2011年12月30日金曜日

年に一度はフォトブック

毎年、この時期、私がこの1年間に撮影した、家族や親戚の写真の中から16枚ほど選んで、フォトブックを2部作っています。1部は自宅用として保存し、もう1部は妻の実家に送っています。

世の中は、デジタル写真全盛ですが、デジタル機器と無縁の人たちに情報を伝えようという場合、やはり、今でも紙媒体がいちばんです。このことは、自分自身にも言えます。一時期、デジタルフォトフレームに写真を沢山入れて、スライドショーにしていたこともありますが、すぐに飽きてしまいました。なぜかは分らないのですが、紙の写真の方が存在感があるようです。

いずれにせよ、何かの機械を通さないと「見えない」「聞けない」「読めない」というのは、機械なしで見える紙よりも落ちる気がしてなりません。同様のことが、音楽CDやDVDにも言えると思います。これらは、私には「次善の策」のように思えてしまいます(SPレコードやLPレコードになると、もう少しありがたみを感じてしまうのですが、媒体の面積あたりの情報量が少ないほどありがたみが増すのかもしれません。)。

フォトブックの場合、「手作り写真集」のようなものなので、機器がなくても、いつでもパラパラと眺められます。「本」という媒体は、形としては、よく出来ていると感じます。

電子的な媒体の良さは、結局のところ、保存しやすい、検索しやすい、という使いやすさの点にあり、内容を味わう手段としては、まだまだアナログなものに負けていると思います。それと電子媒体の場合、特にネットワークにつながっていたりすると、情報量が多過ぎて、ひとつのものをじっくり味わえないという逆説的な短所もあります(廉価な全集CDをなかなか味わえないのも同様です)。その点でもフォトブックの場合、私が厳選した(それほど大げさなものではありませんが...)16枚だけを載せていますので、見る人の時間の節約に貢献をしているとも言えます。

フォトブックを作り始めて、3年目ですが、1年間の概要が小さな冊子にとりあえずまとまるのも良い点です。自分自身からすると、「あれも残しておきたい、これも残しておきたい。動画もあります...」という1年間でしたが、他人から見れば、「16ページもあれば十分」でしょう。

世の中全体にも言えそうですが、凝り過ぎたものよりは、シンプルでコンパクトなものがいちばんというのが真理のようです。

2011年12月25日日曜日

「小澤征爾さんと、音楽について話をする」を読んでみました。

このところ,自宅でも仕事関係の本しか読む暇がなかったのですが,クリスマスということで,読みたかったこの本を一気に読んでみました。大変面白い本でした。

小澤征爾さんと村上春樹さんと言えば,世界的に有名な日本人のベスト1,2でしょう(どちらが有名?やはり小澤さん?)。その2人の対談を本にまとめたものです。対談は,村上さんが小澤さんに対して,かなりマニアックなクラシック音楽の演奏にまつわる話題を質問しながら進んでいきます。

その内容が大変充実しています。その理由は,村上さんの持っているクラシック音楽についての知識の豊富さ,感性の鋭さ,質問の巧さに尽きると思います。小澤さんに対する尊敬の念が基盤にあり,あくまで小澤さんを立てているのですが,小澤さん自身が驚くほど,いろいろなことを小澤さんから引き出しています。さすが村上さんです。

読んでいるうちに,小澤さんのCDを聞いてみたくなります。若い頃に録音した「春の祭典」,サイトウ・キネン・オーケストラとのブラームスの交響曲第1番の最新録音,ボストン交響楽団との完成度の高い録音の数々...これまで小澤さんのCDについては,いま一つ面白みがないかな,と感じていたのですが,ちょっと聞き方が変わりそうです。

最後の方には,ジュリアード弦楽四重奏団の元第1ヴァイオリン奏者,ロバート・マン氏による室内楽講習会の話題が出てきます。この部分を読んでいると,ジュリアード弦楽四重奏団のCDも聞いてみたくなります。

この本は,対談という形にはなっていますが,村上さんが中心となってまとめたものだと思います。非常に読みやすく,小澤さんの声が聞こえてきそうな生き生きとした流れの良さがあります。村上さんの文体には,すっきりとした緻密さがありますが,もしかしたら,村上さん自身,若い頃よく聞いていたというジュリアード弦楽四重奏団の演奏に通じるスタイルと言えるのかもしれません。

グールドとバーンスタイン,グールドとカラヤン,内田光子とザンデルリンク...によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番の聞き比べも追体験してみたくなります。村上さんは小説「1Q84」でクラシック音楽を沢山引用して話題になりましたが,それも納得という感じの作品です。

村上春樹さんの文章については,今後も目が離せないですね。

新潮社のサイトにこの本の目次などが載っていましたので,ご覧ください。
http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/353428/

2011年12月24日土曜日

今年のクリスマスは3連休。年末の雑用をしながら淡々と過ごしています。

今日はクリスマス・イブですが,我が家の場合,特に浮かれた雰囲気もなく,淡々と普通の週末のように過ごしています。この傾向は,子供が大きくなるにつれで,段々強くなっています。個人的にも,今年の場合は特に,懸案の仕事がなかなか片づかないので,浮かれた気分にはなりようもなく,年末年始の間に自宅で,できるだけ仕事を片づけてしまおうと思っているくらいです。

気持ち的にも,何もせずに休んでいるよりは,仕事を少しでも進めておく方が気分が楽な気がします。ワーカホリックのようにも見えてしまいますが,そんな大げさなものだけではなく,やりたいことに順位をつけて,スケジュールを決めてやっていたら,自然に仕事の方が上に来るという具合でも良いのではないか思っているこの頃です(平日の夜にコンサートに行けるように,やれるときに計画的に仕事をしておこう,というのが正確なのですが)。

これは家事の方にも言えて,大掃除とか買い物とかタイヤのチェックとか,そういう雑事を一つずつ片づけて暮らしていく方が,休んでいるよりも落ち着きます。もちろん休むことも必要なのですが,「仕事」と「休息」はセットになっている方がどちらの有難味も増すと思います。

以前は,休日になると「有意義に休まないといけない」というプレッシャー(?)で,「結局何もできなかった」と思うことも多かったのですが,休日という意識を取り払い,淡々と仕事と休息を繰り返している方が健康的な生き方ができるのではないか,という気がしています。

2011年12月19日月曜日

付録のオリジナル万年筆に釣られて 雑誌GoodsPress1月号を購入

先日は付録のシャープペンシルに釣られて日経ビジネス・アソシエを購入してしまったのですが,今回もまた,付録に釣られてしまいました。今度は,万年筆です。

このところ,パソコンを使うことが段々と億劫に感じています(この文章自体,パソコンで入力していますが...)。反対に「手書きで紙のノートに字を書く」という昔ながらの作業に逆戻りしたいという気持ちになります。パソコンで文字を入力し過ぎていることの反動なのかもしれません。

特に万年筆で字を書くことに憧れます。大学入学後,ワープロが普及するまでは,万年筆でノートに字を書いていたのですが(卒論も万年筆で書いたはずです),その時代に戻りたくなります。

その頃使っていたのは,「中一コース」(だったと思う)の付録に付いていたものと尻尾の部分が細長く伸びているデスク用の万年筆でした。いずれも安物でしたが,ボールペンにない滑りの良さと太さがあり,気に入っていました。

現在も数本万年筆を使っていますが,たまたま出かけた書店で雑誌の付録に万年筆が付いているのを見つけ,ついつい買ってしまいました。次の雑誌です。

http://www.tokuma.jp/magazine/goodspress

雑誌の自体の定価が720円なので,大きな期待はしていませんでしたが,開けてみると結構ズシリとした重さがあり,とても良い感じでした。インクは国産のカートリッジは使えないようですが,書き心地も快適です。

 # 「GoodsPress 万年筆」などで検索すると,いろいろと使用体験談が出てきますが,大体,好評のようです。

というわけで,この週末は「中一コース」を買っていた頃に戻り,ノートに字を書いて喜んでいました。今週は,年賀状の宛名書きをする予定ですが,こちらはもう少し太い万年筆を使いたいと思います。

2011年12月18日日曜日

忘年会,久しぶりに2次会まで行ったのですが...

今月は12月。忘年会シーズンです。今年は職場関係で12月2日と16日の2回の金曜日に忘年会がありました。2日の方は大き目の会で,半分仕事のようなものでしたが,一昨日16日の方は,10人程度の小さい会で,純粋に楽しむことができました。

雪にも関わらず,街中は賑わっており,「久しぶりに行ってみるか...」と2次会にも参加してみました。が,やはり,2次会というのはよくありません。いつの間にか職場の誰がどうした,こうしたという「居ない人」の話題になります。そういう話には反応しないようにしているので,聞いているうちに,だんだん気分が冷めてきて,会に参加していること自体が苦痛になってきます。しかも,ダラダラと続きます。気づくと,深夜13:00近くになっていました。帰りは久しぶりにタクシーを使うことになりました。

というようなわけで,1次会までにしておけば良かったと後悔しています。何事も楽しい余韻を残して終わるのが良いのかもしれません。今日の午前中は何となく頭が重いし,くノドの調子も悪いし...宴会の2次会には要注意です。

2011年12月12日月曜日

ようやく重荷が下りました。

他人からだと,大したことには見えないと思うのですが,今日ようやく,半年ほど取り組んでいた仕事が終わりました。特に11月以降は,休日もずっとこのことが気になり,一日中,ゆったりした気分になることはなかったので,ほっと一息ついているところです。

終わってみれば,大したことはなかったと感じているのですが,そう思えたのも,それなりに準備を積み重ねてきたからだと実感しています。 今回,結構勉強をしたのですが,プレッシャーがないと物事は身に付かないとい言えそうです。

今年度は,もう一つ,さらに難題が待ち受けているのですが,締め切りはもう少し先なので,今週いっぱいぐらいはゆっくりしようかと考えています。まずは,年賀状の準備ですね。読みたかった本もあるし,大掃除も徐々に始めようと思います。

というわけで,遅ればせながら,一気に師走ムードに突入しそうです。.

2011年11月23日水曜日

美術館の中で時間と幸福感について考えてみました。

このところ仕事が集中しており,時間的な余裕がありません。正確には精神的余裕がないと言う方が正しいのかもしれません。時間がかかったとしても,どれだけで終わる,という見通しがあれば,精神的な余裕はあるのですが,その見通しがまだ立っていないのです。

頭の中に不安な要素がある時には,気分が落ち着かず,時間を味わう余裕が出てきません。今は,そういう状況です。ただし,気分を変えるのも仕事のスキルの一つでしょう。快晴の祝日の午前中ということで気分転換に21世紀美術館に行って,新しい展覧会を見てきました。

展覧会を見ながら考えたのが,「時間を味わえることが幸せなのかもしれない」ということです。その時,重要なのが「個人の体のリズム=心拍数」だと思います。

タイプとしては,緊張して心拍数が増していった後,何かを達成して,満足感を得るというパターンと心拍数は変わらずにその時間を味わうというパターンがあると思います。若いうちは,前者のパターンを好むことが多いのですが,歳を取って,体力が落ちて来た場合,後者のパターンの方が良いのではないかと感じています。若い人の場合でも,前者は,毎日ではなく,時々で良いと思います。

後者については,「誰でもどこでも」可能というメリットもあります。取りあえず一つのことに浸る時間を作り,そのことに満足できれば良いのです。その時に役立つ媒体が音楽,美術,文学...といった芸術・文化と呼ばれるものと言えそうです。教養と呼ばれているものも同様だと思います。宗教もそうかもしれません。

こういったものは一般に「役立たないもの」と言われていますが,平凡な時間に価値を付けるという役割を果たしている気がします。「良い時間の過ごし方を提供する素材」さらに言い換えると「退屈な時間のつぶし方」ということになります。

そういった時に邪魔になるのが,情報量の多さです。選択肢や情報が多すぎると,時間を味わうことはできません。すべてが同時並行になり,すべてが速読のような感じになります。気持ちの落ち着きがなくなり,心拍数が高めになります。そういう意味で,現代の大都市圏で,後者のようなパターンを味わうことは,前者よりも難しくなっている気もします。

金沢の場合,(私にとってですが)リアルな世界にある情報量が丁度良いと思っています。お店の数も人の数もイベントの数もそれなりで,多過ぎません。「味わう」ためには,刺激もないといけませんが,その具合をどう感じるかは,人それぞれだと思います。

北陸地方やブータンの幸福感の指数が高いのは,(私も含め)情報量の少なさをデメリットと感じないという人が多いからではないかと思います。モノを捨てたり,整理することが流行しているのも,世の中の多くの人が情報量の多さに辟易しているからだと思います。

自分の心拍数に合った,アンダンテぐらいのテンポで時間を過ごし,何かを味わいつつ生きる術を身につけること。これが理想でしょうか。

...などと考えているうちに,何と何と,美術館の駐車券を紛失してしまいました。実は,私にとって「券を探す」というのは日常茶飯事なのですが,本当に無くしたのは,初めてかもしれません。駐車場の職員の方に事情を説明し,何とか350円で済みましたが,やはり考え「ながら」というのには注意しないといけません。前向きに考えると,駐車場の親切なおじさんたちと良い時間を過ごすことができたということになりますが,モノの置き場を忘れるという性質(?)は治りません。困ったものです。

2011年11月12日土曜日

111111の日ということでポッキーを複数食べ比べ&野々市市誕生

昨日は,2011年11月11日と,1ばかりが並ぶ面白い日でした。ここ数年,この日はポッキー・プリッツの日として親しまれてきていることもあり,我が家でもグリコのポッキー4種類を食べ比べ,この日を祝い(?)ました。

# ただし,ポッキー・プリッツといいつつ,人気のあるのは,ポッキーの方ばかり?サイトの方もポッキーばかりですね。
http://www.glico.co.jp/info/kinenbi/pp/

# 食べ比べをしたのは,単に二宮君のファンが家族内にいるからということなのですが...


この日にあわせ,金沢市のお隣の野々市町が野々市市になりました。

http://www.city.nonoichi.lg.jp/


石川県内11番目の市という意味ですが,「野々市市」の字面でどうしても気になる「市市」の部分を「イチイチ」→「11」と読めば,この日しかない,という設定ですね。

私が子供の頃,「野々市町が市になったら,「野々市々」になるなぁ」と発見して,喜んでいたことを思い出します(ノストラダムスの大予言が当たったらどうしよう?とか言っていた時代です)。そのことが実現したということで,別に野々市市とは縁はないのですが,少し感慨にふけっています。

2011年10月30日日曜日

先日オープンした鈴木大拙館に行ってきました。和風タレルの部屋みたいな思索空間が気に入りました。

10月18日に本多町の北陸放送の裏にオープンした鈴木大拙館に行ってきました。ちょっと仕事にも関係しそうなので,様子を見てきたのですが,金沢市にいくつかある個人名の付いた博物館・記念館とはコンセプトが違うようで,建物自体を楽しませるような作りでした。

鈴木大拙関係の写真や書などが展示してはありますが,非常に数が少なく,広々とした余白の方が目立つような展示の仕方でした。建物の雰囲気もモダンでクールな感じなので,金沢21世紀美術館と通じるような部分も感じられました。

展示されているモノの数が少ないからといって物足りないわけではありません。こういった博物館の場合,多くのモノにこまごまと解説付きで展示されていても,いちいち読む気にならないことが多いのですが,これぐらい少ないとしっかり,1点ずつ鑑賞しようという気になります(さらに細かい説明は,「ふるさと偉人館」の方におまかせということなのかもしれません)。各展示の横にキャプションがなく,別冊リーフレットを取って説明を読む形になっていましたが,このアイデアも良いと思いました。

その少ない展示を抜けると,四角い池のような場所に出ます。その中に瞑想でもできそうな場所があります。この雰囲気は,ちょっと金沢21世紀美術館のタレルの部屋に似ていると感じました。タレルの部屋の場合,窓のない部屋の天井だけが開いていることで,安心感と開放感の両方が味わえるのですが,大拙館のこの部屋の方は,同じような四角い部屋なのですが天井にあるのは丸い窓です。部屋の周囲は水に囲まれており,さらに外側に本多の森の景色が広がっています。冬になったら寒そうですが,この雰囲気はなかなか良いと思いました。本多町周辺に出かけることは滅多になかったのですが,こんなに静かな雰囲気だとは思いませんでした。

鈴木大拙館の思索空間   
こちらは21世紀美術館のタレルの部屋
人によっては「モノ足りない」と感じる人もあるかもしれませんが,大拙館の断舎離的シンプル空間は,とても気に入りました。大拙館とタレルの部屋をハシゴするのも面白いと思うのですが,いかがでしょうか。

PS. この大拙館のロゴマークですが,QRコードみたいですね。冗談半分で,我が家のスマートフォンで読ませようとしてみたところ,「必死に認識しようとするけれどもうまく読めない」という感じになりました。機械には悪いことをしました。

日経ビジネス・アソシエ最新号付録の0.9mmのシャープペンシル。これは書きやすい。

最近はやりの,付録付きの雑誌があると,ついつい気になります。特集記事に引かれて,時々,眺めていた日経ビジネス・アソシエの最新号にも付録が付いており,どうしようか迷った末,買うことにしました。

今回の特集は「手帳術」で,付録は0.9mmのシャープペンシルでした。
 http://www.nikkeibp.co.jp/article/associe/20111017/287649/

シャープペンシルの場合,頻繁に芯を折ってしまうのが嫌で,「やっぱり鉛筆の方が良い」と,最近は,素朴な世界に戻りつつあったのですが,この0.9mmという太さが気になりました。さっそく使ってみると,非常に「いい感じ」でした。

本体がプラスティックでできているので,鉛筆より軽いぐらいで,書いていてストレスがありません。シャツなどに引っかける部分(何と呼べば良いのでしょうか?)もなく,シンプルなな六角形なので,鉛筆のようにしっくりなじみます。芯の太さも丁度良いと思いました。定番の0.5mmだと,一定の太さになりますが,0.9mmだとちょっと味のある線になります。柔らかめの芯が入っていたせいか,書き味も鉛筆に近いものがあります。0.5mmのものよりも芯が折れにくいのも良いと思います。

鉛筆も好きなのですが,やはり削るのは少々面倒ですね。というわけで,このシャープペンシルがすっかり気に入ってしまいました。0.5mmのシャープペンシルならば,粗品類を含め沢山持っているのですが,これからは,この0.9mmをデフォルトで使って行こうかなと思いました。

なお,色は茶色で,Associeのロゴが入っていますが,オリジナルは,次のコクヨのジュニアペンシルです。
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/B004SZYQC6/tatsuo-22

手帳の方は,どうしようか迷っているのですが,これまで使ってきた,月間カレンダーと週間カレンダーが2か所に分かれているタイプをやめて,月間カレンダーにだけがある薄っぺらいものにしようかな,と考えているところです。


というわけで,結局のところ,スマートフォンでスケジュール管理というのはできていません。充電を頻繁にしないと使えない機械には,いまだに馴染めません。私ごときのスケジュールの場合,手書きで済ます方が効率的という面もあるし,やっぱり,手で書くことの方が楽しいですね。それと,記録がしっかり後に残るのも紙の手帳のメリットだと思います。

2011年10月23日日曜日

古井由吉氏の講演会を聞いてきました。秋声と読書についての含蓄のある言葉を聞くことができました。

今日の午後,金沢市立泉野図書館で作家・古井由吉さんの講演会が行われたので聞いてきました。

古井さんは,1960年代前半に金沢大学で助手を勤めた後,立教大学に移り,その後,作家として活躍されている方です。1970年に「杳子」で芥川賞を受賞されていますので,「金沢ゆかりの有名作家」ということなのですが,実は,全く作品を読んだことがありません。

今回の講演のテーマは,「秋声と私」で,徳田秋声記念館が中心となって企画したイベントでした。が,秋声の作品の方も全く読んだことがありません。今回の講演会で,この両作家の作品に親しむきっかけになれば良いかなと思い出かけてきました。

内容は,古井さんが金沢に居た時代,つまり,昭和38年の豪雪の頃の雪かきのエピソードから始まった後,徳田秋声の話に移りました。その代表作「黴(かび)」という作品に出てくる,主人公夫妻の「婚姻と所帯」の話が中心テーマでした。古井さんも秋声も,金沢から東京に移ったという点で共通点があり,古井さん自身,秋声の描写力に特に引かれていることが伝わってきました。明治時代の婚姻関係については,現代とはかなり違った感覚であることも,よくわかりました。

古井さんは,大変ゆったりと語られていました。ベテラン作家の風格十分でしたが,予定の1時間ぴったりでお話をまとめていたのはさすがでした。秋声も古井さんも,「渋い作家」なのですが,古井さんの言葉で「秋声はちょっとした言葉で描写するのが巧い」と言われると,ついつい読んでみたくなります。秋声の場合,青空文庫で主要作品は読めてしまうので,金沢が出てくるような作品からちょっと読んでみようと思っています。古井さんの作品については ,豪雪時の様子を描いた「雪の下の蟹」という作品を,まずは読んでみたいと思います。

古井さんが最後に言っていた言葉も印象的でした。読書について次のようなことをおっしゃられていました。

作品を読んで深い感銘を受けても一度は忘れないといけない。忘れるというのは,記憶の底に沈めることである。数年後にふっとよみがえり,2度目に読んだ時には,読み方が深くなっている。

私自身,物事を忘れることは,単純に「悪いこと」と思っていたのですが,「忘れなければ生きていけない。もう一度出てきた時に深くなっているからそれで良いのである」という古井さんの言葉を聞いて,気が 楽になった気がします。このことを聞いただけでも来たかいがあったな,と思った講演会でした。

2011年10月11日火曜日

本日は金沢市内の文学館めぐり。スタンプラリーでオリジナル文庫本を入手

連休の3日目も穏やかな一日になりました。今日は「金沢市内にある文学館を4館巡るとオリジナル文庫本プレゼント」というチラシに便乗して,市内観光をしてきました。金沢市内の15の文化施設にどこでも入れる1DAYパスポート(500円)というのを購入し,文学館4つを含む7施設を自転車で巡ってきました。金沢市ぐらいの適度な大きさだと,これぐらいのことが出来てしまいます。

今回は,写真を中心にご紹介しましょう。まずは徳田秋声記念館からスタート。
 1DAYパスポートを購入。2階からは,浅野川に掛かる梅の橋が奇麗に見えました。続いて東山方面に向かい,安江金箔工芸館へ。以前は別の場所にあったものが最近新築されたものです。新しくなってから来るのは初めてです。
続いては浅野川大橋を渡って,泉鏡花記念館へ。今度,池辺晋一郎さん作曲で「高野聖」をオペラ化したものが上演されます。この作品の一部を朗読したものをヘッドフォンで聞いてきました。


続いて金沢文芸館へ。ここではやはり,五木寛之さんのフロアがやはり見所でしょうか。

 
ここで昼食。これまで店の前を通ったことがあるだけで入ったことがなかった金沢カレーの店へ。ゴールドカレー武蔵店です。
実は注文したカレーと違うのに気付かず,そのまま食べてしまいました...別の席の人が「注文したものと違うけど...まあいいや」と言うのが聞こえてきて妙に焦ってしまいましたが,食べてしまったものは仕方ががありません。見るからに普通のカレーではなく,牛スジが入っていので,すぐ気づくべきでした。 それにしてもこの牛スジ入りのカレーというのは美味でした。

その後は片町・長町経由で室生犀星記念館に向かったのですが,その前に金沢市老舗記念館に行ってきました。
昔から金沢に住んでいる人には「ナカヤのコンゲンタン」と言った方が分かりやすい建物です。ここに行く前にグリル・オーツカの前を通りかかったのですが,入口前に何と行列が出来ていました。きっと観光ガイドを見て,沢山のお客さんが入っているのだと思いますが,今から25年ほど前に,この店でハントンライスをよく食べていたことがあったのですが,考えられない光景ですね。
 その近くに何気なく出ていた中古レコード店の看板です。LPレコードを大胆に使っていましたが...よくよく見ると我が家にあるLPでした(チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。リヒテルのピアノ,カラヤン指揮)。
その後,犀川を渡り,室生犀星記念館へ。新橋という橋を渡りました。この橋を渡るのはもしかしたら初めてのことかもしれません。犀星記念館で,文学館スタンプラリーは完了し,見事,記念文庫本をゲットしました。三文豪が書いた,食にまつわる随筆などが収録されていました。
ここでおしまいにしても良かったのですが,せっかくの1DAYパスポートなので,その前に犀川大橋を渡り,犀川沿いにある犀星の文学碑を眺めてから,21世紀美術館の隣の金沢能楽美術館まで行きました。

500円でこれだけ廻れましたので(自転車でないと難しいと思いますが),かなりお得な印象です。もっと頑張れば,全館制覇も不可能ではないかもしれません。 

というわけで,市内をぐるりと1周したことになります。汗はほとんどかきませんでしたが,さすがに少々疲れました。ただし,心地よい疲れといったところです。我ながら(ラ・フォル・ジュルネ金沢もそうですが),こういう「ハシゴ」企画には弱いなぁと実感した次第です。

2011年10月10日月曜日

今日は絶好の行楽日和。金沢市中心部を散策してみました。21世紀美術館→オヨヨ書林

このところの金沢は秋晴れが続いています。私の方は,あれこれ仕事関係の勉強&作業をしないといけないところではあるのですが,家の中でじっとしているのも惜しいぐらいの気候でしたので,午後からは自転車で市街地に出かけてみることにしました。

21美周辺
今日はイベントの集中日だったようで,21世紀美術館,しいのき迎賓館周辺,片町商店街...とどこへ行っても 大勢人が出ていました。21世紀美術館周辺には,フリーマーケット風の店が多数出ていたり,野外でビッグバンド・ジャズの演奏をしていたり,皆でのんびりと「まるびぃ」の誕生日を祝っていました。

出ていた店の中では「豆本」のお店が面白そうだったので手に取ってみていたところ,店主の方から名刺を頂いてしまいました。せっかくなのでサイトを紹介しましょう。「豆本工房わかい」というお店でした。
http://mameneko.com/default.aspx
http://mamehonkobo.blog.fc2.com/
 その後,竪町商店街にあるオヨヨ書林に行ってみました。「店頭の本,3冊で100円」という宣伝に釣られ,「そのうち読むだろう(=今は読まないかも)」という本を含め,6冊も買ってしまいました(200円でした)。なかなか読む暇はないのですが,こういうのにはついつい負けてしまいます。こちらのサイトは次のとおりです。
http://www.oyoyoshorin.jp/

オヨヨ書林せせらぎ通り店の外観
仕事関係の本で読んでみたい本があったので,オヨヨ書林をハシゴして,せせらぎ通り店の方にも行ってみることにしました。どちらの店も雰囲気は良いのですが,せせらぎ通り店は,古本屋にしては珍しいほどにゆったりとした広さがあり,店の中にいるだけでくつろいだ気分になります。

じっくりと書棚を見ていたら,探していた本ではないけれども,役立ちそうな本を見つけたので,こちらでは,2冊(1200円ほど)買ってしまいました。

自転車で街中を走りながら,古本屋めぐりというのも中々良いものです。「また不要なものが増えて...」と家人には言われそうですが...。

2011年9月23日金曜日

金沢21世紀美術館 ピーター・マクドナルド訪問者のHome Discoでリラックス

このところ平日は疲れ気味で,なかなか書き込みができません。というわけで,先週の土日の話です。金沢市内ではジャズ・ストリートをやっていまいたが,これを横目に金沢21世紀美術館に出かけてきました。

丁度展示を入れ替えたばかりで,展示室の半分ほどは,この館で所蔵するコレクション展になっていました。現代美術というのは,一言で言うと「わけがわからない」というものですが, この美術館に通っているうちに,それなりに見なれてくるのが面白いところです。

今回のコレクション展の中でも,アニッシュ・カプーアの「白い闇IX」とか山崎つる子の「The Cans」とか見覚えがあるものがいくつもありました。ツェ・スーメイの「エコー」はアルプスに向かってチェロを演奏する映像作品ですが,妙に引き付けられる作品です。何でもそうかもしれませんが,慣れると面白いと言えそうです。

さて,この日ですが,このコレクション展を通り抜けて,ピーター・マクドナルド「訪問者」のイベントを見てきました。たまたま通りかかって入ってみただけなのですが,展示室13が「明るいディスコ」という感じになっていました。

右の写真のように音楽を流す操作をしている人が前方にいて,お客さんの方は展示室に置かれた大型クッションに横たわってリラックスする,という感じです。なかなか不思議な光景でしたが,試しに横たわってみると非常に心地良く感じました(展示よりは,「このクッションいいなぁ」と思ったのですが...。このところ肩こりが激しいので,本気で欲しくなりました。が,まずは場所の確保が問題)。

後で展示のタイトルを見ると「Home Disco」ということでなるほどと思った次第です。ちなみにこの展示ですが「写真撮影OK」でした。その方が宣伝効果はありそうですね。

2011年9月18日日曜日

Book Offでサイン入り本を購入

秋・冬に向けて,「どこまでやればよいだろう?」という限界がないような仕事をしてます。逆に言うと,非常に創造的であり,自分に決定権のある仕事とも言えます。それにしても,何とかまとめる必要があります。結局のところ掛けられる時間次第ということになります。とはいえ,なるべく良いものにしたい,という気持ちはあります。そのせいで休日になっても仕事のことが頭から離れず,少々疲れ気味です(考えようによっては幸せな状況だとは思っています。)。

というわけで,参考になる本を探しにBook Offに出かけてきました(新刊書店でなくBook Offというのが本屋さんには申し訳ないのですが...)。今回,五木寛之さんのエッセーの中にあることが書いていないかを探し,書いてあれば購入しようという計画でした。五木さんの本のうちハードカバーのものを1つ手にとって,パラパラと見たところ,見返し紙の部分に何と直筆サインが入っていました。

あまりにも美しいサインだったので(筆ペンで書かれている感じ),はじめから印刷されているのかな,と思ったのですが,他の本には入っていなかったので,どう見ても本物でした。しかも,私が探していた情報がその本に入っていました。しかも,この日,このBook Offは「全品半額」という特売日。
「この本は私と出会うことを待っていたのではないか?」などと思ってしまい250円で買ってしまいました。この偶然性を大切にしたいものです。

こういう形でサイン入り本を買ったのは2回目です。1回目は,磯田直史さんの「武士の家計簿」でした。こちらの方は105円の棚にあったのを手に取ってみたところ,立派なサインが入っていました。

私の手には何か隠された力があるのでは?などと 思ったりしましたが,こういったことは電子書籍にはない紙の本の面白さですね。というわけで,近頃では,紙の本とか手書きの良さを,逆にもっと追究すべきではなどと思っているところです。

2011年9月15日木曜日

ダイソーで発見 モレスキンにそっくりのA6ノート

今日,たまたま入ったダイソーで文房具コーナーを眺めていると,高級ノート「モレスキン」とそっくりのノートを見つけてしまいました。右のような感じです。ちなみに本物は,次のサイトのようなイメージです。
http://www.moleskine.co.jp/

本物を持っていないので,そもそも比較はできないのですが,これを持っていると,恐らく,モレスキンを持っているのと勘違いされるのではないかと思います。

105円の商品ですので,時間が経つとどう変化するか分かりませんが,本物の方は1冊2000円以上はするので,気軽に書くという点では,ダイソーのノートの方が適していそうな気がします。紙の色が真っ白な点が違うようですが,手に取った感じはとてもしっかりしているので,「私の場合,これで十分」という気がしないでもありません。というわけで,モレスキンモドキをしばらく使ってみようと思います。

# ただし...何を書くか決めていないのですが...

 

2011年9月3日土曜日

野田内閣発足。ドジョウには妙に親近感がわきます。

この大変な時期に総理大臣に就任することになった野田さんですが,意外にお若い方なんですね。過去2人の民主党の総理大臣に比べると地味(というか知名度が低い)な印象はありますが,それを逆手に取って頑張ってほしいと思います。

この野田さんについては,「ドジョウのように 泥臭くやっていきたい」という発言が注目されていますが,私自身,この発言に共感(?)するものがあります。ずっと以前,「お前は泥の中のナマズのようだ」と言われたことがあるからです(今気付いたのですが,ドジョウとナマズだとかなり違いますね...)。

「印象が薄い」「地味」ということの喩えで,そんなに良いニュアンスでは使っていなかったのですが,その後も,ずっとそのことを覚えており,何かにつけ「スマートにやらなくても良いから,できるだけのことをやればよい」というような感じで生きてきました。国の政治の責任者ということで,野田さんの場合,「できるだけのこと」では済まないプレッシャーはあると思いますが,確実に仕事を積み重ねていって欲しいと思います。

ただし,自分自身で「ドジョウ」という辺り,非常に「賢い方」だと思います。それと野田さんは,声がとても聞きやすいですね(枝野さんの声も聞きやすかったと思います)。この点にも好感を持っています。

時間を争うような事項も多いのですが,しばらくはその方向性に注目をしていきたいと思います。

2011年8月30日火曜日

京都からもどりました。本日は、京都御所を見学したのですが、それにしても暑い一日でした。

今日の午後、仕事が終わった後、京都御所の見学をしてきました。1時間コースということで、予約してもらってあったものです。

御所を見学するのは初めてのことでしたが、大変広々としていました。「野球場○個分」といった説明をして頂いたのですが、日陰がほとんど無かったこともあり、終わった時にはボーっとなってしまいました。


それでも、たまにこういう非日常的な空間に入ることは貴重です。 京都ならではですね。

その後、午後4時代のサンダーバードで金沢に戻る予定だったのですが....京都周辺で人身事故があったとのことで、1時間近く、発車が遅れてしまいました。

京都御所を巡っている辺りから、やや脱水症気味でしたが、駅のホームで1時間ほど待つというのもなかなか辛いものがありました。金沢に到着したときには、ふらふらという感じでした。

明日から普通の仕事ですが、明日は何とか頑張って出勤しようと思います。

2011年8月28日日曜日

京都に来ています。三条~四条付近をウロついてきました。

今日の午後から2泊3日の予定で京都に来ています。仕事で来ているのですが、1日早く到着したので、今日は、夕方から京都の繁華街をブラブラとしてきました。

考えてみると京都市内に宿泊するのは、本当に久しぶりのことです。京都→大阪、京都→奈良という観光は何回かしたことがあるのですが(昨年は日帰り旅行もしました)、京都に2泊もするのは初めてかもしれません。

まずは、取りあえず夕食を食べに、三条河原町方面に行ってみることにしました。そうしたところ...

いきなり本能寺が出てきてびっくりしました。「確かこの辺りに、坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された近江屋もあったはず..」ということで、四条方面に向かって歩いて行くと...ありました。
ただし、この史跡ですが、ご覧のとおり、現在ではサークルKの目の前にあり、あまりありがたみがありません。それでも、「龍馬伝」を放送していた昨年の今頃ならば、写真を撮っている人も多かったと思いますが、今日は(私以外の)誰からも、振り向きもされずに寂しそうにしていました。

その後、新京極の商店内を通り抜けてきたのですが、本当に沢山の店があり、見ているだけで観光客気分になりました。ただし、結局ここでは何も買わず、近くにあったLOFTで少し買い物をしました(最近、文房具に凝っており、金沢に店舗がないLOFTなどの大型店を見つけると、どの都市でもついつい入ってしまうのです)。

宿の方は京都御所の近くにあります。 ちょっと入ってみて撮ったのが次の写真です。


この先どこへ行くのか分からないのですが、中学生3人組が自転車で通り抜けているところでした。よくよく見ると砂利に「けもの道」みたいなものができています。赤瀬川原平さんが、路上観察の本の中で「御所の細道」と言っていたのが これか、と思い撮影しました。この「けもの道」がどこまで続いているのか、調べてみたいものです。

今年の夏は石川県の外に全然出ていなかったので、明日の仕事の後も少しは観光(=路上観察)をしてみたいと思います。





2011年8月19日金曜日

本日から再度夏休み。午前中に雑事をあれこれ片づけ,どう過ごすかこれから考える予定。

お盆周辺3日間は,一斉の夏休みだったのですが,それ以外に3日夏休みを取ることができるので,他の人との兼ね合いも考え,今年はこの時期に,「もう一つの夏休み」を取ることにしました。

とはいえ,今年は特に予定もないので,基本的には金沢でじっとしているつもり。昨晩の強雨のせいか,今日は比較的過ごしやすい気温になっているので,家でじっとしているのには好都合です。

休暇をどうやって過ごすか,今から考えるつもりですが,その前に午前中はあれこれと雑事を片づけてきました。(1)メール便発送@コンビニ(160円),(2)デジカメ・プリント@スーパー(270円),(3)古着の売却(400円),(4)古本の売却(160円),(5)古本の購入(700円),(6)中古パソコンの下取り(200円)...という感じです。その後,スーパーで買い物もしたので,「片づいたなぁ」という実感があります。今年の夏は,家中の古着の整理をやっていたのですが,これでひとまず完了です。

この金額を見て,改めて思うのですが,どれもこれも金額が少なく,何となく「おままごと」の買い物をしてきた感じです。それ以外にもTポイントを使ったり,店のクーポン券を使ったりということもしたので,本当に少額取引ばかりです。ただし,平日の午前中にいろいろな店をウロウロするのは,悪くありません。いつもと違う行動なので,妙に新鮮な気分になりました。それと「平和だなぁ」と実感できます。

午後からですが,今度は,パソコン関係の雑事を済ませようと思います。その後は,とりあえず,ゆっくりと考え事でもしようかと思います。

2011年8月15日月曜日

今日は七尾方面に小旅行。絵日記を描いていました。

この夏休みはずっと金沢に居るのですが,少しぐらい出かけてみるか,ということで七尾まで出かけてきました。七尾美術館でやっている長谷川等伯展を観た後,その辺をぐるっと回って帰ってきただけですが,少しは旅行らしい気分を味わえました。せっかくなので,”絵日記”を描いてみました。 


まず,白尾ICから徳田大津まで能登有料道路を走りました。この有料道路の料金所は「関所」のような配置なので,料金所付近だけ渋滞するという問題があります。この日も料金所付近だけ混み合っていました。

まず,七尾美術館に行き,長谷川等伯展を見てきました。今回が初めての展示かと思っていたのですが,地元出身の画家ということで,実は毎年のように等伯展を行っているようです。

子供にとっては,かなり渋い展覧会なので,少しでも興味を持ってもらえるように,絵1枚ごとにクイズに答え,全問回答した人に粗品プレゼントという企画をやっていました。我が家でも,このクイズを子供にやらせようとしたのですが...全く興味を示してくれませんでしたので,成り行き上,私がクイズを解きながら見ることになっていました。これが意外に面白かったですね。漫然と見るよりは,じっくりと鑑賞してしまいました。ただし,回答するために,絵よりも解説ばかり見てしまい,イマイチ絵の方はよく覚えていません。

その後,七尾港のフィッシャーマンズ・ワーフ付近で昼食を食べることにしました。ただし,流石にお盆休みということもあり,どの店もかなりの順番待ちでした。近所にうどん・そばの店があったことを思い出し,再度外に出て,その店で昼食を食べることにしました。そのメニューにあったのが,「カツドン」ならぬ「カツうどん」でした。珍しいメニューなので,どんなものか注文してしまいました。私は,グルメではないのですが,なかなか美味しいうどんだと思いました。

食事の後,フィッシャーマンズワーフに戻り,お土産物を見て回りました。私は能登名物「もみいか」という酒の肴のようなものを買っていったのですが,これはなかなか好評でした。

ドライブと言えば音楽ですが,行き帰りの車の中では,嵐の新譜といきものがかりのベストを聞きました。私には,嵐の曲は,どれも同じように聞こえてしまうので,いきものがかりの方がドライブ気分にはよく合う気がしました。

今年の夏は,家族全員揃うような時間が取れないのですが, 何とか夏休み気分を味わうことができたかな,という一日でした。



中学校の同窓会。変わったのか?変わらないのか?どちらかと言えば変わらない気がする。

今日は午後から中学校の同窓会に出席してきました。学校全体の同窓会のはずだったのですが,出かけてみると,それほど大勢の人は出席しておらず,私の同期の人たちばかりという印象でした。私も最初は出かけないつもりだったのですが,数日前に「○○君も来るので是非」という電話が幹事から掛かってきたので,「それでは」と急遽出かけることにしました。

実は,同窓会というもの自体,あまり好きではありません。何をしゃべれば良いのだろう?ということが気になります。行っても知人がいないとどうしようもないかな,という心配もあります。

ただし,今回参加してみて,懐かしい人の顔を見るだけで十分と思いました。会うのは30年ぶりという 人。以前より太った人。やせた人。変わらない人。やせた後太った人(変わらない人とほぼ同義語ですが)...と様々でしたが,しばらく一緒に話をしていると,やはり変わらないなぁと思いました。私についても「変わらない」と言われました。自分自身,中学生の頃から何も変わっていないと思っていたので,妙に安心したりしました。

ただし,色々話をしていると,当時そんなことを思われていたのか?と新鮮に感じることも出てきます。例えば, 「○君(私)の家にあった,人生ゲームが面白かった」などと言われたのですが,「へぇ」という感じでした。「○君の家には,FMfanがいっぱいあった」「○君は,なぜか△君と仲が良かった」とか,当時に自分について,それぞれに違う観点から捉えられているのが面白く感じました。

あと,女性の参加者の方ですが...実はよく分かりませんでした。やはり化粧の力は大きいのでしょうか?

私は,当時とは全く違う場所に住んでいるのですが,ずっと同じ場所で生活している人も多いことも分かりました。全体に見ると,卒業後比較的平穏な人生を送ってきた人が集まっていたような印象でした。そして,段々と話が,子供がどうした,健康がどうした...という話題に収斂していきました。 そういうものが同窓会なのもしれませんね。

2011年8月12日金曜日

映画「マーラー:君に捧げるアダージョ」をシネモンドで観てきました(1週間以上前ですが)。

今日から夏休みです。が,今年は子供が多忙なので,どこへも出かけず,金沢でじっとしている予定です。いろいろと勉強をしないといけないことも多いので,読書を中心に過ごそうと思っています。

1週間以上になりますが,金沢の香林坊に唯一残った映画館シネモンドで久しぶりに映画を観てきました。香林坊109が出来て25年以上にもなりますが,1990年代前半頃までは,シネモンド(109シネマと言っていましたね)で映画を観て,山蓄でCD,地下の北国書林で本を探す,というようなことをよくやっていました。今から思うと贅沢な時間でした。今では,山畜も書林もなくなってしまいましたが,マーラーの伝記的な映画が上映されるということで,久しぶりにシネモンドに出かけてきました。

この作品は,マーラー生誕150年・没後100年記念の作品で,マーラーの若い妻・アルマの浮気に悩むマーラーの内面を,交響曲第10番「アダージョ」などの音楽を交えて描いたものです。フロイトに相談に悩みを打ち明けるというのが映画の枠で,回想シーンと現在とが頻繁に交錯します。いろいろな要素が混在し,気分がガラリと変わるという点で,この作品自体にマーラーの交響曲を思わせるところがあるのが面白いところです。

ストーリーの核,というかマーラー夫妻の葛藤の原因になっていたのが,結婚後,アルマの作曲家としての才能をマーラーが封じこんでしまったことです。アルマ自身,夫の作曲の才能を認めてはいるけれども,自分自身ももっと自由に生きたいという欲求が次第に強くなっていきます。かなりドロドロとした濃いドラマなのですが(現実もそうだったのだと思います),画面全体に世紀末ウィーンの上流階級の雰囲気が漂っており(建築家のグロピウス,指揮者のブルーノ・ワルター,ウィーン・フィルのコンサートマスターのロゼーなど有名人も大勢登場),観ていて文学的な気分にさせてくれます。
それ以外にも夏の避暑地風の美しい自然もふんだんに登場するので,観ていて,心地良さすら感じました。この映像の美しさは,パーシー・アドロン監督(映画「バグダッド・カフェ」の監督)の持ち味なのでしょう。

俳優も非常にリアルな雰囲気を出しています。特にマーラー夫妻は,写真に残っているイメージどおりです。貴族的な感じと繊細さと頑固さが混ざったようなマーラー,表情豊かで人を引き付ける魅力に満ちたアルマともにハマリ役だと思います。

この作品を観ると,特にアルマの人生に興味が出てきます。アルマの書いた回想録のような本を持っていたはず(ずっと読んでいなかったのですが...)なので,これを機会に読んでみようかと思っています。映画のイメージと重ね合わせると,きっと読みやすいのではないかと思っています。

マーラーを描いた映画を観るのは,ケン・ラッセル監督の「マーラー」以来2回目のことです。ただし,この内容については,はっきり覚えていません(確かこれも109シネマで観たはずです。映画のいちばん最後に指揮者のベルナルト・ハイティンクの顔が出てきてびっくり(というかガッカリ)したことは覚えています。あまり面白くなかったのかもしれません。)。今回の作品は,ケン・ラッセルのものよりは,面白く観れた気がしました。

というようなわけで,マーラーのお好きな方にはお勧めの作品です。私の場合,久しぶりに香林坊で映画を観て,その後,古本(シネモンドの一つ下の階で営業していました)を眺めることもできたのも嬉しかったですね。20年ほど前の気分に浸ることができ,懐かしく感じました。



2011年7月29日金曜日

金城樓の地下「浅の川ビアホール」でオイルフォンデュ

昨晩は,職場関係の「暑気払い」で,金城樓の地下の「浅の川ビアホール」に行ってきました。金城といえば,金沢でも有数の高級料亭です。私などにとっては,入る機会は滅多にありません。その金城で,夏季限定のビアホールをやっているということで,「どんな感じだろう?」という興味とともに参加してきました。

ただし,金城楼といっても,この”和風ビアホール”があるのは,畳の大広間ではなく,地下の「畳のない部屋」です。 それでも,ゆったりとした空間が広がり,高級感がありました。


今回のコースは,和風オイルフォンデュコース(飲み放題付き)というものでした。「オイルフォンデュとは何ぞや?」という感じでしたが,単純に言うと,自分で揚げながら食べる,てんぷらのようなものでした。串に刺された肉,魚,野菜などの具材にチーズではなく,ドロリとした小麦粉(多分)を付け,机上の油に4分ほどつけて,しっかりと揚げ,塩やタレやマヨネーズなどを付けて食べる,というものです。

鍋は大きくなく,一気に揚げられないので,ビールを飲みながら,話をしながら,1本揚げては食べ,1本揚げては食べ...という感じになります。「大して材料費は掛っていないのでは?」と言っている人もいましたが,この自分で揚げる作業が面白く,それをすぐに食べると,とても美味しく感じます。話も進むし,お酒も進むし,なかなか面白い会になりました。


今回のコースは,ボリューム的にはやや物足りないところはありましたが,オイルフォンデュ自体は気に入りました。一度,家族でもやってみたい気はしましたが,家でやるとなると,部屋中油っぽくなりそうです。そうなると,やはり金城に行くしかないのかもしれませんね。なかなかうまく考えられているコースと言えそうです。

2011年7月27日水曜日

テレビは地デジ化されましたが,レコーダーはそのまま。これを機会にラジオ中心にしようかと思っています。

この前の日曜日,テレビ放送が地デジに完全に移行しました。我が家でも,いつの間にか,テレビ4台,録画装置2台(1つはテレビと一体なのですが)に増えていたのですが,取りあえず,全部を地デジ対応にするのは止め,テレビ3台,録画装置1台(テレビと一体のもの)という状況です。今のところこれで不便はないようです。

そもそも,民放については番組自体をあまり見なくなりました。夕食を食べる時に何となくクイズ番組を眺めるぐらいです。ちなみに民放では,CMがいちばん面白いですね。CMだけ見ていれば十分という気もします(正しい民放の楽しみ方です)。

NHKにしてもそれほどしっかり見ているわけではなく,朝食の時にニュースを見るのと,夜9時に大越キャスターと井上あさひさんが出てくるニュース・ウォッチ9を時々見るのと,日曜日に大河ドラマ,N響アワーを何となく見ているぐらいです。その他,Eテレで月曜日の夕方にやっている「テストの花道」は,いろいろとためになるので(子供の勉強に役立つ),録画をして見ています。

というわけで,地デジ化を機会に,テレビを減らすというのは良い選択だと思っています。いざとなれば,ワンセグという選択肢もあるので,脱テレビ化をなるべく進めようと思っています。

その代わりに再評価しているのが,ラジオです。最近は車の中では大体,ラジオを聞いています。テレビにしても本にしても目を使うメディアだと結構疲れてしまうのですが,耳だけで楽しめるラジオだとストレスを感じません。

NHK第2放送などをチェックしてみると,内容の充実した講演会や講座を毎週のように放送していることが分かります。地味な分野ですが,じっくり聞きはじめてみると,さすがプロというような充実感があります。しっかり聞けば,本を読むよりも頭に入るのではないかと思ったりします。ラジオを録音できる携帯プレーヤーを使っているのですが,これで録音しておけば,どこでも聞けるのも便利です。

ラジオについては,今後インターネット上で聞くという形が中心になってくるのかもしれませんが,放送の原点であり,到達点なのではないか,と思っています。節電対策としても,午後からはテレビを消して,ラジオ中心生活にするというのは悪くないと思います(テレビでは絶対そういうことは言いませんが...)。

2011年7月24日日曜日

この時期,中学・高校の吹奏楽部は大忙し

高校野球の石川県大会もベスト8が出そろいました。遊学館,日本航空石川,金沢桜丘,小松,星稜,野々市明倫,金沢錦丘,金沢が勝ち残っていますが,各校の吹奏楽部にとっては悩ましいところでしょう。ベスト8のうち,日本航空石川と金沢以外は,本日行われる石川県吹奏楽コンクール高校Aに出場する学校ばかりです。

さすがにコンクール当日に高校野球の応援には行けないと思いますが,「吹奏楽部が高校野球の応援演奏をスタンドで行う」という光景は,”夏の定番”ですので(他の運動部には申し訳ありませんが...),やってみたいと思う生徒も多いのではないかと思います。いずれにしても,これからベスト4,決勝,甲子園と進んでいくと,吹奏楽部の出番も増えてくることでしょう。

ちなみに...コンクールとは無関係の吹奏楽部員である我が家の子供は,昨日,野球場に行って,応援に参加してきました。野球の試合を生で見るのは初めてだったらしいのですが,試合展開がすごかったこともあり,「面白かった」としきりに言っていました。音楽にしてもスポーツにしても,「生で,その場で」に勝るものはありませんね。

夏休みの土日といえば,「地域の夏祭り」もいろいろなところで行われています。これに中学校の吹奏楽部が登場するパターンも多いですね。もう一人の子供の方は,こちらに出演していました。こちらは,先週のコンクールで敗退したばかり,ということでしっかりフル編成で演奏していました。

高校にしても中学にしても,「3年間」というのは長い人生から見ると非常に短い時間です。部活でも何でも,暑い時期に熱い時間を過ごすというのは,得難い貴重な時間ではないか,子供の活動を見ながら感じています。

2011年7月17日日曜日

あなたには話しかけやすい。

数日前,職場の掃除をくれている年配の女性に「おはようございます」と声を掛けたところ,突然,このように言われました。私自身,それほど愛想は良くないのですが,確かに,そういうところはあるようです。ただし,初対面の時ではなく,何回か顔を合わせているうちに馴染みが出てきて,何となく親しくなるということが多いですね。いずれにしても,このところあまり良いことがなかったので,少々大げさですが,久しぶりに自信を回復し,救われた気がしました。

その話しかけやすい理由ですが,相対的なものもありそうです。私の周りの人は,いつもいつも結構忙しそうにしているので(ただし「見えるだけ」で,私も同程度に「忙しい」のですが...),相対的に穏やかに見えるのだと思います。この人なら,話しかけても怒られないな,と思われやすいのだと思います。

小学生の頃の通知簿の評価項目の中の「聞くこと」が,いつも○だったことも何故か思い出します。人の言うことを,じっと素直に聞くという点は,確かに得意です。というか,それが当たり前と思っています。未だに「成長しないといけないなぁ」とばかり思っている毎日なのですが,自分を変えることばかり考えるのではなく,自分の持っている基本的な気質のようなものを伸ばすことを意識した方が良いのかもしれません。

ただし,一つの話をじーっと長く聞いているのは苦手で,実は,適当に聞き流してばかりいます。最初の一言だけ聞いてあげるのが得意,というのは相当都合の良い長所かもしれませんね。

2011年7月9日土曜日

暑い,暑すぎる。何か暑さ対策はないか?

数日前までは,それほど暑いとは思っていなかったのですが,この2,3日は暑いですねぇ。昨年の夏は,猛暑と言われましたが,今年もまた,同様になってしまうのでしょうか。この土日の間に,仕事のための本を読もうと思っていたのですが,この調子だと予定通りには行かないかもしれません。

今年の場合,電力を節約をすることが全国的な課題で,冷房をつけるのもはばかられるので,何か良い対策がないか考えているのですが,取りあえずは冷房の効いている公共の場所に集まって過ごすというのはあるかもしれません。自宅の中だとすれば,取りあえず汗がダラダラ流れるままに任せて,時々水分補給をしながら過ごすしかないでしょうか。そうなってくると,シャワーを頻繁に使いたくなります。いっそ,水風呂を張って,一日,浴槽の中で過ごすかというのもありかもしれません。さらに水道代を節約し,裸で浴槽の中に過ごすというのも考えられます。これだと,本を読むぐらいならばできそうです。

というわけで,半日ぐらい風呂場で過ごしてみようかなと真剣に考えているところです。

2011年7月1日金曜日

イタリア土産のブックカバーは,なかなか良い感じ

母がつい最近,イタリア旅行に行ってきました。1~2年に1回,友人と団体ツァーで海外に出かけており,これを楽しみに日常生活を送っているようなところがあります。「フィレンツェは1回目の時の方が...」などと偉そうなことを言って戻ってきましたが,「日本より暑かったけれども,カラッとしていて気持ち良かった」と十分に楽しんできたようです。少々うらやましいですね。

そのお土産に革で出来たブックカバーをもらいました。気づいてみると,文庫・新書用のブックカバー集めが趣味のような感じになってきているので,これは大変嬉しいプレゼントでした。右の写真のようなごっつい感じです。ちょっと厚めの本だとしっくりきます。

ただし,このブックカバーですが,大きさ的にイタリア人が本当に使っているのかは疑問です。外国だと文庫本サイズよりはもう少し大きなバイブルサイズの方が主流なのではないかと思います。 それと外国人は,本にカバーする習慣はないような気もします。本にジャケットがあるのは日本の本が中心だと思います。というわけで,やはり,日本人観光客向けのお土産なのかもしれませんね。

ちなみにこのカバーにはさんである本は,瀬戸内寂聴訳「源氏物語」です。母の部屋にあった本をたまたま入れてみたものです。が,ちょっと読んでみたくなりました。

2011年6月12日日曜日

アルフォンス・ミュシャ展を観てきました。

この週末,金沢21世紀美術館としいのき迎賓館の2か所で行っていたアルフォンス・ミュシャ展を観てきました。実は,うちの奥様が,ミュシャの作品の大ファンで,主要作品のポスター,絵ハガキ,カレンダーや展覧会の図録などは既に自宅にあるのですが,アール・ヌーヴォーの雰囲気に浸ってみたくなり,見に行ってきました。

ミュシャの作品では,やはりパリで活躍していた時代のポスターや装飾的なパネルの数々が有名です。有名作品はほとんど揃っていたのではないかと思います。ただし,こういうポスターの場合,やはり一点ものの絵画に比べると稀少価値が違うところもあります。ミュージアムショップで販売していた複製写真や我が家にあるカレンダーと「大差ないかな?」などと思いながら観てしまいました。ミュシャは晩年に「スラブ叙事詩」 という,愛国心に燃えて描いた連作絵画を残していますが,芸術家としては,こちらの方が本当に描きたかったモチーフだったのかもしれません。

サラ・ベルナールなどの女性を描いたポスターや装飾パネルの方は,特に女性に人気が高いのですが(お客さんも女性ばかりでした),見ているうちに,日本の少女マンガの原型がこの辺にあるのかもしれない,と感じました。美しい女性の肖像の回りを滑らかで優雅な線と植物とが取り囲む,というのは,美の一つの典型なのかもしれません。

今回の会場は,21世紀美術館としいのき迎賓館の2か所に分かれていました。主要作品はほとんど21世紀美術館の方にありましたが,ラ・フォル・ジュルネのように,建物をハシゴするのは,なかなか面白いと思いました。しいのき迎賓館の雰囲気とミュシャのムードは,よくマッチするな,と思いながら会場を後にしました。

今回は,ミュージアムショップの方を楽しみにしていたのですが,絵葉書やしおりやカレンダー(大昔のカレンダーですが)は既に持っているので,結局は何も買いませんでした。個人的には,ミュシャの絵をデザインした缶入りのゴーフルのようなものでもあれば,買いたくかったのですが,残念ながらあまりめぼしいものはありませんでした。

このところ,21世紀美術館で現代美術を見る機会が多いのですが,ヨーロッパの時代の空気を感じさせる,今回のような展覧会も良いものだなぁと思いました。

2011年6月4日土曜日

この数週間は妙に忙しかったのですが,ようやく仕事が片づきはじめ,昨日の夕方はのんびりできました。

仕事もようやく片づいた昨晩,金沢百万石まつりが始まりました。中央公園では提灯行列をやっていたり,浅野川では灯篭流しをやっていたり,毎年恒例のイベントが行われているのを見ていると,「平和だな」と感じます。

その雰囲気に浮かれて,夕方からは,街なかに出かけてきました。 香林坊109で臨時の古本屋が営業をはじめていたので,どういう本が出ているか眺めてみました。あまり本は増やしたくはなかったのですが,何か味わいがあって気楽に読めそうな本がないかな,と探してみました。結局,1冊300円ぐらいの本を3冊買ってみたのですが, やはり,こういう探し方は電子書籍にはない良さかなという気がします。

このところ妙に早起きで,今朝などは4時30分に起きてしまいました。その中の1冊を読み始めてみました。指揮者の大町陽一郎さんの「楽譜の余白にちょっと」という本なのですが,岩城さんのエッセーに出てくるのと似たような時代を別の角度から描いている感じで,なかなか面白そうです。

この土日は,天候がよくなりそうなので,祭りの気分を味わいながら,読書をしようかなと思います。

2011年5月30日月曜日

このところ公私混同の状態が続いており,今週末は休めませんでした。

このところオンラインストレージのDropboxを頻繁に利用しています。ここにファイルを入れておけば,職場からでも自宅からでも同じファイルを編集できます。閲覧するだけならば,iPad(スマートフォンだとかなり厳しい)からでも十分なので,読まないといけない書類は,なんでもPDFにして入れています。

そうなってくると,本当に職場と自宅の区別がつかなくなってしまいます。良いように解釈すれば,時間の融通が効くということなのですが,仕事のボリュームが多くなってくると,休日も休めなくなってしまいます。この土日はそういう状況になってしまいました。現在,2,3個同時に時間のかかるやっかいな仕事を抱えてしまっているので(他の人に任せにくいのが難点),基本的な衣食住の時間以外は,ずっと仕事をしていた感じです。

仕事の内容自体は,クリエイティブな内容なので 楽しい面もあるのですが,このところ,パソコンを使うとすぐに肩が凝るので,全然疲れが取れません。取りあえずは,夏休み前にやっておかないと,年度後半に大変になることは目に見えているので,やらざるを得ないのですが,このところバテ気味です。

それにしてもこのDropboxというソフトは便利です。2GBを無料で使えるのですが,何もしなくても同期を取ってくれるので,USBメモリーを全然使わなくなってしまいました(私はモノをよく置き忘れるので,USBは持たない方が安全なのです)。ただし,逆に言うと,この2GBだけで,すべてが足りてしまっているようなところがあり,寂しい気もします。メールソフトもWebサイトのデータも全部サイトクラウドにあるので,形のある重要なものは何もないような気さえします(ただし,家族の写真とかぐらいは,残しておきたいかな。)。

東日本大震災以降,自分にとって大切なものは何だろう,などと考えることがありますが,結局,自分の命が残っていればそれで十分なのかな,という気がしている,今日この頃です(その割に,家中,モノが溢れてしまっているのですが...)。こんなことを書いていると,だんだんと身辺整理をしたくなってきました。

2011年5月17日火曜日

追悼 児玉清さん。実は,パネルクイズアタック25の大ファンでした。

インターネットのニュースに児玉清さんが亡くなられたとのお知らせが掲載されていました。しばらく前から,パネルクイズアタック25の収録を休まれていたとのことで,心配していたのですが,本当に残念なことです。

昭和の時代から,ずっとスタイルは変わらないけれども,古臭くなることも飽きることもない,パネルクイズは,日曜日のお昼にNHKでやっている囲碁・将棋の番組と,雰囲気は同じで,「あって当たり前」という稀有な番組でした。実は,こういう「普通のクイズ番組」というのが昔から大好きで...何を隠そう,石川県で行われた予選に出たことがあります。もちろん,予選落ちでしたが,今となっては懐かしい思い出です。


パネルクイズ・アタック25のゲームソフトも持っていたりします。PS2用なのですが,とても良くできており,児玉さんが「アタックチャンス」とか言ってくれます。 久しぶりにやってみようと思います。

追悼の意味も込めて,石川県予選の時にテレビ朝日からもらったボールペンとゲームソフトの写真を,児玉さんの追悼の意味も込めて,お見せすることにしましょう。寂しくなります。

2011年5月14日土曜日

本日は完全に二日酔い。電動自転車を修理に出したら「代車」を提供してもらえました。

昨晩はJR金沢駅周辺で宴会があり,久しぶりにお酒を飲みました。2時間ほどの間に,生ビール,日本酒,ウィスキー水割の順に飲んだこともあり,かなり酔ってしまい,本日は完全に二日酔いです。午前中に一つ用事を何とか済ませた後,午後からはゴロゴロとしており,そのせいか,夜になって頭がすっきりしてきています。困ったものです。
 今日の日中は,昨日,うっかり電柱にぶつけてしまった電動自転車を修理に出してきました(この辺の事情は省略)。予想外の重症で部品の交換が必要ということになりました。自転車を使えないとかなり不便なので,どうしようかと思っていたのですが,某スーパーの自転車売り場では,「代車」を無料で貸してくれるとのことでした。自動車の代車というのは当たり前のサービスですが,自転車にも代車があるとは初めて聞きました。

いずれにしても,自転車の運転には慎重さが必要だと強く実感した次第です。

2011年4月24日日曜日

縁起が良いのか?悪いのか?ストラップの紐が切れてしまいました。

2年ほど前から,USBメモリーにくっつけていたストラップの紐が切れてしまいました。何かの抽選でもらった景品だったのですが,金沢21世紀美術館のミュージアムショップでも売っているもので,金沢の水引きをデザインしています。

http://www.ishikawa-styles.com/b/1148955771.html  

もともと紙で出来ているということもあり,ポケットに入れっぱなしという用途には向いていなかったのですが, 段々と愛着がわいてきていました。ただし,切れてしまったものは仕方がありません。

この「紐が切れた」ということについてですが,「悪い縁が切れた」とも取れるし,「悪いことの前兆」とも取れます。ミサンガの発想で言うと,「願い事がかなう」とも考えられます。いずれにしても,その人の主観次第ですね。

私の場合,「悪い縁が切れた」ということにしておこうと思います。これが縁の切れ目ということで,少々名残惜しいのですが,すっぱりと捨てることにしました。というわけで,記念撮影です。

2011年4月23日土曜日

朝日新聞be(2011/04/23) GWに訪ねてみたい小京都ランキング。1位は「金沢市」。ただし,金沢市は小京都?

今朝の朝日新聞週末版be on Saturdayのランキング特集は,「GWに訪ねてみたい小京都」という特集でした(オンライン版はまだ公開されていないようです)。その結果ですが,金沢市が1位になっていました。続くランキングは次のとおりです。

2位 津和野町, 3位旧角館町, 4位萩市, 5位高山市, 6位弘前市, 7位郡上八幡町, 8位尾道市, 9位遠野町, 10位松江市

詳細は,朝日新聞をお読み頂くとして,この時期の全国紙の特集で,金沢市が1位になるというのは,観光のPRには絶好ですね。今年は震災関係で自粛ムードが続いているのですが,金沢は小旅行には最適の土地なので,ラ・フォル・ジュルネと併せて,多くの方に来て欲しいものです。

ただし...この特集の「小京都」という言葉にはやや引っかかります。ランキングの他都市と比べると金沢市は40万人以上の人口があり,「小」というよりは,「中」ぐらいだと思います。そもそも,「京都には劣るけれども...」というニュアンスもあるので,あまり使いたくない言葉なのですが,観光の「殺し文句」なのかもしれません。

今回の記事には,「ブランド力抜群で,女性の人気が高く,行ったことがないと恥ずかしいと思うぐらい人気が高い」 などと書いてありました。予想外の評価に「へぇ?」と思うぐらいです。そう考えると,「オーケストラ・アンサンブル金沢」というネーミングも「ブランド力」の恩恵を受けていると言えます。

語感的には,「KANAZAWA」とすべて「A」で終わっているのが,良いと思います。音楽の調性で言うと,堂々としたハ長調(HA)ですね。この堂々とした語感と,自転車や徒歩で結構市内各地を回れてしまう気安さとコンパクトさ(そう考えるとやはり小京都か?)が,人気を支えているのかな,という気もします。

2011年4月10日日曜日

しいのき迎賓館周辺を散策。「乙女の金沢 春ららら市」で”活字”を買ってきました。その後,コンサートをハシゴ

今日の金沢は,非常に穏やかな天候で,散策するのに絶好の一日になりました。午後からその陽気に釣られ,しいのき迎賓館周辺でやっていた「乙女の金沢 春ららら市」というのを見てきました。

次のようなイベントです。
http://otomekanazawa.jugem.jp/?eid=67 

「乙女の金沢」 というのは,金沢のカフェ,雑貨,和菓子...などちょっとこだわりのあるようなグッズを紹介しているガイドブックです。タイトルからすると,「乙女」向きなのですが,内容的には「乙女」でなくても楽しめる本です。今日はこの本に登場しているようなお店が野外でそれぞれのグッズを販売していました。見たところ,「乙女の金沢 春ららら市」という看板は無かったようですが,赤いダルマのマークを付けた店がこのイベントの参加店だったようです。

演と書
結構いろいろな店がありましたが,中で面白かったのが,古書店のあうん堂さんの前で売っていた,活字です。昔,本を作るときに使っていた活字を1個100円で売っていました。今となっては実用価値はないものですが,手にとってみると,ズシリと重く,文字通り「言葉の重み」のようなものを実感できる気がしました。滅多にないものなので,記念に一つ買っていこうと思い,物色した結果選んだのが,「演」と「書」の2文字でした。

# 本当は,「嵐」を買っていって,子どものお土産にしようかと思ったのですが,売れてしまっていたのかもしれません。

私自身,クラシック音楽の「演」奏の感想を「書」くことがライフワークになりつつあるので,その意味では,ピッタリの選択だったかもしれません。お守りとして机の傍にでも置いておこうと思います。

それにしても,この活字ですが,結構人気商品だったようで,常に2,3人が物色していました。やはり,紙とか活字に対する,ノスタルジーというか信頼感はまだまだ大きいような気がしました。

その後,文教会館に行き,石川県ピアノ協会主催の「若い芽のコンサート」を聞いてきました。今度のラ・フォル・ジュルネでもシューベルトのピアノ・ソナタいろいろと演奏されると思いますが,ひと足早く,聞いてみたくなり,山田ゆかりさんによる第19番の演奏を聞いてきました。ベートーヴェン的な引き締まった重厚さとシューベルトらしいしなやかさがうまくブレンドした良い演奏でした。

一度家に戻った後,今度はタテマチ商店街に行き,坪倉かなうさんと寺田悠吾さんによる,東日本大震災復興支援チャリティコンサートを聞いてきました。これは,次のブログ記事のとおり,タテマチ大学で行われたものです。

http://www.tatemachidaigaku.jp/blog/2011/04/post_297.html

開始時間を間違ってたので,前半は聞けなかったのですが(この記事の中の時間も間違っていたのですが...),至近距離で聞く坪倉さんのヴァイオリンは凄い迫力でした。数年前,登竜門コンサートで岩城さん指揮のOEKと共演した時もスケールの大きな演奏をする方だな,と思った記憶があるのですが,今回,さらに強さを増していた気がしました。

春になって,桜が開花すると同時に,街に音楽が満ちてきました。こういう休日を過ごせることは,本当にありがたいことです。

スマートフォンは,その名のとおり本当に賢い。いろんなものが不用になりそうです。

金沢の方はようやく桜の花が咲き始めましたね。今日は午後から軽く自転車で市内を散策してみようと思います。

さて,スマートフォンですが,本当に賢いですね。機能を使いこなせば,次のものが不用になりそうです。
  • スケジュール管理用の手帳(Googleカレンダーと連携できるので便利。ただし,アイデアをメモしたりする手帳は紙の方が良いかな)
  • デジタルカメラ(私には十分な機能。レトロ風写真を撮影できるアプリがあったり,いろいろ楽しめそう) 
  • MP3プレーヤー(そもそも最近,プレーヤーではあまり音楽は聞いていないこともあり不用)
  • ライブ放送(こんなことする必要もないのですが,ビデオカメラ機能が付いているので,Ustreamのアプリを入れると,ミニライブ中継ができてしまうようです)
  • 音声認識(「夕暮れの東京タワーの画像」と機械に呼びかけてみたら,ちゃんと出てきて,家族中「ほおー」と感心。ただし,英語は苦手なようです(私の発音が悪い?)。「OEKfan」と入れると「大きい京阪」などと変な候補がとなりました。)
  • カーナビ(もともと車についていなかったので,好都合)
Webサイトを見るのはさすがに辛いですが,メールやツィッターのチェックは,こちらで十分ですね。というわけで,パソコンを使う機会が段々と減ってきそうな気配です。

2011年4月9日土曜日

スマートフォンと格闘中。キーボードは小さいけれども..しばらく楽しめそうです。

MEDIASで撮影しアップロード
今まで携帯電話を持たずに過ごしていたのですが,外で連絡を取れる方が,家族に迷惑を掛けることが少ない(と今頃になって)思い,携帯電話を持つことにしました。

主要な目的は,ドコモの携帯からのメールをどこでも受信できるようにし,通話できるようにすることです。 それ以外は取りあえず不要なのですが,「どうせなら」ということで,ドコモのスマートフォンを選びました。その設定を2,3日前からやっています。

機種は,「この際」ということで,ワンセグ付き,お財布付きでいろいろとアプリを入れられるガラパゴス的で薄っぺらいMEDIASという最新機種にしました。調べてみるとパケット使用料のかかる3G以外にWiFi(こちらだとパケット代は掛からない)でもメールを送受信できるSPモードというのがあるということで,早速その設定しようとしたのですが...何をすればよく分かりません。親戚のNTT関係者に見てもらっても「よく分からない」ということで,今日の朝,ドコモの店に教えを乞いに行ってきました(携帯電話の店が多い理由がやっと分かりました。)。

その結果分かったのは...マニュアルが入っていなかった...ということです。契約やら何やらを全部親戚の関係者に任せていたこともあり,マニュアルが足りないことに気づきませんでした。ただし,それ以外にもあれこれ質問できたので,結果的にマニュアルを読むよりも効率的だったかもしれません。

その後もMEDIASと格闘しています。それなりに分かってきました。例えば,カメラで撮影した後,Picasaに送れるので,このブログ用の写真を即座にアップロードできたりします。こういうのは,Androidのスマートフォンならではかもしれません。

ただし,キーボードは小さいですね。特に縦に持った場合,相当大変です。その結果ですが,iPadのキーボードがとても使いやすく感じられるようになってしまいました。恐らく,スマートフォンで長文を打つことはないと思いますが,画像のインターフェイスとしてはとても便利なのではないかと感じました。

ドコモの店に行った帰り,書店でAndroid Fanというムックも買ってしまったので,この週末はスマートフォンと戯れていたいと思います。

2011年4月4日月曜日

今日は羽咋~かほく市方面へ小旅行

ここ2年ほど、春休み中に東京ディズニーリゾートに出かけており、子供たちも(大人の方も?)楽しみにしていたところがあるのですが、今年は震災の影響で、そもそも営業を行っていません。子供たちの方は、部活やら勉強やらで結構忙しく、親と過ごす時間も少なくなってきているので、春休み中に一度ぐらい軽く出かけてみよう、ということで、今日は能登半島の付け根の羽咋市まで行ってきました(ディズニーランドとは全く関連はありませんが)。

とりあえず、どこでも良かったのですが、まずは羽咋の気多大社に行ってきました。考えてみると、ここに来るのも随分久しぶりです。「気が多い」ということで...少しはパワーをもらったかもしれません。
続いて羽咋駅前に行き、右のようなオブジェを見てきました。

左に看板が出ているとおり、「秘密のケンミンショー」や「ナニコレ珍百景」で取り上げられたものです。一度本物を見たかったので見てきたのですが、ただ「ジャーン」と書いてあるだけです。「ズズズズ」というのも隣にありました。その他、「ドドドド」というのも市内にあるらしいのですが、これは省略しました。

その後、千里浜付近で昼食を食べました。食べたのは貝めし定食で、右のとおり、大変わかりやすい食器に入っていました。ただし、ボリュームの方は食器の大きさに比べると大したことはありませんでした。その後、千里浜の波打ち際を車で通り抜け、能登有料道路に入り、かほく市にある、イオンかほくショッピングセンターに行きました。ぶらぶらと本・CDを見たり、文房具を見たりした後、サーティワン・アイスクリームを食べ、そろそろ、帰るかという感じで金沢に戻りました。

全く無計画に行動し始めた割には、適度に疲れるぐらいの、悪くないコースでした。

お土産ですが、能登と言えば、毎回気になる「ひっぱり餅」を買ってきました。能登地方の道路を走っていると、ほとんどの電柱(大げさかもしれませんが、本当に多いのです)に「ひっぱり餅」の宣伝が出ています。気になり出すと、「また、ひっぱり餅だ」と頭の中が「ひっぱり餅」で一杯になります。
というわけで、今回も買ってきてしまいました。パッケージを見ていたら、「アレルギーのおもちの方へ」と書いてあったのですが、これはミスプリントかもしれません。「アレルギーのお餅」に見えてしまいますね。

2011年4月2日土曜日

新年度開始。このところ送別の飲み会続きでしたが,一区切り付きました。

震災の関係で,自粛ムードが続いていますが,私の方は,それとは無関係に,3月中旬以降,6回も送別会関係の飲み会がありました。その間に演奏会などにも出かけていますので,さすがに疲れています。健康診断で「要観察」状態なので自宅ではほとんど飲んでいないのですが,外では飲まないわけにも行かないので(それを口実に飲んでいるのかもしれませんが),今健康診断をしたら,かなり悪い値になっているかもしれません。

さて,その送別会シーズンも終わり,昨日からは新年度になりました。わずか1日の違いですが,近くに座っている人が変わるというだけで,景色が全然違ったものになります。果たして,今年はどういう1年になるのか?人事については,大局的に見ると,変わらないよりは変わる方が健全なことが多いのですが,毎年のことながら,やや不安げに感じる年度の始まりでした。

2011年3月21日月曜日

タイヤを交換し、車内を掃除しながら考えてみました。

これから月末にかけてあれこれ忙しくなってきそうなので、昨日は、車のタイヤをノーマルタイヤに交換しました。その後、車内に掃除機をかけました。マットが黒っぽいので砂埃が目立ちやすいのですが、逆に言うと、目立つ方が掃除をするので良いとも言えます。こういう力仕事は、たまにやるには良いものです。無心になれるので気分転換になります。

とはいえ、作業をしながら、あれこれと東北の大震災とその後のことなどをついつい考えてしまいます。
  • 東京は東北地方からの電力に支えられていたんだ。
  • 電力が不足しているならば、節約するしかないか。
  • そうなると世の中のものに優先順位をつけないといけない。
  • プロ野球のナイトゲームの優先順位は下かな?
  • だけどプロ野球の選手や会社としてはやりたいだろう。
  • コンサートもキャンセルが相次いでいる。いつまで続くのだろう。
  • クラウドは便利といっても停電になったら、お手上げ
  • オール電化もこうなってくると不便か?
  • 取りあえず、都心部の自動販売機を可能な限り撤去したらどうか?
  • しかし、自動販売機の業者は困るだろう ...
食物連鎖のようにあれこれ思いがつながっていきます。石原東京都知事は、今回の地震について「天罰」と言って、物議をかもしましたが、「我欲を洗い流す」という点については、「停電」という形で、実際にそういう状況になりつつある気がします。「天罰」という言葉は悪かったと思いますが、地震の結果、現在の日本社会(特に東京)が我欲で成り立っていたことが明らかになった気がします。

資本主義が人間の欲で成り立っていることは当然だし、人それぞれに大切だと考える欲が違うことも事実ですが、今回の地震と停電をきっかけに、社会全体の質素な生活への指向が高まるような気がします。そのことと景気の回復を両立できるのか?復興のためには消費税の増税をしないとだめなのか?...やはり考え始めるとキリがなくなってしまいます。

2011年3月17日木曜日

ブルックナーの交響曲をずっと聞いていたい。

この1週間は,職場関係で3回も飲みに出かけないといけません。もともと3月は送別会シーズンですが,今年は早目に宴会が集中してしまいました。3月11日の大震災の後,無常感のようなものに襲われることがあり,その気晴らしになっている面はありますが,やはり疲れます。

そういう中,ここ数日,なぜかブルックナーの交響曲(何番でも良いのです)を聞きたくてたまらず,ただただ,その交響曲ばかり聞いています。ブルックナーの曲については,どこまで行っても同じような景色が続くようで退屈に感じられることが多く,これまで,熱心に聴いてこなかったのですが,今は反対にそれが安心感や心地良さに感じられます。

聞いていると壮大な風景が見えてくる気がしてきます。もしかしたら,津波によって失われた東北地方の海岸部の景色への憧憬なのかもしれません。 ただし,具体的な景色が見えるというわけでもありません。宇宙的な大きな何かに包まれているような感覚です。ブルックナーといえば,山の音楽という印象を持っていたのですが,今聞くと,人間の存在を超えた,ただただ大きな音楽に思えてきます。

というわけで,しばらくはブルックナーに浸り続けようと思います。

2011年3月13日日曜日

今日は何もする気の起こらない一日でした。

読書をする気にもならず,音楽を聞く気にもならず,ただ,テレビを見て過ごしていました。どのチャンネルも地震の報道ばかりで,民放を見てもコマーシャルが全く入りません。こういう日は,過去に経験したことはありません。

それだけ地震の被害が大きかったのだと思います。あまりにも被災地の範囲が広く,どこから手を付けるべきなのか見当もつきません。地形だけではなく,コミュニティ自体が崩壊してしまった町もあるようです。こういう時に何ができるか?と考えてみているのですが,やはりよく分かりません。
マイケル・サンデル教授は授業の中で,正義について語っていましたが,今回の災害では,リアルな世界での正義について,重い問いを突きつけられている人々が大勢いる気がします。

ここ数ヶ月,国内でもそれなりにいろいろなニュースはありましたが,それらがすべて小さく見えてしまう気がします。日本人に対し,「まとまりなさい」と神が大きな試練を与えているような気がしてなりません。「何も悪いことをしていない人たちに対して何故?」という思いもありますが,それが自然の持つ本当の恐ろしさなのかもしれません。

2011年3月12日土曜日

大地震・大津波の恐怖。救助活動が進みますように。

昨日、東北地方で起こった地震ですが、大変なことになっています。面積的に、これだけ広い範囲に影響を出した(まだ進行形ですが)地震はこれまでなかったと思います。

これから徐々に被害の全貌がわかってくると思うのですが、特に大津波の被害が計り知れないほど甚大なようです。 東北地方沿岸部の状況が特に気になります。地震の影響で地盤沈下が起こり、陸地が物理的に海に沈んでしまった地区もあるようで、これから住む場所に困る人が大勢出てくるのではないかと心配になります。

救助活動が一刻も早く進むこと、2次的な被害がこれ以上広がらないことを祈っています。


PS.金沢でもそれなりに揺れたらしいのですが、私のいた建物では、ほとんど揺れは感じませんでした。金沢駅では、雷鳥のラストランをやっていましたが(私の方は、のんきなことに、昨晩は職場の宴会だったのですが)、それどころではなくなってしまいました。

2011年3月6日日曜日

[我が家のいやげもの]京都八ツ橋ドロップス[京都限定]の空き缶

昨年,京都に行った時に買ってきたお土産です。このドロップス自体は,普通に美味しかったのですが,空き缶になってしまった後,私の性格としては,何となく捨てるのに躊躇してしまいます。「京都限定」とか,「八ツ橋」と「ドロップ」を掛け合わせた,”お宝的感覚”に反応してしまうのです。

 画鋲とかクリップとかボタンとかでも入れられるかな?と考えたのですが...我が家にはそれほど画鋲もクリップもボタンもないので,廃棄ということにしたいと思います。味の方ですが,甘いニッキ飴という感じでしたので,その点でも目新しさはなかったかもしれません。

[我が家の楽器]ただただ,うるさいだけのオモチャのクラクション

これは,楽器とは言えないと思うのですが,オモチャのクラクションが出てきました。右のようなものです。

宴会を盛上げるために買った記憶がかすかにあるのですが,定かではありません。この音なのですが,異様にうるさいですね。耳に突き刺さるような感じです。何に使えるか考えているのですが,ガーシュインの「パリのアメリカ人」ぐらいでしょうか?

私自身,この曲を演奏する予定は全くありませんので,楽器というよりは,「いやげもの」と判断し,廃棄することに決定しました。

ノートパソコンを購入。原点に戻ってダイナブックに。ついでにお店のポイントで炊飯器も購入

最終的に購入したダイナブック
我が家の中で(同時に)パソコンを使う人数が増えてきたので,パソコンを1台追加で購入することにしました。我が家には,私がいつも使っているVistaのノートとXPのデスクトップの2台(それとiPad)が既にあるのですが,XPの方は,購入して約10年がたち,起動するのにやたらと時間がかかるようになったので,「新しいのが欲しい」という声が高まっていました。その声に今回,応えることにしました。

近年のパソコンについてはテレビとの区別が付きにくくなっています。また,「どれでも同じ」という感がどんどん強くなっています。とりあえずは,メーカーや機種を全く決めず,あまり高すぎず,快適に使えるもの,という基準で昨日,電機店のPCコーナーに行きました。

私自身,パソコンの機種には全く興味がなくなってしまいました(気にしだすと仕事を思い出して嫌になってしまうのです)。カタログを見るのもめんどうなので,店員さんと会話しながら,決めていくことにしました。最終的には東芝のダイナブックのノートの15.6インチのものにしたのですが,次のような過程で決めました。

  • 子供が勉強にも使う。「地デジ」があってもロクなことはないので,不要
  • 子供の運動会を撮影して,ブルーレイに残す,ということもないだろう(あったとしてもDVDで十分)。ソフトを購入することもこの先,当面ないだろう。ということで,ブルーレイも不要
  • ある程度画面が大きい方が良い。これは奥様の要望。
  • ただし,家の中で持ち歩ける方が良い。バッテリーによる作動時間と両立させるのは難しいことが分かったので,基本的にACアダプターを使うことにして,15.6インチのノートにすることに。
  • 起動や動作は速い方が良い。というわけで,メモリーは4GBでCPUは高性能なものに。
  • Officeは,やはり入っていた方が良い。

こういう条件を店の人を話しながら明確にしていくうちに,各社(NEC,富士通,東芝,SONYで比較)ともに段々と絞られてきました。ここで再度,店の人のアドバイスを聞いてみたところ,メーカーにこだわらないのならば,東芝のものがいちばんコストパフォーマンスが高い,とのことでした。

この辺りで東芝に半分ぐらい決めました。その後は,キーボードの形などを比較しました。各キーの間にスペースがあるもの,オーソドックスなもの...いろいろ流行があるようでした。東芝のものは,平べったい感じでしたが,実は職場で東芝の小型ノートPCを使っていたので,何となく馴染みがあります。この機種は安定して動いていたので,悪くはないだろうと判断し,機種を決めました。結局は,店員さんの意見と職場での経験が判断基準になったようです。

自宅に持ち帰り,セットアップをしてみたのですが,以前に比べると設定が簡単だと思いました。起動までの時間も非常に速い上,音も静かで,使っていて安定感があります。10万円ほどだったのですが,この価格も以前の感覚からするとかなり安いのではないかと思います。

東芝のパソコンといえば,今から20年以上前,ダイナブックという元祖ノートPCがヒットしたことを思い出します。実は,我が家にもありました。モノクロのディスプレイで,ハードディスクもなく,MS-DOSで動き,今の感覚からするとかなり重かったと思います(「隔世の感」というやつですね)。それでも愛着を持って使っていました。今回,ダイナブックを購入したのは,そのような潜在意識が働いたのかもしれません。

今回,お店のポイントカードが1万円以上ついたので,それを使って,もう一つの懸案事項だった炊飯器も買い換えることができました。実は,数日前から炊飯器の電源コンセントの接触が悪く四苦八苦していたのです。修理してもそれなりにお金が掛かるので,今回のポイントを使って7000円程度のものを購入しました(図らずもこちらも東芝製品になってしまいました。)。

ジャパネット高田では,「パソコンにプリンタをつけて,9万8000円」というようなパターンがありそうですが,今回の場合,「パソコンと炊飯器をつけて10万円」という形になりました。 この辺は家電大型店で購入するメリットでしょうか。

PS. 我が家のPCの歴史ですが,次のようにメーカーを変えまくってきました。まさに節操がない感じです。この中の初代ダイナブックですが,故障しているのですが,いまだに納戸の奥に残っています。

シャープ

東芝(MS-DOS)  IBM(Win95)
_                        ↓ 
_         DELL(XP) ゲートウェイ(Win98)
_                 ↓             ↓
_                   ↓      NEC(XP) 
_                   ↓        ↓    パナソニック(XP)      
_                   ↓    ヒューレットパッカード(Vista)
東芝(Win7)   ↓         ↓                
(昨日購入)

2011年3月3日木曜日

今日はひな祭り。チラシ寿司+ハマグリのお吸い物

今日は3月3日のひな祭りということで,夕食はチラシ寿司とハマグリのお吸い物でした。何か謂れがあるのだと思いますが,毎年,3月3日には,食べています。というわけで,今日の食卓は次のような感じでした。

雛人形も,しっかりと飾ってあります(お内裏様とお雛様の2人だけですが)。子供の方は全然関心はなく,もっぱら大人だけが鑑賞している状況ですが,たまに部屋の中に人形があるのも気分が変わって良いものです。なかなか良い表情をした人形で,気に入っています。

2011年2月27日日曜日

「TAROの塔」第1回を見てみました。岡本太郎の作品とマインドマップは似ている?

今年は岡本太郎の生誕100年の年とのことです。それにちなみ,岡本太郎を主人公にした「TAROの塔」というNHKのドラマが始まりました(誕生日の2月26日に第1回を合わせる辺り,力が入っていますね。)。

今回見ようと思ったのは,数日前から,さんざん流れていたこの番組の宣伝の影響です。そこに出てくる松尾スズキ演じる「なりきり岡本太郎」といった感じの演技のインパクトが強く,これは面白くなるに違いない,と思ったのですが,第1回の印象もそのとおりでした。ただし,これは演技や演出が面白いというよりは,そもそも岡本太郎とその両親の生き方自体が面白いからのような気がしてなりません。

松尾さんは,岡本さん独特の目の動きであるとか,絵を描く時の動きを非常によく研究しているようで,ついついじっと見入ってしまいました。

今回のドラマを見ながら思いついたのですが,岡本太郎の描く絵の雰囲気とアイデアの発想法として,近年よく使われているマインドマップの雰囲気がとてもよく似ていると感じました。グーグルの画像検索で比較してみると次のような感じです。

岡本太郎で検索
http://www.google.co.jp/images?rls=ig&hl=ja&q=%E5%B2%A1%E6%9C%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E&um=1&ie=UTF-8&source=og&sa=N&tab=wi&biw=1062&bih=587 

 マインドマップで検索
http://www.google.co.jp/images?um=1&hl=ja&rls=ig&biw=1062&bih=587&tbs=isch%3A1&sa=1&q=%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%97&aq=f&aqi=g10&aql=&oq=

岡本さんの作品は,岡本さん自身のマインドマップなのかもしれない,と思ったりしました。

PS. この演技を見ているうちに,岡本太郎さんの本物の映像も見たくなりました。そのうち,過去の番組の再放送もされるような気がします。

2011年2月26日土曜日

[わが家のいやげ物]2003年からある「阪神の戦士たちウィスキー(浜中選手の顔付き)」

このところ快晴が続いていたので,ついつい少し薄着にしたところ,すっかりノドが痛くなってしまいました。今日も晴れていましたが,結構寒い日でしたね。

いきなり話は飛びますが,このところ家内の不要物品をできるだけ処分し,なるべくすっきりとした生活ができないか,ということばかり考えています。そういう時に困るのが,貴重そうに見えるけれども実際は取っておくまでもない...といったものです。みうらじゅんさんの造語に,「いやげ物」というのがありますが,我が家には結構そういうものが多いのです。

というわけで,それらを処分するために,「最後に記念撮影した後,廃棄する」というアイデアを思いつきました。ブログの記事にもなるし,一石二鳥です。

その第1弾です。次のような物件です。
正面から撮影
背後から撮影

私自身,阪神ファンでも何でもないのですが,何を思ったのか,2003年にこういうものを買ってしまい,その後,そのままになっていました。ちなみにこの人形のモデルは浜中選手です(似ているのかどうかもわかりませんが)。7年以上も前のものですが,今のところ特に問題なく飲めるようです。

それにしても,なぜ買ったのかわかりません。

(参考)「いやげ物」とは・・・観光地で「誰がこんなもん買うわけ?」と思わせたり、贈られた相手が喜ぶどころか突き返されそうな、貰っても全然うれしくない20世紀の愛すべき土産物の総称のことをさす。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A4%A4%E4%A4%B2%A4%E2%A4%CE

2011年2月16日水曜日

チョコレートの食べすぎです。

昨日はバレンタインデーということで,本日はチョコレートの食べすぎです。ただし,子供が友人と交換した,いわゆる「友チョコ」のお下がりです。

私自身は,家族から2件「義理チョコ」をもらっただけなのですが,子供の方は,かなり大々的に交換しており(ちなみに男子はほとんど無視されているようです),菓子箱にぎっしりとチョコレート(&チョコを使ったクッキー)を持ち帰ってきました。

当然のことながら売り物とは違い,消費期限はかなり短いので,今日はそれを一緒になって食べていました。子供の友人も見ず知らずの大人が食べているとは思ってもいないことでしょう。味の方もいろいろとあって,なかなか面白いですね。

さて,全く別の話題ですが...ノドが段々と痛くなってきました。昨日,ちょっと油断して,襟巻きをせずに外を歩いたのが悪かったようです。悪化しないことを祈りたいと思います。

2011年2月14日月曜日

今日は一歩も家から外に出ず,エドウィン・フィッシャーのCDを,思い出にひたりながら,じっくりと聞いていました。

このところ,何かと忙しかったので,日中は家から一歩も出ず,ゴロゴロしていました。家から出るどころか,ほとんど居間のコタツにもぐったまま,という感じでした(そのせいか,背筋が痛い)。

そんなことをしながら,子供の頃を思い出していました。昔から家にこもっていることが好きで,やはり,冬になるとコタツに首までもぐり,ラジオカセットで音楽を聞いていたりしていました。小学生の高学年の頃,亡き祖母と一緒にコタツに入り,「美しく青きドナウ」を聞きながら,雪が空からゆったりと落ちてくるのを見ていた...そういうシーンが何故か目に浮かびます。確かにそういう時間があったはずです。

昔同様,頭の上にラジカセ(今ではカセットは付いておらずCDが付いていますが)を置き,CDを聞きながら,本を読みながら,時々寝ながら,過ごしていました。聞いたCDは,エドウィン・フィッシャーという往年の名ピアニストによるシューベルトの即興曲集などです。

この演奏にも思い出があります。中学生の頃,たまたまラジオを聞いていた時,この人の演奏する,作品90の4の即興曲が流れてきました。曲名も演奏者も知らずに聞き始めたのですが,その音の流れの美しさと転調の素晴らしさに「!」と耳が止まってしまいました(耳が止まったというよりは,多分,動かしていた手が止まったのだと思いますが。)。

演奏後,アナウンスが入り,シューベルトの即興曲という曲で,エドウィン・フィッシャーが弾いていることが分かりました。それ以来,この曲が大好きになりました。フィッシャーの演奏は,非常に古い録音なのですが,その針音が聞こえてくるような,どこか遠くの方から聴こえてくるような感じが,ラジオで聞くというシチュエーションにぴったりでした。

このフィッシャーのシューベルトの演奏を,昨日,タワーレコードに行った時,10枚で1100円というとんでもなく安いBOXの中に入っているのを見つけ,ついつい買ってしまいました。それを今日,聞いてみたわけですが,安すぎるのも少々複雑な気分です。

その他に,あれこれ聞いたことのない演奏が沢山入っているので,また今度,コタツに入って寝ながらラジカセで聞いてみようと思います。至福の時間というやつかもしれません。

2011年2月12日土曜日

昨日は富山県氷見市でブリを食べてきました。

昨日は富山県氷見の民宿で1泊し,ブリ料理を食べてきました。道路自体はそれほど混んではいなかったのですが,「今がシーズン」ということで,民宿周辺やフッシャーマンズ・ワーフは,大変賑わっていました。

夜の料理はブリ尽くしということで,大満腹でした。が,正直なところ,満腹感が増してくるにつれて(お酒を大量に飲んだせいもありますが),味がよく分からなくなってきました。結局のところ,ゆっくりしたペースで,いろいろな料理を少量ずつ,上品に食べていく方が料理というのは楽しめるのかな,とちょっと贅沢なことを思ったりしました。むしろ今朝の宴会明けの「普通の朝食」の方が「普通に」おいしかった気がしました。いずれにしても,本日は二日酔い気味です。

フィッシャーマンズワーフで売っていたブリ。
5万円ぐらいしていました。

2011年1月30日日曜日

マンガに出てくるようなシュートでしたね

昨晩は,サッカー・アジアカップの決勝戦でした。今回は,夜更かしするわけにいかなかったので,前半だけ観て寝たのですが...今日の朝のニュースの映像を見ると,李選手のボレー・シュートが決勝点となり,優勝という結果でした。

それにしても,李選手のシュートは美しかったですね。朝のテレビでは「マンガに出てくるような」と言っていましたが,まさにそういう感じでした。私自身,日頃,サッカーはほとんど見ず,国際大会の時だけ注目しているにわかファンですが,大きい試合でボレーシュートを見たのは初めてのことです。こういう試合で鮮やかに勝つと,ますます,ザッケローニ監督と日本チームに対する期待は大きくなりそうです。

一方,金沢は今日も雪です。朝から雪かきをしていました。豪雪という感じではありませんが,今年は毎日毎日雪です。そろそろ飽きてきました。 

2011年1月24日月曜日

このところ休んでいるのか休んでいないのか分からない日が続いています。

このところ,曜日に関わらず仕事をする機会が増えています。Dropboxなどの便利なオンラインストレージが使えるようになって,その傾向がますます強くなっています。今日もつい先ほどまで,仕事関係の文書を作っていました。さらに今日は,物理的に職場にまで出かけ,「一仕事」してきました。

と書くと大変そうなのですが,実のところ,こういう働き方or休み方の方が楽なのではないかという,気がしています。「土日だから遊ばなければならない」「平日だから働かなければいけない」...と「~しなければならない」というプレッシャーを感じるよりも,淡々と自由に,やりたいときに,やれることをやってしまった方がずっと効率的だし,ストレスもたまりません。これは,いつでもどこでも仕事ができる環境になってしまったからこそ,言えることでもあります。

私の場合,演奏会や演劇に出かけること以外に,「○月○日に○をしたい」ということがほとんどないので,基本的にそれ以外は,いつ仕事をしても休んでも良いという感覚になりつつあります。実際,読書の内容によっては,仕事をしているのか休んでいるのか,よく分からないところもあります。

そもそも,家族には遊んでもらえなくなってしまいました。放置されている,というよりは無視されているような状況です。まぁ,一緒にご飯を食べるということ以上のことを求めない方が良いのだと思います。

というわけで,これからは,家事や仕事をしていて疲れたら休む,しばらくしたらまた始める,というのを曜日や場所を気にせずに,淡々と繰り返して行こうかと思っています。休日の空いた時間に,仕事をしておけば,平日の仕事の負担は減るので,余裕を持って仕事をできるというメリットもあります。いずれにしても,今の時代,仕事があること自体が,ありがたいことだと思っています。

何となく収拾がつかない文章になってしまいました。失礼しました。

2011年1月19日水曜日

積雪時の東京までの日帰りはかなり大変

月曜日の朝8時の「はくたか」で金沢を出発し,金沢に戻ったのが,翌日の深夜1時過ぎ。ということで,真冬に列車で東京まで日帰りするのは,なかなかハードでした。

まず, 「行き」ですが,豪雪地帯の直江津~越後湯沢付近を通る際,スピードをものすごく落としていたこともあり,この時点で1時間近く遅れてしまいました。ほくほく線は単線ということもあり,すれ違いのための時間調整があるのもやっかいなところです。

そうなると,上越新幹線にうまく連絡できないかな?と思ったのですが,運が良いのか悪いのか,上越新幹線の方も1時間ほど遅れていました。こちらの方は雪とは関係なく,東日本の新幹線全体のシステム的なトラブルが原因とのことでした。いずれにしても,予想外にスムーズに乗り換えることができてしまいました。

帰りは,20時過ぎ,東京発の最終の上越新幹線に乗りました。こちらは越後湯沢まではほぼ順調だったのですが,午前中からのシステムトラブルや徐行運転の影響が残っていたようで,越後湯沢を出発する時刻が30分ほど遅くなってしまいました。

さらに,窓ガラスにヒビが入っている車両があるとのことで,トンネル内を走る際に徐行していました。遅延時間がどんどん長くなり,富山県に入った頃には,既にローカルの列車の終電時刻が過ぎてしまいました。今度は,その影響で,富山県の主要駅には臨時で全部に停まるということになってしまいました。入善,小杉,石動...と急行列車に乗っている感じでした。

というわけで,週の初めから,疲労困憊という状況になった出張でした。あまり無理なスケジュールにはするものではないと反省した次第です。

2011年1月16日日曜日

雪かきの後は左義長へ その後はお餅

昨日は1日休日出勤でした。店番のような仕事でしたので,大したことはなかったのですが,12時間ほど職場に居たので,さすがに疲れました。

今日は左義長ということで,近所の神社に行って,正月飾りと子どもの書初めなどを焼いてきました。

今日の雪は,金沢にしては珍しく,非常に軽い粉雪でした。それだけ気温が低いということになります。雪かきは大変ですが,こういう雪の上をゴボっ,ゴボっと歩くのは好きです。

戻ってからは,お正月の残りの餅にキナコをつけて食べました。雪かき,左義長,お餅,と雪口の三点セットが揃った雪の休日でした。

2011年1月9日日曜日

石川県アンサンブルコンテスト金沢支部大会(一部分)を聞いてきました。

今日は,我が家の子どもが出演する石川県アンサンブルコンテスト(アンコン)の金沢支部大会を聞いてきました(金沢支部と言いつつ,津幡町のシグナスで行われました.。)。もちろん,全部を聞いたわけではなく(全部で40グループ以上も出演します),子どもが出演した周辺だけを聞いてきました。

吹奏楽と言えば,夏から秋に掛けてのフル編成の大会の方がメインですが,保護者からすると,子どもが演奏する姿をじっくり見られる点で,アンコンの方が楽しめる気がします。自分のことのように緊張して聞いてしまいましたが,予想以上にしっかりと演奏しており,我が子ながら成長したなぁと褒めてやりたい気分になりました。その他のチームの演奏も「この曲,この演奏にかける」といった集中力溢れる演奏ばかりで,大変聞き応えがありました。

アンコンの場合,課題曲はなく,自由曲による競争になります。この点は,審査する方にとってはかなり難しいと思います。全チームが同じ曲を演奏すれば,比較しやすいのですが,特に打楽器アンサンブルの曲の場合,使っている楽器・編成・曲想がバラバラで,演奏の比較というよりは,曲の比較にならざるを得ない部分があります。明日は中学校の部が金沢市文化ホールで行われますが,審査員の先生も大変だろうな,と思いました。

ちなみに結果ですが,開進堂楽器のブログに掲載されていました。
http://kiss.blogzine.jp/blog/2011/01/post_9c1a.html

我が家の子どものチームは...残念ながら県大会に進むことはできませんでした。

2011年1月8日土曜日

もしもOEKが餅を使ってドラ焼きを作ったら...「もちドラ」は絶品でした。

一口かじった後撮影
1月6日のOEKのニューイヤーコンサートでもらったOEKドラ焼きですが,裏面に書いてあった名称をよくよく見てみると「菓子(もちどら)」と書いてありました。

巷では,「もし 高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」のことを「もしドラ」などと略していますが,さしずめ「もしもOEKが餅を使ってドラ焼きを作ったら」といったところでしょうか。

一日置いてから食べたので,少し硬くなってしまいましたが,餡に餅が入っているので独特の柔らかさと粘りがあり,大変美味しいドラ焼きでした。結構,食べ応えもあるので,「石川県立音楽堂土産」に出来そうなぐらいです。ただし,「年1回」のプレミアム商品だから良いのかもしれないですね。それにしても美味しいドラ焼きでした。癖になりそうです(ただし,私の場合,どんなドラ焼きでも美味しく感じてしまうのですが...)。

左の写真は,お正月にちなんで金沢風「紅白鏡餅」と一緒に撮影したものです(プラスチックで出来ているのが見え見えですが...)。

2011年1月3日月曜日

あけましておめでとうございます。今年も例年通りのお正月です。ただし,デジカメが故障

元日は,まずお雑煮(金沢風の質素なお雑煮)を食べた後,午前中10:00頃に尾山神社に出かけてきました。例年,この時間帯はそれほど混まないのですが,今年は天候が悪かったこともあり,全く問題なく30分以内にお参りを済ませることができました(いちばん便利な丸の内駐車場に留めることができたのは初めて)。









その後...新年早々,デジタルカメラがついに壊れてしまいました。5年前から使っていたカシオのデジカメだったのですが,相当ハードに使っていたせいか(結構,頻繁に落としていたのです。私の注意力不足のせいですが),1年半前に修理に一度出し,復活していたのですが,今回初詣に行って写真を撮ったのを最後に動かなくなってしまいました(縁起が悪い?バチが当たった?)。

非常に動作が機敏で,電池の持ちも長く,がっしりとした作りのデジカメだったので,ブログ用写真の撮影には全く問題はありませんでした(今となっては少々重かったのですが)。かなり名残惜しかったのですが(修理代の方が高かったりするので),初売りで買い換えることにしました。

今度は,職場でも使っているパナソニックのハイビジョン動画も撮影できるタイプにすることにしました。我が家には,もう一つ別に小型のビデオカメラもあるのですが,旅行に行く時に2つカメラを持参するのは重いので,「どちらも撮れるものが良いなぁ」と以前から思っていたのです。

昨日買ってきたのですが,職場にあるものよりもさらに新しいタイプで,タッチパネルで操作するタイプでした。というわけで操作に慣れるまで,数日掛かりそうです。

PS.今回気付いたのですが,「操作方法を知っているかどうか」が,商品選びの大きなポイントになる気がします。そういう点で,職場にある機械は,ついつい選んでしまいたくなりますね。

PS.尾山神社の境内の裏の方に,不思議な像があるのを見つけました。よく見ると,笑い飯のネタに出てくる「鳥人」の親子といった感じでした。