2017年4月30日日曜日

わが家の庭 現在はハナミズキとツツジが盛況

この時期の庭は毎週毎週,咲いている花が変化します。栄枯盛衰という感じですね。現在はハナミズキとツツジが咲いています。


タンポポの方は一気に種に変化していました。

休日の庭の草取りも習慣化しつつあるのですが,風邪が治っていない状態なので,本日は15分ほどでやめておきました。

2017年4月23日日曜日

NHK #らららクラシック ベートーヴェンの「英雄」交響曲の魅力は他にも色々ありそう。やや物足りない内容でした。

NHKの「らららクラシック」の司会者や構成がガラっと変わりました。金曜日の夜に放送時間が変わったので,録画で観てみたのですが...ベートーヴェンの「英雄」の回は,やや物足りない印象を受けました。

「英雄」の特徴として,第1楽章冒頭のジャン,ジャンと主和音を2つ強くならした後,それを分散和音にした「ドーミドーソ...(移動ド唱法です)」の主題が続き,このモチーフを色々な形で表現して積み重ね,一体どこへ行くのだろう?と思わせながら,最後は大きな交響曲としてまとめる,ということを説明されていました。

なるほどと思ったのですが,このモチーフを積み重ねて行くとか,どこへ行くのだろうと不安に思わせるというのは,「英雄」に限らず,「運命」をはじめとして,ベートーヴェンの多くの名曲にも当てはまると思います。ソナタ形式の展開部というのは,「そういうもの」だと思います。

「英雄」の第1楽章の特徴としては,当時としてはかなり大胆な不協和音を使っていたり,強烈なスフォルツァンドが指定されていたり,3拍子なのに2拍子的になるヘミオラの部分があったり,コーダが非常に長かったり,という部分の方が,この曲らしいのではないかと思います(それ故に,第2交響曲から大きな飛躍があったと言われていますね)。さらには当時のトランペットの性能のことも触れて欲しかったと思います。

また,ほぼ第1楽章の説明しかしていなかったのも物足りなかったですね。「英雄」の聞きどころといえば,第2楽章のオーボエとか,第3楽章のトリオのホルン三重奏とかは欠かせないと思います。第4楽章の変奏の主題は,ベートーヴェンの他の曲からの借用で,お気に入りのメロディだったということも定番ではないかと思います。

というわけで,30分番組とするには,「英雄」はやや聞きどころが多過ぎるのかな,と思った次第です。個人的には,前の司会者の加羽沢さんの分析と説明がとても好きだったので,残念に思っています。

2017年4月22日土曜日

金沢発ー金沢着の乗車券で静岡市と小田原市経由でグルっと一回り。駿府城+小田原城などを見てきました。

金曜日は仕事の関係で,静岡市に出張してきました。実は静岡市に行くのは,生まれて初めてでした。

地理の用語に対蹠点(たいせきてん)というのがあります。「地球上のある一地点から、地球の中心を通る直線が反対側の地球表面に出た地点のこと」というのが定義で,簡単にいうと「日本の裏側はブラジル」というやつですね。

この言葉についてですが,中部地方の地図を見るたびに,いつも「金沢の対蹠点は静岡では」と思います。地図だと金沢が上,その反対側が静岡に見えます。実際,どういうルートを取るかについても,米原回りか東京回りか,微妙なところがあります。

富山の場合は東京経由,福井の場合は米原経由の方が速いと思います。金沢の場合,どちらでも大差はないだろう...と考え,一度やってみたかった,「行きと帰りでルートが全然違う,ぐるっと一回り」にトライすることにしました。

以下,写真で紹介しましょう。

金沢駅。
名古屋行きのしらさぎに乗車。発車時刻ギリギリになったので飲み物も何も買わずに乗車。
米原着。新幹線に乗り換えてもよかったのですが,時間に余裕があったので,そのまましらさぎで。
名古屋着。ここで「こだま」に乗り換え。

昼食はみそかつ弁当

浜名湖です。この日は全般に霞んでいました。
浜松駅
今年の静岡観光の目玉は,どこも「直虎」ですね。
天竜川(のはず)
何かコンパクトな城が見えました。
掛川駅
この辺りでは茶畑がたくさん見えました。畑のそばに小型の風車のようなものがあったのですが,これは何でしょうか?*写真の色が変換ミスで少し変な色になっています。
大井川(のはず)
安倍川(のはず)
静岡に到着。ここで下車して,出張先へ。
北陸新幹線が金沢まで来てからは,日帰り出張が多かったのですが,今回は夜までかかったこともあり。静岡市で一泊。残念ながらずっと曇りがちで,富士山は全く見えませんでした。
翌日,静岡市内を散策した後,一度行ってみたかった小田原に行ってみることにしました。

JR静岡駅前です。なぜかルノアールの(絵をもとにした?)像が2つ並んでいました。

徳川家康が愛したまちということで,市内には「家康公」の像がいくつかありました。駅前には,幼少時の竹千代の像。
少し行ったところに,壮年期の像。下から撮るとかなり偉そうに見えます。背景に葵の紋をあしらってみました。
葵という言葉もいたるところに出てきました。AOIと書くと洋楽っぽく見えますね。野平一郎さんが監修をしている施設のようでした。
恒例のマンホールのデザインチェック。たちあおい と書いてありました。
こちらは「葵タワー」。ただし背景には,井伊家の紋。大河ドラマのPRを大々的に行っていました。このたてものには,静岡市美術館が入っていました。
静岡の有名な食べ物を紹介したポスター
しばらくすると,石垣と堀が見えてきました。
静岡といえば...春風亭昇太さんですね。
堀端には,東海道中膝栗毛の弥次さん喜多さんの銅像。記念撮影用でしょうか。

駿府城の門です。構造としては,金沢城の石川門同様,「入った後,右に曲がる」形で同様でしたが,さらにゆったりとしていました。

門の中は駿府城公園です。

花見は終わってしまったようですが,八重桜が咲いていました。
地面にも葵の紋。この紋はどこから見るのが良いでしょうか?
家康公のお手植えのミカンの木

家康の「御遺訓」。「人の一生は重い荷物を背負って遠い道を行くようなもの」というのは有名ですね(現在,帰りの新幹線の中でこの文章を書いているのですが,旅の後半になると,この言葉の意味が身をもって感じられます)。
ここにも家康公の銅像。手に鷹を乗せているようです。イメージとしては,西田敏行風でしょうか。

天守の発掘調査を行っていました。
花見の名残のような立て札です。
石垣の説明。石垣の充実度からすると,金沢城公園の方が上回っていますね。
坤櫓です。
なんと読むかというと,「ひつじさるやぐら」です。方角を意味しているのでしょうか。
駿府城公園のとなりには,静岡県庁。古い縦紋のとなりに,新しい高層ビルが建っていました。
窓に花が飾ってある,良い雰囲気の県庁でした。
その向かいには,静岡市役所。こちらもまた,素晴らしい建物でした。日本一美しい市役所?といったところでしょうか?やはりとなりには,新しい庁舎も建っていました。

静岡のお酒がショーウィンドウに。実は,前の日の夜,「磯自慢」を飲みました。とてもおいしいお酒でした。
静岡駅に戻りました。「静岡市はいいねぇ」ということで,ちびまるこちゃんの故郷も静岡だったでしょうか。
さて,その後「こだま」に乗り小田原へ。「こだま」は空いているだろう,と読んでいたので,指定席は取っていなかったのすが,連休間近の土日ということで,自由席はほぼ満席で,やっと乗れました。
小田原到着。降りるのは今回が初めてです。
西口には,北条早雲の像。こちらは北条氏のまちですね。
駅の中にあった紀伊国屋書店の店頭です。「騎士団長殺し」がどう宣伝されているか確認。
そういえば,ブラタモリでも小田原を放送していたことがありますね。後でこの本を読んでみたいと思います。
駅の中には,巨大な「小田原提灯」
まず,小田原城方面まで歩くことにしました。北條五代祭りというのが行われるようです。
駅ビルの外観です。
しばらく歩くと...なぜか日本海という謎の文字が。小田原でも「日本海」という言葉は宣伝文句になるのでしょうか?
恒例のマンホールチェック。山とお城を背景に,裸の男たちが走っているように見えます。海と山が迫っている城下町ということですね。
商店街には風船が浮かんでいました。
この店のメニューは「うな重」ばかり。マトリョーシカのようにも見えますね。
そうこうするうちに,堀が見えてきました。堀のそばにあるのは,桜というパターンが多いですね。
いちばん外にあった門が,馬出門。入ってから左折というのは,駿府城や金沢城と逆です。

続いては銅門。明治時代の老朽化した写真も飾ってありました。明治以降に復元したものです。

これも門に入った後,曲がる形になっていました。
由緒のある木も多いようです。

ボランティアの方がガイドをしていました。
菖蒲園です。
常盤木門というのが見えてきました。この門はかなり高低差があり,お年寄りが上るのは大変そうでした。敵が攻略するのも大変そうです。

ついに本丸広場へ。なぜか猿の入った檻がありました。
天守閣です。鉄筋コンクリートで再建されたものです。駅からずっと歩いて来て疲れたので(今後さらに歩く予定なので),天守閣に登るのはやめておきました。
天守閣を背景に,鎧兜を付けた人と一緒に写真を撮影するコーナ-。その背後には,手裏剣投げコーナー。賑わっていました。
さきほどボランティアの人が案内していた,秀吉による,小田原城攻めの案内パネルです。「小田原征伐」という言葉をよく聞きますが,ご当地では,「小田原合戦」と呼ばれているようです。この合戦の後,秀吉が天下を統一した,といことになっていますね。
小田原に来たからには,海も見たいと思い,海岸に向かうことにしました。ということで城の外に出たのですが,そこにあったのが大変立派な城郭風の建物。何と小学校でした。もしかしたら,三の丸小学校といいます。こういうデザインの小学校は他にはなさそうですね。
しばらく歩くと海岸へ。明治天皇が来られた海岸ということで,御幸の浜海岸と呼ばれています。

海岸沿いには,バイパスが走っており,早川に沿って,箱根方面に曲がっていく感じでした。この辺の傾斜地が村上春樹の『騎士団長殺し』の舞台となっている「謎の日本画家が住んでいた別荘」のある場所になるようです。
この辺には,文学者や著名人の邸宅が結構たくさんあるということで(その点では,鎌倉と似たまちですね),しばらく散策。

小田原文学館というのがあったので,入ってみました。
もともとは田中光顕伯爵の別邸とのことです。昭和時代から時間がストップしたような雰囲気の場所でした。本当に静かな雰囲気の中,小田原に住んでいた作家についての資料を展示していました。鎌倉にも文学館があり,似た雰囲気でしたが,規模は鎌倉よりも小さかったと思います。
瓦はスペイン瓦とのことです。独特の色合いでした。
庭園もありました。個人の庭という感じで,リラックスできそうな場所でした。
文学館の隣に尾崎一雄邸書斎,白秋童謡館がありました。
北原白秋も小田原に住んでいたとは知りませんでした。

その後,「『騎士団長殺し』の舞台に行ってみたい」と,思い付きで小田急の箱根登山鉄道の途中まで乗ってみることにしました。作家の川上弘美さんも,観光地でないところに行くのが好きとおっしゃっていたことを思い出し,そのまま徒歩で箱根板橋駅へ。この駅から乗車。

とりあえず入生田駅で下車。
駅の周辺は,普通の住宅地という感じでしたが,山手の方を眺めると,確かに謎の日本画家や免色氏が住んでいそう邸宅がありそう(かな?)という感じでした。

村上春樹の小説には,謎の邸宅にフクロウが住んでいましたが,「みみづく幼稚園」というのもちゃんとあるようです。
帰りは一つ手前の風祭駅から乗ってみました。
そのまま小田原駅へ。
小田急の小田原駅は,とても綺麗な建物でした。美術館か何かのようですね。
ロマンスカーも留まっていました。大昔のデザインは,子供の頃(!),絵本で見たことがあるのですが,さすがにデザインはすっかり変わっていました。
ちなみに小田原の有名人としては,二宮金次郎もいます。駅にはちゃんと銅像もありました。
お土産を買い,ソバを食べた後,東京へ。

さすがにもう沢山歩きたくなかったので,駅周辺のKITTE(このビルにはいつも行っています)とoazoへ

東京駅の中で目に付いたのは,北海道新幹線のポスター。
帰りの新幹線の中では,小田原で買っておいた駅弁。鯛めし+小鯵寿司の弁当です。

開けてみると...縦にしていたので偏ってました。

というわけで,金沢発,金沢着の周遊旅行は以上で終了です。ぜひ,静岡の人にもやってもらいたいものです。このチケットは,記念にもらっておきました。