2012年12月31日月曜日

家族で「ローマの休日」を鑑賞。たまにはこういうのも良いです。

子どもの学校の冬休みの宿題として「英語の映画を見て印象的なセリフをまとめよう」というものが出されました。いくつか課題映画が挙げられていたので,そのリストを見せてもらったところ,「ローマの休日」が含まれていました(なぜか,「燃えよドラゴン」も入っていましたが... どういうセリフがあるのか気になります)。

我が家に,この映画のシナリオ付きDVDがあったので(宝島社から出ているムックを中古で買ったものです。たまたま持っていました),「これが良い」と子どもに薦めてみたところ,珍しく素直にこの映画を見ることになりました。

実はもう一人の子どもの方も英語の時間にこの映画を教材にした授業をしている,ということだったので「もう見るしかない」という状況でした。

久しぶりに「ローマの休日」を見たのですが,やはり面白いですね。子どもたちも,それぞれに笑うべきところで笑っていました。60年前の作品がそのまま楽しめるというだけですごいと思います。まさにロマンティック・コメディ+観光地映画の古典ですね。

外国映画の場合,字幕や吹き替えの日本語をどうするかというのが難しいところでもあり面白いところでもあります。「ローマの休日」では,王女の“活躍”を小型カメラで撮影した後,「現像してくれ」と友人のカメラマンに,王女に分からないように頼む場面で,そういう部分がありました。

字幕では,「ネガわくば仕事を頼む」となっており,「現像してくれ」と遠回しに伝えていました。実は,「ローマの休日」については,日本語吹き替え版をテレビから録画していたものも持っていたので,この部分を比較してみたのですが,「ミスター・ゲンゾーによろしく」という驚きのセリフになっていました。「ネガ」と言っても分かりにくいのでそうしたのかもしれません。「随分,考えたけれども,結局そのままにしました」といった苦心の後が見えるセリフです。

その他,吹き替えでお馴染みの部分は,王女の髪の毛を切る理髪店の主人のセリフでしょうか。広川太一郎さんが吹き替えて以来,なぜかオネエ言葉で吹き替えるのが定番になっているようで,「なんでそうなる」と子供たちにも受けていました。

この部分,吹き替えでは「バッサリ,バッサリ」と言っていますが,英語では「Off, Off, Off ...」と言っていました。日本語のバッサリと語感がとてもよく似ており,ぴったりだと思いました。

この映画で印象に残ったセリフは...という宿題ですが,恐らく,「ローマです。何と言ってもローマが印象に残りました」という部分を書いていたのではないかと思います。アン王女と新聞記者ジョーとの間で隠語的にやりとりするために,二重の意味になっているようなセリフもいくつかあり,英文付きで見るとさらに面白く見られる作品ですね。

ちなみに私が好きな場面は,映画のいちばん最後の場面でグレゴリー・ペックが去りがたい雰囲気の中で,会場を歩いていく部分です。すごく広い場所だという空気感が伝わってくる名シーンだと思います。

最近,家族そろって同じ映画を見るということがなかったので,今回のように一緒にみる機会があったはとても良かったと思います。というわけで,学校の先生に感謝です。こういう課題なら毎年出して欲しいですね。

2012年12月30日日曜日

大掃除後,外食。デザインカプチーノが好評

昨日29日は予想外の快晴でした。「掃除をするしかない」という天候だったので,まずは自分の部屋(といっても座敷なのですが)のレイアウト変更を兼ねた掃除をしました。

数年前からこの部屋を使っているのですが,和洋折衷ということで,なかなか机の配置がピタリと決まらず試行錯誤を繰り返していました。今回,先日たままた見ていたEテレの番組で「机の前のスペースを空けると気分が変わって良いぞ」ということを言っていたのを思い出し,机の左面を壁にくっつけ,前面を出入り口に向ける形(外国の部屋などによくある形)に変更してみました。試してみたところ,思ったほどスペースを取らなかったので,この形を取ることにしてみました。問題は部屋が寒すぎることですが,しばらくこのスタイルで行ってみようと思います。

その後,窓ふきも始めたのですが...網戸が邪魔で,しかも,作業しているうちに網戸が元に戻らなくなってしまったので,こちらは途中で挫折しました。窓ふきは,外から拭くのがいちばん良いのですが,2階の窓の外に屋根がない場合,自力でパーフェクトに作業するのは難しいので,「とりあえずがんばりました」程度にして置きました。

今回は,家族もそれなりに自分の部屋の掃除をしてくれていたので,昼食は外で食べることにしました。行ってみたがのは,野々市市役所内にあるPrimaveraというイタリアレストランです。以前行った時,食後にデザインカプチーノを出してくれたので,それを子供にも見せてみたいと思い行ったものです。

出かけてみると...昼時間は過ぎていたのですが,大半の席は埋まっており,賑わっていました。しかも90%以上は若奥様(?)的な女性でした。さらによく見ると,食事をしているというよりは,皆さん楽しげに会話をしていました。いわゆる女子会的な食事にぴったりのようです。野々市市役所内ということで,近隣住民のコミュニケーション促進に貢献していました。

私はこういう店に来た時,(食事の好みはほとんどないので)取りあえず,食べたことのないような“変な名前の料理”
を注文します。今回はパニーニのセットを注文しました。イタリア風のホットサンドイッチとハンバーガーの中間のような料理でした。こういうガブっと食べるのは良いですね。

そして食後に目当てのデザインカプチーノが出てきました。家族全員ドリンク付きのセットを頼んだので,次のような状況になりました。なかなか楽しげです。

実は紅茶とコーヒーのカプチーノが混ざっています。全種類デザインが違うのが凝ったところです。子どもの方はマイメロディなどが描かれており,実際よりもかなり年少に見られたようです。例えば,10人以上の団体客の時はどれぐらいまで絵を描き分けるのか,気になるところです。

2012年12月29日土曜日

松井選手引退。素晴らしい野球選手人生でした。ご苦労さまでした。

今日は仕事納めの日。最後まであれこれ慌ただしい一日でしたが,今年の年末年始は一年末に比べると格段にゆったりとした気分で過ごせそうです。何よりも,子供の受験のことを考えなくても済むのがありがたい点です。

さて,そんな仕事納めの日でしたが,ジャイアンツと大リーグで活躍した松井秀喜選手にとっても仕事納めの日となってしまいました。朝7:00の全国ニュースから,一日ずっとトップニュースでした。松井選手は石川県民にとっては空前絶後のヒーローですので,「ついにこの日が来てしまったか」と寂しく感じている人も多かったと思います。

松井選手と言えば,やはり星稜高校時代の“5敬遠事件”を思い出します。明徳義塾とのあの試合は,生放送で見ていたのですが,「ここで松井がホームランを打って逆転」などと勝手にストーリーを描きながら見ていたので,本当に悔しく感じました。周りの大人の方が熱くなる一方で,松井自身は寡黙さを崩さず,その姿によって,その後の活躍を予言するような立派さを示していました。

20年の野球人生は本当に立派だったと思います。実際に生で試合を見たことはないので,テレビでの印象しかないのですが,常にスター選手としての責任を自覚し,毎試合のようにしっかりとインタビューに答えていたのが素晴らしいと思っていました。

「ゴジラ」というニックネームどおり野性的な風貌だったのですが,グランド以外ではいつもスーツを着ていた印象があります。この辺は,同じスター選手でも清原選手が段々と柄が悪くなってきたのとは対象的です(悪いということではなく,キャラクターが濃くなってきたということですが)。松井選手の場合,自然体を貫き,チームのためという姿勢を崩さなかったことで,人間のスケールがさらに大きくなった気がします。

今日のニュースの中でもたびたび触れられていましたが,長嶋茂雄さんとの関係も素晴らしいと思いました。長嶋さんもスター選手としての生き方を貫いた方でしたので,キャラクターや華やかさは違いますが,精神的には長嶋さんの立派な後継者だったのではないかと思います。素晴らしい野球選手人生だったと思います。

今後,どういう人生を歩んでいくのか気になりますが,郷土石川県への愛着の強い方ですので,何らかの形で石川県との関わりを残しながら,後に続く,野球人の後進の育成に当たって欲しいものです。

最後に,なぜか我が家にあった松井選手のサイン入りボールの写真です。ただし,手書きではなく印刷されたものです。






2012年12月25日火曜日

雪を警戒して,東名高速道路経由で金沢に戻りました。静岡と北陸の天候の違いの大きさはあきれるほどでした。

クリスマスイブの日に東京から金沢に車で戻りました。天気予報では北陸地方にはかなりの雪が降りそうな雰囲気だったので,関越自動車道,上信越自動車道を避けて,東名高速道路経由で金沢に戻ってみることにしました。「一度,富士山をしっかり眺めてみたい」という気持ちも,静岡経由にした理由です(実は,富士山を間近でじっくり眺めたことがないのです)。

富士山には残念ながら山頂付近に雲が掛っていたのですが(ほぼ快晴だったのですが,なぜか山頂にだけ雲がかかっていました),次の写真のとおり富士川SAから絶景を眺めることができました。この景色を見ただけでも東名経由にして良かったと思いました。


手前の川は富士川で,左から富士山~箱根(?)~伊豆半島と連なっています。写真をつなぎ合わせてみたのですが,快晴ならば次のように見えるようです。
http://www.honda.co.jp/dog/highway/tomei/fujikawa/down/photo8.html

その後は浜名湖SAで休憩しましたが,こちらの方は浜松餃子など,いわゆる「B級グルメ」の屋台が多数集まっていました。これだけ野外に店の多いSAも珍しいと思います。

その後,東海北陸自動車道の方に入ったのですが,どんどん気候が変わり,ひるがの高原辺りでは次のような感じでした。
ただし,ご覧のとおり快晴でした。

金沢に戻ってみるとさすがにお馴染みの曇り空になっていました。

こうやって太平洋側と日本海側を同じ日の間に2つ経験してみると,全く違う世界だと実感しました。ヨーロッパでいうと,ドイツとイタリアのような関係かもしれないですね。恐らく,そこに長年住んでいると人の気質も変わってくるような気もします。

ただし,クリスマスイブの今日に限ってみると,北陸地方の方が雰囲気は出ますね。車に乗りながら,クリスマスソングを延々と聞いていたのですが,静岡県を走っている間は夏にクリスマスの曲を聞いているようで全く雰囲気が出ませんでした。「ホワイト・クリスマス」の歌詞は「夢を見ている」ということなので,もしかしたら南国の人が雪の降るクリスマスの夢見ているのかなと思ったりしながら,運転をしていました。

無事金沢に戻った後は,取りあえず鳥肉を食べました。
クリスマスツリーの方は...今年は完全に省略で,てぬぐいで代用ということにしました(11月に東京に行った時にお土産にかってきた,クリスマス風のデザインの手ぬぐいです)。

この方法だと,四季折々の手ぬぐいが楽しめそうなので,コレクションを増やしていこうかとひそかに考えているところです。

2012年12月23日日曜日

昨日から車で東京に来ています。本日は東京国立近代美術館で「美術にぶるっ!」を鑑賞。すごい展覧会でした。

昨日から家族と一緒に東京方面に車で来ています。今年から東京方面に住んでいる娘を,年末年始の休暇に金沢に連れて帰るついでに,親の方も東京見物をしてやろうという魂胆です。雪が降りそうな時節にやや無謀でしたが,今回は,荷物の運搬も兼ねて我が家の自動車で東京まで来ました。

娘が住んでいるところは東京の西部ということで,北陸自動車道→上越JCT→上信越自動車道→更埴JCT→藤岡JCT→関越自動車道→鶴ヶ島JCT→圏央道→八王子JCT→中央自動車道→八王子IC というルートで東京まで来ました。実はこれだけ沢山の高速道路をハシゴしたのは初めてのことです。休憩を沢山とりながら,途中で食事をしながらきたので,全体で7時間ぐらいかかってしまい,さすがに疲れましたが,片道で5000円ほど(ETCで割引されていたようです。その他,ガソリン代も掛かっています)だったので,JRの新幹線で来るよりはかなりお得です(行きは3人,帰りは4人なので)。

昨日はいろいろと用事があったのですが,本日はフリーということで,「さてどこへ行くか?」ということになりました。私以外の家族の方は,スカイツリーも行ったことがあるし(麓までですが),お台場なども数回行っているし...ということで,
取りあえず,誰も行ったことのない,渋谷のヒカリエに朝から行ってきました。ただし,「ショッピングの雰囲気を味わうだけ」というこでで,上の方の眺めの良いフロアから,渋谷駅方面の景色を眺めた後,ウィンドウショッピングをするだけにとどめておきました。

この眺めですが,なかなか面白い風景を見ることができました。次のように渋谷駅の中に電車が入ったり,出てきたりしているのが模型の電車を観るように見ることができます。高所恐怖症の人は苦手かもしれませんが,上の方から人間や交通の動きを優雅に眺めるというのは結構好きだったりします。
 
さてその後ですが,私は「岡本太郎記念館」を見てみたかったのですが却下され,あれこで検討した結果,「東京といえば浅草だろう」(もう一人の子供の方がまだ行ったことがなかったので)ということで,浅草寺に行くことにしました。ただし,渋谷から浅草というのは結構遠いですね(文字通り行き当たりばったりの計画なのです)。調べてみると,地下鉄銀座線がちょうど良いことが分かりました。渋谷がスタート,浅草が終点という路線です。というわけで,最初から最後まで座ったまま地下鉄に乗り,浅草に到着した後,雷門に行きました。

 
浅草ですが,予想以上に人が沢山いました。クリスマスとは直接関係ないとは思うのですが...仲見世の土産物の通りは午前中だったにも関わらず,「初詣」状態でした。スカイツリー効果が浅草まで波及しているのかもしれないですね。 というわけで,あまりにも人が多いので,帰りは仲見世とは違うルートで駅に戻りました。
 
その途中ですが,まだ午前中だったにも拘らず,屋台風の店先で日本酒などを飲みながら,おでんなどを食べているような人たちが非常に沢山さんいるのに驚きました。非常に活気があり,他の地区とはかなり違った文化が根付いているようでした(人力車が沢山走っているのも浅草だけ?)。
 
その後,またまたどこへ行くか迷ったのですが,取りあえず上野に行くことにしました。昼食として,上野駅前の西郷さんの銅像の真下のようなところにある,ファストフードの集まったフードコートのような店に入りました。ここで食べたのた次のようなアンパンでした。 上野と言えばパンダですね。今も昔も。
 
 
単純にデザインに釣られただけですが,おいしいアンパンでした。その後は...またまた思いつきで,岩崎邸庭園に行きました。三菱財閥の第3代社長,岩崎久彌の元邸宅で,ジョザイア・コンドル設計による明治期の洋風建築が見所です。何年か前,三谷幸喜原作のテレビドラマのロケをここでやっていた記憶があり,その頃から注目していた建物です。非常に高級感のある良い雰囲気でしたが,実際に住むとなると...かなり寒そうな感じでした。


 

上野からの行き帰りは不忍池の周辺を歩いたのですが,すっかり蓮は枯れていました。こういう光景を見るのは初めてでした。
 
 
その後の行動ですが,やはりそれぞれ行きたいところが違うので,別行動にしました。私は,数日前にNHKの日曜美術館で特集をしていて(全部は見ていないのですが),面白そうだと思った東京国立近代美術館(MOMAT)で行っている「美術にぶるっ!:ベストセレクション日本近代美術の100年」を見に行くことにしました。というわけで,地下鉄で竹橋まで行って北の丸公園に入りMOMATに入りました。
 
どれぐらいのボリュームかよく知らずに入ったのですが,非常に見応えがありました。単に量的なボリュームだけではなく,「どれも見逃せない」という点で真の意味でのボリュームを感じました。MOMAT所蔵作品の展示が中心でしたが,美術の教科書などに載っている作品が「これでもか,これでもか」と並んでいました。見覚えがあるから良いのか,良いから教科書に載るのか分かりませんが,これだけ日本の名作集めた展覧会も少ないのではないかと思います(この辺は金沢に住んでいる感覚で書いているので,間違っているかもしれません)。
 
それ以外にも,「実験場1950s」と題した,1950年代に作られた実験的な作品を集めた展示も大変見応えがありました。ただし,さすがに疲れてしまいました。1時間ほどではじっくりと味わい切れないボリューム感のある展覧会でした。
 
ちなみに,MOMATは,自館所蔵作品については写真撮影を認めていました。とはいえ,展覧室内でバシャバシャと写真を撮るのも抵抗感があったので(他の人もほとんど撮影していませんでした),ロビーのような場所にあった,次のような変わった作品だけ記念に撮影してきました。


 
 
その後,MOMATの工芸館の方まで足を延ばしてみました。美術館のチケットを買ったら,工芸館の鑑賞券もセットになっていたからですが,こちらも見応えがありました。松田権六,寺井直次,大場松魚など,石川県出身の人間国宝の方々の工芸作品がかなり沢山展示されており,石川県民としては嬉しくなりました。建物自体にも趣きがあり,こちらの方も石川県にも残っていそうな雰囲気でした。次のような感じです。夕陽も美しかったですね。
 
展覧会を見ると,非常に足が疲れるので,ここで本日の予定は終わりにしきました。その後,新宿まで行く必要があったのですが,まずは地下鉄の九段下駅まで行ってやろうと思い,日本武道館の前を通り抜けようとしたのですが...非常に大勢の人が列を作っていまいした。誰の公演だろう?と思って見てみると。アルフィーでした。
 
アルフィーもかなりのベテラングループですが,息長く活躍していますね。
 
現在は東京郊外の某所に宿泊しています。明日金沢に戻る予定ですが,大雪にならないことを願うだけです。

2012年12月15日土曜日

「白鳥の湖」を聞きながらの年賀状の宛名書きは順調にすすんでいます。

今日は午後からOEKの「白鳥の湖」を観に行くので,午前中に年賀状のデザイン+宛名書き(できるだけ)を済ませようと朝から作業をしています。

デザインは,毎年,「私の手書き文字+手書きイラスト」をスキャナーで取り込んで,それにパソコンで作った定形的な文言を加えるというパターンです。意識としては,「自分の作品を年に一度送りつけている」という,自己中心的な気持ちで書いています。

宛名書きの方は,毎年,手書きしています。個人的には,手書きで文字を書くのが益々好きになってきたので,全く苦になりません。万年筆を使ってサラサラと書くのが嬉しく,表と裏を太さの違う万年筆で書いたりしています(取りあえず100枚程度の量なので対応できるのだと思います)。

というわけで10時頃からは,「白鳥の湖」のビデオ(以前録画してあったもの)を流しながら(ときどき見ながら),宛名書きをしています。こんな感じです。

やや「やらせ」っぽいですが,「4羽の白鳥の踊り」のところです。年賀状を立ててあるのは,プリントゴッコに付いていたものです。本体の方はもう捨ててしまったのですが,この部品だけは,インクが乾くまで仮り置きするのにちょうど良いので,いまだに使っています。道具はシンプルなほど生き残るということでしょうか。

宛名書きは,プリントアウトと並行してやっているのですが,大体今日中には終わりそうです。取りあえず,午前中はこれぐらい書きました。
 


「白鳥の湖」の方は,黒鳥が出てきました。

といういうようなわけで,バレエ音楽をBGMに年賀状の宛名書きをするというのは,年末の恒例行事にしたいぐらい,至福の時間ですね。

2012年12月9日日曜日

昨日は天気が大荒れで大変でしたが,最後はめでたくカニで締めました。

昨日は午後からあるイベントに参加するために出かけていたのですが,強風のため北陸本線が止まってしまい,関西方面から来るはずだった来賓が全然来られなくなるというハプニングがありました。何とか金沢にいるメンバ-だけで時間を持たせたのですが,東京方面など遠くから来ていた人たちには(飛行機の方は動いていたようです),申し訳ないことをしました。

夕方,イベントの懇親会を兼ねて宴会が行われたのですが,このときにようやく来賓の方々は間にあい,何とか情報交換を行うことはできました。1~2月ならばこういうケースは結構あるのですが,12月にJRが止まるというのは,想定外でした。

懇親会は近江町市場の中にある店で行われました。最後にカニが出てきてめでたく締めることができました。

2012年11月25日日曜日

あまりにも快晴だったので末浄水場園地へ。「金沢の水」ペットボトルを購入

先週ずっと出張だったこともあり、今日は一日自宅で静養しようと思っていたのですが、この時期には珍しい快晴になったので、現在、期間限定で公開中の末浄水場園地に出かけてきました。

この浄水場は1930年に開設された歴史のある施設で、国指定名勝になっています。前庭が幾何学模様の洋風庭園になっているのが特徴です。施設の周りの樹木は快晴の下、美しく紅葉しており(だけど、やや遅かった?)、多くの見学者が来ていました。

素晴らしい快晴。駐車場は車がいっぱいでした。
幾何学模様の庭園
 
今回、もうひとつ楽しみにしていたのが、金沢市企業局から販売している「金沢の水」というペットボトルです。水道水を詰めただけ?という気がしないでもありませんが、この日も、金沢美大生がデザインした加賀手鞠をデザインしたボトルを販売していました。入場料がわりに1本ずつ買ってきました。
 
 
500mlタイプは通常100円のところ80円で、加賀手鞠タイプの方は、180円で販売していました。加賀手鞠タイプの方は、使用後、手軽な花瓶としても使えそうです。
 
この日は珍しく、母親と出かけてきたのですが、「浄水場に来るのは久しぶりだ」と気持ちよく楽しんでくれたようでした。ただし、この天気ならば、どこへ行ってもご機嫌だったかもしれませんね。

2012年11月24日土曜日

江戸東京博物館は、どのジオラマも精巧で大変楽しめました。その後、両国国技館~上野経由で金沢に戻りました。

横浜での仕事が終わった後の休日ということで、11月23日は、金沢に戻る電車に乗る前に東京見物をしてきました。

どこに行こうか考えてみたのですが、「東京駅から近い」「これまで行ったことがない」「雨が降っているので屋内」「高くない」という条件を掛け合わせ、両国にある江戸東京博物館に行くことにしました。場所は両国駅のすぐそば。両国国技館に負けない巨大な建物で、まさにアンコ形の横綱といったボリュームがありました。

両国駅に掛かっていた古い優勝額。三重の海と長谷川。両者とも懐かしいのですが、なぜこの2人?

建物の中の方も広々としていました。今回は常設展示だけ(¥600)を見たのですが、それだけでもかなりの広さでした。江戸から東京にかけての歴史を精巧なジオラマや模型などを使って紹介する展示が中心です。展示室に入るとまず実物大(多分)の日本橋がありました。

日本橋の下です。
このフロアが江戸、下のフロアが東京中心という構成でした。この博物館の特徴は写真撮影可という点です。本物ではなく、「作り物」ばかりなので当然といえば当然ですが、気兼ねなく撮影できるというのは気分が楽です。この展示物がどれもよく出来ています。各時代の街並みのジオラマがあるのですが、写真で撮影してみると、どちらが本物か分からないぐらいです。

こちらは本物

こちらはジオラマです。
下のフロアは明治以降ですが、この中では東京大空襲の被害を示す地図が印象的でした。ボタンを押すと、空襲のあった日付ごとに色がついていくのですが、3月の大空襲の時に下町付近が真っ赤になってしまうのには、ゾッとしました。最終的に皇居周辺を除く、ほとんど東京全体が真っ赤になっていました。今現在の東京の発展と比較すると、よく復興したものだと感心してしまいます。

赤い部分が被害を受けた部分
その後、ミュージアムショップで土産物をチェックしました。和風のグッズが非常に充実しており、ついつい、自分用のものも含め買い込んでしまいました。ちなみに自分用に買ったのは、和風のブックカバーです。

自宅に帰ったあと撮影
実は、ブックカバー集めが趣味です。なかなか良い感じのものをコレクションに加えることができました。

お隣の両国国技館の前も通ってみました。

この地名なのですが、非常に紛らわしいですね。横綱ではなく横網(よこあみ)でした。

親切にもルビが振ってありました。
今、大相撲をやっているのでてっきり幟が沢山立っているものかと思っていたのですが...勘違いでした。今は九州場所でしたね。とりあえず、土産物コーナーだけをのぞいてきました。他では入手できないようなものが多数あったのですが、あまり荷物を増やしたくなかったので、次のような白鵬の似顔絵(似ている?)入りの小型うちわを購入しました。

仏壇の線香の火を消すぐらいにしか使えない大きさかも
誰のうちわにするか迷いましたが、やはり、横綱の地位に敬意を表して白鵬にしました。

そのまま東京駅に戻っても良かったのですが、JRの首都圏周遊券を持っていたので、ふらふらと上野方面に行ってみました。どこか一つぐらい展覧会を見れないかな...と思っていたのですが、甘かったですね。小雨にも関わらず、上野駅~上野公園にかけてはどこも人だらけでした。

中でも人が多かったのが上野の森美術館だったようです。ツタンカーメン展をやっていました。

取りあえず西郷さんと西洋美術館前のロダンによる銅像や、いくつかの館のミュージアムショップなどを見て駅に戻りました。

東京駅に戻った後、まだ時間があったので、近くの新丸ビルまで行きました。この丸の内口ですが、最近リニューアルして、とてもきれいになっていました。以前がどうだったか記憶にないのですが、ドームの内側の天井もとても良い感じでした。みんな見上げて写真を撮っていました。

新丸ビルでは、Delfonicsという文房具店と上の方の階にあった手ぬぐいの店に行きました。Delfonicsというブランドはよく見かけるのですが、店舗としてはあまりないかもしれません。今のシーズン、どの文房具コーナーも手帳だらけですが、今回は小型ペンを買ってしまいました。

手ぬぐいの方は、江戸東京博物館でも売っていたのですが、面白いデザインのものを見つけたので、ついつい買ってしまいました(このてぬぐいは、サプライズ用にしばらく隠しておこうと思います。)。

新丸ビルの4階ぐらいから東京駅を真正面から見下ろすことのできる場所があるのを見つけました。

その他、ライオンキングのPRコーナーがあったり、電車の待ち時間を有効に使うことができました。


さすがに3泊4日の出張ということで、あれこれと疲れたので、今週末はゆっくりと過ごしたいと思います。

2012年11月22日木曜日

横浜に滞在中です。ゴッドファーザーに釣られてコロッケを買ってしまいました。

火曜日から、仕事関係で横浜に滞在しています。宿はJR桜木町駅付近です。本日が3泊目ということで、近隣の雰囲気にもなじんできました。みなとみらい方面とは反対方向のローカルな感じの商店街近くにある安い宿に泊っているのですが、毎日、同じ道を通っているうちに、非常に素朴なコロッケ専門店(多分、コロッケ、コロッケパン、コロッケ+ビールしか売っていない?)が気になり始めました。


店の前にCDラジカセが置いてあり、いかにもBGMという感じの音楽が流れています。今日は「ゴッドファーザー愛のテーマ」がストリングスたっぷりに店周辺に流れており、「今日が最後の日」「買わないと後悔しそう」ということで、とうとう2個買ってしまいました(「2個以上から」と書いてあったので)。

注文を聞いてから、年輩の女性がコロッケを揚げるのですが、数分時間がかかるので、待っている間、ずっとストリングスの「ゴッドファーザー」をしっかりと聞いてしまいました。このお店なりの「サービス」なのかもしれませんね。わざわざCDラジカセを店頭に置いてBGMを流すというのは、BGMらしからぬ「意思」を感じてしまい、妙に心に染みました。

この手の音楽(ポールモーリアかカラヴェリだと思います)を聞くと、1970年代の気分になりますが、こういうシチュエーションで聞くと、結構、血が騒いでしまいます(変でしょうか?)。村上春樹の小説にも、こういう感じの描写があった気がしますが(クリーニング店だったと思います)、何か非常に存在感のあるお店でした。

宿に帰って、ビールと一緒に食べてみましたが、揚げたてということもあり大満足でした。もともとコロッケが大好きなので、今度横浜に来ることがあったら、また食べてみたいと思います。

2012年11月18日日曜日

今日は金沢泉鏡花フェスティバルへ。ドラマ工房で演劇公演「囮(おとり)」を観てきました。難解でしたが雰囲気は伝わってきました。

金曜日の快晴はやはり長続きせず,今日の金沢は一日雨でした。その中,金沢市民芸術村で行われている金沢泉鏡花フェスティバルに参加して来ました。

1週間ほど前,泉鏡花記念館に行った時,鏡花原作の「化鳥」を絵本化したものの原画展を行っており,関心を持ちました。この日は,この「化鳥」などを基に作られた,「囮」という作品が地元劇団メンバーによって上演されるということで,これを目当てに芸術村に行きました。

行ってみると...

特設紅テントがありました。昨晩,ここで唐十郎の演劇が上演されました(今晩もやっていたようです)。これも面白そうだったのですが今回はパスしました。

さて,この「囮」という作品ですが,5年ごとの泉鏡花フェスティバルの度に募集している,泉鏡花記念金沢戯曲大賞の受賞作品です。今回が4回目で,中空よおいさんという方の作品です。

「化鳥」という作品自体しっかり読んだことがないので,どういう形で引用しているのかまでははっきりと分からなかったのですが,「母-子」の物語を拡大解釈し,「現代の若者」と「社会」「大人」との関係を象徴的に描いた作品になっていました。

主役の少年・廉(れん)とその分身の「猿」,そして,「花」という名前の少女。この3人を中心にドラマは展開します。ドラマ工房自体にステージはないので,役者さんたちは,お客さんのすぐ前で演技をするのですが,この3人は,四畳半の部屋を示す四角い台の上で演技をするシーンが中心でした。
開演前の様子。既に役者さんが動き回っていました。
 廉は,川のそばにある,この4畳半の部屋に引きこもっているという設定,猿の方は,二次元の世界の方に惹かれるオタクということになっていました。が,セリフが非常に多く,しかも脈絡がない部分が多いので,正直なところ,展開がよく分からなくなってしまいました。

脇役もかなり多く,「本当は化ケモノだけれども人間の姿として登場している...」というような,訳あり風のキャラクターばかりで,それぞれ何を象徴しているのだろう,と考えているうちに,こちらも訳が分からなくなってしまいました。

というようなわけで,「1回観ただけではよくわからない」という作品だったのですが,それでも作品の伝えようとしている内容は理解できた気がしました。中心人物の若者3人だけはいずれも白っぽい衣装を着ていましたが,いずれも純粋過ぎるほど一図な心を持った子供として描かれていました。脇役たちの方は,純真さを失った大人・世間として描かれており,その葛藤が伝わってきました。

年齢的には,私はもちろん「大人」の方ですが, 実は,精神的には,まだ「子供」のようだと自分で思っています(社会人っぽい行動,大人っぽい行動を取ることは,いまだにスムーズにできません。)。というわけで,主要人物3人,特に引きこもりの廉に感情移入をして観てしまいました。前述のように,訳が分からなかったのですが,「大人の世界」への嫌悪感や恐怖感のようなものはリアルに伝わってきました。

最後の方では,化ケモノたちが,廉の集めていた「記憶」を象徴するような白っぽい紙切れ(発砲スチロール?)を延々と会場にバラマキ続けていましたが,この部分も非常に印象的でした。訳は分からないけれども,意味深でした。

全体で休憩なしで90分ほどなので,演劇としてはそれほど長い作品ではありませんでしたが,セリフの量が多く,それがどんどん積み重なってくるので,非常に見ごたえがありました。リアルなステージではなかったので,「これは何を意味しているのだろう?」などといちいち考えてしまったので,結構疲れてしまいましたが,たまには日常生活とは全然違った時空間に没入するのも,良いものだなと感じました。

次のとおりシナリオが公開されていることが分かりましたので,これを読んで,反芻をしてみようかと思います。
http://www4.city.kanazawa.lg.jp/11020/bungaku/gikyoku/gikyoku.html

演劇を見た後は,その他の展示をざっと見てまわりました。
フェスティバルの立看板

囮のポスター


金沢文芸館も協賛しているようでした。
歴代の受賞者の肖像写真集
この日は,市民芸術村から金沢市内中心部までシャトルバスが出ていたので,帰りは乗ってみました(行きは自宅の車で送ってもらいました)。香林坊に着いた後,たまにはこの辺で昼食を食べてみるか,と思い...ターバンカレーに入ってみました。

他の金沢カレーの店には入ったことはあるのですが,いちばんの老舗のターバンカレーだけは入ったことはありませんでした。せっかくなのでメニューに「1番人気」と書いてあったメニューを注文してみました。

金沢カレーの濃厚なルーの上にハンバーグ,ウィンナー,ロースカツが乗っているというもので,大満足でした。


写真を見返してみて,また食べたくなりました(このところ,要ダイエットなのですが)。

その後は本屋をめぐってバスで帰ったのですが,演劇→カレー→本屋 というのも,なかなか良い取り合わせだと思いました。

2012年11月11日日曜日

秋の金沢市内文学館めぐり。今年もやってみました。

ここ数年,10~11月頃にかけて,金沢市内にある文学館を4つめぐると記念品をもらえる「文学のまちを歩こう。」というイベントを行っています。ラ・フォル・ジュルネもそうですが,”ハシゴ”して回る
ことが好きな性分なので昨年に続いて,今年もやってみました。ちなみに入場料ですが,「ワンデイパス」を買えば,500円で済みます。

今回ですが,11月9日の金曜日の午後,休日出勤の代休をもらえたので午後からのんびりと自転車で6か所めぐってみました(余談ですが,「午後から休み」というのは良いものですね。1日休みよりも好きかも知れません。)。

スタートは,徳田秋声記念館。この日から企画展「泉鏡花といふ男」という展示が始まっていました。今年は,泉鏡花文学賞制定40周年記念ということで,鏡花関連のイベントをいろいろとおこなっているので,秋声記念館でも鏡花を取り上げたようです。ライバル関係にあった鏡花についてのコメントなど,興味深いものがありました。

続いて泉鏡花記念館へ。こちらでは,特別展「泉鏡花×中川学 絵本「化鳥」原画展」をやっていました。鏡花作品には幻想的なイメージがあるので,映像化されることも多いのですが,この「化鳥」という作品も読みたくなりました。

その次は,すぐ近くにある金沢文芸館へ。この館は...数合わせのために行ったようなものですが,個人の家の書斎のような雰囲気がなかなか良いですね。




その次も「通りがかり」だったのですが,寺島蔵人(くらんど)邸という武家屋敷に行きました。この建物は,ただの個人の家だったのですが,数年前に金沢市に移管され,文化施設として観光客も入るようになったものです。私自身,中に入るのは今回が初めてでした。庭が見所なのですが,まだ紅葉はしていないようでした。



続いて広坂方面へ。自転車だと大して時間は掛りません。中央公園横の街路樹の紅葉が見頃になっていました。

ただし,地面に落ちた葉っぱの方が好きだったりします。


中央公園の中にも入ってみました。ずーっと前に次の写真のアングルで絵を描いたことがあるのを思い出して,同じ構図で写真を撮ってみました。外国人に話しかけられたことなどを思い出します(なぜか日本語でほめてくれました)。もちろん当時は,背景の石川近代文学館にはガラスのエレベータはありませんでした。


その次に金沢能楽美術館にも立ち寄ったのですが...写真を撮り忘れていました。

その後,一気に犀川大橋を渡り,室生犀星記念館まで行きました。この館では,企画展「小説家犀星の誕生:瀧田樗陰コレクションから」をやっていました。中央公論の編集者だった瀧田樗陰という人の影響力についての展示でした。犀星には限りませんが,文学作品については,この編集者の力というのが大きいですね。

ここで4館を制覇したので,記念グッズの「絵はがき帖」をもらいました。各記念館の絵はがきを束ねたものです。ちょっとレトロな本の装丁がデザインされていたり,なかなか面白いものでした。次のような感じです。




その後,再度,犀川を渡りました。かなり暗くなってきていたので照明が点灯し始めていました。

最後はお馴染みの金沢21世紀美術館で締めました。ただし...写真に写っている脚立は展示物ではありません。丁度展示作品の入れ替え中でした。11月下旬からの新しい展示が始まったら,また観に来ようと思います。




以上で半日の金沢市内ツァーを終えました。かかった費用は500円だけでした。この日は快晴ではなかったのですが,雨は降っていなかったので,こういう場合は,自転車がいちばんですね。費用的にも時間的にも効率的です(健康面でも)。

金沢市には,大きくない美術館や博物館などの文化施設がかなり分散しており,運営の面では非効率的と言われかねないのですが,こうやって街歩きと組み合わせることができるのは大きなメリットだと思います。

こういう企画がないとなかなか地元の文化施設に行く機会はないので, 1年に一度ぐらいはハシゴをするのも良いものだと思います。

 (参考)ちなみに昨年は次のようなツァーをしました。
http://oekfan.blogspot.jp/2011/10/blog-post_11.html