2012年7月29日日曜日

五輪中継の合間を縫って「平清盛」を見ていますが,崇徳上皇がすごいです。

テレビ放送は,ロンドン五輪中継ばかりになっていますが,日曜の夜は大河ドラマということで,今日は18:00からの放送を録画して「平清盛」を見てみました。「平清盛」は,始まったばかりのころから「画面が汚い」とか「視聴率が悪い」とかさんざん言われ続けていますが,個人的には非常に充実した作品だと思っています。

確かに平○○とか藤原□□とか源△△が多過ぎて,よく分からないところはあるのですが,ドラマ全体の絢爛たる雰囲気とスケール感は見事だと思います。特に今日の「平家納経」は凄かったですね。崇徳上皇の怨念の世界が描かれていたのですが,上皇役の井浦新さんは,「ロード・オブ・ザ・リング」辺りに出てきそうな妖怪のようになっていました。大河ドラマにこういう怖い映像が出てきたのは,初めてかもしれません。

ドラマの方は次回から第3部(どこから第2部だった?)とのことですが,いよいよ,お馴染みの源平の戦いが出てきますので,益々楽しみです。考えてみると,この源平の争いは「スター・ウォーズ」と共通する雰囲気があります。タイトル自体,「平清盛」ではなく,「バトルズ・オブ・ゲンペイ エピソード1」とした方が良かったかもしれません。

「スターウォーズ」シリーズも悪役になるダース・ヴェイダーの若い時を,前半のエピソードで描いていましたので,平清盛=ダース・ヴェイダーと考えれば,結構似ている気がします。

というわけで,この調子で,平清盛の人生に関わらず,いっそ壇ノ浦まで見てしまいたい気もします。

2012年7月22日日曜日

7月中旬は高校野球と高校吹奏楽

この時期毎年,石川県では甲子園の地区予選と吹奏楽の地区予選が行われています。本日の午後の吹奏楽は注目の「高校A」ということで(実は,我が家の子どもも出場するのですが),行きたかったのですが,別に用事があり,残念ながら聞きに行けません。

今年の場合,小松明峰が「3出」後で出場していませんので,代わりにどこが出るのか?という違った注目点もあります。高校野球の方は,昨日中途半端に雨が降ったので,少し予定が狂ったのですが,吹奏楽のコンクールと似たような顔ぶれが並んでいます(同じ,石川県の高校なので当たり前ですが)。吹奏楽の事情を知らなかった頃は,「なぜ,○○高校は吹奏楽部が来ないのだろう」と無責任に思っていましたが,吹奏楽の大会直前といった場合は,当然,吹奏楽の大会優先ですね。

ただし,今日が終われば,吹奏楽部も野球の応援に行けそうです。個人的には,小松明峰が甲子園に行き,吹奏楽部の強力な応援を全国放送で聞いてみたい気もします。今年はある意味ではチャンスかもしれませんね(我が家の子どもの学校も,まだ可能性はあるのですが....)。

2012年7月17日火曜日

「さあ太陽を呼んで来い」 の作詞者を調べてみると

今年は作曲者で指揮者だった山本直純さんの没後10年でした。忘れられた存在になりつつあるのが寂しいのですが,私にとっては,今でも最も尊敬している音楽家の一人です。そもそも生まれて初めて,生でオーケストラを聞いたのが「オーケストラがやってきた」の公開収録で,その後も毎週のようにこの番組を見ていた記憶があります。

直純さんの作品リストを,今日たまたま眺めていたのですが,「さあ太陽を呼んで来い」が入っているのを見つけました。子どもの時に学校で歌った曲というのは意外に覚えているのですが,この曲も印象深いですね。YouTubeに収録されているものを聞くと非常に勇ましい感じですが,間奏で「ラララララーラー」と音が上がって行った後, 2回目は半音が混じってちょっと印象が変わる辺り,とてもよく覚えています。その後,口笛になるのですが,うまく吹けず「残念」だったことも覚えています。

そして,この曲の作詞者を調べてみたら...何と,今も東京都知事として活躍されている石原慎太郎さんでした。二人とも1932年生まれで同じ年齢(ちなみに岩城宏之さんも同じ年齢)なので,この組み合わせには,不思議はないのですが,かなり意外性のある組み合わせですね。石原さん作詞の「太陽」というのは,やや出来過ぎている感じですが,この二人ならではの大らかさと強さのある作品と言えそうです。

ちなみに今日は,慎太郎さんの弟の裕次郎さんの命日とのことです(NHKの「歌謡コンサート」をたまたま見ていたら言っていました。)。これでようやく話がまとまった感じです。

と思ったのですが,まだ連想は続きます。 

この「歌謡コンサート」という番組は,数少ない演歌歌手が登場する番組ですが,結構好きだったりします。今日は裕次郎の曲をなぜか五木ひろしが歌っていましたが,仕事から戻った後,疲れて日本酒とかを飲みながら見るには,丁度良い感じの番組です(今日はワインを飲んでいましたが)。

今日は,その他,由紀さおりさんが「手紙」という懐かしの曲を歌っていました。タイトルは知らなかったのですが,「聞けば分かる曲」でした。この曲の雰囲気というかリズム感が「何かに似ている」と思って食事をしながらじっと考えていたのですが...分かりました。トム・ジョーンズの「ラブ・ミー・トゥナイト」の前半部です。「ターンタタ,ターンタタ...」というリズムの繰り返し方が結構似ている気がします(歌い方は違いますが)。

作曲年代は,「ラブ・ミー・トゥナイト」が1969年で「手紙」が1972年ということで,結構影響を受けていた可能性はありそうですね。逆に言うと,由紀さんのアルバム「1969」がアメリカで受けたのも納得という感じです(ただし,「手紙」は1972年の曲なので入っていません)。

というわけで,結局,脱線して,なぜか我が家に1枚ある「トム・ジョーンズ・べスト」 を聞いています。こちらの方は聞いているうちに,和田アキコを思い出してしまいますね。由紀さんの「1969」もそのうちに聞いてみたいと思います。

2012年7月16日月曜日

避暑を兼ねて午後からプラネタリウムへ

今日の金沢は,午前中からフェーン現象のせいで,36度を超える暑さになりました。窓を開けるとそれなりに風は入ってくるのですが,ほとんど熱風ということで,どこか涼しいところに行くことにしました。思いついたのは,今年,機械が新しくなったという「いしかわ子ども交流センター」のプラネタリウムです。午前中から出かけたかったのですが,午前中に上映していたのは,ポケモンなどの子供向け番組だったので,午後1時からの「いしかわから宇宙へ」を見てきました。

考えてみると,プラネタリウムに行くのは本当に久しぶりのことです。小学生の頃以来かもしれません(以前,オーケストラ・アンサンブル金沢の練習場になっていたプラネタリウムです)。子供の頃は,星の名前を覚えたりするのが好きだったのですが,そのきっかけになったのは,プラネタリウムだったと思います。


今日は,半分避暑で,新しい施設に行ってみたのですが,雰囲気は同じだなぁと思いました。椅子に座り,背もたれをぐっと後ろに倒し,部屋の中が真っ暗になると,日常とは別の星の世界へと入って行きます。映像技術がもの凄く進化しており,宇宙を旅行しているような気分になるような映像が増えたのは大きな違いですが,「この時期,南に見えるのがさそり座。白く見えるのが天の川。夏の大三角が東側から真上...」という説明は,子供の時も聞いた記憶があります(ということは,子供の時も夏休み直前だったのかもしれません)。


解説の男性の語り口は,とてもゆったりとした丁寧なもので,いつまでも聞いていたいほどでした。

ちなみに,解説の中で,左目をつぶり,右手を水平に出した時のゲンコツの数で地面からの角度を測れます(縦にしたゲンコツ1個分が10度。さそり座のアンタレスはゲンコツ2個~3個の間ぐらい),とおっしゃられていたのですが,これは役立ちそうです。今日の夜9時頃の南の空で確認したいと思います。

プラネタリウムの上映の45分間ほど,仰向けになっていましたが,この間だけは,非常にリラックスできました。星空の映像にあわせて,クラシック音楽を流すような回もあるようなので,今度は,暑い夜にでも出かけてみようかなと思っています。

いしかわ子ども交流センターのプラネタリウムの番組紹介
http://i-kodomo.sakura.ne.jp/?page_id=22

2012年7月14日土曜日

蒸し暑い一日でしたが,徒歩で金沢市内めぐり

昨晩,激しい雨が降り,自転車を駐輪場に置いたままにしていたので,今日は午後から,金沢駅付近に自転車を取りに出かけてきました。そのついでに,まず金沢21世紀美術館に寄って,1年間でたまったポイントをミュージアムショップ500円割引券と絵はがきに交換してもらってきました。

絵はがきの方は,今日の昼頃,日本テレビの24時間テレビのTシャツを買ってきていた家人の影響を受けて(こんなTシャツです),奈良美智の絵はがきにしてしまいました。
 
その後,あちこち店に寄りながら,香林坊から武蔵を通って金沢駅まで,歩いたのですが,さすがにバテました。ただし,JR金沢駅の地下で,かなり大規模な中古CD市をやっていたので,思わずじっくり眺めてしまいました。広々とした空間にボサノヴァのリズムが響く中,選んだのが300円のCD2枚でした(ほとんど値段で選んだのですが...)。

1枚はジャン=ピエール・ランパル(フルート)とリリー・ラスキーヌ(ハープ)が演奏した「日本の旋律」です。編曲者を見てみると有名な作曲家の矢代秋雄さんということで,選んでみました。

もう1枚は,ズービン・メータ指揮ロス・アンゼルス・フィルによる,「メータ・グレイテスト・ヒット」という管弦楽作品集です。チャイコフスキーのスラブ行進曲,1812年,ロミオとジュリエットにラヴェルのボレロが加わったベストアルバムで,ほとんど暑気払い用です。最近, NHK-FMでメータとLAPOによる,「春の祭典」の演奏を聞いて「いいなぁ」と思い,それに釣られたのですが,時代そのものが”LP全盛期”だったかもしれないですね。

今からゆっくりと聞いてみようと思います。


2012年7月12日木曜日

九州は「これまで経験したことのないような大雨」

梅雨も終わりに近づいているのか,このところ全国的に大雨になることが多くなっています。今日は,熊本県などで記録的大雨になったようです。

今回,この「記録的大雨」を表現するために使われたのが,「これまで経験したことのないような大雨」という言い方です。この表現は,最大級の表現ですが,厳密に考えると,不正確な表現だと思います。

まず,誰にとって「経験したことがない」のか?がよく分かりません。全国を転々としている気象庁の人なのか,熊本県にずっと住んでいる人なのか?80歳の老人か?14歳の中学生か? ベテランの気象庁の職員が「こんなの経験したことないですよ」というのと子供が感じるのとでは結構感覚は違うと思います。

それと,仮に来年,熊本県がかなりの大雨になったらどういう表現になるのか気になります。「昨年ほどではないが,かなりの大雨」といった表現になるのでしょうか。

厳密さと分かりやすさを両立させるのは難しいと思いますが,個人的には,同じ県での前回の同レベルの大雨と比較して,「○○県ででは○年ぶりの大雨」ぐらいの言いまわしの方が落ち着きます。何も限定なしで「これまで経験したことのない」となると,いくらなんでも大げさ過ぎる気がします。

ただし,映像を見る限り,今回は「本当にすごい大雨です」ということを伝えたかったのだと思います。石川県は比較的,大雨の災害の少ない県ですが(雨の日は多いですが),今回,災害に合われた方にはお見舞いを申し上げたいと思います。

2012年7月8日日曜日

100分de名著「パンセ」を見て目からウロコが落ちました。

NHKのEテレの「100分de名著」という番組を録画してあったのを観てみました。25分×4回で特定の名著を紹介するという番組で,6月はパスカルの「パンセ」でした。名前だけは聞いたことのある本ですが(そして,「人間は考える葦である」という言葉で有名です),内容は知らなかったので,じっくりと見てみることにしました。これが,非常に面白い内容でした。

解説は鹿島茂さんで,4回目だけは生物学者の福岡紳一さんがゲスト出演しました。

「パンセ」自体,しっかり構築された体系的な本ではなく,「考えられたもの(Pensee)」の断片が死後に整理されたものなので,現代でいう,ツイッターやブログ感覚の文章が沢山集まった本と言えます。番組では,人生相談的な質問にパスカルならどう答える?という形で進んで行きました。すべて「パンセ」の中の引用で回答していたのですが,その回答が,ぴったりきました。

「私たちがどんな状態にいても,自然は私たちを不幸にする。私たちの願望が幸福な状態というものを心の中に描き出して見せるからだ」
「真実を伝えると,たいていは伝える人にとって不利に働く」
「人間の最大の卑しさは名声の追求にある。しかし,それが人間の卓越さの最も大きな印でもある」

とか,いろいろありました。その中でいちばんすごいなと思ったのが,「人間は休んでいると不安になる。それから目をそらすために労働をする」というものでした。この「何かから逃れるため」という部分を正確に言うと「死」ということになり,「死を考えないように気晴らしをすることが人生である」ということになります。

この辺はかなり,言い回しが原典とは変わっていると思いますが,「死について考える→不安になる→気晴らし→また死について考える→気晴らし....」という連鎖が人生ということになります。考えることは不幸の素であるけれども,それでも考え続けられるところに人間の偉さがあるというのを聞いては,「そういうかもしれない」と納得しました。

今回,テキストを買わずに見ていたのですが,本物も読んでみたくなり,思い切って「パンセ」を買ってしまいました(文庫本で1000円以上しました。こんな高い文庫本を買ったのは初めてかも)。結構厚い本なので(特に後半はキリスト教の知識がないと難しそう),一気に読めないと思いますが,パラパラと拾い読みをしていこうと思います。

2012年7月7日土曜日

昨晩は,近来まれに見る,良い宴会でした。ただし,二日酔いに

昨晩は金沢市に大雨警報が出ていたのですが,職場の”暑気払い”ということで金沢市中心部に出かけてきました。今年は,5月から6月にかけて,飲みに行く機会が多く,これで5回目になりますが,その中でも特に良い会になりました(毎回点数を付けているわけではありませんが)。

まず,良かったのが日常の仕事の話や人の噂が全然出なかった点です。料理の話や地理の話などがバランス良く出てきて,それに「あれは良かった」「これは良かった」という感じの話が絡み,気持ち良く過ごすことができました。

そう考えると,前提になっていたのは料理の良さと人数だったのかもしれません。 良いタイミングで工夫された料理がポンポンと出てきて,「これは何だろう」という感じで会話が続きました。人数も全員を見渡せるぐらいで,アットホームな感じでした。

1次会の後,他の皆さんも気持ちが良かったのか,1次会の半分程度の人数で2次会に行きました。今度は,非常に落ち着いた雰囲気のあるバーでした。きっと値段は結構高かったのだと思いますが,ありがたくおごっていただくことにしました。ここでは,ウィスキーとチーズが出てきました。こちらでも「このウィスキーは...」「このチーズは..」という感じで,飲み物や料理から話が広がっていきました。あまり蘊蓄を語り過ぎるのも良くない場合もありますが,食を中心とした教養というのは,コミュニケーションの基本なのかもしれません。

今回,名前と味を覚えたのがラフロイグというウィスキーでした。言ってみれば「正露丸」風の味なのですが,深さを感じました。この店では,ショパンのピアノ曲がBGMに流れていましたが,クラシック音楽によく合うと感じました。

というわけで,近来まれな良い宴会となりました。ただし,完全に二日酔いです。今日の午前中はボーっとして過ごしていました。

2012年7月1日日曜日

明日からスーパークルビスということでユニクロへ行ったのですが...

今日の午前中は,家族の買い物に付き合って,ユニクロに出かけてきました。特に何も買う予定はなかったのですが,店頭のセール品を見ているうちに,「職場では,明日からスーパークールビズだったな」というのを思い出し,ポロシャツを2着買ってしまいました。

これで少しは楽に過ごせるかなと思い,家に戻ってから試着してみたところ,結構窮屈でした。Lを買うべきところを,Mを買っていたいたようです。考えてみると,ポロシャツを買うのは久しぶりのことです。自分のサイズを把握していなかったのは,かなり情けないのですが,襟回りとか胸囲ぐらいならば分かるので,まぁ仕方がないかもしれません。それと...近年太り気味というのも原因でしょう。いずれにしても,レシートを持っていけば交換可能ということでしたので,午後から再度出かけてきて,交換してきました。

ただし,よくよく見ると,同じ値段のポロシャツから同じ材質の半袖シャツに変わってしまっていました(本当によく似ており,レジで気づきませんでした。値段も同じ)。また行くのも面倒なので,「まぁこれでよいか」ということにしました。

それにしてもスーパークールビズがどうなるか気になるところです。今年の場合,今までのところ,それほど暑くないので,ノーネクタイ+長袖ワイシャツで過ごしているのですが,明日から,皆がどういう服装になるのか,ちょっと楽しみです。本当は裸足+サンダルで過ごせるといちばん楽なのですが,そこまではやめておこうと思います。