月上旬恒例の #春ららら市 今年は桜の開花時期が早く,しかも昨日からは荒天。それでも晴れ間を縫うように,大勢の人が桜を惜しみつつ,お店をめぐっていました

4月上旬に毎年,しいのき緑地などで行われている「春ららら市」に出かけてきました。今年は桜の開花時期が早く,4月8日段階で,ほぼ葉桜状態。しかも昨日からは雷が鳴ったり,雨あられが降ってくる荒天。気温も3月上旬並み。ということで,行こうかどうか迷ったのですが,午後から「おっ,ちょっと晴れてきたぞ」という雰囲気になってきたので,その晴れ間を狙って,自転車で出かけてきました。

しかし,その期待はすぐに裏切られ,自転車で到着する頃には,小雨状態に逆戻り。その後も,時折青空が出てくるような,金沢らしいと言えば,大変金沢らしい天気でした。



それでも...私と同様に思っている人が多かったようで,しいのき迎賓館裏は,かなり大勢の人が集まっていました。

イベントの看板です。おなじみの加賀八幡起上りのキャラクターですが,花があしらわれていて,例年よりもゴージャス感があります。

店舗のテントの方は雨風の場合でも対応できるようになっていました。

おなじみの古本屋さんのテントです。

しいのき迎賓館の中に入ってみると,絵などを1万円で販売する展示をやっていました。

そのまま香林坊方面で買い物をして戻ってみると...晴れていました。こちらは石川四校記念公園の方です。荻野目洋子(多分)の歌う「ダンシング・ヒーロー」に合わせて子供たちがヒップホップダンスをしていました。この音楽を聞くと,昭和時代末の気分になりますね。若い人たちにはかえって新鮮かもしれません。

「ひゃくまんさんふわふわ」も出ていました。相変わらず巨大です。

下の写真は私の足です。長靴を履いていったのですが,正解でした。

下の写真のような場所が結構ありました。ただし,こういう想定外の状況の方が,後から振り返ると思い出になることもありますね,

家族への土産を兼ねて,ひらみぱんでスコーンなどを購入。


「一休みするか」ということで東出珈琲店の「乙女ブレンド」を購入。

ステージでは,「ふちがみとふなと」という,歌とコントラバスの男女2人組が演奏をしていました。のどかな雰囲気がありました。

「乙女ブレンド」は,このような結構立派な紙コップに入っていました。とても飲みやすいコーヒーでした。

そのうちにまた小雨が...しいのき迎賓館の軒下に移動。本当に降ったり止んだりという感じでした。

その後,石川門方面へ。兼六園の入り口付近の桜は,まだまだ花見モードでした。

地面に桜の花びらが散らばっている感じもなかなか良いものです。

石川門です。小雨の中,宴会にトライしている若者たちがいました。

ピンク色の濃度はやや低いですが,十分花見らしい写真だと思います。

その後帰宅しました。帰宅して家に着いた頃からは,結構天候が良くなってきたようです。こんなものですね。

お土産用に買った「ひらみぱん」のスコーン類です。


ちなみに香林坊で買ったのは,HI-TEC Coletoの2本用。ゲルインクの細身のペンが欲しかったので,色々検討したのですが,結局,シンプルなものを選びました(香林坊で買う必要はなかったのですが)。

春ららら市のチラシです。


街中を巡るには,やや厳しい天候でしたが,お店の方もお客さんの方も楽し気に過ごしていました。