2016年1月31日日曜日

能登半島 穴水まいもんまつり 冬の陣 かきまつりへ。盛り上がっていました。午前中は気持ち良い快晴。炭火焼きがきは最高でしたが,食べ過ぎて,しばらくは,かきを見たくないぐらいです。

家族が「かきを食べたい」とつぶやいたのをきっかけに,1週間前に思い立ち,本日は能登半島の穴水町で行っている「かきまつり」に行って来ました。

それにしても今日は良い天気でした。家族+親戚の大人5人で車で出かけてきたのですが,ドライブの方も順調でした。

金沢から,のと里山海道で能登へ。実は,この道路が無料化されてこの道路を走るのは初めてでした。本日は,ずっと助手席に座っていたので,窓外の景色の写真を色々撮影しました。まず,それを紹介しましょう

どこからが,「のと里山海道」なのかよく分かりませんでしたが,きっとこの辺りからだったのでしょう。

海はこんな感じでした。

千里浜付近です。

木の幹が風のせいで傾いているのが面白いですね。

このままだと早く着きすぎるので,西山PAで休憩。

ついつい買い物。能登とは関係ないビーバーを買って,帰りの車の中ででも...と思ったのですが,杞憂でした(満腹でそれどころではありませんでした)。

県内ではつい最近,積雪があったので,道路の周辺には雪がかなり残っていました。金沢よりも多いですね。

七尾方面との分岐点

のと里山海道の終点付近には,NHK「まれ」のテーマ曲が流れる部分がありました。スピードを変化させると音程も変わるのが面白かったですね。70キロ走行に最適化されていたようです。

いよいよ穴水町へ。1回休みを入れても,1時間30分ほどで到着しました。やはりあの「関所のような料金所」が,ネックだったことを再認識。

ただし,穴水ICから通常の道路に掛けては混んでいました。

のと里山海道の終点です。

1月30~31日にかけては,雪中ジャンボ「かきまつり2016」ということで,穴水港付近の広場でイベントをやっていたのですが,我が家の場合,お年寄りがいるので,市内の料理店で「かきフルコース」を食べることにしました。

イベントのポスターです。

とりあえず店の場所を確認後,1時間以上時間があったので,「ジャンポかきまつり」の様子も見てくることにしました。というわけで,穴水港へ。

本日は快晴ということで,結構,猫がリラックスしていました。村上春樹の「1Q84」の中に千葉県の千倉のことを「猫の街」として描いていましたが,穴水もちょっとそんな雰囲気かもしれません。

穴水港付近の景色です。

あすなろ広場の「かきまつり」会場に到着

テントの中に入ると...既に大勢の人がいました。

総延長400メートルのジャンボ炭火コーナー。殻付きの生がきを買って,自分で焼くという感じでした。

かき鍋もありました。

穴水といえば,大相撲の遠藤関の出身地。遠藤の所属する追手風部屋も参加していました。

お隣には,「遠藤関パネル」。顔が出せるようになっており,「お姫様だっこ」してもらえるようになっていました。

まいもんまつりは,年中やっているようですね。

ゆるキャラもいました。しいたけ?


イベントのゲートです。

そろそろ予定の時間が近づいてきたので,穴水の市街地の方へ。途中,パーシバル・ローエルの碑がありました。冥王星の存在を予想した天文学者ですね。

路上観察の基本(?)のマンホールのデザイン観察。やはり,穴水といえば,ボラ待ちやぐらです。

市街地の方にも,まつりののぼりが出ていましした。

さて,予約してあった店(旅館でした)にはいってみると...次のような形で準備されていました。野外の炭火焼きと同様に楽しむことができました。利き手以外に軍手をはめ,利き手にはトングを持って,殻付きのかきを網の上に乗せて焼いていきます。

焼き方には色々作法があり,店の人が説明してくれました。それ以外にも説明書きが置いてありました。

殻の表面がカラカラになった後,ナイフで開いて食べます。自然な塩味が最高でした。

殻の丸くなっている方を下にして焼きます。殻が開いても「安心しないでください」ということで,結構じっくりと焼きながら食べました。

そのうちにかきフライも出てきました。結構熱くなってきたので,ビールも必需品ですね。

最終的にごはん,汁物も出て来ました。かき尽くしで満腹しました。

さすがにお年寄りにはボリュームが多過ぎでしたが,順調に消費していきました。右側が空いた殻入れです。

この網の上で焼いている感じが,かきまつりならではです。
というわけで,殻付きかきの方は完食。さすがに,かきフライとご飯の一部は,折詰で持ち帰りました。食べ終わった後は,ちょっと日焼けをしたような感じで,ちょっと肌がヒリヒリしています。「格闘した」という心地よい疲労感が残りました。

こんな感じの和室で食べました。ほぼ満席でした。

食事の後は,穴水駅方面へ。駅の隣には道の駅のような土産物店がありました。下の写真の青いバスは,あすなろ広場に向かうシャトルバスです。

こちらは穴水駅です。のと鉄道の終着駅です。

道の駅にも遠藤のパネル。

遠藤に限らず,大相撲関係の土産物が目立ちました。ピンクは遠藤のトレードマークですね。

穴水駅にも遠藤関のパネル。こちらは「お姫様だっこ」用。

穴水駅のホームが見えたので撮影。


その後,車で金沢へ。再度,西山PAへ。

上り線の方は,観光帰りの人を狙ってか,海産物まで売っていました。なんと殻付きかきも売っていました。

というようなわけで,天候にもめぐまれ,能登のかきを堪能してきました。かき以外にも色々とイベントをやっているようなので(2時間程度でもっと,奥まで行けることもわかったので),是非また能登には着てきたいと思いました。

最後におみやげ。竹内のみそ饅頭は定番。それ以外に穴水町の「能登城山餅」を購入。大変柔らかく,おいしい餅でした。

2016年1月11日月曜日

イル・デーヴが4人で歌うシューベルト「シルヴィアに」は詩にぴったりのゴージャスさ

先日,石川県立音楽堂でヴォーカル・グループ,イル・デーヴの歌を聞きました。終演後のサイン会では,そのデビュー盤「DEBUT」にサインを頂きました。

男性5人にしては面積は小さかったのですが(サインの大きさと体格は直接関係はないのですが...),しっかり「色紙」のようにうまく収まってくれました。


このデビュー盤のDEBUT(自虐的だけれどもユーモアたっぷりのネーミングですね)の1曲目に入っているのが,シューベルトの歌曲「シルヴィアに」です。通常は男声の独唱で歌われる曲ですが(ただし,女声歌手が歌っている演奏もあるようです),4人でハモッて歌う,イル・デーヴ盤には別の味わいがあります。

ムード歌謡のグループに「ロス・インディオス&シルヴィア」というのがいましたが,イメージとしては,「ロス・インディオス」が「シルヴィアに」向かって歌っている趣きに感じられます(意味もなく「ロス・インディオス・ウント・シルヴィア」などとドイツ語にしてみたくなります。)。

歌は,男声4人のよる暖かなハモリで始まります。この安心感というか幸福感というのが素晴らしいですね。男性4人でシルヴィアという女性を褒めたたえているという感じに聞こえ,実は,シェイクスピアの詩に非常に忠実な設定なのではないか,と思いました。

というわけで,イル・デーヴ&シルヴィアという感じで,ゲストに女声歌手を招いて,ジョイント・コンサートをしてもらっても面白いのではないかと思いました。期待しています。



2016年1月10日日曜日

キネマ旬報1位になった映画「恋人たち」をシネモンドで観てきました。目をそむけたくなるようなリアルで緊張感の映像。しかし強く引き込まれました。

実は昨日,この一年間気にかかっていたことが無事終わり,「ほっと一息」という気分になっています。正月休み中も気にかけていたので,「この3連休が本当の正月3が日」といったところです。

本日はまず,町内の左義長に出かけてきました。毎年,「成人の日?日曜日?」で迷うのですが,近所の神社に偵察に行ってみると,しっかりやっていました。


今日はとても良い天気でしたが,たき火に当たるというのは,何ともいえぬ安心感がありますね。

神社にあった榊です。「木」に「神」ということで,神社の境内にある木ということでしょうか。自宅の神棚用に,一枝頂いてきました。

その後,久しぶりに映画を観に行くことにしました。映画の割引券があったので,色々候補はあったのですが,最近,「2015年キネマ旬報1位は「恋人たち」に」というニュースがあったのを思い出し,「どんな作品だろう?」という興味からシネモンドでうまい具合に上映していたこの作品を観に行くことにしました(しばらく前までは,「Foujitaフジタ」にしようと思っていたのですが...)。


http://www.kinejun.com/kinejun/best10/tabid/64/Default.aspx

「恋人たち」というタイトルからすると,往年のヨーロッパ映画,ルイ・マル監督の同名の作品を思い出しますが(ただし,観たことはありません。ブラームスの弦楽六重奏曲を挿入曲で使っていたことで有名ですね),そのタイトルのイメージとは全く違う,リアルな映像とセリフの連続でした。


正直なところ,「見たくないなぁ」という映像が結構あったり,緊迫感に溢れたリアル過ぎるような辛いセリフが続いたり,結構疲れる作品だったのですが,それだからこそ,強く引き付けられ,間然とする間がありませんでした。

ストーリーの核は,次の3人の「恋人たち」です。

A:奥さんを通り魔殺人で亡くした男性
B:退屈な日常の中で暮らしつつ,新たに現れた夫以外の男性に引かれる平凡な主婦
C:同性愛のエリート弁護士

それぞれを演じていたのは,今回が映画初出演となる無名の俳優3人でした。敢えて無名の俳優を使うことで,リアリティが増していたのですが,その演技が凄まじく,橋口亮輔監督から,相当厳しい演技指導があったのではないかと思います。

核となっているのは,篠原篤の演じるAですが,その弁護士が池田良の演じるCであったり,Aの先輩が成嶋瞳子の演じるBの旦那さんだったり,社会の縮図を示すように,段々とつながりが分かってきます。Bの浮気相手の光石研の愛人の安藤玉恵が,怪しげな「水」を売る相手が,Aの務める会社の後輩だったり,大変面白い設定でした。

こういった人間関係について,セリフで説明する部分は一切ないので,はじめのうちは,ストーリー展開が断片的で「何?何?何?」という感じなので,戸惑います。ただし,生活感あふれるBの家の状況,精神的に落ち込むAのアパートなど,容赦のないリアルで迫力のある映像が続き,どんどん画面に引き込まれていきます。

特に妻を殺害された後,裁判を通じて復讐しようとするAの姿に迫力があります。裁判しようにも,お金がなくて弁護士に相手にされないような状況を見ながら,だんだんと「何とかならないのか」という気分になり,Aと自分とを同一視してしまいたくなります。

Cの弁護士は,絵に描いたような「どうみても嫌な奴」だったり,安藤さんと光石さんのコンビが最後の部分で,「皇室の親戚」を偽って詐欺をしてニュースに出てきたリ,ユーモラスな部分も所々で出てきました。このバランス感覚も巧いと思いました。

Bの夫役がリリー・フランキー,姑役が木野花さんだったり,主要登場人物をつなぐ脇役の演技も充実していました。

*************** 以下,ネタバレです。 *************************

ドラマの展開としては,3人とも,鬱屈した日常生活から,スパッと脱却できるわけではないのですが,それぞれに,ほのかに前向きな気分が出てきます。Aの務める会社は,東京の河川(隅田川?)の橋脚の老朽化を船に乗ってコツコツとチェックするような仕事をしているのですが,最後の場面では,その川を走るボートからふっと上を見上げると青空が広がっている,という感じで終わります。

結局,会社の同僚であるとか,身近な家族とのつながりの改善が人が生きていく力になるということになります。さんざん辛い映像が続いていたので,最後に出てくる,ちょっとした暖かさが心に染みました。

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かなり強烈な作品ということで,あまり何回も見たい作品ではなかったのですが,すごい力を持った作品だと思いました。



映画が終わった後は,本当はターバン・カレーにしたかったのですが...列が出来ていたので,ミスター・ドーナツへ。クリーム・ブリュレという新製品があったので,それを食べてみました。クリームパンにキャラメルを塗って,表面を焼く...という作り方でしょうか。


その後,21世紀美術館のタレルの部屋で一休みして帰宅。パノラマ機能で撮影してみたのですが,明暗の差が大きかったせいか,不思議な写真になっていました。