2012年11月25日日曜日

あまりにも快晴だったので末浄水場園地へ。「金沢の水」ペットボトルを購入

先週ずっと出張だったこともあり、今日は一日自宅で静養しようと思っていたのですが、この時期には珍しい快晴になったので、現在、期間限定で公開中の末浄水場園地に出かけてきました。

この浄水場は1930年に開設された歴史のある施設で、国指定名勝になっています。前庭が幾何学模様の洋風庭園になっているのが特徴です。施設の周りの樹木は快晴の下、美しく紅葉しており(だけど、やや遅かった?)、多くの見学者が来ていました。

素晴らしい快晴。駐車場は車がいっぱいでした。
幾何学模様の庭園
 
今回、もうひとつ楽しみにしていたのが、金沢市企業局から販売している「金沢の水」というペットボトルです。水道水を詰めただけ?という気がしないでもありませんが、この日も、金沢美大生がデザインした加賀手鞠をデザインしたボトルを販売していました。入場料がわりに1本ずつ買ってきました。
 
 
500mlタイプは通常100円のところ80円で、加賀手鞠タイプの方は、180円で販売していました。加賀手鞠タイプの方は、使用後、手軽な花瓶としても使えそうです。
 
この日は珍しく、母親と出かけてきたのですが、「浄水場に来るのは久しぶりだ」と気持ちよく楽しんでくれたようでした。ただし、この天気ならば、どこへ行ってもご機嫌だったかもしれませんね。

2012年11月24日土曜日

江戸東京博物館は、どのジオラマも精巧で大変楽しめました。その後、両国国技館~上野経由で金沢に戻りました。

横浜での仕事が終わった後の休日ということで、11月23日は、金沢に戻る電車に乗る前に東京見物をしてきました。

どこに行こうか考えてみたのですが、「東京駅から近い」「これまで行ったことがない」「雨が降っているので屋内」「高くない」という条件を掛け合わせ、両国にある江戸東京博物館に行くことにしました。場所は両国駅のすぐそば。両国国技館に負けない巨大な建物で、まさにアンコ形の横綱といったボリュームがありました。

両国駅に掛かっていた古い優勝額。三重の海と長谷川。両者とも懐かしいのですが、なぜこの2人?

建物の中の方も広々としていました。今回は常設展示だけ(¥600)を見たのですが、それだけでもかなりの広さでした。江戸から東京にかけての歴史を精巧なジオラマや模型などを使って紹介する展示が中心です。展示室に入るとまず実物大(多分)の日本橋がありました。

日本橋の下です。
このフロアが江戸、下のフロアが東京中心という構成でした。この博物館の特徴は写真撮影可という点です。本物ではなく、「作り物」ばかりなので当然といえば当然ですが、気兼ねなく撮影できるというのは気分が楽です。この展示物がどれもよく出来ています。各時代の街並みのジオラマがあるのですが、写真で撮影してみると、どちらが本物か分からないぐらいです。

こちらは本物

こちらはジオラマです。
下のフロアは明治以降ですが、この中では東京大空襲の被害を示す地図が印象的でした。ボタンを押すと、空襲のあった日付ごとに色がついていくのですが、3月の大空襲の時に下町付近が真っ赤になってしまうのには、ゾッとしました。最終的に皇居周辺を除く、ほとんど東京全体が真っ赤になっていました。今現在の東京の発展と比較すると、よく復興したものだと感心してしまいます。

赤い部分が被害を受けた部分
その後、ミュージアムショップで土産物をチェックしました。和風のグッズが非常に充実しており、ついつい、自分用のものも含め買い込んでしまいました。ちなみに自分用に買ったのは、和風のブックカバーです。

自宅に帰ったあと撮影
実は、ブックカバー集めが趣味です。なかなか良い感じのものをコレクションに加えることができました。

お隣の両国国技館の前も通ってみました。

この地名なのですが、非常に紛らわしいですね。横綱ではなく横網(よこあみ)でした。

親切にもルビが振ってありました。
今、大相撲をやっているのでてっきり幟が沢山立っているものかと思っていたのですが...勘違いでした。今は九州場所でしたね。とりあえず、土産物コーナーだけをのぞいてきました。他では入手できないようなものが多数あったのですが、あまり荷物を増やしたくなかったので、次のような白鵬の似顔絵(似ている?)入りの小型うちわを購入しました。

仏壇の線香の火を消すぐらいにしか使えない大きさかも
誰のうちわにするか迷いましたが、やはり、横綱の地位に敬意を表して白鵬にしました。

そのまま東京駅に戻っても良かったのですが、JRの首都圏周遊券を持っていたので、ふらふらと上野方面に行ってみました。どこか一つぐらい展覧会を見れないかな...と思っていたのですが、甘かったですね。小雨にも関わらず、上野駅~上野公園にかけてはどこも人だらけでした。

中でも人が多かったのが上野の森美術館だったようです。ツタンカーメン展をやっていました。

取りあえず西郷さんと西洋美術館前のロダンによる銅像や、いくつかの館のミュージアムショップなどを見て駅に戻りました。

東京駅に戻った後、まだ時間があったので、近くの新丸ビルまで行きました。この丸の内口ですが、最近リニューアルして、とてもきれいになっていました。以前がどうだったか記憶にないのですが、ドームの内側の天井もとても良い感じでした。みんな見上げて写真を撮っていました。

新丸ビルでは、Delfonicsという文房具店と上の方の階にあった手ぬぐいの店に行きました。Delfonicsというブランドはよく見かけるのですが、店舗としてはあまりないかもしれません。今のシーズン、どの文房具コーナーも手帳だらけですが、今回は小型ペンを買ってしまいました。

手ぬぐいの方は、江戸東京博物館でも売っていたのですが、面白いデザインのものを見つけたので、ついつい買ってしまいました(このてぬぐいは、サプライズ用にしばらく隠しておこうと思います。)。

新丸ビルの4階ぐらいから東京駅を真正面から見下ろすことのできる場所があるのを見つけました。

その他、ライオンキングのPRコーナーがあったり、電車の待ち時間を有効に使うことができました。


さすがに3泊4日の出張ということで、あれこれと疲れたので、今週末はゆっくりと過ごしたいと思います。

2012年11月22日木曜日

横浜に滞在中です。ゴッドファーザーに釣られてコロッケを買ってしまいました。

火曜日から、仕事関係で横浜に滞在しています。宿はJR桜木町駅付近です。本日が3泊目ということで、近隣の雰囲気にもなじんできました。みなとみらい方面とは反対方向のローカルな感じの商店街近くにある安い宿に泊っているのですが、毎日、同じ道を通っているうちに、非常に素朴なコロッケ専門店(多分、コロッケ、コロッケパン、コロッケ+ビールしか売っていない?)が気になり始めました。


店の前にCDラジカセが置いてあり、いかにもBGMという感じの音楽が流れています。今日は「ゴッドファーザー愛のテーマ」がストリングスたっぷりに店周辺に流れており、「今日が最後の日」「買わないと後悔しそう」ということで、とうとう2個買ってしまいました(「2個以上から」と書いてあったので)。

注文を聞いてから、年輩の女性がコロッケを揚げるのですが、数分時間がかかるので、待っている間、ずっとストリングスの「ゴッドファーザー」をしっかりと聞いてしまいました。このお店なりの「サービス」なのかもしれませんね。わざわざCDラジカセを店頭に置いてBGMを流すというのは、BGMらしからぬ「意思」を感じてしまい、妙に心に染みました。

この手の音楽(ポールモーリアかカラヴェリだと思います)を聞くと、1970年代の気分になりますが、こういうシチュエーションで聞くと、結構、血が騒いでしまいます(変でしょうか?)。村上春樹の小説にも、こういう感じの描写があった気がしますが(クリーニング店だったと思います)、何か非常に存在感のあるお店でした。

宿に帰って、ビールと一緒に食べてみましたが、揚げたてということもあり大満足でした。もともとコロッケが大好きなので、今度横浜に来ることがあったら、また食べてみたいと思います。

2012年11月18日日曜日

今日は金沢泉鏡花フェスティバルへ。ドラマ工房で演劇公演「囮(おとり)」を観てきました。難解でしたが雰囲気は伝わってきました。

金曜日の快晴はやはり長続きせず,今日の金沢は一日雨でした。その中,金沢市民芸術村で行われている金沢泉鏡花フェスティバルに参加して来ました。

1週間ほど前,泉鏡花記念館に行った時,鏡花原作の「化鳥」を絵本化したものの原画展を行っており,関心を持ちました。この日は,この「化鳥」などを基に作られた,「囮」という作品が地元劇団メンバーによって上演されるということで,これを目当てに芸術村に行きました。

行ってみると...

特設紅テントがありました。昨晩,ここで唐十郎の演劇が上演されました(今晩もやっていたようです)。これも面白そうだったのですが今回はパスしました。

さて,この「囮」という作品ですが,5年ごとの泉鏡花フェスティバルの度に募集している,泉鏡花記念金沢戯曲大賞の受賞作品です。今回が4回目で,中空よおいさんという方の作品です。

「化鳥」という作品自体しっかり読んだことがないので,どういう形で引用しているのかまでははっきりと分からなかったのですが,「母-子」の物語を拡大解釈し,「現代の若者」と「社会」「大人」との関係を象徴的に描いた作品になっていました。

主役の少年・廉(れん)とその分身の「猿」,そして,「花」という名前の少女。この3人を中心にドラマは展開します。ドラマ工房自体にステージはないので,役者さんたちは,お客さんのすぐ前で演技をするのですが,この3人は,四畳半の部屋を示す四角い台の上で演技をするシーンが中心でした。
開演前の様子。既に役者さんが動き回っていました。
 廉は,川のそばにある,この4畳半の部屋に引きこもっているという設定,猿の方は,二次元の世界の方に惹かれるオタクということになっていました。が,セリフが非常に多く,しかも脈絡がない部分が多いので,正直なところ,展開がよく分からなくなってしまいました。

脇役もかなり多く,「本当は化ケモノだけれども人間の姿として登場している...」というような,訳あり風のキャラクターばかりで,それぞれ何を象徴しているのだろう,と考えているうちに,こちらも訳が分からなくなってしまいました。

というようなわけで,「1回観ただけではよくわからない」という作品だったのですが,それでも作品の伝えようとしている内容は理解できた気がしました。中心人物の若者3人だけはいずれも白っぽい衣装を着ていましたが,いずれも純粋過ぎるほど一図な心を持った子供として描かれていました。脇役たちの方は,純真さを失った大人・世間として描かれており,その葛藤が伝わってきました。

年齢的には,私はもちろん「大人」の方ですが, 実は,精神的には,まだ「子供」のようだと自分で思っています(社会人っぽい行動,大人っぽい行動を取ることは,いまだにスムーズにできません。)。というわけで,主要人物3人,特に引きこもりの廉に感情移入をして観てしまいました。前述のように,訳が分からなかったのですが,「大人の世界」への嫌悪感や恐怖感のようなものはリアルに伝わってきました。

最後の方では,化ケモノたちが,廉の集めていた「記憶」を象徴するような白っぽい紙切れ(発砲スチロール?)を延々と会場にバラマキ続けていましたが,この部分も非常に印象的でした。訳は分からないけれども,意味深でした。

全体で休憩なしで90分ほどなので,演劇としてはそれほど長い作品ではありませんでしたが,セリフの量が多く,それがどんどん積み重なってくるので,非常に見ごたえがありました。リアルなステージではなかったので,「これは何を意味しているのだろう?」などといちいち考えてしまったので,結構疲れてしまいましたが,たまには日常生活とは全然違った時空間に没入するのも,良いものだなと感じました。

次のとおりシナリオが公開されていることが分かりましたので,これを読んで,反芻をしてみようかと思います。
http://www4.city.kanazawa.lg.jp/11020/bungaku/gikyoku/gikyoku.html

演劇を見た後は,その他の展示をざっと見てまわりました。
フェスティバルの立看板

囮のポスター


金沢文芸館も協賛しているようでした。
歴代の受賞者の肖像写真集
この日は,市民芸術村から金沢市内中心部までシャトルバスが出ていたので,帰りは乗ってみました(行きは自宅の車で送ってもらいました)。香林坊に着いた後,たまにはこの辺で昼食を食べてみるか,と思い...ターバンカレーに入ってみました。

他の金沢カレーの店には入ったことはあるのですが,いちばんの老舗のターバンカレーだけは入ったことはありませんでした。せっかくなのでメニューに「1番人気」と書いてあったメニューを注文してみました。

金沢カレーの濃厚なルーの上にハンバーグ,ウィンナー,ロースカツが乗っているというもので,大満足でした。


写真を見返してみて,また食べたくなりました(このところ,要ダイエットなのですが)。

その後は本屋をめぐってバスで帰ったのですが,演劇→カレー→本屋 というのも,なかなか良い取り合わせだと思いました。

2012年11月11日日曜日

秋の金沢市内文学館めぐり。今年もやってみました。

ここ数年,10~11月頃にかけて,金沢市内にある文学館を4つめぐると記念品をもらえる「文学のまちを歩こう。」というイベントを行っています。ラ・フォル・ジュルネもそうですが,”ハシゴ”して回る
ことが好きな性分なので昨年に続いて,今年もやってみました。ちなみに入場料ですが,「ワンデイパス」を買えば,500円で済みます。

今回ですが,11月9日の金曜日の午後,休日出勤の代休をもらえたので午後からのんびりと自転車で6か所めぐってみました(余談ですが,「午後から休み」というのは良いものですね。1日休みよりも好きかも知れません。)。

スタートは,徳田秋声記念館。この日から企画展「泉鏡花といふ男」という展示が始まっていました。今年は,泉鏡花文学賞制定40周年記念ということで,鏡花関連のイベントをいろいろとおこなっているので,秋声記念館でも鏡花を取り上げたようです。ライバル関係にあった鏡花についてのコメントなど,興味深いものがありました。

続いて泉鏡花記念館へ。こちらでは,特別展「泉鏡花×中川学 絵本「化鳥」原画展」をやっていました。鏡花作品には幻想的なイメージがあるので,映像化されることも多いのですが,この「化鳥」という作品も読みたくなりました。

その次は,すぐ近くにある金沢文芸館へ。この館は...数合わせのために行ったようなものですが,個人の家の書斎のような雰囲気がなかなか良いですね。




その次も「通りがかり」だったのですが,寺島蔵人(くらんど)邸という武家屋敷に行きました。この建物は,ただの個人の家だったのですが,数年前に金沢市に移管され,文化施設として観光客も入るようになったものです。私自身,中に入るのは今回が初めてでした。庭が見所なのですが,まだ紅葉はしていないようでした。



続いて広坂方面へ。自転車だと大して時間は掛りません。中央公園横の街路樹の紅葉が見頃になっていました。

ただし,地面に落ちた葉っぱの方が好きだったりします。


中央公園の中にも入ってみました。ずーっと前に次の写真のアングルで絵を描いたことがあるのを思い出して,同じ構図で写真を撮ってみました。外国人に話しかけられたことなどを思い出します(なぜか日本語でほめてくれました)。もちろん当時は,背景の石川近代文学館にはガラスのエレベータはありませんでした。


その次に金沢能楽美術館にも立ち寄ったのですが...写真を撮り忘れていました。

その後,一気に犀川大橋を渡り,室生犀星記念館まで行きました。この館では,企画展「小説家犀星の誕生:瀧田樗陰コレクションから」をやっていました。中央公論の編集者だった瀧田樗陰という人の影響力についての展示でした。犀星には限りませんが,文学作品については,この編集者の力というのが大きいですね。

ここで4館を制覇したので,記念グッズの「絵はがき帖」をもらいました。各記念館の絵はがきを束ねたものです。ちょっとレトロな本の装丁がデザインされていたり,なかなか面白いものでした。次のような感じです。




その後,再度,犀川を渡りました。かなり暗くなってきていたので照明が点灯し始めていました。

最後はお馴染みの金沢21世紀美術館で締めました。ただし...写真に写っている脚立は展示物ではありません。丁度展示作品の入れ替え中でした。11月下旬からの新しい展示が始まったら,また観に来ようと思います。




以上で半日の金沢市内ツァーを終えました。かかった費用は500円だけでした。この日は快晴ではなかったのですが,雨は降っていなかったので,こういう場合は,自転車がいちばんですね。費用的にも時間的にも効率的です(健康面でも)。

金沢市には,大きくない美術館や博物館などの文化施設がかなり分散しており,運営の面では非効率的と言われかねないのですが,こうやって街歩きと組み合わせることができるのは大きなメリットだと思います。

こういう企画がないとなかなか地元の文化施設に行く機会はないので, 1年に一度ぐらいはハシゴをするのも良いものだと思います。

 (参考)ちなみに昨年は次のようなツァーをしました。
http://oekfan.blogspot.jp/2011/10/blog-post_11.html

2012年11月8日木曜日

帰宅したらカニと日本酒が待っていました。

11月になり,雷が頻繁に鳴り響くようになると金沢ではカニが店に出回ってきます。私自身,特に大好きというわけではないのですが,もちろん嫌いというわけはなく,あればしっかりと食べます。

今日,ピアノの演奏会を聞いた後,家に戻ってみると,次のような感じでカニが私を待っていてくれました。さらにこれに日本酒の熱燗を追加し,しっかりと塩で茹でられたカニを堪能しました。


先に書いたとおり,特にカニは好きというわけではないのですが...今日の蟹は非常に美味く感じました。母親の言葉によると「カニ一杯で1万円もして迷ったけども,思い切って買ってしまったわ」ということで,まず,その金額に舌が眩まされているのかもしれません。が,これぐらいの量だからこそじっくりと噛みしめて味わえたのでしょう。しゃぶり尽すように食べました。

それとやはり日本酒との取り合わせが最高ですね。私は,日本酒を飲むならば冷酒よりは熱燗が好きなのですが(安い酒でも熱燗ならば美味しくなることもあります),雨の中を帰宅した後の「熱燗+カニ」という相乗効果は,この季節ならではです。
 
ちなみに今日は,4人で分け合ったので,1人2500円ということになります。今日のピアノリサイタルの入場料が3000円だったので,五分五分といったところでしょうか。さすがに,ややボリューム不足でしたが,思わぬところで贅沢感を味わえた,今日の夕食でした。