2016年10月30日日曜日

香林坊東急スクエアに東急ハンズがオープン。昨日行ってきました。本日は百円ショップで万年筆のインク詰め替えに最適なものを購入

10月28日(金)香林坊東急スクエアに東急ハンズがオープンしました。これで,香林坊109からの改装は終わったようです。というわけで,早速様子を見てきました。


売り場面積としては,大都市圏にある東急ハンズほどには大きくないと思いますが,見ていると楽しいものです。流石に大賑わいでした。その勢いに乗って,開店記念にノートを購入。プリントを挟めるケースのついたB5サイズのコクヨのノートとカ・クリエというA4の3つ折りサイズのノートを購入しました。
カ・クリエの方は携帯に便利なノートとして注目していたのですが,金沢では意外にどこにも売っていないので,ようやく見つけたものです。文房具以外では,コーヒー関係グッズ,日本酒関係のグッズにも関心があったのですが...現状でもまあ問題はないので,止めておきました。

東急ハンズが出来たことで,恐らく,片町きららのLOFTが影響を受けそうです。ついでにLOFTの方も観て来たのですが,ハロウィンのせいか,こちらもまぁまぁ賑わっていました。
片町きららの前では,ハロウィン用のメイクアップをやっていました。
その他,この日はしいのき緑地で,日本酒のイベント,サケ・マルシェもやっており,かなり参加してみたかったのですが,やや風邪気味だったので,止めておきました。


本日は百円ショップのSeriaで買い物をしました。

このところ,万年筆を使う時には,インク吸入器コンバーターでインクボトルからインクを吸入しているのですが,どうもうまくいきません。手が毎回インクでぐちゃぐちゃになります。

もしかしたら,インクを注射器で入れれば良いのでは?と思いつき,ネットで検索してみたところ,化粧水(?)を小さいボトルに詰め替えるためのシリンジというものが使え,しかも100円ショップに売っているということが分かったので,買いに行ってみました。

それを試してみました。これは便利ですね。以下のとおり,手を汚さずにコンバータにインクを入れることができました。このグッズですが,文房具店の万年筆用インクコーナーに置けば,結構売れる気がします。
ブルーブラックのインクをいつも使っているのでこの色にしました
結構怪しげな雰囲気になりますね。写っているのは,パイロットのプレラという万年筆です。
ボトルに差し込んで吸い込みます。あまり入らないので,半分ぐらい吸い込めば良さそうでした
吸い取ったインクをコンバータに注入。
両手を使えば作業はできるのですが,
カメラで撮影するために,ガラスの小瓶
に立ててみました。
ほぼ満タンに入れられる点でもストレスがありません。

最後は,しいのき迎賓館と石川近代文学館の間のアメリカ楓の並木です。本日は快晴だったので,絶好の行楽日和だったかもしれません。

2016年10月29日土曜日

石川県立図書館で行われた東川篤哉トークショーを聞いてきました。気負わないトークの中に面白い内容が沢山入っていました。


毎年この時期に,兼六園周辺文化の森ミュージアムウィークの一環として,石川県立図書館でミステリー作家などによる講演会が行われるのが恒例になっています。私自身,ミステリーを沢山読んでいるわけではないのですが,作家の生の声を(無料で)聞けるのはとても面白く,毎年楽しみにしています。

今年は,『謎解きはディナーのあとで』で2011年に本屋大賞を受賞した東川篤哉さんが登場しました。講演会の場合とインタビュー形式の場合があるのですが,今年は県立図書館のミステリー通の職員の方によるインタビューでした。
このような雰囲気で,色々な著作を手にしながらの図書館ならではのトークでした。
ステージに登場した東川さんは,一見,どこにでもいそうな「普通の人」といった雰囲気の方で(服装もふだん着だったと思います),偉そうなところが皆無でした。そのトークには,気負ったところや飾ったところはなく,気軽に東川さんの「ミステリー作法」を披露してくれました。そして,その中に「なるほど」という感じの面白い内容が詰まっていました。

メモをしながら聞いていたので,その内容を箇条書きでご紹介しましょう。

# 勝手に小見出しを付けています。細かい内容に聞き間違いがあるかもしれませんが,ご容赦ください。

■イントロダクション

  • 金沢に来るのは今回が初めて。石川県と金沢が結びついていなかったが,ホテルが混んでいて,観光地だと認識
  • 「東川」はペンネーム。本名の「東」だと,「あずま」と読み間違えられることが多く,書棚の「あ」の欄に置かれるかと思い,「川」を付けて「東川」とした。
  • 著名なミステリー作家に,「川」が付いている人が多いことも理由の一つ(「鮎川」「有栖川」「江戸川」...「野」にしなくて良かったですね,とインタビュアーから旨いフォローがありました)

(Q)なぜ,「東川」と書いて,「ヒガシガワ」と読む(私自身,ヒガシカワだと思っていました)?

  • 特に深い意味はなく,なんとなく「ガワ」になった。
  • 広島県尾道市出身だが,親の仕事の関係で,幼少期は西日本を転々とした。両親の実家は熊本。

(Q)野球は?

  • 当然,広島ファン。
  • 今年,まさかこの時期にカープが日本シリーズに出ているとは思わずに,この仕事を引き受けました。

■幼少期~大学生

  • 幼少期は友人の少ない地味な子。
  • だんだんと暗くなり,本を読むようになった。

(Q)作品は明るいですが...

  • 作風と人格はリンクしないもの

(Q)どんな本を読んでいましたか?

  • 小学生の頃,アカネ社の「謎の038事件」(エラリー・クイーン原作)を読んだのが最初。このレーベルや,ポプラ社の「ルパン」「ホームズ」を何回も読んでいた。
  • 江戸川乱歩は,どこかダサい印象を持ったので読まなかった。怪奇趣味の表紙の影響もあるかも。
  • 中学生になって,創元推理文庫のディクスン・カー,アガサ・クリスティなどを読むようになった。横溝正史の金田一耕助シリーズは,小学生の頃,映画が大流行していたが,テレビの再放送を見て,原作を読むようになった。

(Q)金田一耕助は誰のものが好き?

  • 古谷一行が良いという人もいるが,石坂浩ニの方が好き。
  • 大学になって,あまり小説は読まなくなり,映画をよく見ていた。ごく普通の流行っている映画を観ていた。当時,宮崎駿はそれほど有名でなかったので,観に行くのは恥ずかしかったが,「となりのトトロ」は良かった。


■小説を書き始めた頃

  • 大学生の頃,小説を書こうと思ったが,手書きだと書けなかった(文字が下手で,良いものに思えなかった)。
  • 会社員になってワープロを入手したが,仕事が好きになれず,26歳の時に退職。その後,書き始めた。

(Q)小説を書くために仕事を辞めたわけではないんですね?

  • 辞めてから書き始めた。1994年頃,本格ミステリーがブームになっており,有栖川有栖の『月光ゲーム』などを読んでいた。
  • 小遣い稼ぎになるかと思い,いくつかのコンクールに応募した。その中で,鮎川哲也の「本格推理」にだけ採用された。
  • 1995年末,競馬の有馬記念で負け,大晦日締め切りのコンクールに応募して入選したのが,『中途半端な密室』。これがきっかけで,作家としてデビューした。有馬記念に勝手いたら,デビューは少なくとも1年は遅れていただろう。
  • その後,光文社から,『本格推理』の常連投稿者に対して,長編執筆の声が掛かり,『密室の鍵貸します』が採択された

(Q)最初からユーモア・ミステリーを書いていた?

  • 最初からそうだった。
  • 同時,ユーモア・ミステリーを書いている人は少なかったので,ユーモア系の方が良いと考えた。

(Q)「烏賊川(イカガワ)市」という架空の市を舞台にしていたのはなぜ?

  • めんどうだったから。
  • 実際の地名だとしばられることが多い。架空の市だと適当に書けそうだと思った。


■『謎解きはディナーのあとで』について

  • 小学館から,「きらら」という若い女性向け雑誌に書いて欲しいという依頼があり,「ミステリーに詳しくない読者が読んでも面白いものを」ということを意識して執筆したもの。
  • 当時,執事モノが流行っていたので,「執事探偵」にすることを思いつき,お嬢様を刑事にすることにした。
  • その結果,「安楽椅子スタイル」ができあがり,これで良いと思った。

(Q)執事が毒舌なのはなぜ?

  • 毒がないと,ユーモラスな雰囲気は出ない。その方が書きやすかった。

(Q)この本が「本屋大賞」を取って,どう変わったか?

  • 取材が増えた。毎週のように取材があり,「何が変わりましたか?」という質問ばかりされた。自分自身は変わらなかったが,マスコミの方が変わった。
  • それ以外では,長編だけではなく短編を書かせてもらえるようになった。その分,長編を書く時間がなくなった。
  • 映画版は試写会で観たが,テレビ版の方は全く観ていない。櫻井君と北川さんには会ったことはある。会いたいといえば,俳優には会えるだろうが,撮影の途中だと喜ばれないだろう。


■『探偵少女アリサの事件簿』について

  • 来年1月2時間ドラマになる。が,原作とはかなり違う話になるだろう。
  • 2時間ドラマには,いろいろな約束があるようである(風光明媚な場所,美味しいものが出てくる,最後に崖が出てくる...)。
  • 原作は川崎市だが,どうなっているか?主役が美少女ならば良いのでは...

■執筆スタイルについて

  • 携帯電話,インターネットは使っていない(会場からは驚きの声(が聞こえた気がしました))。
  • 今のところ不便さに気づいていない状況である。
  • 1994年当時,携帯電話は普及していなかった。その後,フリーターをし2002年にデビューしたが,その間に世の中が大きく変わった。
  • 最初はフロッピーディスクに保存していたが,現在はUSBメモリーに保存している。

(Q)インターネットがないと調べものに困らないか?

  • 図書館で調べたり,本で調べたり,編集者に調べてもらったりする
  • 取材旅行はほとんどしない。自分が知っている場所を舞台にしているからである。

(Q)プロットを優先して作るのか?

  • そうならざるを得ない。いきなり書くのは不可能である。ただし,書いているうちにプロットはよく変わる。
  • 物語の書き出しと結末だけを決め,中間は書きながら手探りしている。伏線は,後から入れることもあり,最初に戻って書き直すこともある。ギャグの場所などは特に決めていない。

(Q)ギャグシーンに伏線が入ることが多いのか?

  • ギャグの部分で手がかりを提示できるのは,ユーモア・ミステリーの利点である。目くらましになって気づかれにくい。
  • もちろん,何でもない,ただのギャグも多い。

(Q)ギャグのネタ帳などはあるのか?

  • ない。ギャグは自然に出てくる方が良い。
  • トリックのネタ帳ならあるが...実は底が突きかけている。

(Q)アイデアはどこから出てくる?

  • よく尋ねられる質問だが,はっきりしない。散歩をしたり,机に向かって頭をひねっていたり,他の作品を読んでいたり,テレビを見ている時などに出てくる。アイデアについては「考える」というよりは「気づく」と言った方が良い。
  • いつも考えると直感でひらめく。

(Q)そのために意識的にやっていることは?

  • メモを取るぐらい

■キャラクターはどう作るか?
(Q)身近な人をモデルにすることはあるか?

  • ない。名前にしても被らないようにしている。実在の人がいると逆に書きにくい。
  • 日常の中で「こういう人がいたら」ということで思い付くことがある。(例)「学生探偵」「執事探偵」
  • 「魔法使い探偵」は,「刑事コロンボ」と「奥様は魔女」を合わせたものである。実際にはコロンボのスタイルで,セレブな犯人が多いのも踏襲している。

(Q)探偵少女アリサは?

  • 編集者から「少女と30歳の男のコンビで」という注文があった。
  • 映画『ペーパー・ムーン』のイメージでロードムービーのようにしたいとも思ったが,10歳の少女と何でも屋という組み合わせになった。

(Q)バリスタ探偵は?

  • 喫茶ミステリーが流行っていたので,パクろうとした...が,実際には猟奇的でゲスな感じになった。
  • 私自身は気に入っているが...どう受け取られるか,少々不安。読んでみて欲しい。

(Q)新作は?

  • 新潮社からの注文で書いた『かがやき荘アラサー探偵局』。自分自身ではアイデアがなかったが,編集者と話しているうちに「アラサー3人組」ということになった。
  • まぁいいか,という感じで始まり,苦労の後が見える作品になっている。
  • 来年,『魔法使い...』シリーズの3作目,『イカガワ市』の短編集が出る。連載中のものがまとまれば,長編も刊行される予定。

■これから書きたい作品は?

  • 長編と喜劇を書きたい。
  • 喜劇というのは,ユーモア・ミステリーとは違う。これまでは,「話そのものがミステリー」という作品が多かったが,ミステリーであったとしても「話そのものが喜劇」的なものを書いてみたい。ただし,まだ構想はない。

■自分の作品の中で好きな3作は?

  • 『放課後はミステリーとともに』『交換殺人には向かない夜』『館島』の3作である。
  • 『放課後はミステリーとともに』は,デビュー前から書いていた短編集。時間を掛けて書いているので,密度・完成度が高い
  • 『交換殺人には向かない夜』は,複雑過ぎて,もう1回書けと言われても,自分でも書けない作品。出来は良いが,書いていて疲れた。
  • 『館島』はベタな本格ミステリー。アイデアが良かった。

#ここで,インタビュアーが,東川さんのサインの入ったこの本を提示。現在とは違う,地味なサインを見て...東川さんはびっくり。「こんなサインを書いていたんだ。テストの答案のような感じ」。当時,東京創元社に書かされたサイン本とのことです。

■好きなミステリーは?

  • 横溝正史
  • 島田荘司
  • 有栖川有栖
  • 綾辻行人
  • エラリー・クイーン...

■金沢を舞台にするならどんな探偵?

  • デビュー作でイカガワ市という架空の都市を舞台にして書いたので,2作目以降,別の市にせざるを得なくなった。
  • ただし,知っている街ばかりで,ずっと地元に居る人という形が多かった。金沢を舞台にするならは,旅情ミステリー,旅する探偵がふらっと訪れるという形になるのかもしれない。

■フロアからの質問
(Q)色々なトリックはどうして考えるのか?

  • 締め切りがあるのが大きい。考えないとしようがない。
  • ただし,トリックにはパターンがある。結局は,「何かと何かを勘違いさせる」ということに尽きる。時間,人,場所の勘違いをさせるにはどうすればよいか...と考えている。

(Q)ヒット作を出すには?

  • わからない。
  • が,顧みられてない放置されているジャンルやネタで書けば目立ち,1人が食っていくぐらいの需要はあるはず(東川さんの場合のユーモア・ミステリーについても,当時はほとんど書かれていなかった。綾辻行人の本格ミステリーもそうだった)。

(Q)自作が映像化された場合,このキャラはこの人でないといけない,というものはあるか?

  • 特にない。
  • 「魔法使い探偵」については美少女が良いが...こだわらない。

最後,会場のお客さんに向けての「孤独なことの多い作家が読者に会う機会は少ない。今回のイベントのような機会に読者に出会えることは,これからの仕事の励みになります」という言葉で締められました。

事前に集めた質問をもとに,東川さんの小説作法が率直に語られており,とても面白い内容のトークショーだったと思います。私自身,今回の東川さんのお話を聞いて,ユーモア・ミステリーの世界への関心が高まりました。読んでみたいと思ったのですが...中々,時間を作れないのが残念です。

トークショーの後,恒例のサイン会がありました。我が家から持参した『謎解きはディナーのあとで』(子どもが読んでいた本ですが)にサインをいただきました。非常に格好良いサインでした。


PS. 石川県立図書館の向いにある金沢歌劇座では,全日本(北陸ではなく全日本です)吹奏楽コンクールの大学部門を行っていたようで,大型トラックがずらっと並んでいました。

結果を調べてみると,地元の金沢大学吹奏楽団は,銀賞だったようです。
http://www.ajba.or.jp/competition64daigaku.htm

明日は社会人バンドの部門ですね。


2016年10月16日日曜日

いしかわ文化の日で市内文化施設無料 Pt.3 石川県立美術館では「近代美術の至宝」を鑑賞。の方も見ごたえがありました。最後に記念グッズを入手。最後に石川県立伝統産業工芸館へ。

好天に恵まれ,観光客が溢れる石川門の前を通り,

兼六園の横を通り,石川県立美術館へ。

企画展「近代美術の至宝」は,オープニングの日に一度ざっと観ているのですが,もう一度じっくり観てみることにしました。展示室内で学芸員さんによる解説も行っていたので,前半の工芸関係については特にじっくりと楽しむことができました。

今回の出典された作品は,「教科書に載るような名品」ばかり。1点ずつに存在感と魅力があり,見ごたえがありました。


それ以外に「優品選」なども観たのですが,こちらの方の「守・破・離」をテーマに各作者の各年代の作品を3点選んでいたのが面白かったですね。「守」が師から型を学ぶ時代,「破」が型を破り自己の道を歩み出す時代,「離」が何にも拘らない融通無碍の段階,ということです。


日本画の場合,「守」の段階がモダニズムで,「離」の段階で,穏やかな風景画になっていたりするのがとても面白いと思いました。この3段階は,美術以外の芸術にも敷衍できそうな,「アーティストの成長過程」だと思いました。

ここで「文化施設」のスタンプラリーのポイントもたまったので,記念品をもらいました。もっと溜めることもできたのですが,5点の記念品の方に興味があったので,ここでもらいました。

次のようなカード入れです。一見カッコ良さそうに見えましたが...ちょっと盛り込み過ぎでしょうか?ちなみに(文)というのが今回のイベントのロゴのようです。





最後は石川県立伝統産業工芸館へ。「酒×ひと×食×まち展」と水引の展示を行っていました。地酒の展示の方は,試飲したいところでしたが...そういうわけにはいかないですね。






最後に今回のスタンプラリーの成果物とチラシ類を記念撮影。快晴の晴天だからこそ楽しめた,スタンプラリーでした。



いしかわ文化の日で市内文化施設無料 Pt.2 泉鏡花記念館では「天守物語」の展示。三文豪記念グッズをもらった後,金沢蓄音器館へ

(続き)泉鏡花文学館では,特別展「宇野亜喜良×山本タカト『天守物語』」を観てきました。


「天守物語」については,先日,坂東玉三郎主演・監督の映画版を観たばかりです。今年,宇野さんと山本さんを挿絵画家に迎えて,日本語と英語対訳を載せた左右両開きの『天守物語』が出版されたのですが,その作品の原画をストーリー順に展示するというものでした。

見た感じ,山本さんの絵の方は,玉三郎の映画の雰囲気に近く(多分,原作に忠実なのだと思います),宇野さんの方は,原作から自由にインスパイア世界が広がっているという感じでした。映画を観たせいで,大変面白く見ることができました。

映画を観た時も感じたのですが,舌長姥が生首を持ち上げている場は,ビアズリーの世界に近いと思いました。次のような雰囲気です。
https://www.facebook.com/izumikyokakinenkanmuseum/photos/a.1419548915002935.1073741828.1419190331705460/1654359958188495/?type=3&theater

それと,やはり『天守物語』は,面白い作品だなと思いました。姫路城最上階の 姫+妖怪の世界は,鏡花好みのアートの世界で,常に常識的な世間と対立している...ということを暗示しているようでした。そう考えると,最後に登場する桃六の存在は重要ですね。アートの世界だからこそ,何でも許されるのですが,アートと現実との関係を描くことで,面白さがさらに増していると言えそうです。

先週,石川近代文学館の方で既に1つスタンプはゲットしていたので,ここで文学館のスタンプは4つ揃いました。めでたくプレゼントのミニ・メモ帳3冊セットをいただきました。
真ん中にあるのが,グッズの小型メモ帳3冊セットです。
実用的な大きさはないので,本のミニチュア版として置いておきたいと思います。

記念館の裏にある久保市乙剣宮でもイベントをやっていました。
続いて,ポイント・ゲットのためにお隣の金沢蓄音器館へ。
改めてステンドグラスを見ると...蓄音器の模様でした。


ニッパー犬も赤い羽根を刺していました。
文化施設のポイントの方もあと1つだったので,石川県立美術館へ。途中,寺島蔵人邸の前を通りました。今回は取りあえずスルーです。



(続く)

10月15日の夜は,金沢21世紀美術館「夜も美術館」へ。この夜,「雲を測る男」は満月を測っていました。最後に缶バッジをいただきました

10月15日(土)は,「オープンまるびぃ2016:市民美術の日」ということで,金沢市民は1日入館無料になっていました。さらに閉館時間を21:30まで延長。夕食を食べた後,満月の光に誘われて,様子を観てきました。
私のカメラだとぼやけてしまいますが...満月でした
実は,日中,私の子どももこのイベントに参加していました。館内の3箇所で,スタンプをもらうと特製缶バッジがもらえるという企画をやっていたのですが,中途半端なことに2つだけもらっていました。「それではあと一つ,私がもらってきましょう」ということで出かけてきました。
左は先週に続いてのダンス公演のポスターです
出かけたのが19:00過ぎだったので,既に終わり近くになっていたのですが,館内のいたるところで,「ちょっとしたワークショップ」をやっていて,親子連れを中心に賑わっていました。

市役所側のプロジェクト工房では影絵イベントをやっていました。

まるびいみらいカフェの展示が外から見えました。左上は...月です。

パトリック・トゥットフォコの三輪型作品「バイサークル」にも乗れるようになっていました。これを見るのは久しぶりです。

10月28日にオープンする東急ハンズの出張ワークショップ。やってみたかったのですが,既に店じまいしていました。お隣では,張り合うように金沢ロフトのワークショップもやっていました。

おなじみ「タレルの部屋」です。角度的に月は見えませんでした。

「雲を測る男」,今晩は月を測っていまいした。

こちらは「月に憑かれた男」という感じでしょうか。


まるびぃみらいカフェの展示。何年か後の21美を作ってみました,ということです。

まるびぃみらいカフェの壁面の展示


子どもから譲り受けた鑑賞券です。月は21美の展示室の配置をイメージしたものです。

裏面です。無事3個ゲットしました。このスタンプは「フリクション・スタンプ」ですね。実は...○と!は持っていたりします。

ミュージアムショップもセールを行っていました。

このイベントのポスターでは「うさぎ」のキャラクターを使っていましたが,このお馴染みも椅子も「うさぎ」ですね。

再度影絵です。外の壁面に投影していました。

真ん中にあるのが,いただいた缶バッジです。3種類から選べました。「これにします」とお願いしたところ,若い女性の担当者か「うさぎさんですね」と言われ,思わず「はい,うさぎさんをお願いします」...と言いそうになってしまいました。
実は,この後,JR金沢駅方面まで行き,中古音盤祭にも行ってきました。これはまた別途紹介しましょう。

いしかわ文化の日で市内文化施設無料 Pt.1 徳田秋聲記念館からスタート。リンゴ秋星をいただきました。その後,金沢文芸館へ。

本日は,いしかわ文化の日ということで,石川県民ということを示せば,市内の文化施設の多くが無料でした。しかも5か所回れば,グッズももらえるということで,取りあえず5か所めぐりに挑戦しました。市内の文学館関係でも例年どおりのスタンプラリー(4館以上)をやっていましたので,午前中から文学館を中心にめぐることにしました。

というわけでスタートは徳田秋聲記念館。
この日は実に秋らしい絹雲が見られました

記念館に向かう梅の橋

梅の橋から上流を見たところ

記念館の入口です。
数週間前に別のイベントで来たばかりだったので,取りあえず「ポイント集め」で来たのですが...リンゴのプレゼントがありました。石川県産のリンゴの「秋星」です(「声」でなく「星」です)。

梅の橋を背景に撮影。リンゴに秋声のイラストのシールが貼られていました
展覧会のタペストリ―
記念館の対岸にある静明寺の大木。昨日行った神明宮に匹敵するぐらいの大木揃いです。
その後,またまたポイントをゲットするために金沢文芸館へ。

先日,泉鏡花文学賞の発表があったので,その展示でもやっているかな...とも思ったのですが,何もなかったですね。これは残念でした。
 
近くでは工芸関係のイベントもやっており,楽しそうでした。
続いて,泉鏡花文学館へ(続く)。