2012年4月28日土曜日

21世紀美術館「世界を変えた書物展」by金沢工業大学LCは見ごたえ十分。新展示にも面白いものがありました。

今日は午後から金沢21世紀美術館に出かけ、「世界を変えた書物」展、「工芸未来派」、「ソンエリュミエール:物質・移動・時間」の3つの展示を見てきました。

最初に見た「世界を変えた書物」展は、これで入場無料?というぐらい、見ごたえ十分でした。特筆すべきは、展示室でカメラ撮影が許可されていた点です(フラッシュ撮影は不可ですが)。海外の博物館・美術館では、こういう形が多いのですが、宣伝効果を考えると、こちらの方が良いという判断が増えて来ているのだと思います。というわけで、いくつか写真で紹介しましょう。
まずは書斎風の展示室がありました。こういう雰囲気は良いですね。

グーテンベルクのものとは違いますが活版印刷機です。初めて見ました。

「知の森」と題した展示です。これがメインの展示です。西洋の科学技術史上、特に重要な発明発見についての原著がずらりと並んでいました。これだけ集めるのにどれだけお金がかかるのだろう、などと思ってしまいました。全部、金沢工業大学ライブラリーセンターで所蔵しているものです。

いちばんビジュアル的に分かりやすかったコペルニクスの「天球の回転について」(1543年)です。円形の軌道になっている点が、本来の軌道とは違う点です。

その後は、今日から始まった21世紀美術館主催の展覧会も見てきました。2つのうち、「ソンエリュミエール」の方が面白いと思いました。特に草間弥生さんによる、部屋全部を蛍光色の水玉にしたような展示には驚きました。工芸未来派の方は、秋元館長自ら担当した展示ということですが、陶器類が多かったので、地震なったら大変かも、などと変なことを気にしながら見てしまいました。

今日から連休開始ということで、例によって館内は賑わっていました。レアンドロのプール付近では、「これが有名なプールか」という会話をしていましたが、もはや兼六園の灯篭なみに有名なのかもしれませんね。
知らない人同士が、自然にコミュニケーションを取ってしまう、というのも制作の狙いなのかもしません。そういえば、21世紀美術館の屋外にある、ラッパ形の展示も、誰とコミュニケーションを取るのかが分からない、というものです。現代美術のコンセプトの一つなのかもしれませんね。

長かった4月もようやく終わりに近づいてきました。ようやく一息つけそうです。

4月に入ってから、予想以上にやることが多く、かなり大変な日々が続いていました。こういう時は、なかなか時間が進まないものです。3月末のことなど、何年も前のことのように思えてしまいます。

しかし、何事にも終わりがあります。本日、必死に作業をしたところ、ようやく先が見えてきました。連休前半も休めないかなと思っていたのですが、ようやく少しはのんびりできそうです。

何よりも、ラ・フォル・ジュルネ前に終わってくれたのがうれしいですね。ゆっくりと音楽を楽しめるのが本当に楽しみです。できれば、天候もよくなって欲しいものです。

2012年4月8日日曜日

今日は春らしい穏やかな一日。兼六園に行った後、今日も #春ららら 市を眺め、北陸音盤祭へ

昨日とは違い、今日はとても穏やかな一日になりました。少し仕事も入っていたのですが、今日も金沢市中心部まで自転車で出かけて散策してきました。

まずは無料開放していた兼六園へ。あとは桜が咲くのを待つだけという感じで、適度に賑わっていました。


兼六園から卯辰山~医王山がよく見えました。春らしい光景だと思います。


続いてオーソドックスに「ことじ灯篭」へ。みなさん順に記念撮影をしていました。言葉を聞いていると、非常にインターナショナルでした。

日本武尊の銅像前ではガイドさんが「ヘビとナメクジとカエルの3すくみ」のため石は崩れません、というおなじみの解説をしていました。学生の頃、知人が物理学専攻の人にその理由を尋ねたところ「摩擦があるから崩れない」と一瞬にして「正解」を言って話が終わってしまい、「3すくみ」のネタを披露することができなかったと嘆いて(?)いたことを思い出しました。



絵に描いたように美しい松のグループがありました。立て札には七福神山と書いてありましたが、なるほどというネーミングです。


兼六園もなかなか見所が多い、と改めて感じました。その後、陽気につられ、昨日同様、広坂緑地で行っていた「春ららら市」を眺めてきました。昨日とは比較にならないほど多くの人が出ており、大変楽しげな雰囲気になっていました。せっかくなので、外で昼食を食べようと思ったのですが、どの店もかなり長い列ができていました。

どうしようか迷っていたところ、追加の惣菜屋さんが弁当を持って現われ、非常にタイミングよく、カレーを食べることができました。¥500でした。外で食べたせいもあると思いますが、大変おいしいカレーでした。

カレーを食べて、そのまま中央公園の方に向かい、香林坊大和の隣の石川県教育会館でやっていた北陸音盤祭というのを見てきました。北陸地方の中古CD・レコードショップが集まって行っているイベントです。


お客さんは、それなりに入っていましたが、ほぼ男性ばかりということで、落ち着いたというよりは地味な雰囲気でした。レナード・バーンスタインがジャズについて語っている(?)CDというのを300円で売っていたので、ついつい買ってしまいました。今から聞いてみようと思います。

というわけで、適度な疲労感とともに自宅に戻りました。途中、水量豊富な浅野川の向こうに白い山並みが美しく見えていました。これもまた、春の金沢らしい風景です。






2012年4月7日土曜日

今年も乙女の金沢 #春ららら市へ。今年も活字を探しました。

本当は桜が咲いていても良さそうな時期ですが,今年はなかなか暖かくなってくれませんねぇ。

とはいえ,今日は久しぶりにゆったりとできる週末。午後から,一瞬天気が良くなったのを見計らって,自転車で金沢市中心部の広坂緑地で行っていた「乙女の金沢春ららら市」に行ってきました。

このイベントは昨年も同じ時期にやっていましたので,好評だったのだと思います。少々寒かったですが,地元の雑貨屋,古本屋,お菓子屋さんなどがテントを出しているのをのんびりと見て回ることができ,ちょうど良い気分転換になりました。

古本屋さんの前で活字を売っていたのも昨年と同じです。今年もまた何か良い字がないか探してみました。たまたま一緒に探していた方から,「せっかくなので,じっくり見てみましょう」と声を掛けられ,1個ずつじっくりチェックすることになりました。今年は「音」と「は」を買いました。1個50円です。年に一度の占いのような感じですが,個人的には「良い字が見つかった」とうれしく思っています。

2012年4月2日月曜日

かわいい子には旅をさせろ...この週末は東京へ

4月から子供が東京で暮らすことになりました。その引っ越しのため,週末は東京に出かけてきました。ある程度覚悟はしていたのですが,「その日」が来てみると,寂しい気持ちでいっぱいです。日常生活の方は,とりあえず心配はないのですが,これまでほとんど自立した生活をして来なかった子供なので,東京に置き去りにしてきたような,何とも言えない気分です。「かわいい子どもには旅をさせろ」ということわざを思い出しながら,自身を納得させていることろです。道路はどこも渋滞でしたが,今日はそういう別れが,全国でいくつもあったことでしょう。

これまでずっと親が子供を支えているつもりでいたのですが, いつの間にか,精神的には子供に支えられていたことに気づきました。「人という字は互いに支え合ってヒトになるんだ」と金八先生は言っていましたが,これは正しいようです。「子どものためにも,一生懸命働かないといけないな」などと, 非常にまともなことを痛感しました。

東京から帰る途中,子供から「ダイソーでハンガーを買った...」というようなメールが届いていました。心配することもなく,たくましく生きていってくれるのかもしれません。